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北欧スタイルのインテリアガイド
居心地のよい、ナチュラルな北欧スタイル。プロが選ぶ色、素材、家具はどんなものかを見ていきましょう。
Laura Gaskill
2020年9月22日
家具を購入しようと思っている、あるいは自分の理想やアイデアをインテリアデザイナーに伝えようと思っているのなら、好みのスタイルや雰囲気を明確にしておくことが大切です。
コンテンポラリーとビンテージのアイテムを組み合わせ、自然をアクセントに取り入れた、シンプルで明るく居心地のよい空間が好きなあなたには、北欧スタイルのインテリアがぴったりかもしれません。色づかい、家具、小物など、人気の北欧スタイルについて知っておきたいあれこれをご紹介します。
コンテンポラリーとビンテージのアイテムを組み合わせ、自然をアクセントに取り入れた、シンプルで明るく居心地のよい空間が好きなあなたには、北欧スタイルのインテリアがぴったりかもしれません。色づかい、家具、小物など、人気の北欧スタイルについて知っておきたいあれこれをご紹介します。
北欧スタイルとは
北欧スタイルのルーツは20世紀初めから半ばまでのデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの北欧3国にあります。
西欧でモダニズム運動が盛んになった頃、北欧ではシンプルかつミニマルで明るく、自然とのつながりが感じられる独自の美学が高まっていました。北欧スタイルは明るく軽やかな空間とすっきりとしたラインを持つ家具、大胆なグラフィックパターン、そして居心地のよさが特徴です。
厳密にモダンな空間とは異なり、北欧スタイルのインテリアではビンテージとコンテンポラリーのアイテムを遊び心あふれる感覚で多様に組み合わせる、といった傾向もみられます。
北欧スタイルのルーツは20世紀初めから半ばまでのデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの北欧3国にあります。
西欧でモダニズム運動が盛んになった頃、北欧ではシンプルかつミニマルで明るく、自然とのつながりが感じられる独自の美学が高まっていました。北欧スタイルは明るく軽やかな空間とすっきりとしたラインを持つ家具、大胆なグラフィックパターン、そして居心地のよさが特徴です。
厳密にモダンな空間とは異なり、北欧スタイルのインテリアではビンテージとコンテンポラリーのアイテムを遊び心あふれる感覚で多様に組み合わせる、といった傾向もみられます。
北欧スタイルの要素
- 軽やかで明るい空間。白い壁、白または明るい色味のフローリングが部屋に差し込む自然光を最大限に活かしてくれます。家具やインテリアは最小限にして、風通しのよい開放的な空間に仕上げます。
- 居心地のよさ。ヒュッゲのコンセプトを取り入れ、肌触りのよいブランケットやたくさんのキャンドルを用意して、人が集まってくつろげる居心地のよい空間をつくります。
- 自然からのインスピレーション。天然木、ウール、シープスキンのラグ、観葉植物、有機的形体(自然の摂理によってつくられた、流れるような美しい曲線を持つ形体)を取り入れましょう。
北欧スタイルにはない要素
- 暗い色づかいや重々しさ。北欧スタイルには、白い壁の空間と淡い色のYチェア、そこにぬくもりを与える肌触りのよいシープスキン(リアルでもフェイクでも)がぴったり。ダークカラーやずっしりと重ねたラグはちょっとやりすぎかもしれません。
- 物が多い。家具や小物はミニマムにとどめ、清潔で広々とした空間に保ちます。特に狭い部屋の場合、持ち物はきちんと整理します。
- シンプル。北欧スタイルの空間では、シンプルで軽やかな形状を共通点とするコンテンポラリーとビンテージのアイテムを違和感なく組み合わせることができます。
主なポイント:古いものと新しいものの組み合わせ
モダン、あるいはコンテンポラリーなスタイルと違い、北欧スタイルの空間は多様なものの組み合わせに寛容です。ビンテージのクリスタルシャンデリアとイングリッシュロールアームソファに、洗練されたモダンテーブルとアイコニックなミッドセンチュリーチェアを組み合わせたお部屋を想像してみてください。
シンプルで背の低いソファとアームチェア、それに白や明るい色味のウッドで仕上げたアクセントテーブルを探してみましょう。張り地は無地の中間色で、大きな柄や大胆な色はラグやクッションに取り入れるといいでしょう。
モダン、あるいはコンテンポラリーなスタイルと違い、北欧スタイルの空間は多様なものの組み合わせに寛容です。ビンテージのクリスタルシャンデリアとイングリッシュロールアームソファに、洗練されたモダンテーブルとアイコニックなミッドセンチュリーチェアを組み合わせたお部屋を想像してみてください。
シンプルで背の低いソファとアームチェア、それに白や明るい色味のウッドで仕上げたアクセントテーブルを探してみましょう。張り地は無地の中間色で、大きな柄や大胆な色はラグやクッションに取り入れるといいでしょう。
デザインのディテール:薪ストーブ
冬が長く、暗く、寒い地域からやってきたスタイルですから、北欧の住宅で心地よい薪ストーブが人気なのもうなずけます。写真のような薪の収納棚を造り付けたモダンな薪ストーブを、リビングやキッチンのフォーカルポイントにしましょう。
冬が長く、暗く、寒い地域からやってきたスタイルですから、北欧の住宅で心地よい薪ストーブが人気なのもうなずけます。写真のような薪の収納棚を造り付けたモダンな薪ストーブを、リビングやキッチンのフォーカルポイントにしましょう。
主なポイント:北欧デザインのアイコン
ミッドセンチュリーのアイテム、とりわけ、アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、ヴァーナー・パントンなど北欧出身のデザイナーによるアイテムは、北欧スタイルの空間にしっくりとなじみます。
デンマーク人の建築家/デザイナーであるヤコブセンによるグレーのエッグチェア(写真)のように、目を引くアイテムをひとつ投入するだけで、お部屋全体の雰囲気を十分に高めることができます。
ミッドセンチュリーのアイテム、とりわけ、アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、ヴァーナー・パントンなど北欧出身のデザイナーによるアイテムは、北欧スタイルの空間にしっくりとなじみます。
デンマーク人の建築家/デザイナーであるヤコブセンによるグレーのエッグチェア(写真)のように、目を引くアイテムをひとつ投入するだけで、お部屋全体の雰囲気を十分に高めることができます。
デザインのディテール:明るい色味のフローリング
北欧スタイルの主な目的は、室内の明るさを最大化することです。明るい色味のフローリングは、貴重な明るさを増幅するのに大いに役立ちます。床材はパイン、バーチ、ライトアッシュなど淡い色合いの天然木にするか、ワックス仕上げや漂白、あるいは塗装で白くすることもできます。
北欧スタイルの主な目的は、室内の明るさを最大化することです。明るい色味のフローリングは、貴重な明るさを増幅するのに大いに役立ちます。床材はパイン、バーチ、ライトアッシュなど淡い色合いの天然木にするか、ワックス仕上げや漂白、あるいは塗装で白くすることもできます。
主なポイント:淡い色づかい
北欧スタイルの空間で使われる色は、清潔感のある白、淡い色、黒が多い傾向にあります。鮮やかな色は、アート作品や小物、テキスタイルに取り入れることが多いようです。
北欧スタイルの空間に最適な色:
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
北欧スタイルの空間で使われる色は、清潔感のある白、淡い色、黒が多い傾向にあります。鮮やかな色は、アート作品や小物、テキスタイルに取り入れることが多いようです。
北欧スタイルの空間に最適な色:
- 淡い色。淡いブルー系、グリーン系、ペールピンク
- モノクロ。ピュアホワイト、マットブラック
- ソフトな中間色。ダブグレー、ストーン、ベージュ、パティ
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カラフルな北欧スタイルってアリ?
ひとことで言えば、アリです! 北欧スタイルの空間は清潔感のある白を基調としがちですが、遊び心あふれる模様や気持ちが明るくなるような色づかいも大歓迎です。ポイントはポップな色と広くまっさらな白い空間とのバランスをとること。スイスクロス、ストライプ、三角形をあしらった大胆な模様や、ミントグリーン、アクア、トマトレッドなどのアクセントカラーに挑戦してみましょう。
ひとことで言えば、アリです! 北欧スタイルの空間は清潔感のある白を基調としがちですが、遊び心あふれる模様や気持ちが明るくなるような色づかいも大歓迎です。ポイントはポップな色と広くまっさらな白い空間とのバランスをとること。スイスクロス、ストライプ、三角形をあしらった大胆な模様や、ミントグリーン、アクア、トマトレッドなどのアクセントカラーに挑戦してみましょう。
仕上げに:居心地がよくてナチュラル
北欧デザインの空間からは、肌触りのよいテクスチャーと、外の自然を感じさせる天然素材がつくりだす居心地のよさが伝わってきます。人気のカラーは落ち着いた中間色とグラフィックなモノクロです。
北欧デザインの空間に最適な小物
北欧デザインの空間からは、肌触りのよいテクスチャーと、外の自然を感じさせる天然素材がつくりだす居心地のよさが伝わってきます。人気のカラーは落ち着いた中間色とグラフィックなモノクロです。
北欧デザインの空間に最適な小物
- シープスキンやファー(リアルまたはフェイク)
- 薪ストーブ
- 薪
- ニットのブランケットまたはクッション
- モノクロ写真
- カゴ
- 彫刻のようなろうそく立て
- フレッシュな観葉植物
北欧キッチンのデザイン
ミニマルですっきりとした北欧のキッチンは、自然光、快適さ、空間の有効活用に重点を置いています。白と天然木を主体として、洗練された仕上げやスマートな収納のディテールを取り入れています。
ミニマルですっきりとした北欧のキッチンは、自然光、快適さ、空間の有効活用に重点を置いています。白と天然木を主体として、洗練された仕上げやスマートな収納のディテールを取り入れています。
北欧キッチンの特徴:
- スリム化されたキャビネット。扉を全かぶせタイプにしたシンプルでフラットな収納や、洗練された金物を取り入れてみましょう。
- 明るい色味のウッド。バーチ、アッシュ、ライトオークが北欧キッチンを明るく広々と見せてくれます。
- モダンな照明。セラミック、ウッド、メタル、または天然素材で編んだ、彫刻的なペンダントライトを検討してみましょう。
- スマートな収納。引き出し用にカスタマイズした間仕切りや完璧に整理整頓されたパントリーなど、北欧キッチンは空間を隅々まで有効に活用しています。
- 洗練された電化製品や建具。電化製品や造作はシームレスに一体化されています。アンダーシンクやIHクッキングヒーターを検討してみましょう。
北欧バスルームのデザイン
北欧キッチンに合理的で洗練された印象を与える要素の多くは、バスルームとの相性も抜群です。壁付けの洗面化粧台やフレームレスミラー、フローリング、ガラス製のシャワーブース、すっきりとした金物、モダンな照明を検討してみましょう。それから、独立型の浴槽といった、バスルームのメインとなる要素を選び、たっぷりの観葉植物で仕上げましょう。
北欧スタイルの写真を見る
北欧のHouzzツアーを読む
北欧キッチンに合理的で洗練された印象を与える要素の多くは、バスルームとの相性も抜群です。壁付けの洗面化粧台やフレームレスミラー、フローリング、ガラス製のシャワーブース、すっきりとした金物、モダンな照明を検討してみましょう。それから、独立型の浴槽といった、バスルームのメインとなる要素を選び、たっぷりの観葉植物で仕上げましょう。
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