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憧れのインテリアスタイルのエッセンスを取り入れる方法:インダストリアル&タイムレス編
今の部屋に憧れのインテリアスタイルを少しだけ取り入れて、素敵なコーナーづくりを。そのポイントの絞り方のヒントを、14のスタイルの中からご紹介します。今回はインダストリアル、ミッドセンチュリー、エクレクティックについて。
西谷典子|Noriko Nishiya
2017年12月13日
いつもの住まいの一部に、写真などで見て知っている憧れのインテリアスタイルのエッセンスをスマートに加えるためのヒントを、スタイルごとに4回に分けて取り上げるこのシリーズ。結びの今回は、ヴィンテージスタイルの仲間2タイプと、ミックススタイルの進化形について解説します。
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工業用の無骨さを楽しむ、インダストリアルスタイル
前回の記事でご紹介したように、ヴィンテージとみなされる期間は1920年代から1970年代。その中でも年代が古いオールド系のヴィンテージと、比較的新しいモダン系のヴィンテージというスタイルに大きく分けられます。オールド系のヴィンテージにはインダストリアルスタイルが含まれ、モダン系のヴィンテージにはミッドセンチュリースタイルが含まれます。
第一次世界大戦後の復興期である1920年代、ヨーロッパの都市には大きな工場が次々に建ちました。当時の工場や倉庫で使われていた、飾り気のない無骨な工業用の内装や家具が近年、インダストリアルスタイルとして人気を集めているのはご存じのとおりです。
前回の記事でご紹介したように、ヴィンテージとみなされる期間は1920年代から1970年代。その中でも年代が古いオールド系のヴィンテージと、比較的新しいモダン系のヴィンテージというスタイルに大きく分けられます。オールド系のヴィンテージにはインダストリアルスタイルが含まれ、モダン系のヴィンテージにはミッドセンチュリースタイルが含まれます。
第一次世界大戦後の復興期である1920年代、ヨーロッパの都市には大きな工場が次々に建ちました。当時の工場や倉庫で使われていた、飾り気のない無骨な工業用の内装や家具が近年、インダストリアルスタイルとして人気を集めているのはご存じのとおりです。
スタイルのキーポイントはやはりこういった工場や倉庫のイメージ。レンガやタイルの壁、むき出しの配管やコンクリートの梁、モルタルの床など、内装も特徴的ですが、それをすべて再現しなくても大丈夫。工場で使われていたようなメタル製の家具や黒板、機械や工具入れなど、印象的な家具やインテリアアクセサリーがいくつかあれば、このスタイルの雰囲気は出せます。工業用のランプシェードやデスクランプを使うのもおすすめです。
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インダストリアルスタイルの家具に欠かせないのは、鉄製のフレーム。椅子やスツールを選ぶなら、鉄製の脚が外せないデザインポイントです。鉄製の廃材を上手に使って家具をつくるという、アップサイクルの面白さもあります。
またインダストリアルな空間は、その質感から無機質なイメージになりがちですが、黒やダークをベースに使っているため、意外にも有機的な存在、観葉植物との相性がよく、家具も植物も映えて美しく見える相乗効果があります。たくさんのグリーンを飾って、今風のインダストリアルスタイルを楽しんでみましょう。
またインダストリアルな空間は、その質感から無機質なイメージになりがちですが、黒やダークをベースに使っているため、意外にも有機的な存在、観葉植物との相性がよく、家具も植物も映えて美しく見える相乗効果があります。たくさんのグリーンを飾って、今風のインダストリアルスタイルを楽しんでみましょう。
名作デザインが多数生まれた時代、ミッドセンチュリースタイル
インダストリアルスタイルが男性的とすれば、第二次世界大戦後の1950〜70年代を中心とするミッドセンチュリースタイルは中性的なイメージ。この時期、家具に使われる素材としてチーク材やプラスティックなどが登場します。今も愛されているタイムレスな名作デザインが多く生まれた時代です。
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インダストリアルスタイルが男性的とすれば、第二次世界大戦後の1950〜70年代を中心とするミッドセンチュリースタイルは中性的なイメージ。この時期、家具に使われる素材としてチーク材やプラスティックなどが登場します。今も愛されているタイムレスな名作デザインが多く生まれた時代です。
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また、世界を自由に旅行できる時代となり、人々の旅への興味がうかがわれる地球儀や世界地図、トランクなどの小物がインテリアでもよく使われるようになります。そんな象徴的なアイテムをアクセントに取り入れるのもいいでしょう。
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ミッドセンチュリースタイル独特の配色を使うのもひとつの手です。たとえば差し色としてよく使われるのは、濃い藍色やライムグリーンに近い黄色、そしてグレーなど。こういった洗練された色合いはこの当時のインテリアの流行発信地だった北欧から生まれたものです。クッションや椅子のシートなどに使えば、素敵な北欧ミッドセンチュリーの雰囲気がつくれるでしょう。
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ミッドセンチュリー時代の家具は木のぬくもりを尊重したシンプルな形。小物使いで個性を出したいものです。1960〜70年代の陶器や照明も多く作られていますのでこの時代のヴィンテージの花瓶や、この時代に作られたアイコン的なデザインのペンダントライトや個性的なデスクランプなどでスペースをスタイリングしてみてください。
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新しい時代のごちゃまぜミックス、エクレクティックスタイル
21世紀に入り、新しいインテリアスタイルはほぼ出尽くした感じがありましたが、そこでさらに進化形として登場したのが、いわゆる「ごちゃまぜスタイル」と呼ばれるエクレクティックスタイルです。今までのどの時代のものを合わせてもよく、素材も色も多くの種類を取り入れ、そのうえでかっこよく……というなかなか難易度の高そうなスタイルですが、要は自分の好きなものをミックスできるという点で、最も自分の個性を出せるスタイルともいえます。
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エクレクティックスタイルの特徴のひとつは、インテリアに多彩な色をミックスすること。柄がある場合は大きな柄と小さな柄などいろいろなサイズを混ぜます。きれいな色をふんだんに取り入れるため、マルチカラーの壁紙や色違いのアイテムも大胆に組み合わせてみましょう。
ご自分がコレクションしているもの、好きなスタイルのものを少数、バランスを考えて置いてみるといいでしょう。さじ加減がなかなか難しいですが、ごちゃごちゃになりすぎない、節度を守ったごちゃまぜスタイルが理想です。
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4回に分けて、14のスタイルのエッセンスの取り入れ方をご紹介しました。お好きなスタイルの特徴的なアイテムを気軽に、今の部屋にミックスしてみてください。シンプルでベーシックな空間に、楽しい個性が加わることでしょう。
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