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寝室の色選び:ベッドルームで快適に過ごすための色とは?
寝室の過ごし方で大切にしたいこと、寝つきのよさや目覚めのよさは人それぞれ。ベッドルームにどんな快適さを求めるかによって、ベースカラーの選び方が変わります。
カツウラアキツ
2018年7月24日
今回は、ベッドルームの色について考えます。プライベート性が高い空間なので、通常は一室として独立させている場合が多いですが、最近では壁を取り払い、簡単な仕切りだけでベッドスペースをつくっている自由で楽しい事例も見かけるようになってきました(この記事では、こういった空間もベッドルーム・寝室と総称します)。眠ることが第一目的の部屋ですが、そこでどう過ごすのか、何を大切にして過ごすのかは実にさまざま。目的によって色を変えることで、ベッドルームをより深いリラックスが得られるプライベート空間にするためのヒントをご紹介します。
リラックスカラーの筆頭はブルー
カラーの相談に来たお客様とベッドルームについてお話しすると、ご希望の多くは「質のよい眠りにつきたい」「心地よい眠りの時間が欲しい」というものです。一日の最後の時間を過ごす部屋では、心穏やかに眠りにつきたいもの。そんな効果をもたらす色の筆頭は、やはり青です。副交感神経を刺激し血圧を下げ、心身ともにリラックスした状態に導いてくれます。壁に塗るのもいいですが、就寝時に見上げる天井の色に取り入れるのもいいでしょう。
ブルーを使った寝室をもっと見る
カラーの相談に来たお客様とベッドルームについてお話しすると、ご希望の多くは「質のよい眠りにつきたい」「心地よい眠りの時間が欲しい」というものです。一日の最後の時間を過ごす部屋では、心穏やかに眠りにつきたいもの。そんな効果をもたらす色の筆頭は、やはり青です。副交感神経を刺激し血圧を下げ、心身ともにリラックスした状態に導いてくれます。壁に塗るのもいいですが、就寝時に見上げる天井の色に取り入れるのもいいでしょう。
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ブルーのグラデーションでリズムを
子ども部屋では、遊びや勉強のスペースにベッドが置かれていることが多いと思います。年齢を問わず、ブルーは心を落ち着かせる効果がありますが、ブルー1色だけだと、子どもたちにとってはやや単調でつまらないかもしれません。そんなときは、同じブルー系の濃淡を組み合わせてみては。写真のように塗り分けてもいいし、カーテンやベッドカバー、ラグなどをブルーの濃淡でコーディネートするだけでも、インテリアに動きが出てきます。
ブルーを使った子ども部屋をもっと見る
子ども部屋では、遊びや勉強のスペースにベッドが置かれていることが多いと思います。年齢を問わず、ブルーは心を落ち着かせる効果がありますが、ブルー1色だけだと、子どもたちにとってはやや単調でつまらないかもしれません。そんなときは、同じブルー系の濃淡を組み合わせてみては。写真のように塗り分けてもいいし、カーテンやベッドカバー、ラグなどをブルーの濃淡でコーディネートするだけでも、インテリアに動きが出てきます。
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万能色のグリーンをさまざまなトーンで
リラックスカラーとして挙げられる色は他にもあります。たとえば、安心感を与えるグリーンはインテリアにおける万能色。シックなトーンを選んで大人っぽい雰囲気のベッドルームを演出してもいいですし、観葉植物で自然のグリーンを取り入れても。あるいは写真のように、少し鮮やかなグリーンをアクセントカラーとしてグラフィカルに取り入れるのもおすすめです。
グリーンを使った寝室をもっと見る
リラックスカラーとして挙げられる色は他にもあります。たとえば、安心感を与えるグリーンはインテリアにおける万能色。シックなトーンを選んで大人っぽい雰囲気のベッドルームを演出してもいいですし、観葉植物で自然のグリーンを取り入れても。あるいは写真のように、少し鮮やかなグリーンをアクセントカラーとしてグラフィカルに取り入れるのもおすすめです。
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くすんだピンクのリラックス効果を寝室に
グリーンと同じように心身をリラックスさせてくれるピンク系。鮮やかで明るいピンクはアクティブな気分にさせる興奮色である暖色系の特徴も併せ持ちますが、写真のような穏やかで少しくすんだトーンなら、寝室にもおすすめです。安らぎに満ちた気分から、心地よい眠りに誘ってくれるでしょう。
ピンクを使った寝室をもっと見る
グリーンと同じように心身をリラックスさせてくれるピンク系。鮮やかで明るいピンクはアクティブな気分にさせる興奮色である暖色系の特徴も併せ持ちますが、写真のような穏やかで少しくすんだトーンなら、寝室にもおすすめです。安らぎに満ちた気分から、心地よい眠りに誘ってくれるでしょう。
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不眠症にお悩みなら、パープル系の寝室を
よく眠れない毎日に悩まされている人におすすめなのは、神秘的な印象の紫から青紫にかけてのグラデーション。パープルやバイオレットと呼ばれる色です。紫系は緊張感をやわらげ、心身のダメージを回復させてくれる作用が期待でき、ダークトーンのパープルなら、さらに高級感も演出できます。ただ、明度差のある明るくクリアな色と合わせると、そのめりはりにより緊張感が増す恐れがありるので、その場合は明るい方の色の彩度を少し下げ、強い印象を和らげるようにしましょう。
紫を使った寝室をもっと見る
よく眠れない毎日に悩まされている人におすすめなのは、神秘的な印象の紫から青紫にかけてのグラデーション。パープルやバイオレットと呼ばれる色です。紫系は緊張感をやわらげ、心身のダメージを回復させてくれる作用が期待でき、ダークトーンのパープルなら、さらに高級感も演出できます。ただ、明度差のある明るくクリアな色と合わせると、そのめりはりにより緊張感が増す恐れがありるので、その場合は明るい方の色の彩度を少し下げ、強い印象を和らげるようにしましょう。
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目覚め方が重要なら、イエローやレッドもあり
逆に寝つきのよい人にとっては、必ずしも眠りを誘う効果で色を選ぶ必要はないでしょうし、寝起きの悪い人にとっては、朝の目覚めの方が重要かもしれません。暖色系はそんな人の味方になってくれる色です。目覚めがよいと一日を気持ちよくスタートできるもの。写真のような明るい黄色なら、太陽のようなポジティブなエネルギーを目覚めの瞬間から浴びることができます。
黄色を使った寝室をもっと見る
逆に寝つきのよい人にとっては、必ずしも眠りを誘う効果で色を選ぶ必要はないでしょうし、寝起きの悪い人にとっては、朝の目覚めの方が重要かもしれません。暖色系はそんな人の味方になってくれる色です。目覚めがよいと一日を気持ちよくスタートできるもの。写真のような明るい黄色なら、太陽のようなポジティブなエネルギーを目覚めの瞬間から浴びることができます。
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暖色系の代表色である赤も目覚めをよくする作用があります。部屋の壁一面に使ってもいいですが、少量でも十分インパクトがある色なので、あまり派手な印象にしたくないなら、写真のようにアクセントカラーとして取り入れるだけでも、立派に役目を果たしてくれるでしょう。
赤を使った寝室をもっと見る
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ダークカラーを寝室に使う場合のポイント
最近は、ダークグレーやネイビー、ブラックといった濃い色を寝室に取り入れる事例も増えてきました。こうした色は、深遠で包み込まれるような夜空のイメージもあり、眠るときに安心感を与えてくれます。
暗い色を使うときは、ダークトーンの紫の説明でも触れた通り、明度差によるめりはりに注意しましょう。また、部屋が単調な印象になるとつまらないので、写真のような鈍い光を放つカッパー系のインテリア雑貨や、穏やかでソフトな色を合わせるのもおすすめ。これらは決して派手な色ではありませんが、彩度の低いダークなベースカラーとの対比効果で、部屋の中で十分な存在感を発揮してくれます。
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最近は、ダークグレーやネイビー、ブラックといった濃い色を寝室に取り入れる事例も増えてきました。こうした色は、深遠で包み込まれるような夜空のイメージもあり、眠るときに安心感を与えてくれます。
暗い色を使うときは、ダークトーンの紫の説明でも触れた通り、明度差によるめりはりに注意しましょう。また、部屋が単調な印象になるとつまらないので、写真のような鈍い光を放つカッパー系のインテリア雑貨や、穏やかでソフトな色を合わせるのもおすすめ。これらは決して派手な色ではありませんが、彩度の低いダークなベースカラーとの対比効果で、部屋の中で十分な存在感を発揮してくれます。
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木の壁に囲まれた寝室は最高のリラクゼーション空間
これから主寝室やゲスト用のベッドルームをつくるなら、写真のような木の壁を取り入れてみては。木材の色は、気持ちを和らげ、安心感をもたらすブラウンが多く、なかでも日本の住宅で多用されている明るいベージュは、多くの人にとってストレスフリーな色。ゲストにも心地よい睡眠時間を過ごしてもらう最適な色といえます。
ブラウンを使った寝室をもっと見る
ベージュを使った寝室をもっと見る
寝室に適した色のバリエーションは、意外と幅広いことがわかります。リラックスすることをベースに、どんな過ごし方が自分に合っているのかじっくり考えて、色選びをしてみてください。
インテリアデザイナー、インテリアコーディネーターを探す
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これから主寝室やゲスト用のベッドルームをつくるなら、写真のような木の壁を取り入れてみては。木材の色は、気持ちを和らげ、安心感をもたらすブラウンが多く、なかでも日本の住宅で多用されている明るいベージュは、多くの人にとってストレスフリーな色。ゲストにも心地よい睡眠時間を過ごしてもらう最適な色といえます。
ブラウンを使った寝室をもっと見る
ベージュを使った寝室をもっと見る
寝室に適した色のバリエーションは、意外と幅広いことがわかります。リラックスすることをベースに、どんな過ごし方が自分に合っているのかじっくり考えて、色選びをしてみてください。
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