ジョージア・オキーフ邸をイメージした、4人家族の暮らしにフィットする家
Houzzで見つけた建築家に依頼して、予算内で夢の住まいを実現!通りかかった人に「素敵ですね!」とよく褒められる、シンプルながらスタイリッシュなお宅です。
台東区で会社を営むオーナーご夫妻は、長きに渡り会社と自宅が同じ場所にある職住一体の生活をしてきました。お二人とも70代となりそろそろ別の場所に家を建てたいと考え、慣れ親しんだ場所で土地を探し出しました。ところが条件に合う土地はなかなか見つからず、「なんとなくあの辺なら良さそう」と中央線沿線で探し始め、小金井市にあるこの土地と出会いました。土地を見つけたら今度は、家づくりを共にするパートナー探しです。
さまざまなサイトを検索するうちに、Houzzで山本浩三建築設計事務所が手がけた家を見た奥さまは、統一感があってとてもいいと思ったそう。ご家族と相談し、比較検討の末、同事務所代表の山本浩三さんに家の設計を依頼しました。決め手は、ご夫妻がもっとも不安に感じていた費用について、初めて訪問した時にわかりやすく説明してくれたことでした。
インテリアが好きな奥さまが希望したのは、建てたあと自分でインテリアを楽しめるよう広さを感じさせる家でした。イメージしたのは画家ジョージア・オキーフのニューメキシコにある自宅のようなシンプルな家。最初の打合せの際に、オキーフ邸を紹介した記事の切り抜きを持参し、「白い壁に梁がある家にしたい」と山本さんに伝えました。
さまざまなサイトを検索するうちに、Houzzで山本浩三建築設計事務所が手がけた家を見た奥さまは、統一感があってとてもいいと思ったそう。ご家族と相談し、比較検討の末、同事務所代表の山本浩三さんに家の設計を依頼しました。決め手は、ご夫妻がもっとも不安に感じていた費用について、初めて訪問した時にわかりやすく説明してくれたことでした。
インテリアが好きな奥さまが希望したのは、建てたあと自分でインテリアを楽しめるよう広さを感じさせる家でした。イメージしたのは画家ジョージア・オキーフのニューメキシコにある自宅のようなシンプルな家。最初の打合せの際に、オキーフ邸を紹介した記事の切り抜きを持参し、「白い壁に梁がある家にしたい」と山本さんに伝えました。
勾配がある屋根が印象的です。外壁はモルタルで仕上げています。
東向きの玄関を中心に、北側にあたる右手がリビング棟、南側にあたる左手が家族の寝室がある生活棟です。
この土地の建ぺい率と容積率はそれぞれ50%と80%です。設計にあたり山本さんは、ご夫妻の年齢を考慮し、お二人の寝室を1階に、娘さんたちの寝室をその上に配置しました。すると、床面積は1階が50%、2階が30%となり、床面積の割合が自ずと建物のシルエットへと置き換わりました。
東向きの玄関を中心に、北側にあたる右手がリビング棟、南側にあたる左手が家族の寝室がある生活棟です。
この土地の建ぺい率と容積率はそれぞれ50%と80%です。設計にあたり山本さんは、ご夫妻の年齢を考慮し、お二人の寝室を1階に、娘さんたちの寝室をその上に配置しました。すると、床面積は1階が50%、2階が30%となり、床面積の割合が自ずと建物のシルエットへと置き換わりました。
玄関ホールの左右は収納スペースです。
右の白い扉の中には棚が設えてあり、ハンカチや鍵のような外出時に持ち出すもののほか、工具類、ストック用の食材などを収納しています。「必要なものが1箇所に集まっているので、使い勝手が良いです」と奥さま。
左のガラス扉の先は、シューズクロークです。広さは約4畳。家族4人の靴のほか、掃除道具などを収納しています。
玄関の近くに大型の収納スペースがあると、外から持ち込んだものをすぐに収納でき、外出のときには必要なものを取り出しやすいです。「この家のシューズクロークのような大型収納と、もう1つ、小屋裏収納のような収納スペースがあれば、収納スペースは十分だと考えています」と山本さんは話します。
右の白い扉の中には棚が設えてあり、ハンカチや鍵のような外出時に持ち出すもののほか、工具類、ストック用の食材などを収納しています。「必要なものが1箇所に集まっているので、使い勝手が良いです」と奥さま。
左のガラス扉の先は、シューズクロークです。広さは約4畳。家族4人の靴のほか、掃除道具などを収納しています。
玄関の近くに大型の収納スペースがあると、外から持ち込んだものをすぐに収納でき、外出のときには必要なものを取り出しやすいです。「この家のシューズクロークのような大型収納と、もう1つ、小屋裏収納のような収納スペースがあれば、収納スペースは十分だと考えています」と山本さんは話します。
玄関からリビングへ。壁と窓の配置が美しく、正面の窓からは北側にある林が見えます。まるで一幅の絵画のようです。
「窓の高さが絶妙なんです。外を人が歩いているのはわかりますが顔は見えないので、目が合ったり、家の中を見られるような心配はありません」と奥さまは話します。
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ピクチャーウィンドウをとりいれるべき3つの空間とは?
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ダイニングテーブルは造作です。I型ペニンシュラタイプのキッチンに設えたカウンターからひと続きになっています。
カップボードに並んでいるマグカップは、奥さまの作品です。陶芸歴は12年ほど。完成したばかりのお気に入りの作品を飾って楽しんでいます。
カップボードには食器のほか調理家具などを収納しています。下部の空間は、テレビ台と高さをそろえてあり、見た目にもスッキリとした印象です。
カップボードに並んでいるマグカップは、奥さまの作品です。陶芸歴は12年ほど。完成したばかりのお気に入りの作品を飾って楽しんでいます。
カップボードには食器のほか調理家具などを収納しています。下部の空間は、テレビ台と高さをそろえてあり、見た目にもスッキリとした印象です。
ダイニングテーブルの奥さまの指定席からは、北側の窓から緑が、天井近くにある窓から空が見えます。一日中家の中にいても光の移り変わりがあって飽きないと言います。
テレビボードは、家具専門店にセミオーダー。脚がないため掃除がしやすいそう。
玄関へと続く廊下の床タイルは、サンワカンパニーのコンクレット。色はブラックコンクリートを選びました。キッチンの床にも同じものを採用しています。
テレビボードは、家具専門店にセミオーダー。脚がないため掃除がしやすいそう。
玄関へと続く廊下の床タイルは、サンワカンパニーのコンクレット。色はブラックコンクリートを選びました。キッチンの床にも同じものを採用しています。
玄関の真上にはパーゴラを配置しました。
奥さまのリクエストだった「オキーフ邸」のイメージを汲み取り、リビングの天井からパーゴラまで連続して見えるように梁を組みました。「この土地は、防火指定地域ではありません。そのため、このような梁をむき出しにしたデザインを叶えることができました」と山本さんは話します。
リビングには、パーゴラを介して光が差し込みます。光を採る窓を限定すると、室内に窓がない壁がつながります。壁があるからこそ空間に抜け感が生まれ、家族みんなが集っても余白があって居心地がいいと奥さまは話します。
奥さまのリクエストだった「オキーフ邸」のイメージを汲み取り、リビングの天井からパーゴラまで連続して見えるように梁を組みました。「この土地は、防火指定地域ではありません。そのため、このような梁をむき出しにしたデザインを叶えることができました」と山本さんは話します。
リビングには、パーゴラを介して光が差し込みます。光を採る窓を限定すると、室内に窓がない壁がつながります。壁があるからこそ空間に抜け感が生まれ、家族みんなが集っても余白があって居心地がいいと奥さまは話します。
リビングから2階へと続く階段は、娘さんたちの寝室の間にあります。階段の左右に2つの寝室の出入り口を設け、洗面などのスペースを確保しました。
階段はさらにその上にある小屋裏収納へと続きます。1階から2階、2階から小屋裏収納へと続く階段の位置を少しずらしているのは、下から見たときの印象がいいからです。
小屋裏収納への動線に固定式の階段を選んだのは、今よりも年齢を重ねていったとき、折り畳み式の階段を畳んだり、上ったり下りたりするのが難しくなると考えたためです。
階段はさらにその上にある小屋裏収納へと続きます。1階から2階、2階から小屋裏収納へと続く階段の位置を少しずらしているのは、下から見たときの印象がいいからです。
小屋裏収納への動線に固定式の階段を選んだのは、今よりも年齢を重ねていったとき、折り畳み式の階段を畳んだり、上ったり下りたりするのが難しくなると考えたためです。
1階にある奥さまの寝室。駐車場に面しており、窓からは隣家の生け垣の緑が見えます。床はウォールナットのフローリング。
ガラス扉の向こうは、ビルトインの自転車置き場。その一角で、奥さまは趣味の陶芸を楽しみます。
ガラス扉の向こうは、ビルトインの自転車置き場。その一角で、奥さまは趣味の陶芸を楽しみます。
「家の周りを掃除していると、行き交うたくさんの知らない方から『素敵なおうちですね』と褒められるんです」と奥さまは目を細めます。
土地の面積や形状、ロケーション、法律、予算。「さまざまな制約があるからこそいい家が生まれると、日々実感しています」と山本さんが話す通り、決められた枠組みの中で知恵を絞り、オーナーに寄り添って家を完成させました。
「家を建てるのに最も不安だった費用について、最初にとてもわかりやすく説明してくれましたし、予算に合わせてお願いしたらその通りに進めていただけました。デザインも素晴らしく、住み心地は最高。本当に感謝しております」とオーナーは笑顔で話してくれました。
芸術家であるオキーフが暮らしながら自宅のインテリアに手を加えていったように、このお宅もインテリアをコーディネートしたり、奥様の陶芸作品が増えたり、時を重ねるほどにより一層味わい深い空間となっていくことでしょう。
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芸術家であるオキーフが暮らしながら自宅のインテリアに手を加えていったように、このお宅もインテリアをコーディネートしたり、奥様の陶芸作品が増えたり、時を重ねるほどにより一層味わい深い空間となっていくことでしょう。
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所在地:東京都小金井市
住まい手:夫婦、次女、三女
敷地面積:131.21㎡
建築面積:74.97㎡
延床面積:108.92㎡
構造:木造軸組工法
竣工:2021年9月
設計: PANDA:株式会社山本浩三建築設計事務所(山本浩三、坂井歩美)
施工:晃栄ホーム
敷地の北側には道路を挟んで林があり、南側には隣家があります。北側の道路は人や車の往来が多く、反対に東側の道路は道沿いに建つ数軒の家に出入りする人だけが利用するため、人通りはそう多くありません。
オーナーご家族との打合せを重ねた山本さんは、北側にある林の緑を借景として生活の中に取り込むように考え、北側にリビングを、南側に寝室を配置するプランを立てました。