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崖の上のショーケースのよう! 驚きと感動が広がる南葉山のシーサイドハウス
東京在住のオーナー夫妻が、週末の別荘として建てた「非日常」がテーマの家。若くて伸び盛りだと感じた建築家にHouzzで出会い、期待以上の住まいが完成しました。

小川のぞみ
2022年11月13日
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む。
ライター/コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)にて企画から携わる。担当分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。スタイリストの経験も多数。
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む... もっと見る
「134号線の海沿いの立地ですので、もちろんオーナー様からは『2階のLDKから海の景色を楽しみたい』というお声がありました。しかしながら、太い電線がちょうど2階からのビューを遮りそうだったんです」という早坂さん。
そこを逆手に取って考えたのが、1階部分を崖風のデザインで演出し、天井高を上げることだったといいます。そうすることで太い電線を2階テラスの足元レベルにまで落とし込んだそう。
「『別荘なので非日常感を』というご要望もありました。そこを外観でも叶えようとした結果が、崖というアイデアでもあります。崖上のガラスの平屋が海を見下ろしているように見えるのは、1階と2階の対比によるものなんです」
そこを逆手に取って考えたのが、1階部分を崖風のデザインで演出し、天井高を上げることだったといいます。そうすることで太い電線を2階テラスの足元レベルにまで落とし込んだそう。
「『別荘なので非日常感を』というご要望もありました。そこを外観でも叶えようとした結果が、崖というアイデアでもあります。崖上のガラスの平屋が海を見下ろしているように見えるのは、1階と2階の対比によるものなんです」
1階で目を引くのは、車好きのオーナーのための、室内から愛車を眺められるガレージです。エントランスホールからいつでも見られるようにと、大きなガラスを多用したスケルトン状態になっています。
内装は、外壁や玄関ドアと素材は変えながらも、グレー系の塗装でトーンを揃えて統一感を出しています。
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内装は、外壁や玄関ドアと素材は変えながらも、グレー系の塗装でトーンを揃えて統一感を出しています。
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エントランスホールの天井には、グレーに染色した木根太をあらわしに。モダンな雰囲気の中にも、殺風景にならないようにとあたたかみをプラスしたのだそう。
居室は手前から、寝室が2部屋、クローク、トイレ、洗面室とバスルームという流れで、ゲストが宿泊する際のことも考えてきっちりと空間を分けています。
居室は手前から、寝室が2部屋、クローク、トイレ、洗面室とバスルームという流れで、ゲストが宿泊する際のことも考えてきっちりと空間を分けています。
エントランス奥の階段を登って左に目を向けると、この住まい最高のシーサイドビューが。相模湾を一望できるダイナミックな景色が広がります。
「私たちはもちろん、2階に上がって景色を見た子供たち一家、友人のみんなが感嘆の声をあげます。最初に驚くのは、特徴のある外壁ですけれど」と満足そうなオーナー。非日常という希望が現実となり、別荘生活の充実度の高さが窺えます。
「私たちはもちろん、2階に上がって景色を見た子供たち一家、友人のみんなが感嘆の声をあげます。最初に驚くのは、特徴のある外壁ですけれど」と満足そうなオーナー。非日常という希望が現実となり、別荘生活の充実度の高さが窺えます。
実は、1階部分に対して2階部分を数度ずらし、回転させているのも設計上の工夫。崖の上に置かれたガラス箱のようなムードをより出すことと、景色をより楽しむことのできる絶妙な角度なのだそう!
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木目をはじめ、ナチュラルテイストが好みではないというオーナーのため、LDKのインテリアには特にこだわりが。すっきりとした内装に見せながらも冷たい印象にならないよう、繊維系のクロスの上に漆喰をあえてムラが出るように塗ったといいます。
暖炉沿いの壁でも、ひそかに漆喰が活躍しています。レンガが浮き出るように上から漆喰を塗ることで、耐火壁としながらアクセントとなる壁にしました。
「薪ストーブの壁面がレンガに加えて左官仕上げ。あまり見ない壁なのが気に入っています」とオーナー。
暖炉沿いの壁でも、ひそかに漆喰が活躍しています。レンガが浮き出るように上から漆喰を塗ることで、耐火壁としながらアクセントとなる壁にしました。
「薪ストーブの壁面がレンガに加えて左官仕上げ。あまり見ない壁なのが気に入っています」とオーナー。
さらに注目したいのは、床です。木の突板に白い粉で加工を施し、わざとナチュラル感を抑えてイミテーションのような雰囲気に。モダンな佇まいになるよう計算されているのです。
造作によるアイランドキッチンが海が見えるよう配置されているのもポイント。ビルトインワインセラーのある壁面収納も設置し、便利で快適なキッチンとなっています。
壁のないほぼワンルームのLDKは、広々としていて大勢でのパーティにも最適。週末を満喫できる、いわば「終の別荘」としてオーナーに寄り添うこのシーサイドハウスは、驚きの工夫と感動の景色により支えられていました。
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