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My Houzz:元校舎をリノベーションした光あふれるロフト
元は高校の校舎だった築100年以上の建物をリノベーションしたロフト。広々とした明るい空間は、おもてなし好きの建築士&デザイナーのカップルのライフスタイルにぴったりでした。
Caela McKeever
2015年8月24日
「午後遅めの光が本当にすてきなんですよ」アンドレア・スミスさんはそう話す。夫エリック・ミューラーさんと暮らすロフトに光があふれ、空間全体が一日で最も輝く時間帯だ。建築設計会社〈キャリソン〉(Callison)社で店舗デザインのディレクターを務めるミューラーさんは、2007 年に、校舎からコンドミニアムへ改築中の建物を初めて目にしたとき、「この空間の魂は窓にある」と感じたそうだ。「壁はほとんど骨組みだけの状態になっていましたが、窓の向こうに木々が見えて、ツリーハウスの中にいるみたいな気がしました」と振り返る。
どんなHouzz?
居住者:エリック・ミューラーさんとアンドレア・スミスさん(写真)、飼い猫のベアトリス
所在地:シアトル市クイーン・アン地区
規模:63平方メートル、ベッドルームx1、バスルームx1
竣工:1909年(建物)
居住者:エリック・ミューラーさんとアンドレア・スミスさん(写真)、飼い猫のベアトリス
所在地:シアトル市クイーン・アン地区
規模:63平方メートル、ベッドルームx1、バスルームx1
竣工:1909年(建物)
比較的小さな家だが、2人はよくパーティを開いて人をもてなす。「実はゲストをもてなしやすい空間なんです」と建築事務所 〈MG2〉のインテリアデザイナーであるスミスさんは言う。「テーマを明確にわけて室内をいくつかのスペースに区切っているので、パーティのときも人が集まって活気が生まれるコーナーがいくつかできるんです」
窓台に奥行きがあるため、椅子代わりに座れるほか、ちょっとしたディスプレイ用のスペースになるし、飼い猫ベアトリスのひなたぼっこの場所にもなる。革製のウィングバックチェアはスミスさんがクライアントから購入した展示品、千鳥格子のブランケットはペンドルトンのビンテージだ。
スミスさんは、家族から受け継いだ古いファブリックを使って身の回りのものを新しく生まれ変わらせるのが好きだ。茶色のクッションはミューラーさんの祖父母愛用の長椅子に張られていた生地をカバーにした。緑のクッションはスミスさんの祖母の家にあった椅子の布を使っている。
スミスさんは、家族から受け継いだ古いファブリックを使って身の回りのものを新しく生まれ変わらせるのが好きだ。茶色のクッションはミューラーさんの祖父母愛用の長椅子に張られていた生地をカバーにした。緑のクッションはスミスさんの祖母の家にあった椅子の布を使っている。
天井高は4メートル30センチ近くあり、壁にアートを飾るスペースがたっぷりある。絵が映えるよう、壁は白のままにした。
壁の一面にまとめて設けた背の高いシェルフには、2人のさまざまなコレクションが並ぶ。スミスさんの本、ミューラーさんのレコード、そして2人が旅先で集めたアートやクラフトの数々。「広くないスペースで暮らすと、必然的に持ちものをよく吟味して厳選するようになります」とミューラーさん。
パーティのとき、ゲストはダイニングテーブルや、その隣のキッチンカウンターの周りに集まることが多い。「私たちがここで料理を用意したりカクテルを作ったりするので、ゲストも自然とここへ来ておしゃべりするんです」とスミスさんは言う。
ダイニングテーブルに置かれた〈KDMロイヤル・オランダ (KDM Royal Holland )〉製のビンテージのコーヒーセットは、スミスさんからミューラーさんへの誕生日プレゼントだ。テーブルランナーは2人が休暇で訪れたメキシコで買ったもの。
ダイニングテーブルに置かれた〈KDMロイヤル・オランダ (KDM Royal Holland )〉製のビンテージのコーヒーセットは、スミスさんからミューラーさんへの誕生日プレゼントだ。テーブルランナーは2人が休暇で訪れたメキシコで買ったもの。
〈ミロ・バーグマン〉(Milo Baughman) がデザインした1970年代のテーブルとチェアは、市内の店で見つけたもの。テーブルはエクステンション式で、ディナーパーティのときは広げて使う。「いちばん多いときは17人でテーブルを囲んだことがあります」とスミスさん。
ゲストを室内へ招き入れる廊下には、二人が買い集めたりプレゼントとしてもらったアートが飾られている。リビングにあるビンテージのレコードプレーヤーの上の壁に掛けてあるのは、ダイニングテーブルの延長板。「うちでは収納スペースは貴重ですから」とスミスさんは言う。
スミスさんの祖母が絵付けをした繊細なプレート。2人がここへ越してきたとき、スミスさんが最初に飾ったのがこのプレートだった。
ミューラーさんの誕生日に、スミスさんは市内のデザイナーに頼み、2人が知り合う前からミューラーさんが集めていたホーミーズ(Homies)のフィギュア(デイビッド・ゴンザレスが描いたコミックを元にしたフィギュアコレクション)を飾るフレームを作ってもらい、サプライズギフトにした。
同じ建物内の他の部屋と同様、寝室として使っているロフトスペースへははしごを使って上がる。
鉢の横に置かれた〈イームズハウスバード〉は、2人が婚約祝いとしてもらったもの。少々不安定で、あるときなど、窓から下へ落ちてしまい、カラスにつつかれかけたところをなんとか救い出したそうだ。
「私たちの家は、大勢の人をもてなしてフル稼働しているときが最高ですね。土曜の夜には、たくさんの人を招いておしゃべりを楽しみます。ダンスパーティーになることもあります。また、日曜の朝、コーヒーを片手に新聞を読み、1週間分の雑誌のページをめくる静かなひとときも同じくらい素敵な時間です」そうスミスさんは話してくれた。
My Houzzは世界中の家と暮らしを紹介するシリーズです。素敵な家にお住まいの方は、Houzzエディトリアルチームまでご連絡ください。
My Houzzの他の記事はこちらで読めます。
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