温かな色と質感で深いくつろぎを。秋色のベッドルームづくり
少しトレンドも取り入れた色づかいの例をヒントに、秋らしい落ち着きのある寝室をコーディネートしましょう。
ブラッキン・ヘザー
2016年9月10日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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日が短くなるとベッドルームで過ごす時間が長くなり、ベッドルームのインテリアもますます重要になってくるのではないでしょうか。寝苦しい暑い夏から一転、寒くなってくるとベッドは温かさを求めて潜り込む場所に。一日の終わり、長くなった夜にホッとくつろぐ空間。本を読んだり、夫婦で会話をしたり、その日の出来事を振り返る大切な時間を過ごす場所でもあります。
そんなベッドルームを秋らしく演出するために必要な要素はやはりまず配色、そして質感のミックス。秋といえば紅葉、秋の野菜や果物特有の深みのある色で彩れば気分が出ますし、肌触りのよい、厚手のファブリックの素材感も恋しくなってくる季節です。今回は秋本番を前に、ぐっすり眠るだけではなく、くつろぐ時間も過ごしたくなるような、秋らしいベッドルームをご紹介します。
そんなベッドルームを秋らしく演出するために必要な要素はやはりまず配色、そして質感のミックス。秋といえば紅葉、秋の野菜や果物特有の深みのある色で彩れば気分が出ますし、肌触りのよい、厚手のファブリックの素材感も恋しくなってくる季節です。今回は秋本番を前に、ぐっすり眠るだけではなく、くつろぐ時間も過ごしたくなるような、秋らしいベッドルームをご紹介します。
オータムカラーをたっぷりミックス
秋の色といえばまず思い浮かぶのは、紅葉や果実を思わせる赤やオレンジ、黄色、そして深みのある紫などでしょう。そこから1色だけ取り入れることはよくありますが、一度いっそ、そんなカラーをすべてミックスしてみては? こちらはそんな遊び心のある部屋。白をベースに、ベージュのベッドカバー、オレンジのスロー、そして黄色や赤を使ったクッションなど、明るい色がたくさん使われていますが、全体に落ち着きを与えているのが濃いパープルのファブリック製ヘッドボード。この引き締め色が、多色づかいを秋らしいバランスに整える大切な要素になっています。
秋の色といえばまず思い浮かぶのは、紅葉や果実を思わせる赤やオレンジ、黄色、そして深みのある紫などでしょう。そこから1色だけ取り入れることはよくありますが、一度いっそ、そんなカラーをすべてミックスしてみては? こちらはそんな遊び心のある部屋。白をベースに、ベージュのベッドカバー、オレンジのスロー、そして黄色や赤を使ったクッションなど、明るい色がたくさん使われていますが、全体に落ち着きを与えているのが濃いパープルのファブリック製ヘッドボード。この引き締め色が、多色づかいを秋らしいバランスに整える大切な要素になっています。
秋の代表色、ダークなオレンジ
さて、今の寝室に秋色を1色、アクセントとして取り入れるとしたら、何色を選びますか?
海外の実例を見ていると、人気があるのがまずオレンジです。紅葉や、秋のデコレーションとして定番のパンプキンの色でもありますね。真っ白のベッドリネンと組み合わせたところがメリハリもあり、若々しくて新鮮です。ゼブラのモチーフやニット素材のクッションが可愛らしいベッドまわりと、壁のアートにもダークなオレンジ色を取り入れて統一感を出しています。
さて、今の寝室に秋色を1色、アクセントとして取り入れるとしたら、何色を選びますか?
海外の実例を見ていると、人気があるのがまずオレンジです。紅葉や、秋のデコレーションとして定番のパンプキンの色でもありますね。真っ白のベッドリネンと組み合わせたところがメリハリもあり、若々しくて新鮮です。ゼブラのモチーフやニット素材のクッションが可愛らしいベッドまわりと、壁のアートにもダークなオレンジ色を取り入れて統一感を出しています。
秋の黄色はマスタードイエロー
春のイエローが明るい太陽を思わせる黄色なら、秋のイエローは濃いめで深みのあるマスタードイエローが素敵。日本人なら、イチョウの色をイメージするトーンですね。この寝室はそんなマスタードイエローを、オットマンやクッション、ランプシェードや窓のシェードと、バランスよく分散しているところが素敵です。白とイエローだけではフラットで締まりがなく見えがちですが、クッションやスローと窓のシェードなどにグレーと黒を使い、人気続行中の配色で秋らしくシックに引き締めています。
春のイエローが明るい太陽を思わせる黄色なら、秋のイエローは濃いめで深みのあるマスタードイエローが素敵。日本人なら、イチョウの色をイメージするトーンですね。この寝室はそんなマスタードイエローを、オットマンやクッション、ランプシェードや窓のシェードと、バランスよく分散しているところが素敵です。白とイエローだけではフラットで締まりがなく見えがちですが、クッションやスローと窓のシェードなどにグレーと黒を使い、人気続行中の配色で秋らしくシックに引き締めています。
温かみのある、熟したプラム色
赤でもない、紫でもない、深みのあるプラムカラーは大人っぽく都会的なイメージのベッドルームによく似合います。エレガントなドレープカーテンにシンプルなヘッドボード、トーンを少し落とした色のクッションで優しい濃淡をつけています。強いコントラストはつけずに、オフホワイトやベージュに近い色をベースにすることで、落ち着きのあるムードになります。
赤でもない、紫でもない、深みのあるプラムカラーは大人っぽく都会的なイメージのベッドルームによく似合います。エレガントなドレープカーテンにシンプルなヘッドボード、トーンを少し落とした色のクッションで優しい濃淡をつけています。強いコントラストはつけずに、オフホワイトやベージュに近い色をベースにすることで、落ち着きのあるムードになります。
寝室に最適な、奥深いパープル
寝室にいちばん向いている色は、実はパープルだとよくいわれます。パープルはリラックス効果があるうえ、暖色の赤と寒色の青を混ぜて作られた色であるせいか、春夏にはさわやかに、秋には温かさが感じられる不思議な色です。
ベッドの後ろの壁面だけに、アクセントウォールとしてパープルの壁紙を貼ったこの部屋には、優しい落ち着きが感じられます。少しだけグレーがかった、濃すぎず淡すぎないニュアンスのあるパープルを、クッション1、2個だけアクセントとして繰り返し、統一感とコージーな雰囲気が強調されています。
寝室にいちばん向いている色は、実はパープルだとよくいわれます。パープルはリラックス効果があるうえ、暖色の赤と寒色の青を混ぜて作られた色であるせいか、春夏にはさわやかに、秋には温かさが感じられる不思議な色です。
ベッドの後ろの壁面だけに、アクセントウォールとしてパープルの壁紙を貼ったこの部屋には、優しい落ち着きが感じられます。少しだけグレーがかった、濃すぎず淡すぎないニュアンスのあるパープルを、クッション1、2個だけアクセントとして繰り返し、統一感とコージーな雰囲気が強調されています。
温かなグレーのグラデーション
この数年ステディに流行し続けてきたグレーをアクセントにした、ニュートラルカラーのベッドルーム。派手な色はあまり使いたくない、ニュートラルカラー好きであれば、秋には同じグレーでも少しブラウンがかった温かみのあるグレーをチョイスしてみては。カーテンやクッション、ブランケットなどに取り入れると、瞬時に温かく心地よい雰囲気になります。
この数年ステディに流行し続けてきたグレーをアクセントにした、ニュートラルカラーのベッドルーム。派手な色はあまり使いたくない、ニュートラルカラー好きであれば、秋には同じグレーでも少しブラウンがかった温かみのあるグレーをチョイスしてみては。カーテンやクッション、ブランケットなどに取り入れると、瞬時に温かく心地よい雰囲気になります。
ブラウン系のアースカラー
紅葉をイメージした赤やオレンジは、いつの時代も秋の人気カラーですが、もうひとつ秋らしさを感じさせる定番が、アースカラーといわれるナチュラルなブラウン系のトーンです。「土」のニュアンスのあるブラウンやベージュ系も、ウールのファブリックの質感も、どこかホッとさせてくれる懐かしさを感じます。ブラウンは今のグレーに代わる、次のトレンドカラーのひとつになると予想されているそう。そんなことを意識してみるのも楽しいですね。
紅葉をイメージした赤やオレンジは、いつの時代も秋の人気カラーですが、もうひとつ秋らしさを感じさせる定番が、アースカラーといわれるナチュラルなブラウン系のトーンです。「土」のニュアンスのあるブラウンやベージュ系も、ウールのファブリックの質感も、どこかホッとさせてくれる懐かしさを感じます。ブラウンは今のグレーに代わる、次のトレンドカラーのひとつになると予想されているそう。そんなことを意識してみるのも楽しいですね。
メタリックカラーのアクセント
今トレンドのメタリックカラーといえば、温かみのあるカッパーやゴールド系の色。メタル素材そのものだけではなく、ベルベット、シルクやサテンなど、光沢のあるファブリックでこの色を取り入れるのも大人気です。ベッドまわりのアクセントとしてクッションを数個置いたり、スタンドライトやベッドのフレームにもこんなメタリック素材を選んで、1、2ヶ所ポイントとして取り入れるのが今風の使い方。
今トレンドのメタリックカラーといえば、温かみのあるカッパーやゴールド系の色。メタル素材そのものだけではなく、ベルベット、シルクやサテンなど、光沢のあるファブリックでこの色を取り入れるのも大人気です。ベッドまわりのアクセントとしてクッションを数個置いたり、スタンドライトやベッドのフレームにもこんなメタリック素材を選んで、1、2ヶ所ポイントとして取り入れるのが今風の使い方。
チョコレートブラウンにオレンジの差し色
ここで、秋らしい配色を2種類ピックアップしてみます。壁を塗るなら、ふわっと体を包み込み、部屋に温かみを与えるチョコレートブラウンを。デュベカバーと枕のライン、クッション、窓のシェードにも反映させて統一感を出しましょう。ヴィヴィッドなオレンジは、ブラウンを元気づけるようなアクセントカラーとしてきれいに映えます。ブラウンとオレンジは相性抜群で、温かみの感じられる秋らしい組み合わせです。
ここで、秋らしい配色を2種類ピックアップしてみます。壁を塗るなら、ふわっと体を包み込み、部屋に温かみを与えるチョコレートブラウンを。デュベカバーと枕のライン、クッション、窓のシェードにも反映させて統一感を出しましょう。ヴィヴィッドなオレンジは、ブラウンを元気づけるようなアクセントカラーとしてきれいに映えます。ブラウンとオレンジは相性抜群で、温かみの感じられる秋らしい組み合わせです。
スモーキーグリーンに赤の差し色
子供の頃、落ち葉を集めて焚き火をしたときの煙を思い出させるような、秋のスモーキートーン。ちょっとくすんだ色は秋のベースカラーとして使うと素敵です。壁色のスモーキーグリーンは、静かでミステリアスな表情。そこにほんの少しだけ、ディープな赤を。グリーンと赤という派手になりがちな配色でも、これならベッドルームの雰囲気にぴったりではありませんか?
子供の頃、落ち葉を集めて焚き火をしたときの煙を思い出させるような、秋のスモーキートーン。ちょっとくすんだ色は秋のベースカラーとして使うと素敵です。壁色のスモーキーグリーンは、静かでミステリアスな表情。そこにほんの少しだけ、ディープな赤を。グリーンと赤という派手になりがちな配色でも、これならベッドルームの雰囲気にぴったりではありませんか?
贅沢な質感ミックスをカジュアルに
ベルベットやファーのような、本来はラグジュアリーな素材をカジュアルに使うスタイルも、最近では大変ポピュラーになってきました。全体的に明るい色づかいで、どの季節でも通用しそうな空間ですが、ベルベットのクッションやウールの毛布、ファーのスローでしっかりと秋らしさが表現されています。パープルからグレーにかけてのグラデーションで色みを揃えながら、さまざまな異なる質感のファブリックを組み合わせた、エクレクティックスタイルのベッドルーム。こんな贅沢も秋以降ならではの楽しみ方です。
ベルベットやファーのような、本来はラグジュアリーな素材をカジュアルに使うスタイルも、最近では大変ポピュラーになってきました。全体的に明るい色づかいで、どの季節でも通用しそうな空間ですが、ベルベットのクッションやウールの毛布、ファーのスローでしっかりと秋らしさが表現されています。パープルからグレーにかけてのグラデーションで色みを揃えながら、さまざまな異なる質感のファブリックを組み合わせた、エクレクティックスタイルのベッドルーム。こんな贅沢も秋以降ならではの楽しみ方です。
「レイヤー」を楽しむ
そんなふうに、秋冬のベッドまわりは質感の「レイヤー」も楽しみたいもの。ラグからベッドカバーや毛布、スローなど、異なる質感のファブリックを重ねるときは、色はあまりたくさん入れすぎないことが失敗しないポイントです。この寝室もニュートラルカラーで統一しながら、少しだけアクセントに赤を入れているところがとてもチャーミングですね。なんだか、今すぐベッドに潜り込みたくなりませんか?
そんなふうに、秋冬のベッドまわりは質感の「レイヤー」も楽しみたいもの。ラグからベッドカバーや毛布、スローなど、異なる質感のファブリックを重ねるときは、色はあまりたくさん入れすぎないことが失敗しないポイントです。この寝室もニュートラルカラーで統一しながら、少しだけアクセントに赤を入れているところがとてもチャーミングですね。なんだか、今すぐベッドに潜り込みたくなりませんか?
最後に、なんともうらやましい秋のベッドルームをご紹介します。大きな窓越しに見える紅葉をバックに、ベッドやベッドリネンも外の景色と溶け込んでいますね。シンプルなファブリックづかいだけで、あとは何もしなくてもよさそうな素敵なシーン。四季の景色次第で部屋のムードやリネンのカラーも変えていくのでしょうか。実にうらやましいですね。
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1 エントランス&エントランスホール
2 パウダールーム&バスルーム
3 ベッドルーム&クローゼット
以上のポイントを押さえたインテリアには、
豊さを感じ住む人の豊さが現れますよ・・・
私が住宅をデザインする時の抑えているポイントですがね・・・!
Powderyellow様、とても良いポイントだと思います。ありがとうございます!一般的にはどうしてもリビングダイニングやキッチンが優先されてしまい、この3つの空間は後回しになってしまう傾向もありますが、この3つの空間がきちっとなっている家には確かに豊かさを感じますね。そして心の余裕も...。
お誉めのお言葉を頂き誠にありがとうございます。
実はHeather Brackinさんがお書きになっていますように、無駄な部分に思えるスペースが実は豊さを演出できる最大のポイントです。