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憧れのホテルライクなベッドルームのつくり方
今春パリで開催されたインテリアの国際見本市でも“ホテルスタイル”のデザインが提案されました。ここでは、ホテルライクな寝室づくりのヒントをお届けします。

ブラッキン・ヘザー
2022年5月9日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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ホテルの部屋に入った瞬間、どんな気持ちになりますか? その洗練された雰囲気に感動したり、気持ちが切り替わってリラックスした気分になれますよね。長旅の疲れでホッとすることもあれば、これからの滞在のことを考えて、わくわくもすることもあるでしょう。
洗練された、落ち着いたホテルの部屋のインテリアは、多くの人の憧れです。「自宅の寝室もホテルライクにしたい」と思われる方も少なくないようです。この記事では、ホテルライクなインテリアに近づけるための10のヒントをご紹介しましょう。
洗練された、落ち着いたホテルの部屋のインテリアは、多くの人の憧れです。「自宅の寝室もホテルライクにしたい」と思われる方も少なくないようです。この記事では、ホテルライクなインテリアに近づけるための10のヒントをご紹介しましょう。
①シンメトリーを意識
ホテルライクな部屋では、シンメトリーなレイアウトを意識しましょう。ベッドを中心に、両サイドは左右対称にベッドサイドテーブル、スタンドを。ベッドの上のクッションや、アートもシンメトリーに配置してあることで、エレガントで落ち着いた美しさが生まれます。
ややフォーマルすぎると感じたら、次の事例のように、ベッドスローをさりげなくかけ、少しスタイルを崩してみるのも素敵です。全体に動きが感じられ、雰囲気が和らぎます。
ベッドスローとは、足元に敷いてあるブランケットや帯状の布のこと。ベッドライナーやフットスローとも呼ばれます。
ホテルライクな部屋では、シンメトリーなレイアウトを意識しましょう。ベッドを中心に、両サイドは左右対称にベッドサイドテーブル、スタンドを。ベッドの上のクッションや、アートもシンメトリーに配置してあることで、エレガントで落ち着いた美しさが生まれます。
ややフォーマルすぎると感じたら、次の事例のように、ベッドスローをさりげなくかけ、少しスタイルを崩してみるのも素敵です。全体に動きが感じられ、雰囲気が和らぎます。
ベッドスローとは、足元に敷いてあるブランケットや帯状の布のこと。ベッドライナーやフットスローとも呼ばれます。
②ヘッドボードに拘る
部屋に入ると、まず目につくのがベッドでしょう。ベッド、そして部屋全体の表情に大きな影響を与えるのがヘッドボードです。ホテルライクな部屋には欠かせないアイテムでもあります。
もともと、ヘッドボードは眠る際の寒さ予防として、冷たい壁とベッドの間に設置されていたそうですが、今では家の暖房や断熱性も良くなり、主に装飾的な役割を持つようになりました。
ただ、クッション性のあるファブリックのヘッドボードは背もたれとしても役立つことから、その見た目の高級感と合わせて、ホテルではよく選ばれています。
こちらも合わせて:寝室インテリアの主役級、ヘッドボードのバリエーション
部屋に入ると、まず目につくのがベッドでしょう。ベッド、そして部屋全体の表情に大きな影響を与えるのがヘッドボードです。ホテルライクな部屋には欠かせないアイテムでもあります。
もともと、ヘッドボードは眠る際の寒さ予防として、冷たい壁とベッドの間に設置されていたそうですが、今では家の暖房や断熱性も良くなり、主に装飾的な役割を持つようになりました。
ただ、クッション性のあるファブリックのヘッドボードは背もたれとしても役立つことから、その見た目の高級感と合わせて、ホテルではよく選ばれています。
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ラグジュアリーなスタイルがお好きでしたら、やや背の高いヘッドボードを部屋のフォーカルポイントに。よりカジュアルなスタイル好みであれば、低めなタイプがよく似合います。
こちらのように、ベッドより幅広のスタイルも、ホテルではよく見られますが、部屋に広がりを感じさせ、ベッドやベッドサイドテーブルをひとつにまとめたような、すっきり感が得られます。
ホテルのヘッドボードは、ベッドメーキングをより簡単に、スピーディーに行えるよう、ベッドと一体ではなく壁付けにされていることが多いですが、そこまでの工事は避けたい場合は、ベッドにつけられるタイプを選んだり、ベッドと壁の間に挟んで立てかけることも可能です。
ファブリックや木製など、素材もさまざまなので、好きなホテルスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
こちらも合わせて:寝室をグレードアップする、布張りヘッドボードに注目!
こちらのように、ベッドより幅広のスタイルも、ホテルではよく見られますが、部屋に広がりを感じさせ、ベッドやベッドサイドテーブルをひとつにまとめたような、すっきり感が得られます。
ホテルのヘッドボードは、ベッドメーキングをより簡単に、スピーディーに行えるよう、ベッドと一体ではなく壁付けにされていることが多いですが、そこまでの工事は避けたい場合は、ベッドにつけられるタイプを選んだり、ベッドと壁の間に挟んで立てかけることも可能です。
ファブリックや木製など、素材もさまざまなので、好きなホテルスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
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③落ち着いたカラーを使う
ホテルはさまざまな人が利用することから、誰でも馴染みやすい、強い癖のない落ち着いた色でコーディネートされることが多いです。
モノトーンやブラウンやベージュのようなニュートラル系がよく見られますが、色が欲しい時には、アクセントとして、ポイント的に取り入れると良いでしょう。こちらの部屋では全体がグレーでまとまっていますが、ベージュのスローやクッションが、あたたかみを与えてくれている優しいアクセントになっています。
ホテルはさまざまな人が利用することから、誰でも馴染みやすい、強い癖のない落ち着いた色でコーディネートされることが多いです。
モノトーンやブラウンやベージュのようなニュートラル系がよく見られますが、色が欲しい時には、アクセントとして、ポイント的に取り入れると良いでしょう。こちらの部屋では全体がグレーでまとまっていますが、ベージュのスローやクッションが、あたたかみを与えてくれている優しいアクセントになっています。
④ベッドリネンは清潔感のある白を
素敵なベッドカバー、シワなくピシッと整ったベッドリネン。ちょっと窮屈で、パリッとしたシーツとシーツの間に入った瞬間、ついつい「はあ〜っ」とため息が漏れてしまいませんか?
ホテルライクなベッドに欠かせないのが、清潔感あふれる白いベッドリネンです。その上から素敵なベッドカバーをかけ、ベッド全体を覆うスタイルは、とくにラグジュアリーなホテルでよく見られます。
素敵なベッドカバー、シワなくピシッと整ったベッドリネン。ちょっと窮屈で、パリッとしたシーツとシーツの間に入った瞬間、ついつい「はあ〜っ」とため息が漏れてしまいませんか?
ホテルライクなベッドに欠かせないのが、清潔感あふれる白いベッドリネンです。その上から素敵なベッドカバーをかけ、ベッド全体を覆うスタイルは、とくにラグジュアリーなホテルでよく見られます。
反対に、最近では、カバーを使わずにふっくらしたデュべ(羽毛布団)を掛けるだけというスタイルのベッドメーキングも増えてきました。よりカジュアルなスタイルになりますが、白いデュべカバーにアクセントピローを取り入れることで、ベッドまわりを素敵に演出することができます。日々のベッドメーキングの観点から見れば、住まいではより楽なスタイルでしょう。
デュべのサイズはベッドより大きいものを選ぶのがポイントです。マットレスの側面が隠れるぐらいの幅が綺麗に見えます。
デュべのサイズはベッドより大きいものを選ぶのがポイントです。マットレスの側面が隠れるぐらいの幅が綺麗に見えます。
⑤アクセントとしてベッドスローをプラス
海外では土足のままベッドでひと休みするのが当たり前なため、汚れ防止として敷かれています。日本人は靴を脱ぐ習慣があるので、どちらかというと装飾的なものとなります。面積の広い真っ白なベッドの上に一枚かけるだけでアクセントとなり、全体が引き締まります。
ホテルではベッドスローを掛けるとは、ベッドメーキングが完了したサインでもあるという説も。完成度の高いベッドにはぜひ欲しいアイテムです。
海外では土足のままベッドでひと休みするのが当たり前なため、汚れ防止として敷かれています。日本人は靴を脱ぐ習慣があるので、どちらかというと装飾的なものとなります。面積の広い真っ白なベッドの上に一枚かけるだけでアクセントとなり、全体が引き締まります。
ホテルではベッドスローを掛けるとは、ベッドメーキングが完了したサインでもあるという説も。完成度の高いベッドにはぜひ欲しいアイテムです。
⑥たくさんのクッションでふっくらと
ホテルベッドでは、ふっくらした枕元が欠かせません。枕やクッションの色柄や並べ方で、部屋の表情も大きく変わります。
本を読んだり、テレビを見たり、くつろぐ際の背もたれとしての役割もあれば、装飾的な役割も果たしています。枕を2枚重ねにして高さを出したり、クッションをいくつか置いたりして、ボリュームと立体感を出しましょう。
全体的に落ち着いた色合いのベッドルームの雰囲気づくりに、クッションが決め手になることも。「ここで勝負」と思って、好きな色や柄でコーディネートを楽しむと良いでしょう。
こちらも合わせて:ベッドにクッションをたくさん置くのはなぜ? 寝室を素敵にするピローの飾り方ルール
ホテルベッドでは、ふっくらした枕元が欠かせません。枕やクッションの色柄や並べ方で、部屋の表情も大きく変わります。
本を読んだり、テレビを見たり、くつろぐ際の背もたれとしての役割もあれば、装飾的な役割も果たしています。枕を2枚重ねにして高さを出したり、クッションをいくつか置いたりして、ボリュームと立体感を出しましょう。
全体的に落ち着いた色合いのベッドルームの雰囲気づくりに、クッションが決め手になることも。「ここで勝負」と思って、好きな色や柄でコーディネートを楽しむと良いでしょう。
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⑦照明でムーディーな雰囲気に
ホテルルームといえば、印象的なのがライティング。ベッドサイドはもちろん、部屋の隅にフロアスタンド、デスクがあればテーブルスタンドなど、複数の照明を組み合わせて、優しい灯りに包まれるような、リラックスできる空間を目指しましょう。
ヘッドボードや棚に隠された間接照明も、さらにドラマティックな演出につながります。
こちらも合わせて:寝室の雰囲気が新鮮に変わる、ベッドサイドのペンダント照明に注目!
ホテルルームといえば、印象的なのがライティング。ベッドサイドはもちろん、部屋の隅にフロアスタンド、デスクがあればテーブルスタンドなど、複数の照明を組み合わせて、優しい灯りに包まれるような、リラックスできる空間を目指しましょう。
ヘッドボードや棚に隠された間接照明も、さらにドラマティックな演出につながります。
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⑧椅子を置いて余裕を見せる
ヘッドボードやベッドリネンなど、さまざまな要素がホテルライクの寝室には欠かせませんが、椅子が1つあるだけでも、ホテルライクに近い演出が可能です。
椅子は、ホテルルームには必ずある家具です。広い部屋にはソファやテーブルといったくつろげるエリアがあったり、コンパクトな部屋には、小さめなアームチェアやシンプル椅子が置かれていたり。さらに、海外のホテルでは、ベッドの足元に置くフットベンチもよく見られます。
椅子が1脚あるだけで、空間にゆとりをもたせることができます。リラックスする場所として、さらに、いざ寝る時に、ベッドの上に置いてあるクッションや、余分なブランケットやスローを置く場所としても便利ですよ。
ヘッドボードやベッドリネンなど、さまざまな要素がホテルライクの寝室には欠かせませんが、椅子が1つあるだけでも、ホテルライクに近い演出が可能です。
椅子は、ホテルルームには必ずある家具です。広い部屋にはソファやテーブルといったくつろげるエリアがあったり、コンパクトな部屋には、小さめなアームチェアやシンプル椅子が置かれていたり。さらに、海外のホテルでは、ベッドの足元に置くフットベンチもよく見られます。
椅子が1脚あるだけで、空間にゆとりをもたせることができます。リラックスする場所として、さらに、いざ寝る時に、ベッドの上に置いてあるクッションや、余分なブランケットやスローを置く場所としても便利ですよ。
⑨小物は厳選して
ホテルルームの大きな魅力は、「生活感がない」ことでもあるでしょう。毎日の生活を忘れ、のんびりと、ゆったりした気持ちで過ごせる場所です。
寝室もある意味同じで、あまり生活感を見せず、飾るアイテムも厳選することで、日々の忙しさを忘れられる、住まいの中の「逃げ場」になります。
好きな香りのアロマや、シンプルな花瓶に生けた季節の花、またはグリーン。お気に入りのオブジェや見た目の美しい本を、ベッドサイドテーブル、またはデスクや棚に飾ると、ほどよく部屋に味わい深さを出せます。
ホテルルームの大きな魅力は、「生活感がない」ことでもあるでしょう。毎日の生活を忘れ、のんびりと、ゆったりした気持ちで過ごせる場所です。
寝室もある意味同じで、あまり生活感を見せず、飾るアイテムも厳選することで、日々の忙しさを忘れられる、住まいの中の「逃げ場」になります。
好きな香りのアロマや、シンプルな花瓶に生けた季節の花、またはグリーン。お気に入りのオブジェや見た目の美しい本を、ベッドサイドテーブル、またはデスクや棚に飾ると、ほどよく部屋に味わい深さを出せます。
⑩アートや写真を飾る
額に入ったアートや写真を壁に飾って、華やかさを出しましょう。ホテルでは部屋の雰囲気だけではなく、ロケーションに合ったアートもよく飾られています。都会的なホテルではモダンアート、海の近くのリゾートであれば、青空や海の描かれたアートなど。
住まいでは、好きなアートを自由に飾るのも良いでしょう。お気に入りのアーティストの作品やポスター、思い出深い場所の写真、家族のポートレートも素敵です。ホテルと住まいとの大きな違いが住まいではより個性を出せること。アートや写真でぜひ自分らしさを表現してみましょう。
額に入ったアートや写真を壁に飾って、華やかさを出しましょう。ホテルでは部屋の雰囲気だけではなく、ロケーションに合ったアートもよく飾られています。都会的なホテルではモダンアート、海の近くのリゾートであれば、青空や海の描かれたアートなど。
住まいでは、好きなアートを自由に飾るのも良いでしょう。お気に入りのアーティストの作品やポスター、思い出深い場所の写真、家族のポートレートも素敵です。ホテルと住まいとの大きな違いが住まいではより個性を出せること。アートや写真でぜひ自分らしさを表現してみましょう。
お気に入りの写真をHouzzで集めてアイデアブックを作り、インテリアのプロに相談してみてはいかがですか?
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