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愛書家が建てた裏庭のコテージ
雨の日でも、ガラスの壁や天窓から自然を感じつつ読書できる隠れ家です。
Erin Carlyle
2023年9月5日
「アフター」写真: Andrew Giammarco Photography
どんなHouzz?
住まい手:書店のオーナーであるダニエル・フルトンさんとデーヴィット・フルトンさん夫妻、息子さん
所在地:米シアトル近郊のモントレイク
規模:16平方メートル
設計者:ボード・アンド・べラム
米シアトル近郊のキャピトル・ヒルでAda’s Technical Books and Café (エイダの専門書とカフェ)を営むダニエルさんとデーヴィットさん。裏庭のリノベーションを計画したときに、読書のためのステキな場所もほしいと考えたのはとても自然なことでした。
多くのマイホームをもつ人たちと同じく、屋外スペースを有効に活用してリラックスしたりゲストを呼んだりしたいと考えていたダニエルさんとデーヴィットさん。でも以前はとてもそのような状態ではありませんでした。
「裏庭をリノベーションする前は、とてもじゃないけど使える状態ではありませんでした」と語るダニエルさん。「自然がいっぱいの公園に近かったこともあって、裏庭は手入れしておらず、野生の草花が生い茂ってしまっていました」
ボード・アンド・べラムは、ダニエルさんとデーヴィットさんの家雨の裏庭に16平方メートルの多目的コテージ、造り付けベンチを備えたパティオ、浴槽、暖炉をつくりました。
どんなHouzz?
住まい手:書店のオーナーであるダニエル・フルトンさんとデーヴィット・フルトンさん夫妻、息子さん
所在地:米シアトル近郊のモントレイク
規模:16平方メートル
設計者:ボード・アンド・べラム
米シアトル近郊のキャピトル・ヒルでAda’s Technical Books and Café (エイダの専門書とカフェ)を営むダニエルさんとデーヴィットさん。裏庭のリノベーションを計画したときに、読書のためのステキな場所もほしいと考えたのはとても自然なことでした。
多くのマイホームをもつ人たちと同じく、屋外スペースを有効に活用してリラックスしたりゲストを呼んだりしたいと考えていたダニエルさんとデーヴィットさん。でも以前はとてもそのような状態ではありませんでした。
「裏庭をリノベーションする前は、とてもじゃないけど使える状態ではありませんでした」と語るダニエルさん。「自然がいっぱいの公園に近かったこともあって、裏庭は手入れしておらず、野生の草花が生い茂ってしまっていました」
ボード・アンド・べラムは、ダニエルさんとデーヴィットさんの家雨の裏庭に16平方メートルの多目的コテージ、造り付けベンチを備えたパティオ、浴槽、暖炉をつくりました。
庭を眺めるインテリア
この写真はコテージのフロントルーム。快適な読書用の椅子を備えています。夫妻はシアトルの雨空に左右されることなく、いつでも自然を楽しめるようなコテージが欲しかったのです(ちなみにこのコテージには小屋として建築許可が下りています)。
コテージ正面のガラスの壁は、室内ですが屋外のような感覚を生みだしています。椅子の後ろのグレーブルーのサイディングはこの小屋の外壁とつながっていて、室内外の連続性が強調されています。
タイルの下には電気式の床暖房を設置。はしごは寝室となるロフトへとつながっています。
ランプ:〈パーク・スタジオ〉
この写真はコテージのフロントルーム。快適な読書用の椅子を備えています。夫妻はシアトルの雨空に左右されることなく、いつでも自然を楽しめるようなコテージが欲しかったのです(ちなみにこのコテージには小屋として建築許可が下りています)。
コテージ正面のガラスの壁は、室内ですが屋外のような感覚を生みだしています。椅子の後ろのグレーブルーのサイディングはこの小屋の外壁とつながっていて、室内外の連続性が強調されています。
タイルの下には電気式の床暖房を設置。はしごは寝室となるロフトへとつながっています。
ランプ:〈パーク・スタジオ〉
フルトン家に泊まるゲストのためのロフト寝室は、白塗装の杉板を実継ぎにした勾配天井の下に、クイーンサイズのマットレスを置いています。「天窓によって、まるで天井がないような感覚が生みだされます」と語るのは、ボード・アンド・ベラムのインテリアデザイナーで、このプロジェクトを担当したケイティー・マロリーです。
ロフトにつながるはしごは横方向に畳たたむことができ、スペースを有効活用できます。
「ロフト寝室の下にある棚にはフィクション書籍と、収集されたオブジェの一部を置いています。ノンフィクションと子どもの本は母屋のほうに収納しています」とダニエルさん。
壁紙を貼った天井には夫妻がくつろぎながら音楽やポッドキャストなどを聴くときに使用するスピーカーが隠されています。「ゲストがいない夜や週末には、読書をしたり、ゆっくりくつろぐための空間です」
壁紙:〈アブノーマル・アノニマス〉のグレー系の《フラッシュダンス》
「ロフト寝室の下にある棚にはフィクション書籍と、収集されたオブジェの一部を置いています。ノンフィクションと子どもの本は母屋のほうに収納しています」とダニエルさん。
壁紙を貼った天井には夫妻がくつろぎながら音楽やポッドキャストなどを聴くときに使用するスピーカーが隠されています。「ゲストがいない夜や週末には、読書をしたり、ゆっくりくつろぐための空間です」
壁紙:〈アブノーマル・アノニマス〉のグレー系の《フラッシュダンス》
ボード・アンド・ベラムが、部屋の奥にデザインしたのは、大きな窓と造り付けのベンチシート。ここも読書にはうってつけの場所です。そこから見えるのはコンクリートの擁壁。この壁は庭を計画する際にとても重要な役割を担いました。(そのことについては後に詳しく。)
部屋の左手にある棚の間にはバスルームへと続くドアがあります。
フロアタイル:〈モサ〉の《テラシリーズ》
フロアタイル:〈モサ〉の《テラシリーズ》
このプロジェクトのリーダーであるボード・アンド・ベラムのライアン・アダナリアンがデザインの初期段階で見つけたバスルームのタイルは、この小屋全体のスタイルと仕上げのインスピレーションとなっています。
色と材料を意図的に制限することで、小さなスペースに統一感が生まれています。バスルームのタイルや読書スペースの壁紙のような部分が、全体のデザインを引き立たせています。
床から浮かせた小さな洗面台もきれいに収まっています。「フルサイズのシャワー付きの浴室としては、一番小さなものです」とアダナリアンは語ります。鏡に映っているタオルバーの下には、小さなトイレがあります(写真には写っていません)。
洗面台の右側には室内用のシャワーがあり、そのシャワー内には、別に設置された屋外のシャワーに続くドアがあります。
照明:〈パーク・スタジオ〉による特注品
色と材料を意図的に制限することで、小さなスペースに統一感が生まれています。バスルームのタイルや読書スペースの壁紙のような部分が、全体のデザインを引き立たせています。
床から浮かせた小さな洗面台もきれいに収まっています。「フルサイズのシャワー付きの浴室としては、一番小さなものです」とアダナリアンは語ります。鏡に映っているタオルバーの下には、小さなトイレがあります(写真には写っていません)。
洗面台の右側には室内用のシャワーがあり、そのシャワー内には、別に設置された屋外のシャワーに続くドアがあります。
照明:〈パーク・スタジオ〉による特注品
写真:ボード・アンド・ベラム
草花が取り除かれると、敷地の裏にある擁壁の老朽化が目立つようになりました。壁は裏の家の庭部分がフルトン家の庭に落ちてこないように支えるためのものでしたが、取り替えが必要であることがわかりました。
草花が取り除かれると、敷地の裏にある擁壁の老朽化が目立つようになりました。壁は裏の家の庭部分がフルトン家の庭に落ちてこないように支えるためのものでしたが、取り替えが必要であることがわかりました。
アフター:新しいコンクリートの擁壁を作り、隣家の庭がフルトン家の裏庭に滑り落ちるのをより効果的に防げるようになりました。コテージの前にあるデッキ、敷地沿いに建てられたフェンス、そして造り付けのベンチはすべてイペ材で作られています。娯楽のためのパティオスペースに用いられているのは、コンクリート製の舗装材。
「シアトルでは木は、種類やサイズによって『特別な』木であると指定されている場合があります」とマロリーは語ります。その木のドリップライン内、つまりその木の樹冠の外側から水が地面に落ちる場所に何かを建設したり、遮ったりすることは、地方条例によって禁止されているのです。芝のラインはこのドリップラインをたどり、それが裏庭のランドスケープデザインの枠組みとなっています。
コテージの裏には二人が買ってきた既製品のドライサウナがありますが、裏庭の他の部分のスタイルには少し合わないので、目立たない場所に隠されています。
施工会社:〈プロフォーム・コンストラクション〉のジョセフ・フェントレス
設計施工・リノベーション会社を探す
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コテージの裏には二人が買ってきた既製品のドライサウナがありますが、裏庭の他の部分のスタイルには少し合わないので、目立たない場所に隠されています。
施工会社:〈プロフォーム・コンストラクション〉のジョセフ・フェントレス
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