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日常を極上にランクアップする浴室選び。ユニットバスと在来工法の違いとは?
さまざまなタイプ、工法のバスルームがあるなかで、それぞれのメリットと検討すべき点を知っておけば選びやすくなります。
Rie Horiguchi
2023年1月25日
毎日の暮らしに必要不可欠なバスルーム。「掃除がしやすい」「段差がない」「冬場も寒くない」といった、機能面でのご要望をよく耳にしますが、ときには「浴室をリビングの中心に置き、住まいのシンボルにしたい」「毎日温泉気分を味わいたい」など、日々の暮らしに非日常のエッセンスを取り入れる場所として考える方もいらっしゃいます。まずは、「ユニットバス(システムバス)」「在来工法(造作バス)」「ハーフユニットバス」「オーダーユニットバス」の違いを知り、自分の希望にあう浴室を見つけましょう。
ユニットバス(システムバス)とは?
工場生産された床、壁、浴槽などを、家を建てる現場で組み立てる浴室です。30年ほど前までは在来工法が一般的でしたが、現在では一番多く採用されている浴室のスタイルです。
主なメリットは、
工場生産された床、壁、浴槽などを、家を建てる現場で組み立てる浴室です。30年ほど前までは在来工法が一般的でしたが、現在では一番多く採用されている浴室のスタイルです。
主なメリットは、
- 工期が短い
- 防水性能が高い
- 断熱性能が高い商品が多い
- お手入れがしやすい
レイアウトやサイズが決まっているため、自分で考えたり選んだりするよりも、機能性やコストパフォーマンスを重視したいという方におすすめです。(グレードによっては、高額になることもあります)。また、住宅設備メーカーのショールームで現物を確認できるので、実際に浴槽に入ってみたり、サイズ感を確認できたりします。
決まった形や素材から選ぶため、オリジナリティを求める方や、お風呂に強いこだわりを持っている方にはデメリットになります。
決まった形や素材から選ぶため、オリジナリティを求める方や、お風呂に強いこだわりを持っている方にはデメリットになります。
在来工法(造作バス)とは?
お風呂の形もサイズも自由に選べるのが在来工法。床や壁にタイルや石を使った昔ながらのスタイルで、湿式工法や造作バスとも呼ばれています。
主なメリットは、
お風呂の形もサイズも自由に選べるのが在来工法。床や壁にタイルや石を使った昔ながらのスタイルで、湿式工法や造作バスとも呼ばれています。
主なメリットは、
- 浴室のサイズや形を自由に選べる(洗面やトイレと組み合わせることも可能)
- 浴槽のサイズを自由に選べる
- 好きな材料やデザインを選べる
壁や床、浴槽に至るまで天然石を採用したり、タイルを採用したり、置き型の浴槽も採用できます。
また、浴室の天井にレインシャワーを設置したり、間接照明を仕込んだり、浴室と洗面をつなげたりと、自分の暮らしに合わせたオンリーワンの浴室を作れます。
在来工法は、
- コストがかかる
- 掃除や故障時のメンテナンス性がユニットバスと比較して低い
- 保温性が低く、冬場は寒い
- 工期が長い
さらに、幼い子供や高齢の家族と暮らしていると、冬場の浴室の寒さは気になることでしょう。
浴室や脱衣室内に暖房乾燥機を採用したり、床のタイルは冷たさを軽減してくれるタイルを採用したりと、事前にできる対策も考えておくとよいでしょう。
浴室や脱衣室内に暖房乾燥機を採用したり、床のタイルは冷たさを軽減してくれるタイルを採用したりと、事前にできる対策も考えておくとよいでしょう。
ハーフユニットバスとは?
浴槽や床はユニットバス、壁や天井は現場施工するお風呂をハーフユニットバスと呼びます。壁を板張りにしたり、タイルを貼ったり、機能性とデザイン性を兼ねそなえた浴室を実現できます。
主なメリットは、
浴槽や床はユニットバス、壁や天井は現場施工するお風呂をハーフユニットバスと呼びます。壁を板張りにしたり、タイルを貼ったり、機能性とデザイン性を兼ねそなえた浴室を実現できます。
主なメリットは、
- 防水性が高い
- 壁に木やタイルなど、好きな素材を選べる
- 2階にも設置できる
- 取り扱っているメーカー、種類が少ない
- こだわると在来工法と同程度のコストアップになる
- 断熱タイプがない
- 工期が長くなる可能性がある
- 施工業者が複数入る必要がある(ユニットバス工事、大工工事、左官工事など)
究極の選択、オーダーユニットバス
浴室は絶対にこだわりたいという方には、「オーダーユニットバス」という選択肢があります。住宅向けに規格化された高級仕様のユニットバスのほか、サイズも形も自由に選べるものもあります。つまり、デザインやレイアウトに自由度があり、ユニット化による防水性を両立させたものです。
浴室は絶対にこだわりたいという方には、「オーダーユニットバス」という選択肢があります。住宅向けに規格化された高級仕様のユニットバスのほか、サイズも形も自由に選べるものもあります。つまり、デザインやレイアウトに自由度があり、ユニット化による防水性を両立させたものです。
機能性を妥協することなく、厳選された素材の質感を味わえるデザイン性の高いバスルームがオーダーユニットバスです。一人一人のこだわりを形にできる贅沢な浴室が作れます。もちろん理想のバスルームになるため、ほかのタイプに比べ予算が必要です。
おしゃれなバスルームの写真をみる
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工事に慣れている会社を選ぼう
実は、お風呂選びと家づくりを依頼する建設会社選びは切っても切り離せないといっても過言ではありません。会社によっては、ユニットバスの採用率が100%の会社もあります。ハーフユニットや在来工法、オーダーユニットバスを希望する場合には、建設会社がこうした工事に慣れているかどうかも、しっかりチェックしておきましょう。
実は、お風呂選びと家づくりを依頼する建設会社選びは切っても切り離せないといっても過言ではありません。会社によっては、ユニットバスの採用率が100%の会社もあります。ハーフユニットや在来工法、オーダーユニットバスを希望する場合には、建設会社がこうした工事に慣れているかどうかも、しっかりチェックしておきましょう。
一日の疲れを癒やす浴室は、住まいで過ごす時間をワンランク上げてくれる大切な場所。見た目のデザインだけでなく、毎日の掃除や定期的な設備のメンテナンスのしやすさも考えて、自分の暮らしと価値観に合う浴室選びをしましょう。
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