コメント
My Houzz:予算がなくても大丈夫! DIYで完成したカラフルでエアリーな一人暮らしの部屋
お金をかけなくても工夫次第で、平凡な集合住宅の一室もモダンでユニークな部屋になる――センスのいいDIYの参考になる、アメリカ西海岸の部屋を紹介します。
Caela McKeever
2015年6月15日
23歳で初めて自宅を購入したアビー・テイラー(AbbyTaylor)さん。時間をかけてゆっくりと、シアトル北部にあるありふれた集合住宅の1室を改装し、居心地のいい、カラフルで個性あふれる空間に作り変えました。クリエイティブな家庭で育ったテイラーさんは、家族の協力を得て、たくさんの「プロジェクト」を進めてきたのです。「父は建築家で芸術家。兄 はエンジニア。母はファブリックとキッチンのアドバイザー。家族というチームに仕事を頼んだのです。家族4人がそろえば、私がやりたいことに必要な知識もツールも、何でもそろうんです」」とテイラーさんは話す。
どんなHouzz?
居住者:アビー・テイラーさんと愛猫のミア
所在地:ワシントン州ショアライン
規模:67平方メートル; ベッドルームx1、バスルーム(トイレ含む)x1
竣工年:2003年
北欧デザインのシンプルな美しさを目指し、テイラーさんは少しずつ自宅のリノベーションを進め、もともとのベージュのトーンを消していきました。「カラーとパターンを少し加えて、私好みのエクレクティックでくつろいだ雰囲気にしました。光があふれる部屋にしたいという希望をかなえたインテリアになりましたね」とテイラーさん。
最近、奮発して購入したミッドセンチュリー風のソファ。アクセントのクッションはテイラーさんの手づくり。
居住者:アビー・テイラーさんと愛猫のミア
所在地:ワシントン州ショアライン
規模:67平方メートル; ベッドルームx1、バスルーム(トイレ含む)x1
竣工年:2003年
北欧デザインのシンプルな美しさを目指し、テイラーさんは少しずつ自宅のリノベーションを進め、もともとのベージュのトーンを消していきました。「カラーとパターンを少し加えて、私好みのエクレクティックでくつろいだ雰囲気にしました。光があふれる部屋にしたいという希望をかなえたインテリアになりましたね」とテイラーさん。
最近、奮発して購入したミッドセンチュリー風のソファ。アクセントのクッションはテイラーさんの手づくり。
フロアランプはお気に入りの家具の1つ。「私にとっては完ぺきなランプです。くるみ材の表面はなめらかだし、形もすばらしいし、それに流行に左右されないスタイルです」とテイラーさん。
テイラーさんの親しい友人、家具職人のチュアート・シャンク(StuartShank)さんが設計制作したコーヒーテーブル。テイラーさんの今年の抱負の1つは、定期的に生花を買ってテーブルに飾ること。今週のお花はピンクのシャクヤクです。
2つの大きなジオメトリックアート作は、テイラーさんが制作を続けている合板パネル作品のシリーズの一部。「いまは、三角形にこだわって制作中で、キルトのデザインにも使っています。ねじったり裏返したりすると、配置によって違う表情を見せるところが魅力です」
テイラーさんの親しい友人、家具職人のチュアート・シャンク(StuartShank)さんが設計制作したコーヒーテーブル。テイラーさんの今年の抱負の1つは、定期的に生花を買ってテーブルに飾ること。今週のお花はピンクのシャクヤクです。
2つの大きなジオメトリックアート作は、テイラーさんが制作を続けている合板パネル作品のシリーズの一部。「いまは、三角形にこだわって制作中で、キルトのデザインにも使っています。ねじったり裏返したりすると、配置によって違う表情を見せるところが魅力です」
「ベーシックな素材に個性を加えると、自分のライフスタイルにぴったりになるのがとても楽しいんです」。そんなテイラーさんの言葉を象徴するのが、彼女が「なんちゃって作り付け棚」と呼ぶ、リビングの壁沿いに設置された家具。IKEAのスタンダードタイプのキャビネットユニットを壁に固定してあり、テレビの下にある棚が浮いているように見えます。
キャビネットの上に長めのロシアンバーチ合板を2枚のせた多目的家具。メディア機器の置き場所、カクテルバー、デスクの三役をこなしています。制作費用は、キャビネットの代金を含めておよそ400ドル。「スムーズに閉じるソフトクローズタイプの引き出しにはお金がかかりましたが、この買い物に後悔はまったくありません」とテイラーさん。
部屋に加えた最大のアレンジのひとつは、高級感あるウッド調のビニール製フローリング。これも家族で設置しました。テイラーさんいわく、フローリングの設置自体は思ったよりも難しくなかったけれど、やはりコーナー部分の作業はエンジニアの兄に任せたとのこと。「兄は、細かい計測やカットの作業が得意なんです」
10センチ角あたり約3.25ドルの新しいフローリングのおかげで、テイラーさんの部屋はぐっとモダンな雰囲気に。「カーペットは嫌だとずっと思ってはいたけれど、フローリングにすることでこんなに変わるとは驚きでした。光の反射の仕方が違うし、清潔感もある。それに、小さなマンションが、まるで一軒家のような印象になるんです」
10センチ角あたり約3.25ドルの新しいフローリングのおかげで、テイラーさんの部屋はぐっとモダンな雰囲気に。「カーペットは嫌だとずっと思ってはいたけれど、フローリングにすることでこんなに変わるとは驚きでした。光の反射の仕方が違うし、清潔感もある。それに、小さなマンションが、まるで一軒家のような印象になるんです」
テイラーさんは自称スプレーペイントマニア。IKEAの棚や植木鉢、トレー、アルファベットの形の小さなオブジェなどを、スプレーペイントでお金も時間もかけずにリニューアル。「少しずつ手を加えることで、ゆっくりと自分好みの部屋になっていくのがうれしくて」とテイラーさん。
料理本コレクションのとなりに並ぶ木製のミニカーは昔、テイラーさんが父親と一緒に大工作業コンテスト出品するために作ったもの。
料理本コレクションのとなりに並ぶ木製のミニカーは昔、テイラーさんが父親と一緒に大工作業コンテスト出品するために作ったもの。
家のいたるところに透明の容器を置き、ソーイングやクッキングやクラフト用の小物を整理して、見せる収納にしています。「アーティスティックな面は私の個性の一部。日用品も装飾品もミックスして置くのが好きなんです」
ファブリック類は、ほとんどがテイラーさんの手づくり。このベッドカバーやリビングのクッションもそう。数年前、部屋の壁を白のペンキで塗ったが、ベッドルームだけは淡い水色に。「心が落ち着いて、幸せな気分になれるんです」とのこと。
引っ越してきたときは、少ない予算と、お下がりや持ち合わせのIKEA家具で何とかするしかなかった。「あの時はベージュのソファと、ダークカラーに赤いアクセントのがっしりした家具を使っていました。とても男性的な感じで、私のイメージではなくて」と当時を振り返る。
家の中は当時とすっかり様変わりしたけれど、赤色のアクセントだけはインテリアにも、そして彼女の作品にも残っている。完成品のキルトや、タンスの上に重ねた制作中の作品にも、赤いアクセントが。
家の中は当時とすっかり様変わりしたけれど、赤色のアクセントだけはインテリアにも、そして彼女の作品にも残っている。完成品のキルトや、タンスの上に重ねた制作中の作品にも、赤いアクセントが。
藍色の和紙テープで作ったジオメトリックなフレームが、テイラーさんの描いた人物図を引き立てている。「この家の中にあるものはすべて私のお気に入り。どれも自分の好みに合わせて作ったものですからね」
もっとちゃんとしたダイニングテーブルを置けるスペースがあれば、というテイラーさんだが、リサイクルショップで見つけたトーネット・チェアは自慢の一品。「すごい掘り出し物でした。なんと1脚あたり12ドルだったんです」
もっとちゃんとしたダイニングテーブルを置けるスペースがあれば、というテイラーさんだが、リサイクルショップで見つけたトーネット・チェアは自慢の一品。「すごい掘り出し物でした。なんと1脚あたり12ドルだったんです」
壁を飾るアートワークのほとんどはテイラーさん自身の作品だが、ベッドルームの外に掛かっているこの2作品は、友人からの贈り物。「アートはとても大事。家の中に美しいものがあると、気分も良くなります」
廊下の壁掛けフックとフラミンゴ柄のトートバッグは、地元シアトルのデザインスタジオ、〈fruitsuperdesign〉の作品。青々とした壁掛け布は、親友が「海」をテーマにした結婚式を挙げたときに、テイラーさんが写真ブース用に制作した。
ホームセンターの暖房用のカバーをつかってDIYで作ったペンダンドライト。
実は、いつか手に入れたい高価なライトを買うためのお金が貯まるまでの、間に合わせでつくったものだそう。
思い通りの仕上がりとはいえないそうで、「どれだけ経験を積んでも、DIYは必ずうまくいくとは限らない、ということを思い出させてくれるアイテムになりました」とのこと。
クルミ材のフローティングシェルフもDIYでつくった。
実は、いつか手に入れたい高価なライトを買うためのお金が貯まるまでの、間に合わせでつくったものだそう。
思い通りの仕上がりとはいえないそうで、「どれだけ経験を積んでも、DIYは必ずうまくいくとは限らない、ということを思い出させてくれるアイテムになりました」とのこと。
クルミ材のフローティングシェルフもDIYでつくった。
「収納に関しては、使いやすさと見た目のすっきり感のバランスを求めて、ひたすら試行錯誤の繰り返しです」というテイラーさん。廊下の棚の上には、手作り用につかえそうなさまざまな素材を整理整頓して並べている。「アーティストにとっては、どんなものでも素材になる可能性がありますから」
現在は、地元のインテリアデザイン事務所で秘書のしごとをしているテイラーさんは、実は週末ビジネスを始めるためにライセンスを取得中。〈Hot Buns Bakery〉というケーキショップを始める予定だ。
ウエディングなどの特別なイベント用のケーキづくりを得意とするテイラーさん。友人や家族へ贈るお菓子を手作りすることも多い。
写真は、ラズベリー風味のバタークリームでコーティングしたピスタチオケーキ。ピンクはテイラーさんの大好きな色。
ウエディングなどの特別なイベント用のケーキづくりを得意とするテイラーさん。友人や家族へ贈るお菓子を手作りすることも多い。
写真は、ラズベリー風味のバタークリームでコーティングしたピスタチオケーキ。ピンクはテイラーさんの大好きな色。
「いつも次は何をやろうかと考えていますね」というテイラーさん(写真)。「才能あふれる、協力的な家族や友人が、手助けしてくれて、私は本当に幸せ者だと思いますね」
おすすめの記事
Houzzツアー (お宅紹介)
クラシックなパリジャン風デザインを現代風にアレンジ
古典的な優美さと巧妙な仕組みの壁収納ベッドによって、ある女性とその甥のための美しいセカンドハウスが生まれました。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
明るい色使いがポイント。ホームオフィスがあるスペインのリノベーション
ハッピーな雰囲気が魅力的な光あふれる住まい。デザイナーが考えた、予算を抑えるための秘策もご紹介します。
続きを読む
Houzzがきっかけの家(国内)
家族で自然を満喫。極上の浴室と広々としたデッキを備えた軽井沢の別荘
3人の子供たちの成長期に家族で軽井沢ライフを楽しむため、オーナーは時間のかかる土地探し&新築計画を見直し、中古物件を購入。Houzzで見つけた長野県の建築家に改修を依頼して、飛躍的に自然とのつながりが感じられる住まいに変身させました。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
建築家がゲストハウスに再考したガレージ
多目的スペースへと作り替えられた空間とカーポートの追加によって、スタイリッシュにアップデートされた、歴史あるニューイングランド様式の住宅をご紹介します。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
ビルバオのグランビア通りに佇む、1950年代のクラシカルなフラットハウス
既存のモールディングが美しい85平方メートルのリビング、ダイニング、ホームオフィスをもつ、エレガントなフラットをご紹介します。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
開放的な空間に生まれ変わった、クラシックなテラスハウス
ロンドンの歴史ある建物の全面リフォーム。そして大胆に変身した廊下を、ビフォー・アフターの写真とともにご紹介します。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
スペインの街を一望できるペントハウス
息をのむようなバルセロナの眺めを楽しむことができる、素晴らしいテラスをもつペントハウス。しかし改装前、出入り口には狭い引き戸しかありませんでした。
続きを読む
Houzzがきっかけの家(海外)
光に満ちた回廊を再利用して、都市型アパートを開放的に
美しい天井と大きな窓がある、太陽の差し込む明るいロッジアをリビング空間の一部とすることで、住まいを一変させました
続きを読む