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ベッドルームの色と睡眠やセックスの関係は?
最近の調査によれば、ベッドルームの壁の色は睡眠時間やセックスの回数と関連していることがわかってきました。
Mitchell Parker
2017年9月27日
みなさんは夜、よく眠れていますか? 最近、睡眠とインテリアの関係について、興味深い結果が発表されています。シンガポールの医療機関〈シングヘルス・ポリクリニックス〉の調査によれば、シンガポール人の4割は平日夜に十分な睡眠がとれていないそうです。睡眠時間が7時間未満の人の割合が、米国、英国などよりも多かったのです。一方、英国人の平均睡眠時間は1日8時間を少し切るくらいですが、興味深いことに、別の調査では、寝室の壁やインテリアの色と睡眠時間やセックスの頻度の間にはっきりと相関関係がみられたという報告があります。例えば、人は青色の部屋だともっともよく眠れ、キャラメル色の壁の寝室だとセックスの頻度が高くなる、という結果が出たのです。調査の結果を見ながら、睡眠と健康のために最適なベッドルームの色を考えてみましょう。
電気を消して目を閉じてしまえば、何も見えなくなるのは当然です。それでも、眠りにつく前に目に入る壁やインテリアの色が眠りの内容に影響することが明らかになっています。
英国のホテルチェーン〈トラベロッジ〉が行った調査によると、回答者のうちブルーの寝室で寝ているグループの睡眠時間がもっとも長く、平均7時間52分だった。職業別では、建設業、教員、公務員が寝室に青を選ぶ傾向があったとのことです。
英国のホテルチェーン〈トラベロッジ〉が行った調査によると、回答者のうちブルーの寝室で寝ているグループの睡眠時間がもっとも長く、平均7時間52分だった。職業別では、建設業、教員、公務員が寝室に青を選ぶ傾向があったとのことです。
青には血圧や心拍数を下げる効果があるともいわれ、これがぐっすり眠れることにもつながるようです。
「私たちの目の網膜にはガングリオン細胞という特殊な受容体があり、これが青色に対してもっとも敏感なことを考えると、これは驚くべき結果です」と、睡眠研究を専門にする英エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ氏はこの調査に関するプレスリリースで述べています。「この受容体は脳の深部にある領域へ情報を送り込んでいて、それが1日24時間のリズムをコントロールし、私たちの日中の動きや感情を左右しています。この光と睡眠、覚醒の関係性は非常に重要になります」。
「私たちの目の網膜にはガングリオン細胞という特殊な受容体があり、これが青色に対してもっとも敏感なことを考えると、これは驚くべき結果です」と、睡眠研究を専門にする英エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ氏はこの調査に関するプレスリリースで述べています。「この受容体は脳の深部にある領域へ情報を送り込んでいて、それが1日24時間のリズムをコントロールし、私たちの日中の動きや感情を左右しています。この光と睡眠、覚醒の関係性は非常に重要になります」。
同調査では、ブルーの寝室で寝ている英国人の実に58パーセントがだいたいいつもハッピーな気持ちで目覚める、と答えているそうです。すばらしいですね!
眠りの質がよくなるという点で、第2位にランクインしたのがイエローの寝室です。ブルーの次に長い7時間40分の平均睡眠時間を記録しています。
あたたかみのある黄色は、神経系を刺激して気持ちを穏やかにし、身体をリラックスさせてくれます。
あたたかみのある黄色は、神経系を刺激して気持ちを穏やかにし、身体をリラックスさせてくれます。
グリーンも気分を落ち着け静めるはたらきがあるため、眠りにつくのに適した色の第3位に入っています。寝室をグリーンにしている人の平均睡眠時間は7時間30分で、うち22パーセントが「明るくポジティブ」な気持ちで目覚めると答えています。
シルバーに近い色で、家のペイントで非常によく使われるグレーですが、この調査の結果はあまりよくありません。寝室がグレーの人は平均で6時間12分しか眠っていませんでした。
報告では、ブラウンとグレーは「とりわけ寝室の場合、暗く気分が落ち込む雰囲気になり、気持ちの上で孤独感や落ち着かなさを感じてしまい、ゆったり心を落ち着けて眠ることができないのではないか」と述べています。
報告では、ブラウンとグレーは「とりわけ寝室の場合、暗く気分が落ち込む雰囲気になり、気持ちの上で孤独感や落ち着かなさを感じてしまい、ゆったり心を落ち着けて眠ることができないのではないか」と述べています。
一方、心落ち着くシルバーの寝室は、月の光に似ているせいか、夜になり眠りにつく時間であることを脳に知らせてくれるのではと分析しています。
寝室をシルバーにしている人の平均睡眠時間は7時間33分で、21パーセントが寝室だとエクササイズをやる気が起きる、と答えています。
寝室をシルバーにしている人の平均睡眠時間は7時間33分で、21パーセントが寝室だとエクササイズをやる気が起きる、と答えています。
意外にもブルーに続くのがオレンジの寝室で、平均睡眠時間は7時間28分。あたたかい色味は「安定した、安心感のある雰囲気を作り出し、消化を助けるはたらきもあります。ボリュームのある食事や夜遅い夕食のあとなどに特によい」とされています。
寝室をブラウン、クリーム色、または白にしている人によくみられるのが仕事のしすぎで、週に3回はベッドに仕事を持ち込んでいます。寝室にこの色のどれかを使っている率が高いのは店舗で働く人だそうです。
パープルはエレガントでアーティスティックな色ですが、精神面に与える刺激が強すぎると考えられます。あわただしい1日の終わりにパープルの壁を目にすると、せかせかした心を鎮めて眠りモードに切り替えることがしづらくなるようです。
残念ながら、調査報告では理由は述べられていません。キャラメル色から大好きなチョコレートバーを連想して気持ちが高ぶるからかも?
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