キッチン、バスからリビングまで、タイルは家じゅうに使える万能素材
タイルといえば水回りに使うもの、と思いこんでいませんか? 手入れもしやすく耐久性の高いタイルは、家のさまざまな場所で使える素材です。
Houzz Japan
2016年12月12日
Houzz Japan 公式アカウント
最近、家づくりの素材としてタイルの人気が高まっています。大理石など高級感のある素材のタイルでラグジャリーな空間をつくったり、デザイン性の高いタイルで個性を演出したり、DIYで家づくりのプロセスそのものを楽しんだりできるのがタイルの利点です。
そこで、ハウズでは、タイルの使い方に関するアンケートと投票を実施して、インテリアでタイルを使いたい場所や使い方をうかがいました。インテリアの定番の水回り空間からリビングやデッキまで、インテリアで、プロやインテリア通が教えてくれたタイルの使い方やポイントをご紹介します。
そこで、ハウズでは、タイルの使い方に関するアンケートと投票を実施して、インテリアでタイルを使いたい場所や使い方をうかがいました。インテリアの定番の水回り空間からリビングやデッキまで、インテリアで、プロやインテリア通が教えてくれたタイルの使い方やポイントをご紹介します。
家のなかでいちばんタイルを使いたいのはキッチン
家の中でタイルを使いたい場所といえば、やはりキッチン。簡単な拭き掃除で水や油の汚れが落ち、清潔に保てるため、とくにシンクやレンジ周りの壁(英語で「バックスプラッシュ」と呼びます)で使うのが人気です。
家の中でタイルを使いたい場所といえば、やはりキッチン。簡単な拭き掃除で水や油の汚れが落ち、清潔に保てるため、とくにシンクやレンジ周りの壁(英語で「バックスプラッシュ」と呼びます)で使うのが人気です。
かつて「台所」と呼ばれ裏方の場所だったキッチンが、リビングと一体化し暮らしの中心となりつつある最近の家づくりの流れのなかで、貼り方のパターンや色や模様、質感の選び方で、機能空間であるキッチンに彩りや個性を生み出せる点も、タイルを使ったキッチンが人気を集めている理由です。
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バスルームや洗面所、トイレに使いたいタイルは?
投票でキッチンについで2位となったのが、バスルームや洗面所、トイレ。バスルームやトイレは、機能空間であると同時に非常にプライベートな場所でもあります。だからこそ、家族の趣味を存分に反映したい、という声も。
投票でキッチンについで2位となったのが、バスルームや洗面所、トイレ。バスルームやトイレは、機能空間であると同時に非常にプライベートな場所でもあります。だからこそ、家族の趣味を存分に反映したい、という声も。
例えば、こちらのバスルームはイタリア製のアンティーク風仕上げの磁器質タイルを贅沢に使っています。屋外や室内のグリーンとともに、タイルがリゾートのように優雅な空間を演出しています。
こちらのバスルームは、石の壁のようにみえるタイルでできていて、屋外のような気分に。
写真のトイレは、飾り棚の後ろの壁にタイルでアクセントをつけ、足元は六角形のストーンタイルを敷いて、和風のシックな空間をつくっています。
タイルはフラットでつるっとしているとは限りません。〈虔山〉のタイルのように、立体感を楽しめるやきものタイルもあります。
世界各地の民族的なデザインとも相性がよいのがタイル。こちらは、家のオーナーが現地で買って持ち帰ったサンタフェのボウルをタイルの洗面台が引き立てて、アメリカ南西部らしい雰囲気に。
小さめサイズの丸いタイルを貼ったこちらのパウダールームは、洗面台や壁の角も丸くかたどっているため、タイルや洗面ボウル、水栓金具のカーブとの相乗効果で、白くてもどこか柔らかいぬくもりのある空間になっています。
高級感のある玄関に
キッチンやバスルームなど、水回りと相性がいいタイルですが、玄関やリビングで使えば、高級感のある空間をつくることができます。「釉薬の様々な色合いを楽しんでいただきたいと思います」と〈リビエラ〉の阿部泰久さん。
キッチンやバスルームなど、水回りと相性がいいタイルですが、玄関やリビングで使えば、高級感のある空間をつくることができます。「釉薬の様々な色合いを楽しんでいただきたいと思います」と〈リビエラ〉の阿部泰久さん。
リビングにタイルを使う
タイルをリビングに使うのもおすすめです。写真は、スペインのマドリードにあるLDKの壁面にタイルを貼った事例です。夏はひんやり涼しく感じますし、床を木製フローリングにしたことと、明るい色を差し色にすることで、冬でもあたたかみのあるインテリアになっています。
タイルをリビングに使うのもおすすめです。写真は、スペインのマドリードにあるLDKの壁面にタイルを貼った事例です。夏はひんやり涼しく感じますし、床を木製フローリングにしたことと、明るい色を差し色にすることで、冬でもあたたかみのあるインテリアになっています。
「リビングのフローリングにアクセントとして敷くと目線が下にいくので、空間が広く感じられる効果が期待できます」と〈Howdy Co., Ltd.|ハウディー株式会社〉の丹下裕子さん。床の一部に使えば、壁やパーティションを使わず、さりげなく空間のゾーニングをすることができます。
もちろん、リビングスペースの床にもタイルは使えます。模様のはっきりしたタイルを使えば、床に目線が引きつけられて、空間に奥行きが感じられるようになります。
デッキの素材に
耐久性の高いタイルは、屋外のテラスや半屋外の中庭のデッキにも向いている素材です。「テラスやデッキにタイルを張るとリゾート感のある雰囲気に。紫外線による退色などもないので、お手入れも楽です」と〈有限会社 パンテックコーポレーション〉の仲田真奈さん。風雨にさらされるうちに味わいも生まれます。
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タイル素敵ですね。色々なタイルを楽しんで下さい。でも、ひとつ注意
使う場所、環境を考えてタイル目地の汚れ・劣化を気にしてみませんか?
タイル目地は脆弱です。時にピンホールが有ったり、ひび割れたりします
そのまま使い続けて水が侵入すると、剥がれ落ちたり割れカケが進みます。
タイル目地に無色透明の無機の浸透性の防水材はいかがでしょうか?
コンクリート目地に馴染み水を吸いこみません。ですから黒カビも苔も
防水した目地から水を吸えないので生息できないのです。綺麗なタイル目地
があってタイルが綺麗に観えますね。駅のトイレに施工しました。臭い成分がタイル・タイル目地に浸みこまないので臭くないんです。