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フレッシュでモダンなサーフスタイルの家
家族4人と犬2頭が暮らす、サーフボードとすっきりとした直線、海にインスパイアされたくつろぎスタイルの家をご紹介します。

Margaret Wright
2022年8月30日
どんなHouzz?
住まい手:クリス・クインさんとアーロンさん夫妻、息子のオーウェンくん(12歳)、娘のエマちゃん(9歳)、犬のデイジー(チワワとパグのミックス)とリリー(ボクサーのミックス)
所在地:アメリカ、サウスカロライナ州ジェームズ島
規模:242平方メートル(ベッドルーム×4、トイレ含むバスルーム×3、トイレ)
ウェブ開発者のクリス・クインさんとアーロンさんは、サウスカロライナ州ジェームズ島の自宅を、まるで使いやすいウェブサイトをデザインするような視点でデザインに取り組みました。ユーザー体験を第一に考えたそうです。
アーロンさんがサウスカロライナ州チャールストン市で経営するeコマースのウェブ代理店〈eハウス・スタジオ〉に参加するまではインテリアデザイナーとして働いていたクリスさん。スムーズでありながら能率的だと家族が感じられるような家でありながら、心地良く美しいスペースを作りたかったと語ります。
住まい手:クリス・クインさんとアーロンさん夫妻、息子のオーウェンくん(12歳)、娘のエマちゃん(9歳)、犬のデイジー(チワワとパグのミックス)とリリー(ボクサーのミックス)
所在地:アメリカ、サウスカロライナ州ジェームズ島
規模:242平方メートル(ベッドルーム×4、トイレ含むバスルーム×3、トイレ)
ウェブ開発者のクリス・クインさんとアーロンさんは、サウスカロライナ州ジェームズ島の自宅を、まるで使いやすいウェブサイトをデザインするような視点でデザインに取り組みました。ユーザー体験を第一に考えたそうです。
アーロンさんがサウスカロライナ州チャールストン市で経営するeコマースのウェブ代理店〈eハウス・スタジオ〉に参加するまではインテリアデザイナーとして働いていたクリスさん。スムーズでありながら能率的だと家族が感じられるような家でありながら、心地良く美しいスペースを作りたかったと語ります。
「インテリアデザインの仕事をしていたとき、私は、空間計画、つまり使う人の動線と各スペースの使い方について考えることが大好きでした」と話すクリスさん。一緒に写っている犬のデイジーとリリーは、動物愛護団体〈パルメット・パウズ〉から迎えました。
スムーズな動線とビジュアルでのわかりやすさを重視した結果、ふたりはジェームズアイランドの新築の家でオープンプランを採用しました。街の中心地にあるオフィスに近く、週末にアーロンさんがサーフィンをしたり、家族全員でのんびり過ごしたりするビーチへもすぐという好立地だからです。
スムーズな動線とビジュアルでのわかりやすさを重視した結果、ふたりはジェームズアイランドの新築の家でオープンプランを採用しました。街の中心地にあるオフィスに近く、週末にアーロンさんがサーフィンをしたり、家族全員でのんびり過ごしたりするビーチへもすぐという好立地だからです。
家の外装はもともと緑色でした。クイン夫妻が購入したとき、〈ポートシティ・ホームズ〉の施工は最後の仕上げを残してほとんど完成していた。ふたりは契約を決めると、最後に残るディテールを自分たちの好きなようにカスタマイズし、外壁を〈シャーウィン・ウィリアムズ〉の《ピュアホワイト》に塗り替えたのです。
「ニュートラルカラーをベースに使うのが私のセオリーです。白い壁、白いキャビネット、そしてサブウェイタイルにポイントとして色を使うと、視覚的に楽しい印象になります」とクリスさん。
〈ウエストエルム〉の《アーバン・シェーズ・セクショナル》ソファ、〈セラドン〉のレザーチェア、〈ターゲット〉のゴールド・サイド・テーブル
〈ウエストエルム〉の《アーバン・シェーズ・セクショナル》ソファ、〈セラドン〉のレザーチェア、〈ターゲット〉のゴールド・サイド・テーブル
アーロンさんがコレクションしているサーフボードが、デザインにスムーズに溶け込んで、ビーチの雰囲気づくりに一役買っています。クリスさんはこの家を「南カリフォルニアスタイル」にしながら、家族でバケーションを過ごしたコスタリカのサーフ小屋のような要素も取り入れたかったそうです。
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木製のタンスは、アーロンさんが子どもの頃から使っていたもの。クリスさんは外側をつやのある白(やはり〈シャーウィン・ウィリアムズ〉の《ピュアホワイト》)に塗り、清潔感があってモダンな感じにする一方で、引き出しと脚は木の質感のままであたたかみを残しました。
クリスさんにとって、「重要なのはコントラストです。清潔感とあたたかさ、カラフルな色とニュートラルな色、新しいものと古いもののように」。タンスの上には額装した写真とサーフボードにインスパイアされたアートを飾っています。
クリスさんにとって、「重要なのはコントラストです。清潔感とあたたかさ、カラフルな色とニュートラルな色、新しいものと古いもののように」。タンスの上には額装した写真とサーフボードにインスパイアされたアートを飾っています。
玄関の個性的なペンダントライトは、結婚記念日の旅行で訪れたカリフォルニア州サンタバーバラの小さな店〈セブンヒルズ・ターキッシュバザール〉で購入しました。
主寝室は装飾や家具を最小限に抑えて快適にしたかった、とクリスさん。「このベッドなら、下にものを隠せないので、いやおうなく清潔でミニマルな状態を維持することになります」
〈ウエストエルム〉のベッド、ベッドサイドテーブル、ナイトスタンド
〈ウエストエルム〉のベッド、ベッドサイドテーブル、ナイトスタンド
「そんな清潔感をベースに、質感のあるブランケットや枕をたくさん重ねれば殺風景にはなりません。寝室はちょっとしたサンクチュアリにしたいものです」
新居に引っ越す前に一家が住んでいたのは、チャールストンの中心街にある古い家で、各部屋は分断されていて狭苦しかったそうです。
「前のバスルームはシンク1つとトイレ、シャワーが狭い場所に詰め込まれていたので、本当の意味でのマスターバスルームがあるのは贅沢な気分です」とクリスさん。
「前のバスルームはシンク1つとトイレ、シャワーが狭い場所に詰め込まれていたので、本当の意味でのマスターバスルームがあるのは贅沢な気分です」とクリスさん。
子どもたちは一日中ビーチで過ごした後、湯船に浸かってリラックスするのを楽しんでいるそう。
バスルームの金具類とタイルは引っ越す前に選びました。シャワー室の白いタイルやカララ大理石とのコントラストを出すため、ハンドルやフック、水栓などはダークな色に。
子どもふたりの部屋は、クリスさんがそれぞれと一緒に飾り付けたそうです。「夫が気にしていたのは、自分のレゴを飾ることだけなんですよ」。
隅に置かれたサーフボードとスキムボードは、アーロンさんが子どもの頃に使っていたもので、ベッドはアーロンさんの両親から譲り受けたヴィンテージ。「ちょっとくたびれていて思い出の詰まっている古いセンチメンタルなものと、清潔感のある白い壁や、〈イケア〉のキャスター付き整理棚のようなモダンなものの組み合わせを楽しんでいます」とクリスさん。
隅に置かれたサーフボードとスキムボードは、アーロンさんが子どもの頃に使っていたもので、ベッドはアーロンさんの両親から譲り受けたヴィンテージ。「ちょっとくたびれていて思い出の詰まっている古いセンチメンタルなものと、清潔感のある白い壁や、〈イケア〉のキャスター付き整理棚のようなモダンなものの組み合わせを楽しんでいます」とクリスさん。
ヴィンテージのベッドは高さがあるため、最初はその上に吊るして壁をバランスよく埋めるものを探すのに苦労したのだそうです。地元のインテリアショップ〈セラドン〉で写真のバスケット3つとシダを見つけ、飾ることにしました。
2階には浴槽・シャワー・洗面台・トイレが揃ったバスルームが2つあります。子どもたちは以前は広い方を使っていましたが、クリスさんによれば「最近エマがオーウェンを追い出すようになったので、オーウェンはこのミニマルな、サーフスタイルのバスルームを使っています」とのこと。
エマちゃんが使っているバスルームは、明るく、淡いブルーがポイントになっています。
バスルームには黒とグレーの鳥のデカール(転写シール)を貼り、アクセントウォールにしました。
エマちゃんはとても熱心に自分の部屋のデザインをしたとクリスさん。「ベッドキャノピー、カーテン、ビーンバッグチェアを自分で選びました」。
ドレッサーは、クリスさんが子どもの頃使っていたものを白く塗り直しました。楽しげな飾りやグラフィカルなラグ、カラフルなピローで仕上げています。
〈イケア〉のラグ《PS2014》
ドレッサーは、クリスさんが子どもの頃使っていたものを白く塗り直しました。楽しげな飾りやグラフィカルなラグ、カラフルなピローで仕上げています。
〈イケア〉のラグ《PS2014》
ベッドは、実はふたりが恋人だった頃にアーロンさんがクリスさんに初めてプレゼントしたもの。「当時私は布団に寝ていたんです!」
ペンダントライトは、オープンフロアで視覚的に空間を分けるのに使っています。例えば写真のようにダイニングテーブルの上とキッチンアイランドの上にそれぞれ吊すと効果的です。
家族はこのアイランドカウンターで過ごすことが多いそうです。特に子どもたちはここで宿題をしたりおやつを食べたりしているのだそう。
この家に引っ越してきた当初、カウンターチェアの前の壁は、板が貼られただけでしたが、クリスさんは子どもたちが勉強やおやつの間にここを蹴ってペンキをこすってしまうのを見て、数日後、施工業者に依頼して端から端までサブウェイタイルを貼ってもらいました。「おかげで掃除がものすごく楽になりました」
テーブルとマルセル・ブロイヤーのB32チェアは、引っ越しをする友人から譲り受けたもの。色を少し足すために両サイドの黄色いメタルチェア2脚を追加しました。
〈セラドン〉バースツール、〈ウエストエルム〉の《スカルプチュラル・グラス・グローブ・ペンダント》
家族はこのアイランドカウンターで過ごすことが多いそうです。特に子どもたちはここで宿題をしたりおやつを食べたりしているのだそう。
この家に引っ越してきた当初、カウンターチェアの前の壁は、板が貼られただけでしたが、クリスさんは子どもたちが勉強やおやつの間にここを蹴ってペンキをこすってしまうのを見て、数日後、施工業者に依頼して端から端までサブウェイタイルを貼ってもらいました。「おかげで掃除がものすごく楽になりました」
テーブルとマルセル・ブロイヤーのB32チェアは、引っ越しをする友人から譲り受けたもの。色を少し足すために両サイドの黄色いメタルチェア2脚を追加しました。
〈セラドン〉バースツール、〈ウエストエルム〉の《スカルプチュラル・グラス・グローブ・ペンダント》
キッチンは床面積があり、クリスさんは最初中央にアイランドカウンターを置こうと思ったそうですが、この家にしばらく住んでみて、自由に動き回れるゆったりした空間を楽しもうとアーロンさんと決めました。
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1階は玄関からキッチン、リビングルーム、網戸で囲われた裏庭のガーデンルームまで繋がったオープンな空間になっていて、家族はほとんどいつも同じ場所に集まっているそうです。
クリスさんはキッチンにいる間も家族と会話できることを気に入っていると語ります。
クリスさんはキッチンにいる間も家族と会話できることを気に入っていると語ります。
庭も家の一部に感じられるようにしたかったというクリスさん。日曜日には家族で裏庭のガーデンルームのテーブルでドミノをして遊び、誕生日や祭日には庭でホームパーティを楽しんでいます。
網戸で囲われたガーデンルームの片側は、ホームジムとして使っています。「フィットネスや栄養に気をつかうことが私たちの趣味なんです」とクリスさん。「夫も私も、〈TRXトレーニング〉用の器具や〈ボス〉のバランスボール、フリーウェイトを使って、サーフィンができるようにコンディションを整えています」
裏庭には屋外用のファイヤーピットもあり、1年を通して使っているのだとか。毎年クリスマスイブには親戚も招いて一家でマシュマロを焼き、一緒に充実した時間を過ごしているそうです。
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