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タイルの使い方、注目の7つのトレンド
耐久性が高く、そうじや手入れがしやすいタイル。製造技術の進歩により、今までにないサイズやパターン、質感のタイルが登場し、インテリアの素材としてますます注目を集めています。
Houzz Japan
2016年12月28日
Houzz Japan 公式アカウント
タイルといえばつるっとした正方形の定番のタイルを規則正しく貼ったものを思い浮かべがち。でも、近年、技術の進歩により、これまでになく斬新なタイルがつくられるようになり、インテリアのさまざまなシーンで豊かな表情を作り出しています。
タイルは、素材となる土を細かく砕き(細粒化)、高圧で固め(成形)、釉薬を吹付け(施釉)、焼く(焼成)という工程でつくられますが、インクジェットやシルクスクリーンによる施釉技術の進化により美しく微妙なパターンのプリントが可能になった上、最新のマシンでは3x1メートルという超大判サイズのタイルの製造も可能となるなど、建材としての可能性がますます広がっています。そこで、この記事では、新タイプのタイルから、貼り方やカラーまで、要注目のタイルのトレンドをご紹介します。
タイルは、素材となる土を細かく砕き(細粒化)、高圧で固め(成形)、釉薬を吹付け(施釉)、焼く(焼成)という工程でつくられますが、インクジェットやシルクスクリーンによる施釉技術の進化により美しく微妙なパターンのプリントが可能になった上、最新のマシンでは3x1メートルという超大判サイズのタイルの製造も可能となるなど、建材としての可能性がますます広がっています。そこで、この記事では、新タイプのタイルから、貼り方やカラーまで、要注目のタイルのトレンドをご紹介します。
1. シェブロン&ヘリンボーン
タイルの貼り方でこの数年人気が続いているのが、シェブロンやヘリンボーンなど、斜めにタイルを貼り合わせてつくる模様です。この2つ、間違えやすいのですが、1つめの写真がヘリンボーン、2つめがシェブロンです。
タイルの貼り方でこの数年人気が続いているのが、シェブロンやヘリンボーンなど、斜めにタイルを貼り合わせてつくる模様です。この2つ、間違えやすいのですが、1つめの写真がヘリンボーン、2つめがシェブロンです。
2. 木目調タイル
木目調のプリントのタイルも人気です。タイルをはじめとする建材の見本市である「チェルサイエ」でも、「朽ちた魅力」の素材が注目を集めていましたが、木目調タイルもそのトレンドを牽引するプロダクトの1つです。「タイルの特徴である耐久性に加え、複雑な色合いを1枚のタイルの表面上で表現しているところに魅力があります」と〈リビエラ〉の阿部泰久さん。
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こちらは木目調の落ち着いた色が、リビングに使いやすいタイル。パーツに木をつかった家具や照明とあわせると、落ち着いた空間になります。
3. 大理石模様のタイル
こちらもタイルという素材にあえて異素材である大理石の模様をプリントしてしています。デザイナーの感性が描き出す、躍動感のある模様が魅力です。「木目調もそうですが、タイルに多彩にして繊細な模様を描くことが可能になった背景には、インクジェットやシルクスクリーンによる施釉の技術的進化があります」とリビエラの阿部さん。
こちらもタイルという素材にあえて異素材である大理石の模様をプリントしてしています。デザイナーの感性が描き出す、躍動感のある模様が魅力です。「木目調もそうですが、タイルに多彩にして繊細な模様を描くことが可能になった背景には、インクジェットやシルクスクリーンによる施釉の技術的進化があります」とリビエラの阿部さん。
4. 柄違いの組み合わせ
「壁でタイルを使う場合、絵柄が違うものをパッチワークのようにはり合わせたデザインのタイルが流行っています」と〈平田タイル〉の平田幹人さん。写真の壁は、表面のテクスチャーが異なるものを組み合わせて、白い壁に表情をつくりだしています。
「壁でタイルを使う場合、絵柄が違うものをパッチワークのようにはり合わせたデザインのタイルが流行っています」と〈平田タイル〉の平田幹人さん。写真の壁は、表面のテクスチャーが異なるものを組み合わせて、白い壁に表情をつくりだしています。
こちらの壁は、無地のものと柄のものを組み合わせつつ、色によって統一感を生み出しています。
5. モザイクタイプのニューウェーブ
日本のインテリアのさまざまな側面で、日本的な意匠を新しく解釈した魅力的なデザインが登場しており、タイルも例外ではありません。小さな三角形のタイルを並べて現れた模様は、日本の伝統の「麻の葉」の柄。幾何学的なモダンさと、日本の伝統色がマッチした、新タイプのモザイクタイルです。オープンキッチンの壁面として、リビングで存在感を放っています。
日本のインテリアのさまざまな側面で、日本的な意匠を新しく解釈した魅力的なデザインが登場しており、タイルも例外ではありません。小さな三角形のタイルを並べて現れた模様は、日本の伝統の「麻の葉」の柄。幾何学的なモダンさと、日本の伝統色がマッチした、新タイプのモザイクタイルです。オープンキッチンの壁面として、リビングで存在感を放っています。
6. 超大判タイル
タイル製造の技術的進化のもう1つの流れが、タイルの大判化。3m×1mという超大判のタイルが、建材として注目を集めています。内装や外装での利用のほか、伸びているのが、キッチンのワークトップでの利用です。タイルのキッチンといえば、どうしても目地の汚れに気を使ってしまいますが、一枚の大判であれば、目地もありません。タイルの耐久性と清掃性が活かせる上、焼き物ならではのテクスチャーも魅力です。
タイル製造の技術的進化のもう1つの流れが、タイルの大判化。3m×1mという超大判のタイルが、建材として注目を集めています。内装や外装での利用のほか、伸びているのが、キッチンのワークトップでの利用です。タイルのキッチンといえば、どうしても目地の汚れに気を使ってしまいますが、一枚の大判であれば、目地もありません。タイルの耐久性と清掃性が活かせる上、焼き物ならではのテクスチャーも魅力です。
7. 注目の色はグリーン
パントン研究所が年末に発表する翌年の流行色、2017年は明るいグリーンが選定されました。この流行色の傾向は、タイルのトレンドにも取り入れられていきます。実際、明るいグリーンは、清潔感と活気があり、キッチンやパウダールーム(洗面室)、バスルーム、トイレとも相性のいい色。元気の出るこの色を、タイルでインテリアに取り入れてみては?
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