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海を臨む、木々に囲まれた別荘
オーナーご夫妻が建てたこの別荘は、太陽の下で孫たちと遊んだり、のんびりとした休日を過ごせる、家族団らんの場となりました。
Vanessa Walker
2022年12月9日
海が望める、木々に囲まれた広々とした別荘。誰もが憧れる、夢のような別荘を建てたご家族をご紹介します。
ドライブウェイの先に並んだ岩は、地元の採石場から運ばれてきたもの。この地域の風景と調和しています。
どんなHouzz?
住まい手:祖父母、子どもたち、孫たち(祖父母が所有し、大家族で集う別荘)
所在地:オーストラリア、ヴィクトリア州
規模:4ベッドルーム+4バスルーム(400−500平方メートルの2階建て)
設計:Studio CoBe(Kate Corke)
インテリア・デザイン:Studio CoBe
施工:Great Ocean Road Builders
写真:Emily Bartlett Photography
どんなHouzz?
住まい手:祖父母、子どもたち、孫たち(祖父母が所有し、大家族で集う別荘)
所在地:オーストラリア、ヴィクトリア州
規模:4ベッドルーム+4バスルーム(400−500平方メートルの2階建て)
設計:Studio CoBe(Kate Corke)
インテリア・デザイン:Studio CoBe
施工:Great Ocean Road Builders
写真:Emily Bartlett Photography
リノベーションを前提として、中古物件を別荘として購入しようとしていた、メルボルン在住のオーナー。要望にぴったりな場所として浮上したのが、ビクトリア州のグレート・オーシャン・ロード沿いにあるローンという町でした。
グレート・オーシャン・ロードとは、オーストラリアの国家遺産に指定されている、ビクトリア州の都市トーキーとアランスフォードを結ぶ全長150マイルの南東部沿岸の道路です。ローンは丘と海の間に挟まれた、すり鉢状の地形をもつ町です。
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グレート・オーシャン・ロードとは、オーストラリアの国家遺産に指定されている、ビクトリア州の都市トーキーとアランスフォードを結ぶ全長150マイルの南東部沿岸の道路です。ローンは丘と海の間に挟まれた、すり鉢状の地形をもつ町です。
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オーナーご夫妻が4年前に購入したこの別荘には、特筆すべき点がありました。それは、木々に囲まれながら海が見える点と、角地である点です。
平面図
「オーナーは、周囲の要素に対して開けたビーチハウスをつくり、素晴らしい眺めを最大限に活かすことを希望されていたのですが、それと同時に、家族との時間やゲストへのおもてなしが楽しめて、ゆっくりと安らげるような遊び心のある室内空間も求めていました」と、建築家のケイト・コークさんは話します。
またご夫妻は、自然との繋がりを持ちながら、地形とさりげなく呼応するような家にしたいとも考えていたといいます。
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「オーナーは、周囲の要素に対して開けたビーチハウスをつくり、素晴らしい眺めを最大限に活かすことを希望されていたのですが、それと同時に、家族との時間やゲストへのおもてなしが楽しめて、ゆっくりと安らげるような遊び心のある室内空間も求めていました」と、建築家のケイト・コークさんは話します。
またご夫妻は、自然との繋がりを持ちながら、地形とさりげなく呼応するような家にしたいとも考えていたといいます。
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そこでコークさんは、外装材(と一部の内装材)として、木材を炭化させて使用する日本の伝統的技術である“焼杉板”を選択しました。
「耐久性があり、メンテナンスも容易なので、海辺でのプロジェクトには適した素材です。また、見た目もさりげなく、素材の生々しさもありつつ控えめなので、ローンにはぴったりだったんです」
「耐久性があり、メンテナンスも容易なので、海辺でのプロジェクトには適した素材です。また、見た目もさりげなく、素材の生々しさもありつつ控えめなので、ローンにはぴったりだったんです」
「この家が、屋内外ともにユニークな空間や体験の集合体であることから、使用する素材も室内外で一貫性がある方がふさわしいと考えたんです」とコークさんは語ります。
外装材としてはさりげなく感じられる焼杉板も、内装材としてはドラマチックな印象を与えます。
廊下を辿り、階段を上がると、木立と水平線が眼前に再び広がります。
外装材としてはさりげなく感じられる焼杉板も、内装材としてはドラマチックな印象を与えます。
廊下を辿り、階段を上がると、木立と水平線が眼前に再び広がります。
もうひとつの設計要件として、家族や友人とディナーパーティーができるような大きなキッチンをつくる、というものがありました。
キッチンの造作には、Dulux(デュラックス)の二液型ポリウレタン塗料『Platinum Class』を施した羽目板を使った扉に、ブラックバット材を使った特注の丸い取手が付けられています。
また、キッチンの天板には花崗岩、床にはオーストラリア在来の広葉樹であるブラックバット材が使われています。
また、キッチンの天板には花崗岩、床にはオーストラリア在来の広葉樹であるブラックバット材が使われています。
さりげないやり方で、この家は自然の眺めを取り込み、屋内外の境界を曖昧にしています。
リビングエリアの窓際にあるベンチのように、屋内のどの部分においても、大きなドアや窓を通して、屋外の風景とつながるドラマチックな体験ができるようになっています。
リビングエリアの窓際にあるベンチのように、屋内のどの部分においても、大きなドアや窓を通して、屋外の風景とつながるドラマチックな体験ができるようになっています。
コーヒーテーブル:Grazia & Co社
「扉がすべて開かれると、この家は安らげる屋内空間であると同時に、安らげる屋外空間でもあるように感じられるでしょう」とコークさんは話します。
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暖炉の台座は、ブラッシュドレザー仕上げの花崗岩でできています。
オーナーご夫妻は、バスルームに関しては、孫たちがビーチから帰ってきて入れるような広い浴槽など、実用的なものを求めていました。
また、複数の人が同じタイミングで別々の設備を使えるように、浴室、シャワー室、トイレは別々に設けてほしい、という要望もありました。
メインのスイートルームに付属したバスルーム(写真)は、カジュアルなビーチハウス風でありながら、高級感のあるものに仕上がっています。
メインのスイートルームに付属したバスルーム(写真)は、カジュアルなビーチハウス風でありながら、高級感のあるものに仕上がっています。
洗面所は、人造大理石(テラゾ)の壁タイル、オーストラリア産の高木ブラックバット製の洗面台、ミラーなど全てを Studio CoBeが手掛けました。
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この家は、木々に囲まれているため、比較的夏も涼しく過ごすことができます。
また、北東に面しているため、バルコニーでは1日を通して太陽と光を楽しむことができます。
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