名作住宅:都市型タワー住宅の傑作、シカゴ・マリーナシティに暮らすということ
ミッドセンチュリーにシカゴに建設されたタワー型住宅の草分け、「マリーナシティ」。ここに暮らす人たちが語る「名作住宅の住み心地」とは?
Rafael F. Bermejo
2016年10月4日
1959年から1967にかけて設計・建設された2棟の高層住宅ビル、マリーナシティタワーは、「風の街」シカゴを代表する建築だ。建築家バートランド・ゴールドバーグが、総合ビルプロジェクト「マリーナシティ」の一環として手掛けた建物で、独特な外観からモダニズム建築の代表的存在ともなっている。シカゴ市議会は今年、マリーナシティの歴史的価値を評価して公式シカゴ名所に認定した。
最近このタワーにアパートメントを購入した建築家のイカー・ヒルさんと、ロサンゼルスに住むスウェーデン人の写真家アンドレアス・E・G・ラーソンさんは、マリーナシティタワーと住人たちを記録する活動を2008年に開始。その3年後、シカゴ美術館の展示『インサイド・マリーナシティ(マリーナシティの中で)』として発表されたラーソンさんの写真からは、この複合ビルに住む人々の暮らしぶりが伝わってくる。
今回登場する写真は、ラーソンさんの作品から選んだ一部だ。ヒルさん、タワー住人のジェームズ・パイクさん、数年前にここに住んでいたシカゴの建築家アンドリュー・モドレルさんにインタビューし、マリーナプロジェクトと住人たち、そしてシカゴにおけるこの建築の重要性について話してもらった。
最近このタワーにアパートメントを購入した建築家のイカー・ヒルさんと、ロサンゼルスに住むスウェーデン人の写真家アンドレアス・E・G・ラーソンさんは、マリーナシティタワーと住人たちを記録する活動を2008年に開始。その3年後、シカゴ美術館の展示『インサイド・マリーナシティ(マリーナシティの中で)』として発表されたラーソンさんの写真からは、この複合ビルに住む人々の暮らしぶりが伝わってくる。
今回登場する写真は、ラーソンさんの作品から選んだ一部だ。ヒルさん、タワー住人のジェームズ・パイクさん、数年前にここに住んでいたシカゴの建築家アンドリュー・モドレルさんにインタビューし、マリーナプロジェクトと住人たち、そしてシカゴにおけるこの建築の重要性について話してもらった。
Photos by Andreas E.G. Larsson
住まい手の目から見た建築
建物自体は、バートランド・ゴールドバーグのスタイルに特徴的な、力強い独特な姿を今も維持しており、均質的なフォルムも変わらないが、中のアパートメントは住人たちが思い思いにリノベーションしている。「合計900戸のアパートメントが入っていて、その70%はベッドルームが1つ、20%はワンルームタイプ、10%はベッドルームが2つの物件です。すべてのタイプから合わせて40戸を撮影しましたが、実にいろんな人が暮らしているコミュニティですね」と、デザイン事務所〈MAS Studio〉を運営するイカー・ヒルさんは言う。
「学生もいれば建築家もいるし、50年間住み続けている年配のかたもいます」とヒルさんは語る。「とてもいい具合に混ざり合っているんです。ここに住む人たちのストーリーを、それぞれの素性を特定することなく伝えるとともに、その人たちを通して建築を見てもらいたいと考えました。シカゴのモダニズム建築の象徴ともいえる建物のなかで、人々がどんな暮らしをしているのか、見せたかったんです。」
住まい手の目から見た建築
建物自体は、バートランド・ゴールドバーグのスタイルに特徴的な、力強い独特な姿を今も維持しており、均質的なフォルムも変わらないが、中のアパートメントは住人たちが思い思いにリノベーションしている。「合計900戸のアパートメントが入っていて、その70%はベッドルームが1つ、20%はワンルームタイプ、10%はベッドルームが2つの物件です。すべてのタイプから合わせて40戸を撮影しましたが、実にいろんな人が暮らしているコミュニティですね」と、デザイン事務所〈MAS Studio〉を運営するイカー・ヒルさんは言う。
「学生もいれば建築家もいるし、50年間住み続けている年配のかたもいます」とヒルさんは語る。「とてもいい具合に混ざり合っているんです。ここに住む人たちのストーリーを、それぞれの素性を特定することなく伝えるとともに、その人たちを通して建築を見てもらいたいと考えました。シカゴのモダニズム建築の象徴ともいえる建物のなかで、人々がどんな暮らしをしているのか、見せたかったんです。」
住まい手が愛着を持つ建物
マリーナシティは、トウモロコシのような形の2つのタワー(住居用)、コンサートホール(元劇場)、ホテル(元オフィス)、そしてレストランが入っているベース部分という5つの建物から構成されている。ベース部分は、5つの建物とマリーナをつなぐ役割も果たしており、このマリーナが名前の由来だ。
「ここは、まるで小さな街なんです」とヒルさんは言う。まさにそれが、ゴールドバーグの意図したところでもあった。ゴールドバーグは、シカゴで働く人たちがここに住めば、街を捨てて郊外に移ることを防げると考えたのだ。それぞれのタワーは60階建てで、下から19階までは駐車場。20階は共有エリアで「若い人も年配の人も、いっしょになっておしゃべりしているのをよく見かけます」とヒルさんは言う。21階から60階までに900戸のアパートメントが入っている。
「建物が完成した当時に入居した人のなかで、今も住み続けている人が5人だけいます。でも、もっと面白いのは、同じ建物内で別の階に引っ越す人がいること。住人がこの建物に愛着を持ち、つながりを感じているからこそ起きる、独特な現象だと思います」と、ヒルさんは言う。
「北アメリカでもっとも密度の高い住宅ビルですし、私がここに住む人みんなの気持ちを代弁することはできないと思いますが…」と、住人のひとりであるジェームズ・パイクさんは言う。「でも、私の知る限りほとんどの人は、市内でもとくに便利なロケーションの良さだけでこのタワーに住んでいるわけじゃなくて、この名作建築が変化し続けていく歴史の一部になりたいと思っているんです。」
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「ここは、まるで小さな街なんです」とヒルさんは言う。まさにそれが、ゴールドバーグの意図したところでもあった。ゴールドバーグは、シカゴで働く人たちがここに住めば、街を捨てて郊外に移ることを防げると考えたのだ。それぞれのタワーは60階建てで、下から19階までは駐車場。20階は共有エリアで「若い人も年配の人も、いっしょになっておしゃべりしているのをよく見かけます」とヒルさんは言う。21階から60階までに900戸のアパートメントが入っている。
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川に面した都心型住宅
タワーの家賃は、「1ベッドルームのアパートメントなら、1か月で1,700ドル程度です」とヒルさんは言う。「この地域の平均的な価格に比べると、建物が古いためかなり低くなっています。もっと新しい建物で、いろいろなアメニティ設備が揃っているほうがいいと考える人も多いですからね。私の部屋には15平方メートルのバルコニーがあって、とくに5月から11月のあいだは妻とふたりでバルコニーで過ごすことが多いですね。」
「私に言わせれば最高の場所ですよ!」とヒルさんは言う。「街の中心地だし、川沿いだし、建築も素晴らしい。シカゴ川は数年前まで主に産業用水として使われる汚い川というイメージでした。ゴールドバーグがそんなシカゴ川沿いを活性化させようとしたことが、とても興味深いと思うんです。ここは、街で働く人たちが街の中に住むための建物でした。各アパートメントは大きいものではないですが、川沿いに街を持ってきてしまう、というアイデアがとても面白い。デザインがかなり独特な建物ですから、実際に中でどんな暮らしをしているんだろう? と興味をそそられる人は多いようですね。」
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アイコニックな建築としてのマリーナシティ
「シカゴのダウンタウンから郊外へと人口が流出するのを防ぐために新しいタイプの建物を作らなくては、という緊急課題に直面して生みだされたのが、マリーナシティです」と言うのは、シカゴを拠点とするデザイン事務所〈ポート・アーバニズム〉の創設者で建築家のアンドリュー・モドレルさんだ。「ユニークなデザインは、問題の重要性を雄弁に表現するものなんです。この50年間で、マリーナシティと同じ程度、あるいはそれより高いタワー住宅は近隣に50棟以上建てられていますが、マリーナシティは今もシンボル的な存在であり続けています。ほかの建物に比べて、より野心的なプロジェクトに感じられるからでしょう。また、実際のところその通りなんです。」
「シカゴのダウンタウンから郊外へと人口が流出するのを防ぐために新しいタイプの建物を作らなくては、という緊急課題に直面して生みだされたのが、マリーナシティです」と言うのは、シカゴを拠点とするデザイン事務所〈ポート・アーバニズム〉の創設者で建築家のアンドリュー・モドレルさんだ。「ユニークなデザインは、問題の重要性を雄弁に表現するものなんです。この50年間で、マリーナシティと同じ程度、あるいはそれより高いタワー住宅は近隣に50棟以上建てられていますが、マリーナシティは今もシンボル的な存在であり続けています。ほかの建物に比べて、より野心的なプロジェクトに感じられるからでしょう。また、実際のところその通りなんです。」
1964年に完成すると、マリーナシティタワーは世界でもっとも高層の住宅ビルにしてもっとも密度の高い複合型ビルとなった。当時アメリカでは、第2次大戦後に制定された住宅と州間幹線道路に関する法律により、全国的に郊外スプロール現象が進んでいた。一方でゴールドバーグたちは、前例のない複合型住宅プロジェクトの有望性を政府に認めてもらい、資金の貸付けを受けるため、住宅都市開発省に対してロビー活動をしなければならなかった。
マリーナシティはシカゴの街に大きな影響を与えたと、モドレルさんは言う。マリーナシティが複合型ビルというジャンルを生み出してまもなく、さらにバージョンアップするかのように、約350メートル近い高さを誇るハンコックタワーが建てられた。180メートルのマリーナシティタワーを2つ積み重ねた高さである。
マリーナシティはシカゴの街に大きな影響を与えたと、モドレルさんは言う。マリーナシティが複合型ビルというジャンルを生み出してまもなく、さらにバージョンアップするかのように、約350メートル近い高さを誇るハンコックタワーが建てられた。180メートルのマリーナシティタワーを2つ積み重ねた高さである。
マリーナシティ、あるいは未来への楽観的希望
「マリーナシティは、まさに未来への楽観的希望を鉄筋コンクリートで表現したような建物です。シカゴの街について、人類について、未来についてのポジティブな楽観主義を体現しています」とパイクさんは言う。「これほどパワフルな建物に住む機会なんて、人生で何度もあるものではありません。私たちは世界を形作り、同時にその世界によって形作られる、というのは確かな事実です。ほかのところに住むなんて考えられませんね!」
「最近、少しのあいだマリーナシティを離れて、ミース・ファン・デル・ローエがシカゴのレイクショアドライブに建てた別の名作建築に住んでいたんです」とパイクさんは言う。「マリーナシティに戻って来てしばらく経ちますが、屋外スペースがたっぷりあることと、この建物のシカゴの街との特別な絆を、前より意識するようになりました。でも誤解しないでほしいんですが、ミースのアパートメントも素晴らしかったんですよ。夏をゴールドバーグの建築で過ごして、冬をミースの建築で過ごせるなら理想的ですね。」
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パイクさんはこう語る。「私にとってマリーナシティのいちばん素敵なところは、ちょっと専門的で建築オタクっぽくなってしまうかもしれませんが、外から見える柱が曲線を描いて分岐し、片方は構造を支える骨組みにつながり、もう片方はバルコニーを形成しているところなんです。まさに建築による詩ですね。コンピュータによるモデリングもなかった時代に、すべてをこれほどエレガントにまとめあげた八角形の形を思いついただなんて、なんという才能と努力なのだろう、と私はよくワインを飲みながら思いを馳せるんです。」
「ここの住人たちはみんな、とても特別な場所に暮らしていることを意識しています」とパイクさんは言う。「家に向かってシカゴ川を歩いて渡っていると、観光客が立ち止まって写真を撮ったり、この建物について感想を言ったりしている(嫌いだという声も聞きますが、ほとんどは気に入ってくれるようです)のを何度も目にしますから、そうなるのも自然なことですね。結果として、住人同士にある種の仲間意識が生まれるんです。それから、私がバルコニーに座っていると、向かいのタワーに住んでいる友人が見つけて『今から遊びに来ない?』なんて声をかけてくれたり、その逆だったりもしょっちゅうですね。」
「ここの住人たちはみんな、とても特別な場所に暮らしていることを意識しています」とパイクさんは言う。「家に向かってシカゴ川を歩いて渡っていると、観光客が立ち止まって写真を撮ったり、この建物について感想を言ったりしている(嫌いだという声も聞きますが、ほとんどは気に入ってくれるようです)のを何度も目にしますから、そうなるのも自然なことですね。結果として、住人同士にある種の仲間意識が生まれるんです。それから、私がバルコニーに座っていると、向かいのタワーに住んでいる友人が見つけて『今から遊びに来ない?』なんて声をかけてくれたり、その逆だったりもしょっちゅうですね。」
マリーナシティに暮らす理由
「バルコニーはとても大きくて、ちょっと持て余すくらいですね」タワーアパートメントの魅力について、パイクさんはこう語る。「屋上デッキからは、まるでシカゴのダウンタウン上空を宇宙船に乗ってで飛行しているかのような、不思議な感覚が味わえます。どこからタクシーに乗っても、運転手さんが家までのルートを完璧に把握してくれているのもいいですね。それから、地球上でいちばん眺めのいいランドリールームがあることかな。」
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