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レイアウトの見直しにより、光を取り込み、空間につながりを生み出す
1階の空間の流れをイチから見直すことで、キッチンがモダンな家族の住まいの中心になりました。

Emma Hedges
2023年7月3日
Bronwen Gombert(ブロンウェン・ゴンバート)さんのクライアントである若い家族は、住まいが自分たちに合っていないことに気付き、増築と新しく屋外エリアの追加によって問題が解決しないかと考えました。建築家を探すためにHouzzでリサーチを始め、ブロンウェンさんのプロフィールを見ると、彼女を物件に招き、何が問題なのかを確認してもらうことにしました。
「この家はかなり大きいのですが、1階は異なる床高に分割された配置になっており、プラン的にもまずい点がいくつかありました。そのため、床面積は非常に大きいのに無駄が多く、非効率な使い方をされていました」とブロンウェンさんは言います。彼女はまず、増築することによって何が得られるかを検討しましたが、最終的には1階を構成し直すことで、労力も費用も抑えながら、家族にとって完璧な空間を生み出せることに気付きました。
「この家はかなり大きいのですが、1階は異なる床高に分割された配置になっており、プラン的にもまずい点がいくつかありました。そのため、床面積は非常に大きいのに無駄が多く、非効率な使い方をされていました」とブロンウェンさんは言います。彼女はまず、増築することによって何が得られるかを検討しましたが、最終的には1階を構成し直すことで、労力も費用も抑えながら、家族にとって完璧な空間を生み出せることに気付きました。
どんなHouzz?
住まい手:夫妻+2人の子供
所在地: イギリス・バークシャー
設計:Connected Architecture
ブロンウェンさんはキッチンを家の表側から、それまでダイニングルームのあった奥に移動するプランを考え付きました。このダイニングルームの隣には、床高が異なっていることを理由の1つとしてほとんど使われていない空の部屋があったので、彼女は1階の床高を揃えてちぐはぐな状態を解消し、空間をオープンにして流れを向上させることを提案しました。
「空間に何があるか注意深く観察して、既存の設備にうまく接続できるよう配慮することに努めました。予算的に大きなメリットがありますから」とブロンウェンさんは話します。
また母親としての経験も、このエリアを分ける際に大いに役立ちました。「配置の面で、どうしたらキッチンがうまく機能するか、よく理解できていると自負しています。流し台の場所と、キッチンから屋外への眺望という点についてクライアントとよく議論し、このスペースをどのように使うのかを聞きだすようにしています」
住まい手:夫妻+2人の子供
所在地: イギリス・バークシャー
設計:Connected Architecture
ブロンウェンさんはキッチンを家の表側から、それまでダイニングルームのあった奥に移動するプランを考え付きました。このダイニングルームの隣には、床高が異なっていることを理由の1つとしてほとんど使われていない空の部屋があったので、彼女は1階の床高を揃えてちぐはぐな状態を解消し、空間をオープンにして流れを向上させることを提案しました。
「空間に何があるか注意深く観察して、既存の設備にうまく接続できるよう配慮することに努めました。予算的に大きなメリットがありますから」とブロンウェンさんは話します。
また母親としての経験も、このエリアを分ける際に大いに役立ちました。「配置の面で、どうしたらキッチンがうまく機能するか、よく理解できていると自負しています。流し台の場所と、キッチンから屋外への眺望という点についてクライアントとよく議論し、このスペースをどのように使うのかを聞きだすようにしています」
キッチンが建物の表側に配置されていることで、子どもたちは庭にいたいがご夫婦はキッチンで忙しいような場合、といった問題が起きていました。
「小さなお子さんがいる家族なので屋外で過ごす時間が多いのですが、キッチンが配置されていた場所からは庭を見守ることができませんでした」とブロンウェンさんは言います。
「小さなお子さんがいる家族なので屋外で過ごす時間が多いのですが、キッチンが配置されていた場所からは庭を見守ることができませんでした」とブロンウェンさんは言います。
今はキッチンが建物の奥に移動され、屋外の空間へとシームレスにながるようになっています。またブロンウェンさんは以前キッチンがあった場所にクロークルームとユーティリティルームを新たに配置し、これまでよりはるかに優れた屋内と屋外の生活空間を作り出してしました。
またブロンウェンさんは壁を取り払い、屋外へと続く巨大な出入り口を設けて、ここにガラスの折れ戸を設置することを提案しました。こうすることで、屋内外のつながりを大幅に向上させ、より多くの自然光を屋内に取り込めるようになりました。
また以前はダイニングルームが孤立してしまっていましたが、ダイニングエリアをキッチンの一部として庭への眺めが楽しめる場所に配置し直すアイディアも上手くいきました。
配置案が準備できると、ブロンウェンさんはキッチン業社のAnthony Mullan Furniture社に電話して実務部分の担当を依頼し、ご夫婦がより詳細にデザインを選択できるよう手助けしてもらうことにしました。ご夫婦は自然光を最大限に活かせるホワイトクオーツのカウンタートップを備えた大型のアイランドキッチンと、シェーカースタイルのキャビネットを選びました。
ご夫婦はブロンウェンさんのアドバイスに従って、奥の壁をオープン収納として利用し、テレビは壁面のアート作品にもなり、周囲に溶け込むようなものを選びました。
ユーティリティルームは、視覚的なつながりを得るためにキッチンのキャビネットと同じ色で塗装されています。十分な量の収納を提供するとともに、よく使うものを収納してオープンプランのスペースから隠せるようになっています。
空間のすみずみまでが活用され、以前の配置で見られた「デッドスペース」が全くありません。
ブロンウェンさんがリノベーションのカギとして考えていたのは、1階の空間のつながりと流れでした。リビングルームにはオーナーお気に入りのパーケット床だったため、この床を1階全体に拡張することで、つながりの感覚をさらに強めました。
また出入り口の幅を広げてガラスドアを設置し、全体として空間と自然光を最優先としました。また、1階のどこからでも庭への眺めを楽しめるようになりました。
また出入り口の幅を広げてガラスドアを設置し、全体として空間と自然光を最優先としました。また、1階のどこからでも庭への眺めを楽しめるようになりました。
このプロジェクトは支障なしに進んだわけではなく、完成するまでに6か月を要しました。「かなり困難なプロジェクトでした」とブロンウェンさん。「残念ながら、施工業者はプロジェクトが進むにつれて多くの問題に直面しました。床下にいくつかのマンホールが隠れていたり、予期せぬ鉄骨構造をいくつか発見し、床を上げる際に問題になったり、といったことがありました」
それでもこれらの課題は、クライアントが増築することを選んでいたら直面していたであろう問題と比べれば大したものではありませんでした。「増築することが常に正しい答えではありません。既存の空間をよりよく機能させることができる場合もあるのです」とブロンウェンさんは言います。「そうすれば、改革の過程で遅延がさまざまな形で発生したり、余計なストレスが発生したりといったこともありません」
それでもこれらの課題は、クライアントが増築することを選んでいたら直面していたであろう問題と比べれば大したものではありませんでした。「増築することが常に正しい答えではありません。既存の空間をよりよく機能させることができる場合もあるのです」とブロンウェンさんは言います。「そうすれば、改革の過程で遅延がさまざまな形で発生したり、余計なストレスが発生したりといったこともありません」
オーナーは自分たちの家が姿を変えていく様子に胸を躍らせ、キッチンがこの住まいのハブとして、家族全員が集まれる場所になったことを特に喜んでいます。
「住まいにあふれている自然光がこの空間の質を高めていると思います」とブロンウェンさん。「この家の表から奥に向かってつながりと、遮られることのない視界、そして素晴らしい空間の流れが生まれました」
Houzzで住まいの専門家を探す
「住まいにあふれている自然光がこの空間の質を高めていると思います」とブロンウェンさん。「この家の表から奥に向かってつながりと、遮られることのない視界、そして素晴らしい空間の流れが生まれました」
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