テレビのあり方を考えよう。テレビを主役にしないインテリアのススメ
「かっこいいリビングには大きなテレビが必要」と思い込んでいませんか? ライフスタイルが変化している今、テレビのあり方やリビングでの過ごし方について考えてみましょう。
以前は地上波のテレビ番組を鑑賞するライフスタイルが当たり前で、「食事中も団らん中もテレビを観たい」というご要望が多かったのですが、最近では「家でテレビはほとんど観ません」という方も増えています。
スマホやタブレット、PCなどで動画サービスが楽しめるようになり、「家族揃ってテレビを観る」もしくは「家族の誰かが観たい番組を、ほかの人も観るしかない」というライフスタイルから、「同じ場所と時間を共有しながら」「各々が自分の好きなものを楽しむ」という団らんのスタイルに変わりつつあります。
スマホやタブレット、PCなどで動画サービスが楽しめるようになり、「家族揃ってテレビを観る」もしくは「家族の誰かが観たい番組を、ほかの人も観るしかない」というライフスタイルから、「同じ場所と時間を共有しながら」「各々が自分の好きなものを楽しむ」という団らんのスタイルに変わりつつあります。
一方で、映画やスポーツの試合を手軽に家で楽しめるサービスが増えたことで、映像を観る環境にこれまで以上にこだわりたいという方も増えています。
テレビでも動画配信サービスを観られるようになり、地上波のテレビ番組は視聴しないけれど、テレビをほかの用途で利用しているという方も少なくありません。
テレビでも動画配信サービスを観られるようになり、地上波のテレビ番組は視聴しないけれど、テレビをほかの用途で利用しているという方も少なくありません。
そもそもテレビが必要なのか? 必要な場合は、最適なサイズはどのくらいなのか? 壁掛けタイプか置くタイプのどちらにするのか? 視聴する画面は、テレビのスクリーンである必要があるのか? プロジェクターという選択肢もあるでしょう。まずはご自身のライフスタイルに合うテレビの利用シーンを想像して、柔軟に考えてみることをオススメします。
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150インチのスクリーンとプロジェクターを完備した家
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「あって困るものではないから、とりあえず大型テレビを置いておけば間違いない」と思う方もいるかもしれません。確かにそういう考え方もできますが、インテリアコーディネーターとして、テレビありきのインテリアのデメリットもお伝えしたいと思います。
私が感じている最大のデメリットは、家具のレイアウトに大きな制約が生まれる、という点です。
私が感じている最大のデメリットは、家具のレイアウトに大きな制約が生まれる、という点です。
テレビを置く場所にはコンセントやテレビ線が必須で、できれば窓は塞ぎたくないと思うと、ほとんどのリビングルームで、テレビを置く場所は1箇所、多くても2箇所程度しかないでしょう。
テレビを置かなければ、その場所に今よりも大きなソファが置けるのに、もっと空間を広々と使えるのに、家族の会話が弾む家具レイアウトにできるのに……と思うこともしばしばあります。
テレビを置かなければ、その場所に今よりも大きなソファが置けるのに、もっと空間を広々と使えるのに、家族の会話が弾む家具レイアウトにできるのに……と思うこともしばしばあります。
限られた空間で心地よく暮らすには、ライフスタイルに合う家具を厳選する必要があります。私はこれまで、ソファのないリビングづくりを手がけたことも何度かあります。その際には、リビングチェアを活用して、個人や家族が心地よく過ごせるインテリアを提案してきました。テレビを主役にしないインテリアも、考え方のベースは同じです。
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もしテレビ番組をあまり観ていなかったり、動画配信サービスをテレビで利用していないのなら、テレビを置く必要はないのかもしれません。一度、ご自身のテレビを利用する頻度を確認してみてください。
これまで当然だったテレビが主役のインテリアをもう一度見直して、住む人が主役のインテリアをつくってみてはいかがですか?
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この記事では、リビングでの過ごし方から、テレビのあり方を考えてみたいと思います。