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知って楽しむ、壁紙のパターン:今年のトレンド、ジオメトリックデザイン
小さな場所や1面だけ貼るアクセントウォールの人気、多彩な輸入壁紙や手軽に貼れるDIY壁紙の普及などによって、好みの柄を壁に取り入れる人が増えてきました。壁紙のパターンの数々を解説するシリーズ記事、今回は今年の流行柄のひとつ、幾何学模様のお話です。
ブラッキン・ヘザー
2016年3月7日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
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「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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2016年のトレンド柄のひとつは「ジオメトリックプリント(幾何学模様)」と言われています。ファッションでも六角形など、幾何学模様独特のリズミカルなプリントが多く見られますが、インテリアにも同様の傾向が。ジオメトリック柄のインテリアでの人気の理由のひとつは、シンプルでいて個性があり、多くのスタイルの部屋にもなじむフレキシビリティがあるからでしょうか。コンテンポラリーな空間によく合い、またトラディショナルな部屋にモダンで今日的なタッチを加える力も持ちます。シンプルなデザインから、アイキャッチになる大胆で特徴的なデザインまで、種類も幅広いジオメトリックプリントの壁紙をご紹介しましょう。
ダイナミックなラインがつくり上げるパターン
すっきりした大胆なラインで幾何学模様がリピートされているのがジオメトリック柄の壁紙の特徴。パターンのサイズは大小さまざまですが、視線が自然とラインや形を追うので、リズミカルな動きを感じさせてくれます。
こちらの壁紙も一見、正方形のパターンが渦を巻いているように見えませんか? そんなちょっとした目の錯覚を楽しめるのもジオメトリック柄の壁紙の魅力のひとつでもあります。
どちらかといえばコンテンポラリーな柄の壁紙でも、シャビーシックな家具と合わせると、少しエクレクティックな雰囲気のお部屋に。
すっきりした大胆なラインで幾何学模様がリピートされているのがジオメトリック柄の壁紙の特徴。パターンのサイズは大小さまざまですが、視線が自然とラインや形を追うので、リズミカルな動きを感じさせてくれます。
こちらの壁紙も一見、正方形のパターンが渦を巻いているように見えませんか? そんなちょっとした目の錯覚を楽しめるのもジオメトリック柄の壁紙の魅力のひとつでもあります。
どちらかといえばコンテンポラリーな柄の壁紙でも、シャビーシックな家具と合わせると、少しエクレクティックな雰囲気のお部屋に。
まるでホテルの一室のような素敵なベッドルーム。スタイリッシュで都会的なこの部屋の個性を決定づけているのは、白と黒の模様の壁紙。イメージはどこか、マンハッタンの高層ビルを思わせるようなデザインです。実際に高層ビルに囲まれた街中に立っているときのように、目線がつい自然に上へと昇っていきますね。
壁紙のジグザグ模様に合わせて、椅子もジオメトリックプリントのファブリックでカバー。色が異なる、似たような柄を合わせると、さらにおもしろみのある空間に。
やわらかさを感じる円形モチーフ
ミッドセンチュリースタイルを思わせるおしゃれな壁紙。丸いテーブルと椅子が壁紙のデザインを意識して置かれているのか、壁紙がつくり上げたリズムが崩されず、全体的な統一感が出ています。こういったこだわりがインテリアをワンランクアップさせますね。
ミッドセンチュリースタイルを思わせるおしゃれな壁紙。丸いテーブルと椅子が壁紙のデザインを意識して置かれているのか、壁紙がつくり上げたリズムが崩されず、全体的な統一感が出ています。こういったこだわりがインテリアをワンランクアップさせますね。
黄色い輪のようなモチーフをリピートしたシンプルな壁紙ですが、まるで奥の真っ白なキッチンを絵のように引き立てているフレームのようにも見えます。キッチンやカウンターまわりのシャープでやや堅めのラインを、スツールや壁紙の円型モチーフが和らげ、動きを出しています。丸みのあるスツールのセレクトにもこだわりが感じられます。
自然界からインスピレーションを受けた幾何学模様
ジオメトリックパターンで人気があるのがトレリス柄。トレリスとは庭で植物などをからませるための格子を意味しますが、デザインそのものがポピュラーで、インテリアでもよく使われます。
モダンな部屋とクラシックな部屋、どちらにも通用しそうなこちらの壁紙。コンテンポラリーな空間にはあたたかみを与え、トラディショナルやナチュラルテイストの部屋ではすっきりしたモダンなタッチを加えてくれそうなデザインです。
ジオメトリックパターンで人気があるのがトレリス柄。トレリスとは庭で植物などをからませるための格子を意味しますが、デザインそのものがポピュラーで、インテリアでもよく使われます。
モダンな部屋とクラシックな部屋、どちらにも通用しそうなこちらの壁紙。コンテンポラリーな空間にはあたたかみを与え、トラディショナルやナチュラルテイストの部屋ではすっきりしたモダンなタッチを加えてくれそうなデザインです。
花柄をイメージした模様の壁紙。少し幾何学的なテイストを加え、グラフィックに表現することで、普通の花柄ほど甘くなりすぎず、コンテンポラリーでやや辛口ながら優しい雰囲気もある壁紙です。
デザイナーが育ったイギリスのサセックス州の山々をインスピレーションのヒントにしたという壁紙。美しい曲線とあらゆる角度に向けられるている直線との絶妙なバランスが美しいパターンです。同系色の柄なので使いやすそうですね。
ソフトタッチの幾何学模様
ジオメトリックデザインはシャープな印象のものが多いですが、このようなフリーハンドの風合いと抜け感のある、抽象表現のような壁紙も印象的です。階段を降りるこのわんちゃんの毛のパターンと、なんとなく似ていませんか?
ジオメトリックデザインはシャープな印象のものが多いですが、このようなフリーハンドの風合いと抜け感のある、抽象表現のような壁紙も印象的です。階段を降りるこのわんちゃんの毛のパターンと、なんとなく似ていませんか?
こちらも、どこかシャープさがあるのと同時に、ソフトな感じも与える壁紙です。モノトーンでシンプルでありながら、ほどよいインパクトのあるアクセントウォールになっています。
ソフトな色ならナチュラルな部屋にも
ジオメトリックの特徴的な模様を強調するために、色選びは大切な要素です。でも必ずしもダイナミックでコントラストの強い色づかいでなければいけないとも限りません。反対に、淡い色どうしの組み合わせもまた、違った表情が楽しめます。
こちらは、上品でフェミニンな白とライトグレーで模様をプリントした壁紙。シャープなモチーフのおかげで甘すぎず、都会的でいてナチュラルな雰囲気に。ヘッドボードやサイドテーブルも同じシャープなラインのあるものを置き、色で優しさを表現していることで、バランスのよいシンプルモダンな部屋になっています。
ジオメトリックの特徴的な模様を強調するために、色選びは大切な要素です。でも必ずしもダイナミックでコントラストの強い色づかいでなければいけないとも限りません。反対に、淡い色どうしの組み合わせもまた、違った表情が楽しめます。
こちらは、上品でフェミニンな白とライトグレーで模様をプリントした壁紙。シャープなモチーフのおかげで甘すぎず、都会的でいてナチュラルな雰囲気に。ヘッドボードやサイドテーブルも同じシャープなラインのあるものを置き、色で優しさを表現していることで、バランスのよいシンプルモダンな部屋になっています。
ベッドの上に置いてあるのはモダンンなジオメトリック柄と対照をなす、花びらを立体的にデザインしたクッション。同系色なので、異なる個性も自然になじみます。部屋全体がブラウンと白というシンプルな色合いですが、動きのある壁紙の柄、そして質感のあるクッションで、洗練されたインパクトがあります。
レトロなデザインを今風に取り入れるには
レトロなテイストのあるモチーフですが、ソフトなグレーと白で統一していることで、今風のパウダールームに。小さなスペースでも、これぐらい淡い色なら、大きな柄も違和感なく使いこなせそうです。
レトロなテイストのあるモチーフですが、ソフトなグレーと白で統一していることで、今風のパウダールームに。小さなスペースでも、これぐらい淡い色なら、大きな柄も違和感なく使いこなせそうです。
全体にベビーブルーで統一しているなか、壁の1面だけジオメトリック柄の壁紙を取り入れています。子供らしい優しい色合いと、シャープな模様とのコントラスト、そして調和がこの部屋の特徴。成長に合わせて家具を変えたり、横の壁だけを塗り変えながら、成長に合わせ、長い期間にわたって飽きずに楽しめそうな壁紙です。
インパクトのある天井に
「壁紙」とは呼びますが、天井に貼ってはいけないことはありません。壁は白のまま、全体的に白とライトブルーで明るい色にまとめたリビングの天井に、同じライトブルーがアクセントのジオメトリック柄の壁紙。意外性があるうえ、ジオメトリック柄のカーペットで統一感もあります。ブルーのシャンデリアも、同じアクセントカラーの壁紙のおかげで引き立っています。
「壁紙」とは呼びますが、天井に貼ってはいけないことはありません。壁は白のまま、全体的に白とライトブルーで明るい色にまとめたリビングの天井に、同じライトブルーがアクセントのジオメトリック柄の壁紙。意外性があるうえ、ジオメトリック柄のカーペットで統一感もあります。ブルーのシャンデリアも、同じアクセントカラーの壁紙のおかげで引き立っています。
小さなスペースのアクセントとして
個性的な柄を本棚の背面に貼って、ちょっとしたアクセントに。ジオメトリック柄の壁紙に、1970年代に大流行したブラウンとオレンジの組み合わせですね。でも白やライトグレーが豊富に使われていることでキッチュさが薄れ、今日的な洗練されたスペースに仕上がっています。
個性的な柄を本棚の背面に貼って、ちょっとしたアクセントに。ジオメトリック柄の壁紙に、1970年代に大流行したブラウンとオレンジの組み合わせですね。でも白やライトグレーが豊富に使われていることでキッチュさが薄れ、今日的な洗練されたスペースに仕上がっています。
リビングなどの一角にある書斎コーナーだけに壁紙を使用。L字に貼られた壁紙がひとつの独立した空間をつくり上げています。ジオメトリック柄であれば、男性でも違和感なく使えそうですね。どの時代の家具とも合わせやすいジオメトリックデザインの壁紙ですが、とくにミッドセンチュリーのアイテムとは相性抜群です。
目を惹きつけるデザインだけに、柄そのものの個性を楽しめるのがジオメトリック柄の魅力。今年のトレンドに合わせて、どこか1か所、モダンアートのような壁紙を貼るのにチャレンジしてみてはいかがでしょう?
次回はジオメトリックとは対照的な、植物をモチーフにしたフローラル&ボタニカルデザインの壁紙をご紹介いたします。
こちらもあわせて
知って楽しむ、壁紙のパターン:ヨーロッパの伝統柄
知って楽しむ、壁紙のパターン:表情豊かなストライプ&ボーダー
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次回はジオメトリックとは対照的な、植物をモチーフにしたフローラル&ボタニカルデザインの壁紙をご紹介いたします。
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