リラックス感あふれる、BOHOスタイルのバルコニー
使われていなかった隣人のバルコニーが、デザイナーの工夫で健康的な暮らしを楽しむことができる隠れ家に変身しました。
Aline van Hoorn
2023年10月19日
自分が住んでいる家にバルコニーがあるのは、とてもラッキーです。最大限に活用しないのは、もったいない、といえるでしょう。
ドイツのデザイナーであるドロテア・シュワブは、隣人のバルコニーの可能性に気づきました。そして、最小限の労力でBOHOな雰囲気があふれるオアシスのような場所に変身させました。
ドイツのデザイナーであるドロテア・シュワブは、隣人のバルコニーの可能性に気づきました。そして、最小限の労力でBOHOな雰囲気があふれるオアシスのような場所に変身させました。
シュワブが目指したのは、バルコニーを南国で休暇を過ごしているようなリラックス感を味わえる場所に変えることでした。
「横になって、昼寝ができる場所にしたいと思いました。本を読んだり、パートナーや友人たちとワインを飲んだりできるような居心地の良い場所です」
「横になって、昼寝ができる場所にしたいと思いました。本を読んだり、パートナーや友人たちとワインを飲んだりできるような居心地の良い場所です」
改装前
約2.5x6mのバルコニーには椅子が置いてありましたが、どちらかというと収納スペースとして使用されていたそうです。
元々はグラフィックデザイナー出会ったシュワブは、夫が営むランドスケープデザイン会社である「エッガーガーテン」で、これまでもデザインの仕事を引き受けてきました。
「私たちの協働は何年にもわたって成長してきました」とシュワブはいいます。今回は、夫とのコラボで、隣人のバルコニーデザインを手がけることとなりました。
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約2.5x6mのバルコニーには椅子が置いてありましたが、どちらかというと収納スペースとして使用されていたそうです。
元々はグラフィックデザイナー出会ったシュワブは、夫が営むランドスケープデザイン会社である「エッガーガーテン」で、これまでもデザインの仕事を引き受けてきました。
「私たちの協働は何年にもわたって成長してきました」とシュワブはいいます。今回は、夫とのコラボで、隣人のバルコニーデザインを手がけることとなりました。
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隣人である施主に合うコンセプトを考えるため、シュワブは施にバルコニーをどのように使いたのかと問いかけました。主に週末にバルコニーを使用するこの一家は、「ホリデー気分を味わいたい」という希望を持っていたそうです。
施主はダイニングテーブルも置きたかったそうです。しかし、以前ここに置いていた別のテーブルも週に1回、日曜日のブランチにしか使っていませんでした。
シュワブは、ダイニングテーブルを部屋の反対側にある小さなセカンドバルコニー(写真なし)に移動させることに決めました。そして、こちらのメインのバルコニーは、リラックスした時間を過ごすための空間に作り替えることにしました。
施主はダイニングテーブルも置きたかったそうです。しかし、以前ここに置いていた別のテーブルも週に1回、日曜日のブランチにしか使っていませんでした。
シュワブは、ダイニングテーブルを部屋の反対側にある小さなセカンドバルコニー(写真なし)に移動させることに決めました。そして、こちらのメインのバルコニーは、リラックスした時間を過ごすための空間に作り替えることにしました。
バルコニーにあった古い椅子は、木製パレットをそのまま使って作ったベッド兼長椅子と取り替えました。偶然にも施主がぴったりあうサイズの予備のマットレスを持っていたので、それを利用することにしました。以前からあった美しい床タイルはそのままにしました。
このようにして、すぐに居心地の良いコーナーができました。つる植物とセイヨウオダマキが緑のアクセントとなっています。
このようにして、すぐに居心地の良いコーナーができました。つる植物とセイヨウオダマキが緑のアクセントとなっています。
「バルコニーには屋根がかかっていて、隣人の視線などを遮ってくれます」とシュワブ。夏は午前11時から午後2時まで日が当たるそうで、北向きのバルコニーであるにもかかわらず、日光浴の機会がたくさんあります。
バルコニーには屋根がかかっていますが、建物の天井が高いおかげで、十分な高さが確保されています。壁は塗り直す必要はなく、改装の一環として洗浄のみ、行いました。
バルコニーには屋根がかかっていますが、建物の天井が高いおかげで、十分な高さが確保されています。壁は塗り直す必要はなく、改装の一環として洗浄のみ、行いました。
シュワブは、家具とインテリア装飾の店、メゾン・デュ・モンドで自然を感じさせる雰囲気を持つ鏡を見つけました。「まぁ、なんてすばらしい、と思いましたね」。鏡は木々の緑の葉を映します。
長年つきあいのあるこの隣人のために、このバルコニーを「彼女にぴったりな」小さなBOHOスタイルの楽園にしてあげたい、というのがシュワブの想いでした。
長年つきあいのあるこの隣人のために、このバルコニーを「彼女にぴったりな」小さなBOHOスタイルの楽園にしてあげたい、というのがシュワブの想いでした。
「屋外用のカーペットを敷くと、バルコニーは2つ目のリビングルームのような雰囲気になります」とシュワブ。彼女はEbayのオークションで購入したモロッコスタイルのプフを合わせています。
ピーコックチェアに座り、新しいバルコニーを楽しむ施主
「ピーコックチェアは、70年代または80年代のものが欲しかったのですが、ついにミュンヘン近郊で完璧な椅子を見つけることができました」とシュワブ。「それをヴッパータールに持っていくのはちょっとした冒険でした。でも、クールでユニークな一品なので、持ち帰る価値があるものだったと思っています」
「ピーコックチェアは、70年代または80年代のものが欲しかったのですが、ついにミュンヘン近郊で完璧な椅子を見つけることができました」とシュワブ。「それをヴッパータールに持っていくのはちょっとした冒険でした。でも、クールでユニークな一品なので、持ち帰る価値があるものだったと思っています」
お気に入りの場所にいる施主の息子
「施主は最終的に非常に喜んでくれました。しかし、一番喜んでいたのは息子さんでしたね」とシュワブはいいます。
彼はバルコニーのベッド兼長椅子からほとんど離れず、バルコニーで多くの時間を過ごしているそうです。穏やかに読書をしたりノートPCを使ったりしています。猫だけが時々この居心地の良い隠れ家へやってきて、自分の縄張りを主張します。
施主一家は、今では自宅に新たなお気に入りスポットが3か所ある、といいます。食事をするための小さなバルコニー、母親のための優雅なピーコックチェア、そして息子のための場所、です。
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「施主は最終的に非常に喜んでくれました。しかし、一番喜んでいたのは息子さんでしたね」とシュワブはいいます。
彼はバルコニーのベッド兼長椅子からほとんど離れず、バルコニーで多くの時間を過ごしているそうです。穏やかに読書をしたりノートPCを使ったりしています。猫だけが時々この居心地の良い隠れ家へやってきて、自分の縄張りを主張します。
施主一家は、今では自宅に新たなお気に入りスポットが3か所ある、といいます。食事をするための小さなバルコニー、母親のための優雅なピーコックチェア、そして息子のための場所、です。
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