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子供部屋の色選び:キッズやティーンの個性を伸ばし、自分らしさを表現できる色とは?
幼少期を過ぎ、自分の好みや個性が確立してくる年頃の子供たちのの部屋のインテリアカラーについて、知っておきたいこと、心がけたいことをまとめました。
カツウラアキツ
2018年2月18日
子供たちは小学校後半にさしかかると、個人の性格や好みもはっきりしてきて、またそれを自分なりに表現できるようになってきます。親から与えられた子供部屋のインテリアに満足していた頃と違い、「自分の部屋はこうしたい!」という意見が積極的に出てくるのが、キッズからティーンエイジャーにかけての年代。今度は親は裏方に回って、子供たちの個性を尊重しつつ、自身が計画して思い通りの部屋をつくれるように、勉強や部活、友達との時間などでどんどん忙しくなる多感な時代の子供たちの環境を、色を通じて応援していきましょう。
小学3年生ごろから始まる、「子供時代後半」の部屋づくり
寝ること、食べることだけでなく、遊びやお片づけまで親の手助けや教えが必要な、幼児期〜小学校低学年の時期のインテリアは、子供の目や心を楽しませたり、必要な行動に導いたりすることを意識した配色が中心です。しかしそれ以降、思春期前の身体的にも精神的にも大きく成長する、いわば子供時代後半の時期になると、個性や目的を踏まえた色づかいに少しずつ変わっていきます。
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子供部屋の色選び:幼少期の健やかな成長を促す色とは?
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自立し始めるとともに、その子なりの個性もはっきりしてきて、より自分の興味のある世界や、そのときに夢中でがんばっていることを深めていく傾向も出てきます。
色の選び方でも、幼少期の単純で明るくクリアでわかりやすい色だけでなく、深みや落ち着きのある色もに興味を示すようになってきます。
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キッズ&ティーンの部屋に使いやすいブルー系
たとえば、何かに集中しやすい環境をつくってくれるブルーに注目してみましょう。小学校に上がりたての頃は、元気で可愛らしいパステルトーンのブルーを選ぶ人が多いですが、成長につれてその色が少し子供っぽく感じるようになってくるかもしれません。もし、そんな年頃のお子さんの部屋を自然と集中できる環境にしたいなら、写真のような落ち着いたブルーグレーなどを取り入れてみてはいかがでしょう。写真の部屋では、椅子に取り入れているイエローがさわやかでカジュアルなアクセントとなっています。
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さらに成長して中学生くらいになれば、多色使いではなくダークカラーやモノトーンを合わせて、落ち着いた環境をつくるのもいいでしょう。勉強や部活動など、子供たちの一日はとても忙しいはずです。副交感神経に働きかけ、鎮静作用があることでも知られる穏やかなブルーに囲まれた空間は、学校生活でがんばってきた子供たちの心を鎮め、心地よい眠りに導いてくれるでしょう。
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アクティブな子にも、穏やかな子にも向くグリーン系
現代の家庭では、子供の勉強や宿題はリビングですることも多いようです。その場合、自室は休むための部屋となりますが、この年頃の子供たちの不安定になりがちな心と身体のバランスをとり、安心感を与える作用を求めるなら、緑もおすすめです。どんどん芽吹く春の若葉のような明るい黄緑は、幼少期のインテリアでも人気のある色ですが、実はアクティブになれる赤を使うのと同じ、元気になれる効果もあります。
現代の家庭では、子供の勉強や宿題はリビングですることも多いようです。その場合、自室は休むための部屋となりますが、この年頃の子供たちの不安定になりがちな心と身体のバランスをとり、安心感を与える作用を求めるなら、緑もおすすめです。どんどん芽吹く春の若葉のような明るい黄緑は、幼少期のインテリアでも人気のある色ですが、実はアクティブになれる赤を使うのと同じ、元気になれる効果もあります。
学校だけではなく、塾や部活に全力で取り組んで、疲れて帰ってくる子供たちのなかには、鮮やかで元気なグリーンは少し刺激が強いと感じる子もいるかもしれません。その場合は、グリーンの中でも穏やかで少しくすんだトーンの色を選べば、疲れやストレスを緩和してくれるでしょう。グリーンの明るさは、暗すぎると感じなければ大丈夫。写真のような渋めのトーンでもいいですし、明るくてもソフトで落ち着いたトーンもおすすめです。穏やかなイメージを意識して選ぶとよいでしょう。
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心を癒し、芸術的感性を育てるパープル系
同じようにストレスを癒してくれる色として、紫があります。身体を休める空間としての機能を重視するなら、スモーキーなパープルがおすすめ。写真のように、棚やベッドカバーの紫の鮮やかさを抑えたような、少し紫のニュアンスのあるニュートラルトーンをベースカラーとすることで、よりこのトーンが発する穏やかさの印象を強めることができます。
女の子向けになりますが、包まれるような優しさを感じるピンクをここに少量取り入れると、さらに安心を感じさせる空間になります。
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女の子向けになりますが、包まれるような優しさを感じるピンクをここに少量取り入れると、さらに安心を感じさせる空間になります。
パープルはじっくり何かに取り組んだり、感性を研ぎ澄ませたりするのを助ける色でもあり、子供がクリエイティブな作業をする環境に向いています。ただし、彩度が高い紫を大きな面積に取り入れると、インパクトが強すぎるためご注意を。壁一面だけに使ってアクセントウォールにしたり、反対色にあたるイエローを少量取り入れて、コントラストによる躍動感を出したり、ベースカラーにモノトーンを加えたりして、目を休ませる空間をつくるようにしましょう。
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やる気モードになる赤、オレンジ、黄色系
ここまで紹介した色はどちらかというとゆっくり、じっくりと物事を進めるタイプの子に寄り添うカラーといえますが、活発で反応が速いタイプの子には、その個性を活かした色を効果的に使う方法もあります。
アクティブな印象を与える鮮やかな暖色系は、ゆっくり休みたい部屋には向きませんが、上手に取り入れることでやる気をアップさせ、気持ちを楽しく上向きにする色です。ただ、赤は分量が多いと圧迫感があるため、アクセントカラーやアソートカラーとして取り入れてみましょう。写真の部屋では、窓から入る光と、集中力を高め、気分を明るくさせる黄色がぱっと目に入り、前向きで活動的な一日がスタートできそうです。
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モノトーンを使うときの注意
男の子を中心に、少し大人っぽく武骨な印象のモノトーンを好む子も出てくる年頃です。無機質なカラーや白と黒でまとめたインテリアは、すっきりシンプルでかっこいいですが、全部をこれだけで統一してしまうと、疲れやすくなったり集中力が続かなくなったりすることも。集中させてくれるブルーや心を安定させるグリーン、やる気を喚起させるオレンジなど、一部でも色彩を取り入れるようにしましょう。
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大好きな色を部分塗りで取り入れる
この時期は、成長につれて、ファッションにも興味が出てくる年頃。部屋のコーディネートもファッションのように個性的にしたいという子なら、大胆な配色でインテリアにフォーカルポイントをつくることをすすめてみては。写真のように斜めにラインを入れたり、遊び心のある配色でペイントしたりした場所をつくり、そこに大切なものや写真を飾ります。小さなスペースなので、飽きたら違う色に自分で塗り替えてもらいましょう。
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自分の好きなものを飾ったり、色を使って自分を表現したりすることは、自分の考えを持ち、それを表現することの訓練になります。そのときの自分がどう感じているのか、客観的に見つめるよい機会となるでしょう。
多感な子供時代の後半は、白一色の部屋や、地味な無彩色だけの部屋で過ごすのはあまりにもったいない時期です。部屋にさまざまな色を使うことを通じて、自分らしさを表現できるよう、ぜひお子さんの相談にのったり、アドバイスをしたりしてあげましょう。子供の成長とともに、家族の思い出にも残るようなインテリアライフを楽しんでください。
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