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集合住宅の2室を合体!大胆なリノベーションにより生まれた開放的LDK
集合住宅の1室を住居、もう1室を物置として所有していたオーナーは、思い切って2室を合体させ、広々とした住まいをつくることに。この道30年のプロの手により、美しく開放的なLDKが実現しました。

もともとご両親が所有されていた築20年の集合住宅の、1階をクリニックにリフォームし、2階の1室を居住用、もう1室を物置として活用されていた、オーナーご家族。1室ずつは3LDKの構成でしたが、物置としている空間をもったいないと感じられたこと、そして思春期を迎えた息子さんに専用のお部屋が必要だったことから、2階を大幅にリフォームし、2室を1つの居住空間とすることを決めました。
依頼する専門家を見つけるために、オーナーはHouzzのコンシェルジュサービスを活用することにしました。Houzzのコンシェルジュを通じて出会ったのは、株式会社スタジオパートスリー。一級建築士の中道哲也さんの磨かれたセンスに惹かれたオーナーは、この大規模なリフォームを依頼することにしました。
依頼する専門家を見つけるために、オーナーはHouzzのコンシェルジュサービスを活用することにしました。Houzzのコンシェルジュを通じて出会ったのは、株式会社スタジオパートスリー。一級建築士の中道哲也さんの磨かれたセンスに惹かれたオーナーは、この大規模なリフォームを依頼することにしました。
どんなHouzz?
住まい手:オーナーご夫妻と12歳の息子さん
所在地:和歌山県和歌山市
構造:鉄骨造2階建
設計:中道哲也(株式会社スタジオパートスリー)
設計管理:中道哲也
施工:木村建築
竣工年月:2022年6月
写真:今西浩文
Houzzのコンシェルジュサービスとは、コンシェルジュが電話で家づくりの計画や要望について聞き取りを行い、その内容をもとに、条件に合った専門家を紹介するというもの。スタジオパートスリーを候補として紹介されたオーナーは、すぐにコンシェルジュに仲介してもらい、ビデオ通話で中道さんとお話したといいます。
「こちらの要望をスムーズにお伝えすることができましたし、やはり顔を見てお話できるというのが、安心できてよかったですね」と奥様はふり返ります。
住まい手:オーナーご夫妻と12歳の息子さん
所在地:和歌山県和歌山市
構造:鉄骨造2階建
設計:中道哲也(株式会社スタジオパートスリー)
設計管理:中道哲也
施工:木村建築
竣工年月:2022年6月
写真:今西浩文
Houzzのコンシェルジュサービスとは、コンシェルジュが電話で家づくりの計画や要望について聞き取りを行い、その内容をもとに、条件に合った専門家を紹介するというもの。スタジオパートスリーを候補として紹介されたオーナーは、すぐにコンシェルジュに仲介してもらい、ビデオ通話で中道さんとお話したといいます。
「こちらの要望をスムーズにお伝えすることができましたし、やはり顔を見てお話できるというのが、安心できてよかったですね」と奥様はふり返ります。
オーナーの要望は、以下のようなものでした。
- 2室を隔てる壁を壊して、広々とした1室をつくりたい
- 夏に近所で打ち上げられる花火を、室内からでも楽しめる大きな窓が欲しい
- 息子さんのための部屋を設けたい
計画はフルスケルトンリノベーションとなり、大規模な工事が必要となりました。集合住宅のフルスケルトンリノベーションというと難しそうなイメージがありますが、建物の1階はすでにオーナーご夫婦の経営するクリニックに改装されており、さらに2階にはこの2室しかなかったため、配慮しなければならない住人もいませんでした。1室にお住まいだったオーナーご家族は奥様のご実家に仮住まいし、クリニックは通常通り営業していたそうです。
なお、このリノベーションにより、2室の3LDKから、広々としたLDK、ご夫婦の寝室、息子さんの個室という、2LDKの間取りに変更されました。
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LDKでとくに目を惹くのが、高さ2メートル20センチ、幅6メートルの大きな窓。もともとはさらに大きい窓をつくるつもりだったと、中道さんは話します。「もっとめいっぱい、天井まである大きな窓をつくりたいと考えていたのですが、規定を超えてしまうため実現できず、最終的には、製作を依頼したYKK APの規定ギリギリのサイズとなりました」
しかし、十分に大きい窓は室内に外の光をたっぷり取り込む上に、オーナーの希望だった花火も鑑賞できたそう。「かつてはバルコニーへ出ないと見られませんでしたが、今年はリビングに座ったままでも楽しめたんです」と奥様はうれしそうに話します。
しかし、十分に大きい窓は室内に外の光をたっぷり取り込む上に、オーナーの希望だった花火も鑑賞できたそう。「かつてはバルコニーへ出ないと見られませんでしたが、今年はリビングに座ったままでも楽しめたんです」と奥様はうれしそうに話します。
また、窓から取り込んだ光をLDKだけでなく、窓のない玄関まで届けるために、LDKの扉にはポリカーボネート板を採用し、半透明に。これは、廊下や玄関が暗くなりがちな集合住宅のリノベーションで有効なテクニックです。
LDKでは、天井に張られた紀州杉材、床に張られた無垢のナラ材、金属をバフ研磨したような表情が特徴のTOYO KITCHEN STYLEの『BAY TIN』キッチン、キッチンとリビングに貼られた2種類のタイルなど、さまざまな素材がミックスされています。
「タイルやステンレスといったいわゆる工業的なアイテムに、天然の木材を組み合わせることは、こちらから提案させていただきました。ステンレスのキッチンは、私からご提案した後、オーナー様が実際にTOYO KITCHEN STYLEのショールームを訪れて決められたものです」と中道さん。
「タイルやステンレスといったいわゆる工業的なアイテムに、天然の木材を組み合わせることは、こちらから提案させていただきました。ステンレスのキッチンは、私からご提案した後、オーナー様が実際にTOYO KITCHEN STYLEのショールームを訪れて決められたものです」と中道さん。
キッチン・リビングのタイル:ADVAN リビングのソファ:TOYO KITCHEN STYLE
このように、スタイルの異なる素材を組み合わせると、空間に動きが生まれ、圧迫感がなくなるのだそう。広々としたLDKが、より居心地のいい開放的な空間となっています。
内装デザインに関しては緻密にバランスを計算していると、中道さんは話します。「ちょっと空間に角度をもたせたり、照明器具で影をつくったりするだけで、高級感をもたせることができるんですよ。もう30年ほどこの仕事をやっていますから、感覚的にやっている部分が大きいですが、イメージしたデザインは事前に3D模型などに落とし込み、スタッフにも確認してもらっています」(中道さん)
テレビボードやローテーブルなど、オーナーがもともとお使いだった家具も、新しいLDKに美しく馴染んでいます。オーナーも内装デザインにはとても満足されているそう。「打ち合わせの際、ご提案いただくアイデアがどれも素敵で、全体を通して、ほとんど中道さんのセンスにお任せさせていただきました。素敵に変身した我が家に息子も喜んでいて、『家に帰るのが楽しみになった』と言っています」(奥様)
このように、スタイルの異なる素材を組み合わせると、空間に動きが生まれ、圧迫感がなくなるのだそう。広々としたLDKが、より居心地のいい開放的な空間となっています。
内装デザインに関しては緻密にバランスを計算していると、中道さんは話します。「ちょっと空間に角度をもたせたり、照明器具で影をつくったりするだけで、高級感をもたせることができるんですよ。もう30年ほどこの仕事をやっていますから、感覚的にやっている部分が大きいですが、イメージしたデザインは事前に3D模型などに落とし込み、スタッフにも確認してもらっています」(中道さん)
テレビボードやローテーブルなど、オーナーがもともとお使いだった家具も、新しいLDKに美しく馴染んでいます。オーナーも内装デザインにはとても満足されているそう。「打ち合わせの際、ご提案いただくアイデアがどれも素敵で、全体を通して、ほとんど中道さんのセンスにお任せさせていただきました。素敵に変身した我が家に息子も喜んでいて、『家に帰るのが楽しみになった』と言っています」(奥様)
こちらは息子さんのお部屋。息子さんのご要望は、水色の壁と、本をたっぷり収納できる本棚でした。読書好きの息子さんのために、中道さんは天井まで高さのある本棚を造作。今はこの本棚に、息子さんの集めた図鑑などが収納されているといいます。
ダイニングの一角には、家族が誰でも利用できるスタディスペースも設けられており、息子さんがこちらを利用することもあるそうですが、個室には勉強に集中できる専用の机と、ベッドも置かれています。
スタディスペースは、オーナーご夫婦が1階のクリニックから持ち帰った書類をまとめたり、書き物をする際にも活躍しているそうです。
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ちなみに、今回のプロジェクトで施工を担当した木村建築の代表・木村さんは、オーナーのご友人だったそう。何度かスタジオパートスリーの事例を担当したことのある方でしたが、「今回のプロジェクトを通じて、改めて親しくなったんです。オーナー様のおかげですよ」と中道さんは笑います。
取材中、終始和やかにお話される中道さんと奥様の空気から、プロジェクトを通じて生まれた信頼関係を感じました。美しく生まれ変わった住まいとともに、建築家とオーナーの関係性も暖かく続いていくことでしょう。
Houzzのコンシェルジュに無料で専門家探しの相談をしてみる
取材中、終始和やかにお話される中道さんと奥様の空気から、プロジェクトを通じて生まれた信頼関係を感じました。美しく生まれ変わった住まいとともに、建築家とオーナーの関係性も暖かく続いていくことでしょう。
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