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My Houzz:名作家具をセンスよくとりいれた、人気ファッションブロガーの暮らし
家では洋服よりも名作家具に夢中だという、デンマークの人気ファッションブロガー。賃貸とは思えないセンスのいい一人暮らしの部屋には、参考になりそうなポイントがたくさんあります。
Karin Graabaek Helledie
2016年7月13日
人気ファッションブロガーとして活躍するマリー・イェディさん。若いころからデザイン家具に興味をもち、コペンハーゲン中心部の1LDKのアパートメントには、新品やアンティークの名作家具が揃っている。名作家具の1つ、エッグチェアも、23歳で手に入れたという。「ずっと欲しいと思っていた家具で、この部屋で暮らすために最初に買ったものです。今ある家具はすべて自分で買いました。美しいコレクションですし、とても気に入っています」とイェディさんは話す。
どんなHouzz?
居住者:マリー・イェディさん(24歳)。パートナーもときどき同居している。
職業:ファッションブロガー。ウェブサイトmariejedig.comでデザインへの熱い思いを読者に伝える。ブログで発信するほか、旅、恋愛、クリエイティビティ、インスピレーション、そしてもちろんファッションを取り上げたライフスタイルガイド『NU』(デンマーク語で「今」の意)を刊行。デザイン界を中心に精力的に活動している。
所在地:デンマーク、コペンハーゲンのノアポート地区。家は賃貸のアパートメント。
規模:ベッドルームx1、バスルームx1、120平方メートル
居住者:マリー・イェディさん(24歳)。パートナーもときどき同居している。
職業:ファッションブロガー。ウェブサイトmariejedig.comでデザインへの熱い思いを読者に伝える。ブログで発信するほか、旅、恋愛、クリエイティビティ、インスピレーション、そしてもちろんファッションを取り上げたライフスタイルガイド『NU』(デンマーク語で「今」の意)を刊行。デザイン界を中心に精力的に活動している。
所在地:デンマーク、コペンハーゲンのノアポート地区。家は賃貸のアパートメント。
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自分が家具やインテリアデザインにこれほど関心を持つようになるなんて、ちょっと意外だった、とイェディさんは話す。「育った家を17歳で出るまで、バッグなどにお金を使っていました。それが急に、名作家具に興味がわいて、手に入れてみたらすごく満たされた気持ちになれたんです。家具は服よりも長く使うものですし、トレンドという意味でも、実用性という意味でも、息が長いものですよね。」
「すばらしい家具に投資すると、特別な気持ちになります。家具の場合、シャツや靴にお金を使うよりも罪悪感がありませんし」とイェディさんは笑う。「アンティークやリサイクルの家具が純粋に好きなんです。歴史と個性がありますから。」
「すばらしい家具に投資すると、特別な気持ちになります。家具の場合、シャツや靴にお金を使うよりも罪悪感がありませんし」とイェディさんは笑う。「アンティークやリサイクルの家具が純粋に好きなんです。歴史と個性がありますから。」
パイナップルの形をした〈メゾン・シャルル〉のランプはイェディさんのお気に入りだ。「持っているものの中でも飛び抜けて美しいと思います! 高価でしたが、ずっと欲しかったんです。あるとき、ふと決意して買ったのですが、後悔していません。装飾性が高く、美しくて、照明としても優れています。インテリアの個性を作り出すのは、まさにこうしたアイテム。万人受けするデザインではないですが、私にとっては、『不思議の国のアリス』の物語の中に迷い込んだ気分になれるランプです。」
壁に飾った2枚の写真は、モデルのララ・ストーンを撮影したもの。イェディさんが好きな写真家ユルゲン・テラーの作品。
壁に飾った2枚の写真は、モデルのララ・ストーンを撮影したもの。イェディさんが好きな写真家ユルゲン・テラーの作品。
リビングにある家具は美しいものばかり。生花やランプ、アート(ルシアン・フロイドのポスターなど)、アンティークのクッションなどを加えて、温もりのある雰囲気にアレンジしてしる。
「長く愛される家具には、理由があると思います。デザインがユニークで、長年にわたり使い、目にしていても飽きることのない品質をそなえているからでしょう。名作家具に少し個性あるアイテムを合わせて、コントラストを演出するのも好きですね。」
インテリアについて、特に決まったスタイルを目指しているわけではない。「スタイルについてはあえて意識しすぎないようにしていますね。選び抜いたものからを合わせて、自然に生まれるスタイルにまかせる感じです。リビングについて大事だったのは、大勢が集まれるスペースをつくること。あとはゆっくり座って朝食がとれる場所で、しかも仕事もできる場所にしたいと思いました。」
チェア:ポール・ケアホルムの〈PK21〉
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名作家具:ポール・ケアホルムの〈PK-22〉
「長く愛される家具には、理由があると思います。デザインがユニークで、長年にわたり使い、目にしていても飽きることのない品質をそなえているからでしょう。名作家具に少し個性あるアイテムを合わせて、コントラストを演出するのも好きですね。」
インテリアについて、特に決まったスタイルを目指しているわけではない。「スタイルについてはあえて意識しすぎないようにしていますね。選び抜いたものからを合わせて、自然に生まれるスタイルにまかせる感じです。リビングについて大事だったのは、大勢が集まれるスペースをつくること。あとはゆっくり座って朝食がとれる場所で、しかも仕事もできる場所にしたいと思いました。」
チェア:ポール・ケアホルムの〈PK21〉
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個性と機能性は、イェディさんの家づくりのキーワードだ。「繊細すぎてすぐに壊れてしまいそうな、実用的でない家具は買いません。傷んだり擦り切れたりしにくいもののほうが、気兼ねなくくつろげますから。両親は黒い革のソファを愛用していますが、理由は、日常使いにも耐える強さがあったから。私も両親の考え方に感化されたのでしょうね。コーヒーテーブルにはカップを置いて使いたいし、アームチェアもカバーをかけずに使いたいんです。」
家の中のほかの空間と同じく、こじんまりとしたこちらのコーナーも、すっきりしたラインに思いがけない色使いを合わせた空間だ。「ナチュラルな色合いを選んで、全体的にはモノクロームでまとめてつつ、主張のある色をアクセントに加えてコントラストを効かせています。」
23歳にしてエッグチェアを購入。いつか買えればと夢見ていた高価な名作家具だが、自分には手が届かないと思っていた。
店で買い物したり、オークションサイトで時間をかけて掘り出し物を探すときも、自然な流れに任せているというイェディさん。「勢いで決めることもあります。ほしい家具があって貯金していたとしても、他にもっと気に入るものに出会ったら、貯めたお金をそちらに全部使って手に入れたりもしますね。」
すっきりとした、建築的なフォルムのエッグチェアには、サボテンや花、緑を合わせることでソフトな雰囲気をプラスしている。「一人でいる時間が長いですし、仕事も家でしているので、身の回りに花や植物など、生命の息吹を感じられるものがあるのはいいことですよね。」
店で買い物したり、オークションサイトで時間をかけて掘り出し物を探すときも、自然な流れに任せているというイェディさん。「勢いで決めることもあります。ほしい家具があって貯金していたとしても、他にもっと気に入るものに出会ったら、貯めたお金をそちらに全部使って手に入れたりもしますね。」
すっきりとした、建築的なフォルムのエッグチェアには、サボテンや花、緑を合わせることでソフトな雰囲気をプラスしている。「一人でいる時間が長いですし、仕事も家でしているので、身の回りに花や植物など、生命の息吹を感じられるものがあるのはいいことですよね。」
ベッドルームではオープンラックに洋服をかけ、マネキンにも着せて、個性的な空間に。たくさんの鉢植えや、東洋風のラグ、雑誌を積んだチェストをコーディネートしている。
当然のことながら、雑誌はファッション関連のものが多い。「ファッション界全体から、いろんなインスピレーションを得ています。それと、ものすごくセンスのいい友人たちからも影響を受けていますね。」
部屋のあちこちに、イェディさん好みの選び抜かれたアイテムが置かれている。パイナップルや上の写真にあったスカルのオブジェなど、遊び心を感じさせるものが多い。この家が自分の個性を表しているかどうかをたずねてみると、「私という人間をよく表していると思いますよ。美しいものにこだわる一方、冒険も好むタイプです」という答えが返ってきた。
ベッドルームには、アート作品のように服や靴、バッグが並んでおり、イェディさんが数々の賞を受賞しているファッションブロガーなのも納得できる。「クリエイティブな仕事をするのが大好きです。子どものころは、ファッション業界で仕事するようになるとは夢にも思いませんでした。私にとっては、毎日好きなことをして暮らせることが大切で、別にファッションでなくてもいいんです。自分がベストな状態であれば、ベストな結果を出せるもの。自分自身がハッピーでなければ、そうはいきません。だから、毎朝幸せな気持ちで目覚められることが大事なんです!」
入居したとき、バスルームは、白を貴重にしたタイムレスなスタイルにリノベーションされていた。「脚付きのバスタブを賃貸用アパートに設置する大家さんのセンス、本当に素敵だと思います」とイェディさん。
アパートメントの中でいちばん大きな空間がこちら。キッチン(実は気に入っていないので、入れ替えたいのだとか)と3つの大きな窓から入る光が明るいダイニングが1つの空間になっている。ここにも、イェディさんが演出した居心地のいいコーナーが2ヵ所ある。「料理が面白くなってきたので、ダイニングキッチンで過ごす時間が増えました。夜出かける前に友人たちとおしゃべりしたり、ふとここに集まって一緒にコーヒーを飲んだりします。」
イェディさんのパートナーがここに滞在することも多く、最近は一緒に料理する機会が増えたという。
「1年前は外食することの方が多かったんです。料理に興味がなかったし、友人との外食は楽しいものですから。でも、今は家で料理するのも外食と同じくらい楽しいですね。とくにパートナーが来ているときは。」
「1年前は外食することの方が多かったんです。料理に興味がなかったし、友人との外食は楽しいものですから。でも、今は家で料理するのも外食と同じくらい楽しいですね。とくにパートナーが来ているときは。」
このアパートの使いにくい点は、各部屋がどんな機能のための空間なのかはっきりしない点だという。そのため、これまで何度かベッドルームを変更した。今は、仕事スペースがベッドルームにある。
「クッションやカーテンなど、布を使った家具や小物が好きではありません。ちょっと変に聞こえるかもしれませんが、ベッドという家具が美的に許せないんです。だから、ベッドルームの他の部分には自分の好みを反映させて、硬質な感じを出したくて、仕事場を一緒にすることにしました。インテリアデザインの世界では本来ありえない選択なのかもしれませんが、私にとって仕事はストレス源ではないので、寝るのと仕事をするのが同じ部屋でも構わないんです。」
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