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アパートにスタイルと個性を添える、調和の取れた色彩
繊細な色づかいにより、それぞれの部屋に個性を与えながら、全体としてまとまりのあるアパートに仕上げました。
Amanda Pollard
2022年3月17日
おおらかでさまざまなアイディアを受け入れてくれるオーナーは、インテリアデザイナーにとって理想である一方、選択肢が広がりすぎるという困難も伴います。
しかし、Honey Bee Interiorsのサシャ・バージャーさんの場合は、こういった問題はなかったようです。なぜなら、オーナーはサシャさんのHouzzプロフィールに掲載されていた明るい色彩のプロジェクトに惹かれて、彼女に連絡を取ったからです。そのため、サシャさんはクライアントが面白いカラースキームも受け入れてくれることをわかっていましたし、オーナーカップルの女性のことを知っていくほどに、その確信は深まったといいます。「彼女はいつもカラフルな服を着ていたので、色が好きなのだろうなと思いました」とサシャさんは話します。
しかし、Honey Bee Interiorsのサシャ・バージャーさんの場合は、こういった問題はなかったようです。なぜなら、オーナーはサシャさんのHouzzプロフィールに掲載されていた明るい色彩のプロジェクトに惹かれて、彼女に連絡を取ったからです。そのため、サシャさんはクライアントが面白いカラースキームも受け入れてくれることをわかっていましたし、オーナーカップルの女性のことを知っていくほどに、その確信は深まったといいます。「彼女はいつもカラフルな服を着ていたので、色が好きなのだろうなと思いました」とサシャさんは話します。
どんなHouzz?
住まい手:カップル
所在地:ロンドン
物件のタイプ:3つの寝室と3つの浴室がある1階のアパート
デザイナー:Honey Bee Interiorsのサシャ・バージャー
写真:Elina Päsok
リビングルームのカラーパレットは、住まい全体の雰囲気を決めます。サシャさんは、「使用したことのない組み合わせ」であるという、マスタード、オリーブグリーン、赤の色調を部屋の主役に据えました。
居心地の良いグリーンのソファと対になるのは、ディープイエローの椅子。どちらもベルベットの生地張りです。「ベルベットはカラーのものを使うようにしています。色合いをとても美しく見せてくれるんですよ」とサシャさんは言います。
ソファ:コックスアンドコックス、アームチェア:ウエストエルム、壁のペンキ:ファロー&ボールの『スキミングストーン』、コーヒーテーブル:リャン&エイミル
住まい手:カップル
所在地:ロンドン
物件のタイプ:3つの寝室と3つの浴室がある1階のアパート
デザイナー:Honey Bee Interiorsのサシャ・バージャー
写真:Elina Päsok
リビングルームのカラーパレットは、住まい全体の雰囲気を決めます。サシャさんは、「使用したことのない組み合わせ」であるという、マスタード、オリーブグリーン、赤の色調を部屋の主役に据えました。
居心地の良いグリーンのソファと対になるのは、ディープイエローの椅子。どちらもベルベットの生地張りです。「ベルベットはカラーのものを使うようにしています。色合いをとても美しく見せてくれるんですよ」とサシャさんは言います。
ソファ:コックスアンドコックス、アームチェア:ウエストエルム、壁のペンキ:ファロー&ボールの『スキミングストーン』、コーヒーテーブル:リャン&エイミル
暖炉とアルコーブ(壁のくぼみ)の収納は既存のものですが、サシャさんは壁を淡いトープ色に変え、落ち着いた中間色の背景としました。
「また、空間に落ち着きを与えるために、アクセントとして黒を使用しました」とサシャさんは説明します。
この黒い色調のアイテムのひとつである幅広のペンダントライトは、天井の低いこのアパートのためにサシャさんが選んだものです。「このライトは部屋の幅を最大限に活用しているので、空間に合っています」と彼女は話します。
「また、空間に落ち着きを与えるために、アクセントとして黒を使用しました」とサシャさんは説明します。
この黒い色調のアイテムのひとつである幅広のペンダントライトは、天井の低いこのアパートのためにサシャさんが選んだものです。「このライトは部屋の幅を最大限に活用しているので、空間に合っています」と彼女は話します。
明るい色づかいのアートは、メインの色彩計画を乱すことなく、部屋により彩りを与えています。
大理石のサイドテーブル:ウエストエルム、アート:キングアンドマクゴー
大理石のサイドテーブル:ウエストエルム、アート:キングアンドマクゴー
ダイニングルームはオフィスとしても使われています。サシャさんはこのことを念頭に置き、ダイニングルームの特注のキャビネットをデザインしました。「中にはプリンター用の引き出しのほか、使い勝手のいい棚やレールを設置しました」と彼女は説明します。大きなアンティークの真鍮の取っ手が、棚を上品に仕上げています。
また、この部屋はかなり狭いため、棚をブルーに塗装することで、趣を添えています。
壁のペンキ:ファロー&ボールの『オーバルルームブルー』、ダイニングテーブル:アトキンアンドタイム、チェア:ウエストエルム、照明:ソーホーホーム、アート:HKリビング
また、この部屋はかなり狭いため、棚をブルーに塗装することで、趣を添えています。
壁のペンキ:ファロー&ボールの『オーバルルームブルー』、ダイニングテーブル:アトキンアンドタイム、チェア:ウエストエルム、照明:ソーホーホーム、アート:HKリビング
テーブルはこの部屋唯一の家具であり、模様の入った天板は空間の主役となっています。サシャさんは青い壁を引き立てるラベンダー色の張地のチェアを選び、似たような素材でカーテンをつくりました。
大きな鏡はインダストリアルな印象を部屋に与え、小さな空間に視覚的な広がりを持たせています。
大きな鏡はインダストリアルな印象を部屋に与え、小さな空間に視覚的な広がりを持たせています。
キッチンはすでにリノベーションされており、良い状態だったので、部屋に合うアイランドを設置する以外には、手を入れる必要がありませんでした。
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ダイニングルームとキッチンはパティオに面しており、サシャさんはそのパティオを居心地のいいくつろぎスペースに変えました。「竹でスクリーンを作り、隣人からのプライバシーを確保するとともに、緑の眺めを楽しめるようにしました」と彼女は話します。
サシャさんは庭園用の家具や青と白のテキスタイルを調達し、それに合うオーニングをダイニングルームのフランス窓の上に取り付けました。
クッション:エッツィー
サシャさんは庭園用の家具や青と白のテキスタイルを調達し、それに合うオーニングをダイニングルームのフランス窓の上に取り付けました。
クッション:エッツィー
上の階では、柔らかい色合いが主寝室にくつろいだ雰囲気をつくりだしています。「空間に奥行きを与えるために柄物の壁紙を選び、そこから選んだベージュとピンクを加えました」とサシャさんは言います。
また、ダイニングルームと似たキャビネットをデザインし、内側を生地張りのべニヤで仕上げました。
壁紙:コールアンドソン、マザーオブパールの照明:ヴァーナー・パントン、ドレッサー:ホマリー
また、ダイニングルームと似たキャビネットをデザインし、内側を生地張りのべニヤで仕上げました。
壁紙:コールアンドソン、マザーオブパールの照明:ヴァーナー・パントン、ドレッサー:ホマリー
天板が大理石でできたベッドサイドテーブルの丸い形が、空間にコントラストを生みだしています。
ガラスのランプベースからは、壁紙の柄が透けて見えます。
ガラスのランプベースからは、壁紙の柄が透けて見えます。
もうひとつのベッドルームはあえて異なる印象とし、ヌードピーチの壁で、デニムブルーの装飾品とのバランスを取っています。ベッドに置かれた柄物のクッションが2つの色を繋いでいます。
壁のペンキ:ファロー&ボールの『オーバルルームブルー』 、ベッド:ウエストエルム、シーリングライト: スイートピー&ウィロウ、照明:プーキー、クッション:エッツィー、ローマンシェード:アダ&イナ
壁のペンキ:ファロー&ボールの『オーバルルームブルー』 、ベッド:ウエストエルム、シーリングライト: スイートピー&ウィロウ、照明:プーキー、クッション:エッツィー、ローマンシェード:アダ&イナ
木とラタンでできた収納家具は、部屋にくつろげる印象を与えています。
少女とバタフライのアート:メアリージェーンアンセル
少女とバタフライのアート:メアリージェーンアンセル
上階のオフィスでは、落ち着いたセージグリーンの壁とあたたかみのある木材の家具を組み合わせました。
「リラックスして仕事に取り組めるよう、アースカラーを採用しました」とサシャさん。「退屈でなく、あたたかみのある空間にしたかったのです」
壁のペンキ:ファロー&ボールの『ピジョン』、照明:トム・ディクソン、ラグ:フレンチコネクション
「リラックスして仕事に取り組めるよう、アースカラーを採用しました」とサシャさん。「退屈でなく、あたたかみのある空間にしたかったのです」
壁のペンキ:ファロー&ボールの『ピジョン』、照明:トム・ディクソン、ラグ:フレンチコネクション
机の後ろには、楽しい要素とひねりの効いた絵を飾りました。
「オーナーは完成したプロジェクトについてどう思ったか」という質問に、「とても気に入ってくれました」とサシャさんは答えます。「このオーナーと一緒にお仕事ができて、本当に楽しかったです。どんなアイデアも受け入れていただき、ご本人が思っているよりもずっと勇気のある方だと思いました」
アート:ロケットセントジョージ
「オーナーは完成したプロジェクトについてどう思ったか」という質問に、「とても気に入ってくれました」とサシャさんは答えます。「このオーナーと一緒にお仕事ができて、本当に楽しかったです。どんなアイデアも受け入れていただき、ご本人が思っているよりもずっと勇気のある方だと思いました」
アート:ロケットセントジョージ
ロンドン在住のカップルが、Houzzの英国版サイトでみつけたインテリアコーディネーターに依頼して手にいれた素敵なアパート、いかがでしたか?
各国のHouzzでは、インテリアデザイナー、インテリアコーディネーターを検索する機能もあります。お近くの住まいのプロを、こちらから探せます。
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・インテリアの専門家との運命の出会い。Houzzから生まれた理想の住まい
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