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理想のお部屋にぴったりの、白い壁紙の選び方
白い壁紙(クロス)といっても素材や種類はさまざま。Color Design Firmを主宰するインテリアデザイナーの網村眞弓さんに、最適な壁紙の選び方のコツを伺いました。

日本の住まいで多く見られるのが白い壁紙(クロス)です。同じように見えても、実は質感や微妙な色の違いを数えたら膨大な種類の壁紙があり、どれを選んでよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。今回は、白壁紙の主な柄の特徴とインテリアスタイルに合わせた選び方のヒントをご紹介します。
家や店舗づくりはわくわくする作業です。どんなイメージにしようかと、Web(ウェブ)や雑誌などの画像を見て夢が膨らみます。
インテリアを作るのには家具やカーテンなどさまざまな要素がありますが、意外と見落とされがちなのが、壁紙選び。壁紙は、実はいつも目に入る、インテリアのイメージを大きく変えるインテリア材です。
壁紙を選ぶとき、多くの方が見本帳に貼られたサンプルやショールームで見ることになります。ただ、サンプルが小さかったり、沢山の中からどの種類が合うのかなど、貼った時のイメージが想像しにくいものです。
インテリアを作るのには家具やカーテンなどさまざまな要素がありますが、意外と見落とされがちなのが、壁紙選び。壁紙は、実はいつも目に入る、インテリアのイメージを大きく変えるインテリア材です。
壁紙を選ぶとき、多くの方が見本帳に貼られたサンプルやショールームで見ることになります。ただ、サンプルが小さかったり、沢山の中からどの種類が合うのかなど、貼った時のイメージが想像しにくいものです。
日本の壁の多くは、白やベージュ、淡いグレーなど、いわゆる白壁紙で仕上げられています。白壁紙は木の家具やフローリングとも好相性。ナチュラルですっきりした空間が作れます。
多くの部屋に採用されている白い壁紙も、一見同じように見えても実は様々なエンボス加工による凹凸柄や色味があり、素材による違いもあります。この柄や色味のニュアンス、素材の違いを上手く選ぶと、思うインテリアをつくるのに役立ちます。
それでは、それぞれの特徴を解説しながら、どのようなシーンで使えば効果的か、白いクロス選びのコツをご紹介していきます。
多くの部屋に採用されている白い壁紙も、一見同じように見えても実は様々なエンボス加工による凹凸柄や色味があり、素材による違いもあります。この柄や色味のニュアンス、素材の違いを上手く選ぶと、思うインテリアをつくるのに役立ちます。
それでは、それぞれの特徴を解説しながら、どのようなシーンで使えば効果的か、白いクロス選びのコツをご紹介していきます。
【布目柄】
布目柄は、広く使われる白壁紙です。繊維が縦横に織られているような布目調の凹凸があります。繊維の柄なので、自然で穏やかなデザインです。
人気のナチュラルなモダンスタイルや、ナチュラル空間、ノルデックなど、日本で多いスタイルに向く、合わせやすく優しい印象の壁紙です。縦横の凹凸による布の織り柄が上品な印象となり、和風の空間にもよく合います。
インテリアの専門家を探す
布目柄は、広く使われる白壁紙です。繊維が縦横に織られているような布目調の凹凸があります。繊維の柄なので、自然で穏やかなデザインです。
人気のナチュラルなモダンスタイルや、ナチュラル空間、ノルデックなど、日本で多いスタイルに向く、合わせやすく優しい印象の壁紙です。縦横の凹凸による布の織り柄が上品な印象となり、和風の空間にもよく合います。
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織物を大胆にパッチワークしたような柄の壁紙。柄一つ一つが異なり、他にはない味わいと陰影がでています。
凹凸の程度による違いもあり、折り目が均一で細かいものは、カジュアル感がでてきっちりとした硬い印象になります。繊維がランダムに絡まっているような意匠の布目壁紙は、陰影による深みが出て味わいが増し、ラフで自由な印象になります。
このような壁紙は、趣味を楽しむ空間や、お洒落女子のホワイトインテリアの引き立て役にも。淡いグレーで適度なモダンさもあり、部屋の一つの壁にアクセントウォールとして使っても楽しめるでしょう。
凹凸の程度による違いもあり、折り目が均一で細かいものは、カジュアル感がでてきっちりとした硬い印象になります。繊維がランダムに絡まっているような意匠の布目壁紙は、陰影による深みが出て味わいが増し、ラフで自由な印象になります。
このような壁紙は、趣味を楽しむ空間や、お洒落女子のホワイトインテリアの引き立て役にも。淡いグレーで適度なモダンさもあり、部屋の一つの壁にアクセントウォールとして使っても楽しめるでしょう。
櫛引したような刷毛目柄のマットな珪藻土壁紙。横の凹凸が奥行を感じさせ上品ですっきりした印象を与えてくれます。
【塗り壁調】
漆喰を塗ったような塗り壁柄も広いテイストにあう、使いやすい壁紙です。布目柄よりはややハードな印象となりますが、白の塗壁柄は清楚な印象で、ノルデックやモダン、ホテルライクなスタイルなどに合うでしょう。
刷毛目が感じられる凹凸に漆喰が塗布された壁紙は、櫛引したような質感と意匠になり、空間をグレードアップしてくれます。珪藻土や漆喰は吸放湿効果があり、空間にしっとりした上質感をもたらし、他のインテリアエレメントを引き立てます。汚れが付くと落としにくい、強くこすると表面が剥がれるなどあり、水回りなどには控えた方がいいでしょう。
フラットにコテで仕上げたようなものやコテや刷毛で漆喰を塗ったようなものなど、布目柄と同じように凹凸の深さや大胆さにより変化が楽しめます。漆喰を塗ったようなマットな質感は、ホテルのようなミニマルなインテリアや、一方古民家風の壁にもあうでしょう。
【塗り壁調】
漆喰を塗ったような塗り壁柄も広いテイストにあう、使いやすい壁紙です。布目柄よりはややハードな印象となりますが、白の塗壁柄は清楚な印象で、ノルデックやモダン、ホテルライクなスタイルなどに合うでしょう。
刷毛目が感じられる凹凸に漆喰が塗布された壁紙は、櫛引したような質感と意匠になり、空間をグレードアップしてくれます。珪藻土や漆喰は吸放湿効果があり、空間にしっとりした上質感をもたらし、他のインテリアエレメントを引き立てます。汚れが付くと落としにくい、強くこすると表面が剥がれるなどあり、水回りなどには控えた方がいいでしょう。
フラットにコテで仕上げたようなものやコテや刷毛で漆喰を塗ったようなものなど、布目柄と同じように凹凸の深さや大胆さにより変化が楽しめます。漆喰を塗ったようなマットな質感は、ホテルのようなミニマルなインテリアや、一方古民家風の壁にもあうでしょう。
【機能性壁紙】
- ストレッチ性壁紙
抗アレル物質壁紙WVP4334(東リ株式会社HPから引用)
- 抗アレル物質壁紙
- 抗ウイルス壁紙
他にも汚れが付きにくい防汚機能や、傷が付きにくいよう強化した耐久壁紙など、用途に応じた機能付きのものがあります。
白壁紙を淡いブルーやグレーと合わせ、ノルデックをモダンやカジュアルにシフトして楽しんでもいいでしょう。北欧家具との相性もよく、小物を小気味よく引き立ててくれます
【レンガ柄・タイル柄】
レンガを積んだようなレンガ柄。石を模した石目柄や積み石柄の壁紙も、白ならモダンであか抜けた印象がつくれます。レンガと言うと一見ハードでインダストリアルな印象ですが、赤やグレーを、白に変えると、ぐっと爽やかな雰囲気になります。
壁にちょっと表情を持たせたい時や、タイルやレンガを貼りたい時。壁紙なら予算も厚みも押さえ、人気のノルデックスタイルやカジュアルな空間を素敵にするのに役立ちます。
木目柄も、そのままの木の色だとナチュラルな空間やレトロな雰囲気になりますが、白なら、明るくソフトなナチュラルとなり洗練された印象にするこでができます。
レンガを積んだようなレンガ柄。石を模した石目柄や積み石柄の壁紙も、白ならモダンであか抜けた印象がつくれます。レンガと言うと一見ハードでインダストリアルな印象ですが、赤やグレーを、白に変えると、ぐっと爽やかな雰囲気になります。
壁にちょっと表情を持たせたい時や、タイルやレンガを貼りたい時。壁紙なら予算も厚みも押さえ、人気のノルデックスタイルやカジュアルな空間を素敵にするのに役立ちます。
木目柄も、そのままの木の色だとナチュラルな空間やレトロな雰囲気になりますが、白なら、明るくソフトなナチュラルとなり洗練された印象にするこでができます。
レンガ調やタイル調の柄でほんのりパールが感じられるものもあります。このような幾何柄は、爽やかでモダンな印象になります。
防汚や傷耐久性機能が付いているものもあり、すっきりしたホテルライクな洗面やキッチンなどにもよいでしょう。
防汚や傷耐久性機能が付いているものもあり、すっきりしたホテルライクな洗面やキッチンなどにもよいでしょう。
ACCENT by Wallcoverings(アクセント)
【ふりまき壁紙】
鉱物などが表面に振りまかれている白壁紙は、素材の表情もあり、角度により光の反射が変化します。このような壁紙は、部屋全体でなく一部でも効果を発揮します。例えば玄関の靴箱の背面に貼ってダウンライトを設置すれば、印象的な演出の玄関が作れるでしょう。
【ふりまき壁紙】
鉱物などが表面に振りまかれている白壁紙は、素材の表情もあり、角度により光の反射が変化します。このような壁紙は、部屋全体でなく一部でも効果を発揮します。例えば玄関の靴箱の背面に貼ってダウンライトを設置すれば、印象的な演出の玄関が作れるでしょう。
意外な使い方として、素材系の白壁紙を、機器などによる凹凸のうるささ軽減に使ってもよいでしょう。
素材による微妙な色のグラデーション表現が、空間にやんわりとした強弱をつけてくれます。見映える意匠となり凹凸による違和感を上手く処理してくれます。
素材による微妙な色のグラデーション表現が、空間にやんわりとした強弱をつけてくれます。見映える意匠となり凹凸による違和感を上手く処理してくれます。
シャンパンの泡柄のコルク壁紙 ELITIS ESSENCED ELIEGE
【特殊壁紙】
また、コルクなど自然素材にメタリックな組み合わせで、素材の美しさを表現をした壁紙もあります。
このような素材壁紙の中には、特殊壁紙といって日本の法規で壁紙として壁に直接貼れないものがあります。そのような時にはパネル仕立てにして、アートの様に空間のアクセントとして使用しするのも効果的です。
【特殊壁紙】
また、コルクなど自然素材にメタリックな組み合わせで、素材の美しさを表現をした壁紙もあります。
このような素材壁紙の中には、特殊壁紙といって日本の法規で壁紙として壁に直接貼れないものがあります。そのような時にはパネル仕立てにして、アートの様に空間のアクセントとして使用しするのも効果的です。
【柄物】
柄物は強い印象になるのではないか。色はどうすればよいかなど、取り入れたいものの、なかなか決められない要素もあります。凝った柄やアニマル柄も、白ならぐっと取り入れやすくなります。
柄物は強い印象になるのではないか。色はどうすればよいかなど、取り入れたいものの、なかなか決められない要素もあります。凝った柄やアニマル柄も、白ならぐっと取り入れやすくなります。
この事例は、全体に柄がある壁紙ですが、白系でまとめてあるので邪魔にならず、白の衛生陶器と合わせてもマッチします。
洗面・トイレはタイル柄や幾何柄などを取り入れることもありますが、限られた空間でこのような柄を白壁紙にして楽しんでもいいでしょう。
洗面・トイレはタイル柄や幾何柄などを取り入れることもありますが、限られた空間でこのような柄を白壁紙にして楽しんでもいいでしょう。
白は光の色を反映しやすい色です。暖かみの光源を加えると、ゆっくりするのにふさわしい雰囲気を醸し出します。
ゴールドやシルバーでグラデーションやニュアンス表現が加えられている白壁紙に、暖かみの光源を加えると、穏やかなエレガントが楽しめます。
ゴールドやシルバーでグラデーションやニュアンス表現が加えられている白壁紙に、暖かみの光源を加えると、穏やかなエレガントが楽しめます。
パールのインクで角度によって柄が浮き上がる白系の柄壁紙もあります。光を反射し表情のある、ナチュラルなホワイトインテリアが作れます。
鈍いパールやニュアンスカラーの白壁紙は、エレガントナチュラルに仕上がります。
鈍いパールやニュアンスカラーの白壁紙は、エレガントナチュラルに仕上がります。
アバカとシルクで作られた白系繊維による織物壁紙
【織物壁紙】
本物の布で作られている壁紙もあります。技術を活かし、環境負荷を軽減する天然繊維による織物壁紙。和紙を使った紙壁紙とともに、日本の伝統を継承する不揃いの美しさが感じられます。
このような壁紙は、素材の風合いが落ち着いた雰囲気を醸し、和の空間はもちろん、ジャパンディスタイルやモダンな空間なども引き立ててくれます。
【織物壁紙】
本物の布で作られている壁紙もあります。技術を活かし、環境負荷を軽減する天然繊維による織物壁紙。和紙を使った紙壁紙とともに、日本の伝統を継承する不揃いの美しさが感じられます。
このような壁紙は、素材の風合いが落ち着いた雰囲気を醸し、和の空間はもちろん、ジャパンディスタイルやモダンな空間なども引き立ててくれます。
【プロジェクター用壁紙】
動画配信サービスやネット動画、モバイルプロジェクターなど、家で画像を楽しむことが多くなりました。大画面で楽しみたいがスクリーンで場所が狭くなる。天井がスッキリしなくなるなど、課題もあります。
部屋をスッキリしたままで、ホームシアターを大画面で楽しみたい。そんな時は、普通の壁紙より画像や文字の歪みが少なく、映像の再現性に優れるプロジェクター用壁紙にするといいでしょう。
動画配信サービスやネット動画、モバイルプロジェクターなど、家で画像を楽しむことが多くなりました。大画面で楽しみたいがスクリーンで場所が狭くなる。天井がスッキリしなくなるなど、課題もあります。
部屋をスッキリしたままで、ホームシアターを大画面で楽しみたい。そんな時は、普通の壁紙より画像や文字の歪みが少なく、映像の再現性に優れるプロジェクター用壁紙にするといいでしょう。
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