コメント
ひとり暮らし向け、コンパクトな部屋のベーシックコーディネート法
春から新生活がスタートし、初めてひとり暮らしをする人のために、広くない賃貸の部屋を快適な自分のお城にする基本4ステップと役立つヒントをご紹介します。
Miki Nakajima
2018年3月7日
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く。現在は、知識と経験を活かした豊かなライフスタイルの情報発信、依頼があれば結婚式などのディスプレイを行う。
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く... もっと見る
4月から始まる新生活に向けて、新居探しや引っ越しをする季節です。ひとり暮らしを始める人も多いでしょう。ひとり暮らしではコンパクトな部屋を選ぶ方も多く、インテリアコーディネートにもファミリー向けの家とは違ったコツが必要になってきます。そこで今回は、ひとり暮らしの部屋にフォーカスしたコーディネートのポイントをお伝えしたいと思います。
コンパクトな部屋のコーディネートの基本4ステップ
ひとり暮らしの場合、ずっと暮らすというよりは、会社や学校に通うため「ひとまず」暮らすための家を選ぶ方が大半ではないでしょうか。そのため、ワンルームや1Kなど、コンパクトな賃貸の部屋を選ぶことが多いですね。広くない部屋でインテリアにこだわるのは難しいと思われがちですが、そんなことはありません。コンパクトな部屋にはコンパクトな部屋向けのコーディネートのコツがあるのです。まずは、コーディネートの基本4ステップをご紹介します。
ひとり暮らしの場合、ずっと暮らすというよりは、会社や学校に通うため「ひとまず」暮らすための家を選ぶ方が大半ではないでしょうか。そのため、ワンルームや1Kなど、コンパクトな賃貸の部屋を選ぶことが多いですね。広くない部屋でインテリアにこだわるのは難しいと思われがちですが、そんなことはありません。コンパクトな部屋にはコンパクトな部屋向けのコーディネートのコツがあるのです。まずは、コーディネートの基本4ステップをご紹介します。
1. 自分の暮らしに必要な家具と家電をリストアップ
まずは、生活するうえで必要なベッドやテーブルなどの家具、冷蔵庫や洗濯機などの家電をリストアップしましょう。
部屋の環境によって、また個人の過ごし方によっては、ソファではなく床にクッションを置いた体勢がくつろげるとか、食事はダイニングセットではなくセンターテーブルでじゅうぶん、といった趣向もあります。リストアップすると意外と取捨選択ができるものです。
初めてのひとり暮らしでは、何が必要かわからないこともありますね。その場合は、朝起きてから夜寝るまでにどんな行動をするのかを想像すると、ぱっと思い浮かびます。
まずは、生活するうえで必要なベッドやテーブルなどの家具、冷蔵庫や洗濯機などの家電をリストアップしましょう。
部屋の環境によって、また個人の過ごし方によっては、ソファではなく床にクッションを置いた体勢がくつろげるとか、食事はダイニングセットではなくセンターテーブルでじゅうぶん、といった趣向もあります。リストアップすると意外と取捨選択ができるものです。
初めてのひとり暮らしでは、何が必要かわからないこともありますね。その場合は、朝起きてから夜寝るまでにどんな行動をするのかを想像すると、ぱっと思い浮かびます。
2. 空間を分ける最初の作業、ゾーニング
ゾーニングとは、空間をスペースごとに区切ること。コンパクトな空間をどのようにゾーニングするのかはとても重要です。平面図を活用して書き込むと、整理しやすいのでおすすめです。
たとえば、キッチンの近くには料理をすぐ運べるようダイニングスペースを配置したり、朝日を浴びて目覚めたいから窓の隣にベッドスペースを配置したり。理想はあってもスペースが足りないということもあるので、先にリストアップした必要な家具や家電が置けるのか、見比べながら考える必要があります。
ゾーニングとは、空間をスペースごとに区切ること。コンパクトな空間をどのようにゾーニングするのかはとても重要です。平面図を活用して書き込むと、整理しやすいのでおすすめです。
たとえば、キッチンの近くには料理をすぐ運べるようダイニングスペースを配置したり、朝日を浴びて目覚めたいから窓の隣にベッドスペースを配置したり。理想はあってもスペースが足りないということもあるので、先にリストアップした必要な家具や家電が置けるのか、見比べながら考える必要があります。
3. より具体的に生活を考える、フロアプラン
ゾーニングから派生して、どのくらいの大きさの家具や家電が置けるのか、具体的にプランを立てましょう。自分が生活するうえで、どの大きさの家具や家電が必要なのか先に決めると、実際に配置するときにとても役立ちます。
こちらも平面図を活用するとわかりやすいですが、立体で考えることも忘れずに。幅や奥行きだけでなく、高さもポイントです。実際に生活したときの使い勝手と部屋の景色に影響があります。
ゾーニングから派生して、どのくらいの大きさの家具や家電が置けるのか、具体的にプランを立てましょう。自分が生活するうえで、どの大きさの家具や家電が必要なのか先に決めると、実際に配置するときにとても役立ちます。
こちらも平面図を活用するとわかりやすいですが、立体で考えることも忘れずに。幅や奥行きだけでなく、高さもポイントです。実際に生活したときの使い勝手と部屋の景色に影響があります。
また、生活のなかで自分がどのような行動をするのか想像して、動線(人が通る場所・道筋)を考えるのも大事な作業です。洗濯物を持って掃き出し窓まで移動できるスペースがあるのか。また、ダイニングセットを配置するとき、チェアに座った際の前後左右にゆとりがあるのか。さまざまなパターンで想像しておくと、得はあっても損はありません。
そして、このあたりから「部屋をすっきりさせたいのか」「好きなものをたくさん置きたいのか」といった方向性も決められると思います。
そして、このあたりから「部屋をすっきりさせたいのか」「好きなものをたくさん置きたいのか」といった方向性も決められると思います。
4. 部屋のイメージが決まるインテリアテイスト
ある程度プランニングが決まったところで、どんなテイストの部屋にしたいのか考えましょう。
温かみがほしいのであれば、ウッド素材をたくさん取り入れるナチュラル、女性らしく華やかな空間が好きであればエレガント、シックな雰囲気にしたいのであればアンティークなど、さまざまです。インテリアテイストを組み合わせるのもアイデアが広がって楽しいですが、初めてのコーディネートの場合は、統一感を出すのが難しいので、2種類までにすることをおすすめします。
こちらもあわせて
早わかり、Houzzのインテリアスタイル17選〈前編〉
早わかり、Houzzのインテリアスタイル17選〈後編〉
ある程度プランニングが決まったところで、どんなテイストの部屋にしたいのか考えましょう。
温かみがほしいのであれば、ウッド素材をたくさん取り入れるナチュラル、女性らしく華やかな空間が好きであればエレガント、シックな雰囲気にしたいのであればアンティークなど、さまざまです。インテリアテイストを組み合わせるのもアイデアが広がって楽しいですが、初めてのコーディネートの場合は、統一感を出すのが難しいので、2種類までにすることをおすすめします。
こちらもあわせて
早わかり、Houzzのインテリアスタイル17選〈前編〉
早わかり、Houzzのインテリアスタイル17選〈後編〉
コーディネートのステップは以上になります。人によって、違った順の方がスムーズにプランニングできることや、並行して思いつくこともあるはずです。その場合は、それぞれのポイントを押さえつつ、やりやすい方法で進めましょう。
ひとり暮らしの部屋の模様替えアイデア
次に、コンパクトな部屋向けの模様替えにも役立つアイデアをいくつかご紹介します。
こちらもあわせて
賃貸住宅でもOK! 白い壁を彩ってくれる、飾るモノ&飾り方10選
春の模様替えは小さなコーナーから!壁面収納の簡単DIYレポート
壁面収納の新定番「パンチングボード」の使いこなしアイデア
次に、コンパクトな部屋向けの模様替えにも役立つアイデアをいくつかご紹介します。
- 壁面も収納やコーディネートのアクセントにしっかり活用
こちらもあわせて
賃貸住宅でもOK! 白い壁を彩ってくれる、飾るモノ&飾り方10選
春の模様替えは小さなコーナーから!壁面収納の簡単DIYレポート
壁面収納の新定番「パンチングボード」の使いこなしアイデア
- 季節ごとの壁紙やディスプレイで変化をつける
また、春なら草花や動物のモチーフ、夏ならガラス素材の小物といった、雑貨のディスプレイによる模様替えは気軽に取り入れやすいので、特に模様替え初級者の方におすすめです。
こちらもあわせて
自分で気軽に貼り替える時代の、壁紙のユニークな楽しみ方
プチプライス&スモールスペースのDIYリフォーム:自宅で挑戦、壁紙の貼り替え
- 小物収納ボックスを活用してすっきりした空間に
複数を重ねて置くことで、かなりすっきりした空間にできますし、トランクたキャリーケースのような大きさや硬度で、デザイン性に優れたものであれば、センターテーブルとしても使えます。
こちらもあわせて
自由な発想で楽しむボックス収納
DIYアイデア:ボックス収納のペイントバリエーション
収納にも活躍! 置いただけで絵になる、トランクのあるインテリア
コンパクトな部屋は、工夫次第で住みやすく、また素敵なコーディネートにすることができます。ひとり暮らしの家はいわば「自分だけのお城」。必要なインテリアやテイストも、自分の好きにできるのです。せっかくの機会なのですから、ひとり暮らしのインテリアを目いっぱい楽しんでみてください。
こちらもあわせて
ミニマリストで始めるひとり暮らし:収納編
テイスト別、部屋をカフェ風にするディスプレイのポイント
賃貸の家:借りている部屋や家を自分らしいインテリアにする10の方法
新生活の最初のステップ、新居の物件探しと内見のポイント
教えてHouzz
ひとり暮らしの部屋についての悩みがあれば、コメント欄で教えてください。
こちらもあわせて
ミニマリストで始めるひとり暮らし:収納編
テイスト別、部屋をカフェ風にするディスプレイのポイント
賃貸の家:借りている部屋や家を自分らしいインテリアにする10の方法
新生活の最初のステップ、新居の物件探しと内見のポイント
教えてHouzz
ひとり暮らしの部屋についての悩みがあれば、コメント欄で教えてください。
おすすめの記事
インテリア
ブランケット、クッション、ファブリックパネルで秋冬のインテリアにチェンジ!
インテリアに季節感を取り入れるのに、最も気軽に使えるのはファブリック。なかでもすぐに試せるブランケット、クッション、ファブリックパネルで小さな模様替えをしてみませんか?
続きを読む
書斎・ホームオフィスの記事
ホームオフィスに必須な機能4選
機能的でありながら、スタイリッシュさもあきらめない、そんなコンパクトなオフィス空間を作り出すためのヒントをデザイナーがシェアします。
続きを読む
専門家とのやりとり
インテリアコーディネートをプロに依頼するには? 知っておきたい12のQ&A
文/町田瑞穂ドロテア
空間づくりを知り尽くしたプロにインテリアコーディネートを依頼すれば、快適な家ができるのは間違いありません。プロジェクトをスムーズに進めるために知っておきたいことを、Q&Aでまとめてみました。
続きを読む
インテリア
新築やリノベーションでインテリアデザイナーを雇うべき理由とは?
センスのいいインテリアデザイナーを雇えば、プロのセンスを活かした家づくりやリフォーム・リノベーションが実践できるだけでなく、結果としてクライアント側のストレスや時間の負担が減り、コストの削減にもつながります。
続きを読む
家具
床と家具の木の色を揃えずに、バランスよく見せる7つの方法
ナチュラルな木目を活かした家具をフローリングの部屋に置くとき、木の色を同じに揃えなければと思い込んでいませんか? 濃さや質感が違っても、素敵にまとめる方法はいろいろあります。
続きを読む