赤ちゃん用品の収納、どうすればいい? 整理収納の専門家がアドバイス!
整理収納のプロに聞く、赤ちゃん用品の片付け術をマスターして、家族みんなが快適に過ごせる方法。
それまで物の管理や片付けが得意だったという人でも、赤ちゃんを迎えた後にはなかなか難しくなってしまうもの。それもそのはず、哺乳瓶やベビー食器、おむつや洋服、そしておもちゃと、赤ちゃんが成長するにつれ、赤ちゃん専用の物はどんどん増えていきます。さらに困ったことに、月齢によって赤ちゃんに必要なものはどんどん変わっていき、「短期間しか使わなかったのに、もう不要になってしまった」という物も、家の中で幅を取るのです。
今回は、3人の整理収納の専門家に、ママやパパの頭を悩ませる赤ちゃん用品の収納についてお話を伺いました。家族みんなが快適に過ごせるアイデアもご提案いただいたので、ぜひ参考にしてみてください。
今回は、3人の整理収納の専門家に、ママやパパの頭を悩ませる赤ちゃん用品の収納についてお話を伺いました。家族みんなが快適に過ごせるアイデアもご提案いただいたので、ぜひ参考にしてみてください。
今回お話を伺った片付け・整理収納アドバイザーの方々
- お片づけのRISOLAの米倉薫さん
- mawaru暮らしの丸マイさん
- cozyroomの笹田奈美子さん
新生児期〜離乳食期のキッチンは、使いやすさを重視する
新生児期から乳児期にかけては、哺乳瓶や、消毒ケースなどのお手入れ用品、粉ミルクの缶などが必要となりますが、生後5ヶ月ごろになると、離乳食期に入り、必要な道具が変わっていきます。
野菜を漉したりすり潰したりする濾し器やすり鉢・ブレンダーなどの調理器具や、おかゆを炊く土鍋、ベビー食器などが増え、キッチンやダイニングはさらに混沌とした空間に!どの期間も快適に過ごすためには、どうしたらいいのでしょう?
新生児期から乳児期にかけては、哺乳瓶や、消毒ケースなどのお手入れ用品、粉ミルクの缶などが必要となりますが、生後5ヶ月ごろになると、離乳食期に入り、必要な道具が変わっていきます。
野菜を漉したりすり潰したりする濾し器やすり鉢・ブレンダーなどの調理器具や、おかゆを炊く土鍋、ベビー食器などが増え、キッチンやダイニングはさらに混沌とした空間に!どの期間も快適に過ごすためには、どうしたらいいのでしょう?
「新生児〜乳児期にかけて、哺乳用品は使用頻度が大変高いため、キッチンまわりのカウンターを広くとって置く必要があります。そのため、調理用品(鍋・フライパン)や食器などが置きっぱなしにならないよう収納場所を整え、使ったらすぐに戻せる仕組みをつくりましょう」と話すのは、丸さんです。
丸さんは「または、キャスター付きのワゴンに、ミルクのストック缶や哺乳瓶などを入れ、グループ分けすることもおすすめです」と続けます。
Houzzで片付け・収納アドバイザーをさがす
丸さんは「または、キャスター付きのワゴンに、ミルクのストック缶や哺乳瓶などを入れ、グループ分けすることもおすすめです」と続けます。
Houzzで片付け・収納アドバイザーをさがす
笹田さんは、「よく使うものをキッチンの一番便利な場所にセットしておくと、使いやすくなります」と話します。「離乳食のときに使う小さなパーツは、大きめのタッパーなどにひとまとめにしておくと、散らかりにくくなりますよ」
カトラリーや調理器具は、大人用のものと一緒にせず、赤ちゃん専用ゾーンを作って管理すると、赤ちゃんが「お腹がすいた!」と泣き始めても、焦ってしまうことがなくなりそうです。
カトラリーや調理器具は、大人用のものと一緒にせず、赤ちゃん専用ゾーンを作って管理すると、赤ちゃんが「お腹がすいた!」と泣き始めても、焦ってしまうことがなくなりそうです。
増え続けるおもちゃはケースにまとめて
成長によって、赤ちゃんの興味や関心は移りゆくもの。少し前まで触れようとしなかったおもちゃが突然ブームを巻き起こしたり、反対に、大好きだったおもちゃで遊ばなくなってしまうこともしばしば。
また、赤ちゃん向けのおもちゃは、まだ色彩感覚の培われていない赤ちゃんのために、カラフルでポップな装飾が施されたものがほとんどです。部屋の中に散乱したおもちゃの激しい色彩は、インテリアの景観を損ねてしまうという側面もあります。
成長によって、赤ちゃんの興味や関心は移りゆくもの。少し前まで触れようとしなかったおもちゃが突然ブームを巻き起こしたり、反対に、大好きだったおもちゃで遊ばなくなってしまうこともしばしば。
また、赤ちゃん向けのおもちゃは、まだ色彩感覚の培われていない赤ちゃんのために、カラフルでポップな装飾が施されたものがほとんどです。部屋の中に散乱したおもちゃの激しい色彩は、インテリアの景観を損ねてしまうという側面もあります。
丸さんは、「おもちゃの色彩を消すというより融和させるイメージで、収納用品は、布製の収納やバスケットにすることをおすすめします」とアドバイスします。
「おもちゃを卒業しても、ほかのものを収納することができるのも利点です」
「おもちゃを卒業しても、ほかのものを収納することができるのも利点です」
笹田さんは、「小さいおもちゃなら、カラーボックス用のケースやソフトボックスなど、中が見えないケースなどにひとまとめにするとすっきり収まりますし、片付けも簡単です」と話します。
笹田さんご自身も、『無印良品』のソフトボックスなどを活用した収納を提案することが多いそうです。
おもちゃの収納アイデアをもっと見る
笹田さんご自身も、『無印良品』のソフトボックスなどを活用した収納を提案することが多いそうです。
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ベビー服は大人と収納を分けて、サイズを分別して管理する
成長とともに見直しが必要となるものといえば、なんといってもベビー服です。とくに、新生児期から生後4ヶ月ごろにかけては、赤ちゃんの体重は2倍ほどにまで増えていき、着られる服もどんどん変わっていきます。
せっかく新品で買ったのに数えるほどしか着られなかった服や、反対に、まだまだ成長しないと着られない服などが、ひとつの場所に収納されているのは望ましくありません。つい取り出しやすい位置にある同じ服ばかり選ぶようになり、忘れられたまま着られなくなった服が、ますます増えてしまうからです。
成長とともに見直しが必要となるものといえば、なんといってもベビー服です。とくに、新生児期から生後4ヶ月ごろにかけては、赤ちゃんの体重は2倍ほどにまで増えていき、着られる服もどんどん変わっていきます。
せっかく新品で買ったのに数えるほどしか着られなかった服や、反対に、まだまだ成長しないと着られない服などが、ひとつの場所に収納されているのは望ましくありません。つい取り出しやすい位置にある同じ服ばかり選ぶようになり、忘れられたまま着られなくなった服が、ますます増えてしまうからです。
とはいえ、幼い我が子が身につけていた服は、もう着られないとわかっていてもなかなか捨てられないもの。「サイズアウトした服は『ママの思い出』として、しばらくボックスなどにいれてはどうでしょうか?」と米倉さんは提案します。
「反対に、大きくならないと着られない服は、サイズと季節を記載して管理するといいですよ」
「反対に、大きくならないと着られない服は、サイズと季節を記載して管理するといいですよ」
また、サイズの小さいベビー服やガーゼ類は、大人用の収納用品には収まりにくいというのが、お三方の共通の見解です。
米倉さんは、「引出しケースに収納し、収納ボックスを数個入れ空間を仕切りましょう」とアドバイスします。その際、仕切りすぎず、ガーゼなどの小さいアイテムだけをボックスに入れるのがポイントだそう。
引き出しのアイデアをもっと見る
米倉さんは、「引出しケースに収納し、収納ボックスを数個入れ空間を仕切りましょう」とアドバイスします。その際、仕切りすぎず、ガーゼなどの小さいアイテムだけをボックスに入れるのがポイントだそう。
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「衣装ケースに入れるなら、大人の服よりも浅めのケースを選ぶのがコツです」と笹田さん。
「赤ちゃんの服はそれほど量も多くないので、ガーゼやちょっとした下着などは、浅めのソフトボックスに入れてリビングなどに置いても、すぐに使えていいかと思います」
「赤ちゃんの服はそれほど量も多くないので、ガーゼやちょっとした下着などは、浅めのソフトボックスに入れてリビングなどに置いても、すぐに使えていいかと思います」
好奇心旺盛な1歳前後には、物を出して遊びたくなる時期と割り切る
赤ちゃんがある程度大きくなり、自主的に動けるようになってくると、危険なものや触られたくないものにまで手を伸ばすことも多くなります。そんなときの対策として、「どうしても触られたくないものや危険なものは、手の届かない場所に一時的に配置換えしてください」と笹田さんはアドバイスします。
「ただ、下の段をすべて使わないようにするのは、収納スペース的に不可能な場合もあると思いますし、“物を出して遊ぶ”というのも、赤ちゃんの成長過程の一つかと思います。長い目でみれば、“出して遊ぶ時期”も一時です。そのうち手を出さなくなる時期が必ず来ますので、大人にとって無理のない範囲で物を配置してください。『今はそういう時期』と割り切ってもいいかも」
赤ちゃんがある程度大きくなり、自主的に動けるようになってくると、危険なものや触られたくないものにまで手を伸ばすことも多くなります。そんなときの対策として、「どうしても触られたくないものや危険なものは、手の届かない場所に一時的に配置換えしてください」と笹田さんはアドバイスします。
「ただ、下の段をすべて使わないようにするのは、収納スペース的に不可能な場合もあると思いますし、“物を出して遊ぶ”というのも、赤ちゃんの成長過程の一つかと思います。長い目でみれば、“出して遊ぶ時期”も一時です。そのうち手を出さなくなる時期が必ず来ますので、大人にとって無理のない範囲で物を配置してください。『今はそういう時期』と割り切ってもいいかも」
「触られたくないものは、クローゼットや押し入れなど、扉が閉まる場所に収納することをおすすめします。扉をロックすることもできますから」というのは、丸さんのアドバイスです。
さらに丸さんは、「おもちゃは、バケツタイプの収納にするなど、すぐに戻せる仕組みがあると、散らかして遊んだとしても、親もおおらかに対応できそうですよね」と続けます。
こちらの写真のように、カテゴリ別にラベルを貼って管理すると、子どもにとってもわかりやすいかもしれません。
さらに丸さんは、「おもちゃは、バケツタイプの収納にするなど、すぐに戻せる仕組みがあると、散らかして遊んだとしても、親もおおらかに対応できそうですよね」と続けます。
こちらの写真のように、カテゴリ別にラベルを貼って管理すると、子どもにとってもわかりやすいかもしれません。
“増やさないこと”にも意識を向けてみる
丸さんは、小さな子どもを持つお客様から、「洋服やおもちゃを親族がたくさん買ってきてしまう」という悩みをよく聞くといいます。また、丸さんは「多すぎるおもちゃの中では、お子さんの気が散ってしまい、おもちゃから得られるさまざまな感触や、集中力などを養う機会が減ってしまうのではないか」とも感じているそう。
「お客様には、『おじいちゃん・おばあちゃんへは、欲しいものを具体的にリクエストしてください』と伝えています。“年齢(月齢)に合ったものを適量持つ”ことが、お子さんのためにもなり、ご家族みなさんが快適に過ごすことにもつながると思います」
こちらもあわせて
・インテリアコーディネーターと考える、赤ちゃんと快適に過ごせる住まい
・狭いスペースでおもちゃを上手く収納するには?
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「お客様には、『おじいちゃん・おばあちゃんへは、欲しいものを具体的にリクエストしてください』と伝えています。“年齢(月齢)に合ったものを適量持つ”ことが、お子さんのためにもなり、ご家族みなさんが快適に過ごすことにもつながると思います」
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