コメント
カッパーの配管、水栓金具をスタイリッシュにとりいれよう
カッパーや真鍮の配管や水栓金具を大胆に使うのがトレンドになっています。インダストリアル、モダン、クラシックなど、実は意外なスタイルに映えるカッパー色の配管をインテリアにとりいれるコツをと紹介します。
Kate Burt
2017年1月9日
カッパー(銅)や真鍮のような素材が好きで、キッチンやバスルームに少しインダストリアルなテイストを加えたい――そんな人におすすめなのが、水栓金具のDIY。お金をかけず、既製品以上にスタイリッシュなデザインも可能です。この記事では、さまざまな方法をご紹介します。
配管を見せる
カッパーの見た目が好きなら、思い切って配管を見せるのもあり。写真の例では、トラディショナルな木のパネリングの上にパイプを渡しています。仕上がっている壁面に手を加えたくない場合にも有効な方法です。
真鍮の蛇口とあたたかみのあるカッパーのパイプは相性がよく、インダストリアルなスタイルでありながら家らしいぬくもりが十分に感じられます。がらんとした倉庫のようなキッチンよりも、世界的人気ドラマ「ダウントン・アビー」に出てきそうな正統派英国スタイルのキッチンをお望みなら、まさにうってつけです。
カッパーの見た目が好きなら、思い切って配管を見せるのもあり。写真の例では、トラディショナルな木のパネリングの上にパイプを渡しています。仕上がっている壁面に手を加えたくない場合にも有効な方法です。
真鍮の蛇口とあたたかみのあるカッパーのパイプは相性がよく、インダストリアルなスタイルでありながら家らしいぬくもりが十分に感じられます。がらんとした倉庫のようなキッチンよりも、世界的人気ドラマ「ダウントン・アビー」に出てきそうな正統派英国スタイルのキッチンをお望みなら、まさにうってつけです。
あえて管を長くとる
ぬくもりのあるメタル素材のパイプの魅力を最大限に見せるなら、長めに使うのもひとつの手。こちらの配管は取り付け位置を高くし、かなり下まで伸ばしたうえで、蛇口は管の真ん中あたりに設けています。
写真の例もそうですが、古いバスタブや洗面ボウルの場合、すでに水栓の取り付け穴があるかもしれませんが、これもDIYならではの味わいになります。もちろん、独立型のバスタブを新しく買って壁に水栓を取り付けるつもりなら、水栓取り付け穴のないタイプがよいでしょう。
ぬくもりのあるメタル素材のパイプの魅力を最大限に見せるなら、長めに使うのもひとつの手。こちらの配管は取り付け位置を高くし、かなり下まで伸ばしたうえで、蛇口は管の真ん中あたりに設けています。
写真の例もそうですが、古いバスタブや洗面ボウルの場合、すでに水栓の取り付け穴があるかもしれませんが、これもDIYならではの味わいになります。もちろん、独立型のバスタブを新しく買って壁に水栓を取り付けるつもりなら、水栓取り付け穴のないタイプがよいでしょう。
リュクスなコントラスト
贅沢感のあるトラディショナルなキッチン。大理石のバックスプラッシュとカウンタートップをはじめ、ラグジュリーなしつらえがあちこちに。配管用の素材を使ったDIYの水栓金具が、これらと素敵なコントラストを生み出しています。あたたかみのあるメタル素材とグレーのマーブルの組み合わせは、まさに現在のトレンドにぴったりです。
マッチするアイテムを選ぶことも大切です。ここでは、下段キャビネットに本物の木を使用することでインダストリアルとクラシックのバランスをうまくとっています。
水栓金具に合わせる蛇口のハンドルにはたくさんの種類があります。写真のキッチンはホイール(輪)タイプ。その下の写真はレバータイプで、通常赤と青でお湯と水を見分けます。そのほかクラッチタイプ(「アンティーク風」の項目の写真)、クラシックなクロスタイプ(「メタル素材を組み合わせる」の項目の写真)などがあります。
贅沢感のあるトラディショナルなキッチン。大理石のバックスプラッシュとカウンタートップをはじめ、ラグジュリーなしつらえがあちこちに。配管用の素材を使ったDIYの水栓金具が、これらと素敵なコントラストを生み出しています。あたたかみのあるメタル素材とグレーのマーブルの組み合わせは、まさに現在のトレンドにぴったりです。
マッチするアイテムを選ぶことも大切です。ここでは、下段キャビネットに本物の木を使用することでインダストリアルとクラシックのバランスをうまくとっています。
水栓金具に合わせる蛇口のハンドルにはたくさんの種類があります。写真のキッチンはホイール(輪)タイプ。その下の写真はレバータイプで、通常赤と青でお湯と水を見分けます。そのほかクラッチタイプ(「アンティーク風」の項目の写真)、クラシックなクロスタイプ(「メタル素材を組み合わせる」の項目の写真)などがあります。
色分けする
上でふれたように、レバー式のハンドルは色で温水と冷水の区別がわかるようにするのが一般的です(それ以外のホイールタイプなどでも採用している場合も)。
写真のバスルームは、シンク下のボトルトラップからタオル掛け、テーブル、色調を合わせたミラーまで、表面素材にできるだけカッパーを取り入れており、メタル素材の効果が際立っています。濃淡2種類のグレーを使い、全体として抑えられた上品な仕上がりになりました。
水栓金具の取り付け位置にも工夫が。どちらも右側から伸びていますが、少し高さをずらして水を右側、湯を左側に取り付けています。
Houzzツアー:ガラスブロックとコンクリートに銅製パイプが映える、インダストリアルなロフト
上でふれたように、レバー式のハンドルは色で温水と冷水の区別がわかるようにするのが一般的です(それ以外のホイールタイプなどでも採用している場合も)。
写真のバスルームは、シンク下のボトルトラップからタオル掛け、テーブル、色調を合わせたミラーまで、表面素材にできるだけカッパーを取り入れており、メタル素材の効果が際立っています。濃淡2種類のグレーを使い、全体として抑えられた上品な仕上がりになりました。
水栓金具の取り付け位置にも工夫が。どちらも右側から伸びていますが、少し高さをずらして水を右側、湯を左側に取り付けています。
Houzzツアー:ガラスブロックとコンクリートに銅製パイプが映える、インダストリアルなロフト
インダストリアルな背景を活かす
コンクリートの背景とむき出しのカッパー製パイプは、どちらも実用的な印象が共通していて、自然にマッチする組み合わせです。
写真のシャワーはすぐれたデザインが特徴。シャワー部分の配管が左右に動くように作られています。むだをそぎ落としたデザインは魅力的ですが、お湯をもう少し広い範囲に出したければ、同じカッパー素材のシャワーヘッドをつけるとよいでしょう。
コンクリートの背景とむき出しのカッパー製パイプは、どちらも実用的な印象が共通していて、自然にマッチする組み合わせです。
写真のシャワーはすぐれたデザインが特徴。シャワー部分の配管が左右に動くように作られています。むだをそぎ落としたデザインは魅力的ですが、お湯をもう少し広い範囲に出したければ、同じカッパー素材のシャワーヘッドをつけるとよいでしょう。
手間をかけない
自分で好きな水栓をアレンジしてみたい、でもどんなデザインがいいのかわからないし大変そう、とためらっているなら、職人さんの手仕事に見えるカッパー製の既製品を選んでもOK。似た素材のキッチンレールを取り入れれば、さらに効果的です。
バスルームのタオル掛けや、S字フックで収納用のバスケットをつるす場合にも応用できます。
旬のゴールドやカッパーをシンプルにさりげなく取り入れる8つの方法
自分で好きな水栓をアレンジしてみたい、でもどんなデザインがいいのかわからないし大変そう、とためらっているなら、職人さんの手仕事に見えるカッパー製の既製品を選んでもOK。似た素材のキッチンレールを取り入れれば、さらに効果的です。
バスルームのタオル掛けや、S字フックで収納用のバスケットをつるす場合にも応用できます。
旬のゴールドやカッパーをシンプルにさりげなく取り入れる8つの方法
アンティーク風に
写真の蛇口、どことなくヴィクトリア朝スタイルの公衆浴場を思わせるのですが、なぜでしょう? それは、ひび割れ模様を入れたアンティーク調のサブウェイタイルをレンガ壁のようにはった壁との組み合わせが絶妙だから。目地を黒くして、公共の浴場やスパのような趣に。
サブウェイタイルを使って実用的な効果を出したい場合は、選ぶポイントに注意。角に丸みをつけて仕上げたタイルは見た目もきれいですし、よりソフトで住まいにふさわしい印象になります。
写真の蛇口、どことなくヴィクトリア朝スタイルの公衆浴場を思わせるのですが、なぜでしょう? それは、ひび割れ模様を入れたアンティーク調のサブウェイタイルをレンガ壁のようにはった壁との組み合わせが絶妙だから。目地を黒くして、公共の浴場やスパのような趣に。
サブウェイタイルを使って実用的な効果を出したい場合は、選ぶポイントに注意。角に丸みをつけて仕上げたタイルは見た目もきれいですし、よりソフトで住まいにふさわしい印象になります。
自由に成形する
せっかく自分でデザインするなら、ありきたりな形にする必要はありません。こちらのスパウト(吐水パイプ)はひとひねり加えたフォルムで、個性的。
こちらもコンクリートとカッパーの組み合わせがインダストリアルなスタイルを作り出している例。ぴかぴかと光る新品のカッパーよりも少し使用感のある味わいが好みなら、水栓やパイプに経年効果を加えたものを使うか、少々手間はかかるかもしれませんがインターネットで紹介されているさまざまな方法を試して、自分でアンティークの風合いを出してみましょう。
せっかく自分でデザインするなら、ありきたりな形にする必要はありません。こちらのスパウト(吐水パイプ)はひとひねり加えたフォルムで、個性的。
こちらもコンクリートとカッパーの組み合わせがインダストリアルなスタイルを作り出している例。ぴかぴかと光る新品のカッパーよりも少し使用感のある味わいが好みなら、水栓やパイプに経年効果を加えたものを使うか、少々手間はかかるかもしれませんがインターネットで紹介されているさまざまな方法を試して、自分でアンティークの風合いを出してみましょう。
温冷混合水栓を自分で作る
ヴィンテージのシンクをそのまま使い、2本の水栓を合わせる工夫をして、実用に徹したのがこちらの例。
ひとつのスパウトで水とお湯を混合させて使う以外の方法もあります。一風変わったこちらのデザインは、それぞれの吐水口から出る水とお湯を蛇口から出したあと重なるように向きを調節して使う発想。シンクの後ろにあるかなり長いレバーにも注目です。
これをDIYでやるなら、ヴィンテージものの配管に詳しい助っ人に頼んだほうが、心強いかもしれません。
ヴィンテージのシンクをそのまま使い、2本の水栓を合わせる工夫をして、実用に徹したのがこちらの例。
ひとつのスパウトで水とお湯を混合させて使う以外の方法もあります。一風変わったこちらのデザインは、それぞれの吐水口から出る水とお湯を蛇口から出したあと重なるように向きを調節して使う発想。シンクの後ろにあるかなり長いレバーにも注目です。
これをDIYでやるなら、ヴィンテージものの配管に詳しい助っ人に頼んだほうが、心強いかもしれません。
異なるメタル素材を組み合わせる
カッパーを真鍮と合わせる例を紹介しましたが、少し意外なクロムと合わせて水栓金具を作った例がこちら。木製のプレートを土台に取り付けていますが、パイプを通す穴を開けたレンガ壁を隠す目的もあるかもしれません。ハンドル部分はベーシックなクロスタイプ。
足元のシャワートレイはもはや「トレイ」の概念を超え、たらい型のブリキのバスタブといったところ。レンガがむき出しになった壁にシャワーの金具をつけた構造なので、この中に立ってシャワーを浴びるのにもいいですし、インダストリアルな印象の決め手にもなっています。
カッパーを真鍮と合わせる例を紹介しましたが、少し意外なクロムと合わせて水栓金具を作った例がこちら。木製のプレートを土台に取り付けていますが、パイプを通す穴を開けたレンガ壁を隠す目的もあるかもしれません。ハンドル部分はベーシックなクロスタイプ。
足元のシャワートレイはもはや「トレイ」の概念を超え、たらい型のブリキのバスタブといったところ。レンガがむき出しになった壁にシャワーの金具をつけた構造なので、この中に立ってシャワーを浴びるのにもいいですし、インダストリアルな印象の決め手にもなっています。
配管をすべて見せる
配管を隠さないなら、徹底して見せるのもあり。壁にはさまれて浮いているようなカウンタートップを使用しているので、普通は隠れて見えないはずのカッパーのパイプ水栓がカウンターの上下に見えています。
つまり配管全体をむき出しに見せているということ。シンク下のボトルトラップは、カッパーや真鍮を含め、さまざまな素材や形のものが売られています。
Houzzでインテリアの専門家を探す
配管を隠さないなら、徹底して見せるのもあり。壁にはさまれて浮いているようなカウンタートップを使用しているので、普通は隠れて見えないはずのカッパーのパイプ水栓がカウンターの上下に見えています。
つまり配管全体をむき出しに見せているということ。シンク下のボトルトラップは、カッパーや真鍮を含め、さまざまな素材や形のものが売られています。
Houzzでインテリアの専門家を探す
おすすめの記事
和室の記事
和室の天井デザインにはどんなものがある?和モダンにも活かせる形や素材
文/安井俊夫
ライフスタイルの変化から和室のあり方も変わってきているようですが、やはり和室は落ち着きます。その重要な役割を果たす天井のお話をご紹介します。
続きを読む
インテリア
理想のお部屋にぴったりの、白い壁紙の選び方
文/あみむらまゆみ
白い壁紙(クロス)といっても素材や種類はさまざま。Color Design Firmを主宰するインテリアデザイナーの網村眞弓さんに、最適な壁紙の選び方のコツを伺いました。
続きを読む
トレンド
2023年のインテリアトレンド10選【メゾン・エ・オブジェ2022年9月展】レポート
インテリアの「パリコレ」とも称される国際見本市で見つけた家具、素材、パターンのトレンドをご紹介します。
続きを読む
インテリア
素材の特徴が決め手となる「床材」選び
文/水谷聡子
住まいの床材を選ぶ際、どんなポイントをチェックすればよいでしょうか? さまざまな種類について特徴を知り、五感を使って、最適なものを見つけてみましょう。
続きを読む
テキスタイル・ファブリック
【ハイムテキスタイル2022】美しい色づかいとパターン、そしてサステナビリティ
今年のハイムテキスタイルでは、伝統と革新を組み合わせることで、サステナビリティと美しさを両立させた内装用ファブリックが目立ちました。
続きを読む