光に満ちた回廊を再利用して、都市型アパートを開放的に
美しい天井と大きな窓がある、太陽の差し込む明るいロッジアをリビング空間の一部とすることで、住まいを一変させました

Bea González
2023年7月24日
このアパートのオーナーは要望が非常に多く、Houzzを通じて連絡したBRFS Architecture Studioの設計士を悩ませるだろうと自分でも思っていたといいます。夫婦の最大の目標は在宅ワークと家族の時間を両方実現できる広々とした多目的な空間を予算5万ユーロ(約700万円)で実現することでした。
予算が十分であるかのように見える一方で、オーナーの希望に沿う空間を設計するためには多くの作業が必要でした。このアパートは元々古く、ぼろぼろの状態であった上、間取りは夫婦のライフスタイルに合っていませんでした。
「以前のオーナーは50年以上もこの住戸に大きな改修をしてきませんでした。当時の間取りのままで残されていただけでなく、内装も時代遅れの状態で放置されていました」とプロジェクトリーダーのGenís Bargués(ジェニース・バージェス)さんは言います。
予算が十分であるかのように見える一方で、オーナーの希望に沿う空間を設計するためには多くの作業が必要でした。このアパートは元々古く、ぼろぼろの状態であった上、間取りは夫婦のライフスタイルに合っていませんでした。
「以前のオーナーは50年以上もこの住戸に大きな改修をしてきませんでした。当時の間取りのままで残されていただけでなく、内装も時代遅れの状態で放置されていました」とプロジェクトリーダーのGenís Bargués(ジェニース・バージェス)さんは言います。
どんなHouzz?
住まい手: 夫婦+2歳の息子
所在地:バルセロナ、スペイン
面積:86平方メートル
設計: Genís Bargués of BRFS
予算 :€50,000 (約720蔓延)
リビングルームでまず目に止まるものは、広々とした空間と明るい色のオーク材の床です。「新しい床は空間の明るさを均一にすると同時に、地中海地域のキアロスクーロを想起させます」とジェニースさんは言います。
改装前のロッジア(回廊)にはバスルームがありましたが、バスルームを移動することでこの素敵で明るい空間をリビング空間と一体化し、リビング空間の魅力を一層高めることができました。天然木の窓枠が、ロッジア空間に個性を与えています。
「軽食や夕食、太陽の下で食べる朝食、子どもたちの遊びなど、住む人の暮らしにアクセントを与えてくれるロッジアは、私のお気に入りの場所です」とジェニースさんは言います。
住まい手: 夫婦+2歳の息子
所在地:バルセロナ、スペイン
面積:86平方メートル
設計: Genís Bargués of BRFS
予算 :€50,000 (約720蔓延)
リビングルームでまず目に止まるものは、広々とした空間と明るい色のオーク材の床です。「新しい床は空間の明るさを均一にすると同時に、地中海地域のキアロスクーロを想起させます」とジェニースさんは言います。
改装前のロッジア(回廊)にはバスルームがありましたが、バスルームを移動することでこの素敵で明るい空間をリビング空間と一体化し、リビング空間の魅力を一層高めることができました。天然木の窓枠が、ロッジア空間に個性を与えています。
「軽食や夕食、太陽の下で食べる朝食、子どもたちの遊びなど、住む人の暮らしにアクセントを与えてくれるロッジアは、私のお気に入りの場所です」とジェニースさんは言います。
「ロッジアに使用する木材の色合いが鍵でした。床の淡い色合いのオーク材が空間を明るくする一方で、窓枠のオーク材は年季の入った暗めのものにしています。さらにオーク材のランプシェードがアクセントを加えています。これらの色合いの組み合わせが唯一無二の空間を落ち着いた雰囲気にしています。伝統的なカタルーニャ風のヴォールト天井はそのまま残し、つや消しの保護ワニスを上塗りして自然な風合いとしました」とジェニースさんは言います。
椅子のオリーブグリーンやホワイトの鉄骨梁などのディテールが「地中海の光と精神」を体現した空間をつくり出しています。
椅子のオリーブグリーンやホワイトの鉄骨梁などのディテールが「地中海の光と精神」を体現した空間をつくり出しています。
こちら平面図は、改装後の間取りを表しています。住戸の半分のみを改装し、残りの半分は変更しませんでした。もともとキッチンがあった場所はバスルームとランドリールームとし、キッチンはリビングダイニングエリアの隣に配置しています。
モダンなスタイルにノルディックな雰囲気を加えたこのアパート。「穏やかでエレガントかつ若々しいスタイルです」とジェニースさんは言います。
プロジェクトチームはオーナー夫妻がデザイナー家具を選定する手助けをしました。Marset(マルセット)の『Gingerランプ』は部屋の中心の、エントランスからも見える位置に置き、部屋のフォーカルポイントとなるようにしています。
「コンクリート風に仕上げたダイニングテーブルは木材と対照的な印象を与え、ラグと同様、リビングルームやロッジアに人を惹きつける要素となっています」とジェニースさんは言います。
プロジェクトチームはオーナー夫妻がデザイナー家具を選定する手助けをしました。Marset(マルセット)の『Gingerランプ』は部屋の中心の、エントランスからも見える位置に置き、部屋のフォーカルポイントとなるようにしています。
「コンクリート風に仕上げたダイニングテーブルは木材と対照的な印象を与え、ラグと同様、リビングルームやロッジアに人を惹きつける要素となっています」とジェニースさんは言います。
伝統的なカタルーニャ風のヴォールト天井やロッジアの木製窓枠は元の姿に近付くように修復されました。
オーナー夫妻は改装後の明るくなったアパートを気に入り、同じ空間をリビングルーム、キッチン、ロッジアなど多目的に使用できることを楽しんでいます。それはあたたかみがあり、自分たちやゲストを歓迎してくれる空間になりました。
オーナー夫妻は改装後の明るくなったアパートを気に入り、同じ空間をリビングルーム、キッチン、ロッジアなど多目的に使用できることを楽しんでいます。それはあたたかみがあり、自分たちやゲストを歓迎してくれる空間になりました。
ジェニースさんがこの改装で最も頭を悩ませたのは、キッチンをオープンにするか独立にするかでした。「私たちはキッチンの位置について5個以上のパターンを検証しました」と彼は言います。
「最終的にはセミオープンなキッチンとし、リビングルームとの間に1.2mの腰壁を立てて雑然としたキッチンを隠せるようにしました」と彼は言います。キッチンとリビングルームを隔てる透明ガラス窓には1,300ユーロ(約18万円)かかりました。
「最終的にはセミオープンなキッチンとし、リビングルームとの間に1.2mの腰壁を立てて雑然としたキッチンを隠せるようにしました」と彼は言います。キッチンとリビングルームを隔てる透明ガラス窓には1,300ユーロ(約18万円)かかりました。
「キッチンはモノトーンとし、水栓金具や小窓(前の写真を参照)、キッチン家電でコントラストを加えたいと考えました」とジェニースさん。
「モノトーンの色調を崩さずになおミニマルな雰囲気を作り、予算内に抑えることのできる素材を見つけるのは簡単ではありませんでした」。キッチンは総額5,298.75ユーロ (約74万円)で実現できました。
「モノトーンの色調を崩さずになおミニマルな雰囲気を作り、予算内に抑えることのできる素材を見つけるのは簡単ではありませんでした」。キッチンは総額5,298.75ユーロ (約74万円)で実現できました。
「現代的な見た目と雰囲気をまとったバスルームの磁器タイルが、とくに気に入っています。60cm角の大きなタイルを使用することで空間を大きく見せることができ、さらに白色の天井も空間を高く見せてくれます」とジェニースさんは言います。
家具と木目調メラミンシートで仕上げた洗面台はEdger(エドガー)のもので、値段は890ユーロ(約12万円)でした。
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家具と木目調メラミンシートで仕上げた洗面台はEdger(エドガー)のもので、値段は890ユーロ(約12万円)でした。
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