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ハウズ日本版プロユーザーが注目する、インテリアデザインの7つのトレンド
2017年のトレンドを、プロハウザーの皆さんはどう見ているでしょう。アンケートに寄せられた回答からピックアップしてみました。
Houzz Japan
2017年1月21日
Houzz Japan 公式アカウント
ハウズに登録している住宅インテリアのプロを対象に、今年注目しているスタイル、色、素材、これからのインテリアで気になっていることなどを尋ねるアンケートを年始に行いました。この記事では、その回答から見えてきた、プロの皆さんの注目を集めている今年の7つのトレンドをご紹介します。
1. 木と土で表現された空間
漆喰や珪藻土などの素材、左官壁、土間を取り入れた空間、無垢の木の表情を活かしたインテリアなどを挙げたプロが多かったのが、今回、最も顕著な傾向でした。環境にも健康にもよい、安心して使える日本伝統の素材を、洗練された今のテイストや技術で住まいに活かすことへの関心の高さがうかがえます。「木と土で表現されていて、コンテンポラリーでありながらサステイナブル。流行りを追わず、持続可能な空間づくりができていけばいいと思います」という、兵庫県神戸市のインテリアデザイン会社、〈白坂 悟デザイン事務所〉白坂 悟 さんの言葉に代表されています。
漆喰や珪藻土などの素材、左官壁、土間を取り入れた空間、無垢の木の表情を活かしたインテリアなどを挙げたプロが多かったのが、今回、最も顕著な傾向でした。環境にも健康にもよい、安心して使える日本伝統の素材を、洗練された今のテイストや技術で住まいに活かすことへの関心の高さがうかがえます。「木と土で表現されていて、コンテンポラリーでありながらサステイナブル。流行りを追わず、持続可能な空間づくりができていけばいいと思います」という、兵庫県神戸市のインテリアデザイン会社、〈白坂 悟デザイン事務所〉白坂 悟 さんの言葉に代表されています。
注目している素材として挙がったのは他に、モルタル、アイアン、大理石、麻、和紙など、ほぼすべてが天然素材か、ナチュラルな風合いを特徴とする素材でした。シンプルなデザインでさまざまな自然の質感のハーモニーを楽しむ住まいが、人気を集めているようです。
2. 進化したタイル
製造技術の進歩により、建材としての可能性がますます広がったタイルも、注目を集めている素材です。質感や色、模様、サイズ、貼り方などのバリエーションが増え、従来のタイルのイメージを覆すものも多く登場。キッチンやバスルームのみならず、リビングやベッドルームの壁にも使える素材として、今年も引き続き要チェックです。
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3. 開放感のある空間
「トレンドを感じさせる写真」を選んでもらう項目では、ガラススクリーンや吹き抜け、大きな窓によって、開放感のある明るい空間をつくっている写真を挙げるプロも目立ちました。光を通すガラスやアクリル素材を使った、「限られた空間をより以上に広く開放的に見せる技に注目しています」と語るのは、神奈川県茅ケ崎市のインテリアデザイン会社〈POWDERYELLOW〉の稲垣史朗さん。
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4. フレッシュなグリーンとアースカラー
色についての設問ではやはり、グリーンが今年らしい色のトップに。昨年末、2017年の色として〈パントン・カラー研究所〉に選ばれた「グリーナリー」のような明るいグリーンのほか、オーガニックなアースカラーを挙げる人も。宮城県仙台市と東京都港区にインテリアサロンとショップを持つ〈フェイス〉の船木千里さんもグリーンを挙げ、「フレッシュさとモダンを掛け合わせたスタイル」が新鮮に映る、とコメントしてくれました。
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5. カッパー、ブロンズ、ギルバー
メタリックカラーでは、温かみのある色の人気が継続中。カッパーやブロンズを挙げる声が目立ちました。ファッション界では数年前から人気だったという、ゴールドとシルバーの中間色「ギルバー」も注目の色。上質な輸入ファブリックを扱う、東京都港区の〈ナショナルインテリア〉の小澤裕子さんによれば「ギルバー色はメインのリビングや寝室に取り入れるのがおすすめです。他のインテリアを引き立て、豊かなラグジュアリー感があるので、ホテルライクなスタイリッシュな空間にしてくれる色です」とのこと。
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6. 洗練されたミックススタイル
「注目するスタイル」に関する回答は多岐にわたりましたが、大きく分けると「シンプル&ミニマル」、「ナチュラル&ボタニカル」、「和とオリエンタルのモダンアレンジ」の3つの流れが人気を集めているようです。「さまざまな東洋感覚の空間をミックスした、新しいモダンスタイルの傾向に注目している」というのは、大阪市で建築・インテリアデザインに携わる〈TOKAI SPACE DESIGN〉の東海啓之さん。流行のインテリアスタイルは数々ありますが、飽きのこないベーシックスタイルや、自身の得意とするテイストに、ほどよくトレンドをミックスするという姿勢が多く見受けられました。
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7. 植物を室内に取り入れた暮らし
今年を象徴する色はグリーンで、天然素材の人気も続いていますが、「リアルなグリーンと暮らす部屋、植物をインテリアに取り入れた心地よい暮らし」というキーワードも、最後に挙げたいと思います。上質なインテリアに植物を組み合わせる写真のようなインテリアは、今年の気分を感じさせる例。「ナチュラルテイストの人気は続いていますが、さらに今までよりもシンプルに必要最低限のアイテムでまとめることで、本物の素材感が映えるインテリアが注目されると思います」と語るのは、広島市のインテリアショップ〈ナチュラルインテリア専門店 ミヤカグ〉の松本理絵さん。
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その他、2017年のインテリアで気になることとして挙がったのは……。
「お手軽なものと、その対極にある高品質なものが両方伸びていくと感じています」(埼玉県越谷市のカーテン専門店〈ドレーパリー〉河野和司さん)
「インテリアショップが不動産業務をするのが本当に増えており、消費者のインテリアに対する意識が上がってきていると思います」(大阪市の建築設計会社〈平野設計工務〉夛田晴美さん)
今年も、ハウズに投稿されている1200万枚以上の写真や、毎日更新している特集記事を、国内や世界のインテリアデザインのトレンドウォッチングや、ご自身の住まいのプランニングにお役立てください。アンケートにご協力くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
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