コメント
My Houzz:世界的セレブシェフ、ゴードン・ラムゼイが部下にリノベーションをプレゼント!
世界的セレブシェフ、ゴードン・ラムゼイが自身のレストランを任せる凄腕シェフ(アメリカFOXチャンネルの人気番組「Hell's Kitchen」優勝者)に自宅1階のリノベをプレゼント! その一部始終を動画とテキストでご紹介します。
Mitchell Parker
2018年2月6日
スコットランド出身のセレブシェフ、ゴードン・ラムゼイといえば、ミシュランで星を獲得したレストランをいくつも経営し、若手シェフたちが競い合うアメリカFOXチャンネルの人気番組「Hell’s Kitchen」 (邦題:『ヘルズ・キッチン〜地獄の厨房』) シリーズでは出場者への毒舌ぶりも有名だ。この番組の元出場者のひとりに、気難しいことで知られるラムゼイさんが称賛してやまないシェフがいる。それがクリスティーナ・ウィルソンさんだ。
クリスティーナさんが暮らしているのは、フィラデルフィアにある1920年代に建築されたロウハウス。テレビ番組「Hell’s Kitchen」の優勝賞金で購入した思い出深い家だ。ラムゼイさんはその古い家を、トップシェフの彼女にふさわしいキッチンのある家へとリノベーションへ乗り出した。
クリスティーナさんが暮らしているのは、フィラデルフィアにある1920年代に建築されたロウハウス。テレビ番組「Hell’s Kitchen」の優勝賞金で購入した思い出深い家だ。ラムゼイさんはその古い家を、トップシェフの彼女にふさわしいキッチンのある家へとリノベーションへ乗り出した。
Photos by Kyle Born Photography
ウィルソンさんはアメリカFOXチャンネルの人気番組「Hell’s Kitchen」のシーズン10で優勝したのち、ラムゼイさんの経営するレストラン数店舗で総料理長を務めた。この1月初旬にはラスベガスのホテル、〈シーザーズ・パレス〉にできたレストラン、〈ヘルズ・キッチン〉のオープニングの指揮をとっている。ウィルソンさんは番組の優勝賞金でフィラデルフィアに1920年代築のロウハウス(※)を購入していたのだが、ラムゼイさんは感謝の意味を込めて、この家の1階のリノベーションをウィルソンさんにプレゼントすることにした。
※ 住戸が連続する都市型住居で、原型はイギリスのテラスハウス。特にフィラデルフィアやワシントンでは「ロウハウス」と呼ぶ。
仕事場のラスベガスとフィラデルフィアを行き来する生活をしていたウィルソンさんは、大喜びでラムゼイさんに鍵を渡し、4週間家を離れた。ラムゼイさんはHouzzで見つけたデザイナーのマシュー・フェラリーニさんと協力し、ウィルソンさんの自宅1階のデザインと家具選びに取りかかった。ウィルソンさんの好みのスタイルを知るため、兄のジョンさんと、ジョンさんの妻、ジェニーさんに話を聞いた。
ウィルソンさんはアメリカFOXチャンネルの人気番組「Hell’s Kitchen」のシーズン10で優勝したのち、ラムゼイさんの経営するレストラン数店舗で総料理長を務めた。この1月初旬にはラスベガスのホテル、〈シーザーズ・パレス〉にできたレストラン、〈ヘルズ・キッチン〉のオープニングの指揮をとっている。ウィルソンさんは番組の優勝賞金でフィラデルフィアに1920年代築のロウハウス(※)を購入していたのだが、ラムゼイさんは感謝の意味を込めて、この家の1階のリノベーションをウィルソンさんにプレゼントすることにした。
※ 住戸が連続する都市型住居で、原型はイギリスのテラスハウス。特にフィラデルフィアやワシントンでは「ロウハウス」と呼ぶ。
仕事場のラスベガスとフィラデルフィアを行き来する生活をしていたウィルソンさんは、大喜びでラムゼイさんに鍵を渡し、4週間家を離れた。ラムゼイさんはHouzzで見つけたデザイナーのマシュー・フェラリーニさんと協力し、ウィルソンさんの自宅1階のデザインと家具選びに取りかかった。ウィルソンさんの好みのスタイルを知るため、兄のジョンさんと、ジョンさんの妻、ジェニーさんに話を聞いた。
フィラデルフィアに戻ったウィルソンさんは、完成した自宅とご対面。もちろん、世界トップクラスのシェフが手掛けたプロジェクトとあって、キッチンも見事な変身を遂げている。
動画はこちら:セレブシェフ、ゴードン・ラムゼイさんのサプライズリノベーション
動画はこちら:セレブシェフ、ゴードン・ラムゼイさんのサプライズリノベーション
どんなHouzz?
住まい手:アメリカFOXチャンネルの人気番組「Hell’s Kitchen」シーズン10で優勝したシェフのクリスティーナ・ウィルソンさん
所在地:フィラデルフィア
規模:1階は41.8平方メートル、家全体の延床面積は83.6平方メートル。ベッドルーム×3、バスルーム(トイレ含む)×1
デザイナー:〈フェラリーニ & Co. キッチンズ & インテリア〉のマシュー・フェラリーニさん
住まい手:アメリカFOXチャンネルの人気番組「Hell’s Kitchen」シーズン10で優勝したシェフのクリスティーナ・ウィルソンさん
所在地:フィラデルフィア
規模:1階は41.8平方メートル、家全体の延床面積は83.6平方メートル。ベッドルーム×3、バスルーム(トイレ含む)×1
デザイナー:〈フェラリーニ & Co. キッチンズ & インテリア〉のマシュー・フェラリーニさん
ビフォー:シェフが暮らす家のリノベーションだけに、まずはキッチンから紹介しよう。ウィルソンさんは、キャビネットがたくさんあるのは気に入っていたけれど、料理をしやすいレイアウトではないと感じていた。例えば、〈キッチンエイド〉の《スタンドミキサー》を置ける場所がどこにもなかったため、地下室に収納し、必要なときに毎回引っ張り出していた。
自然光は小さな窓と右奥のドアからしか入らず、ほかの部屋まで十分な光が届かない。
自然光は小さな窓と右奥のドアからしか入らず、ほかの部屋まで十分な光が届かない。
アフター:デザイナーのフェラリーニさんは、玄関から家に入るとすぐに裏庭までまっすぐ視界が抜けるようキッチンのレイアウトを変更した。2枚のガラスドアを奥の壁の中央に配置。冷蔵庫やパントリーキャビネットなどの背の高い要素を左側にまとめ、ガスレンジやシンクを並べた右側はゆとりをもって調理できるスペースにした。
「私は料理が仕事だけど、こんなふうにキッチンを改造するなんて、自分では100万年かかっても思いつかなかったでしょう。本当に驚きです」とウィルソンさん。
動画で見る:ゴードン・ラムゼイさんのサプライズリノベーション
「私は料理が仕事だけど、こんなふうにキッチンを改造するなんて、自分では100万年かかっても思いつかなかったでしょう。本当に驚きです」とウィルソンさん。
動画で見る:ゴードン・ラムゼイさんのサプライズリノベーション
さらに調理スペースが必要なときのために、引き出し式の作業台もある。クォーツストーンのカウンタートップは、壁の角をまわってダイニングに続き、収納兼カクテルバーエリアとなっている(後の写真参照)。生パスタのラビオリを作る夜には、このカウンター部分を片付けて粉をまき、生地を伸ばすそう。
天井のむき出しの梁は、手前の1本だけオリジナルのもの。梁とランプガード付きの電球が、フェラリーニさんの狙ったインダストリアル・トランジショナルなスタイルにぴったりだ。
天井のむき出しの梁は、手前の1本だけオリジナルのもの。梁とランプガード付きの電球が、フェラリーニさんの狙ったインダストリアル・トランジショナルなスタイルにぴったりだ。
ウィルソンさんは業務用キッチンを使い慣れているので、自宅のキッチンもあまり凝り過ぎた印象にはしたくないとフェラリーニさんは考えた。前面がワイヤーメッシュのキャビネットやステンレスの機器類を選び、洗練されていながら耐久性の高いデザインに仕上げた。
フェラリーニさんは、ウィルソンさんの兄夫妻と話しながら、ウィルソンさんのスタイルの好みを感じ取っていった。キャビネットは特注のネイビーブルーに真鍮の取っ手の組み合わせ。インダストリアルスタイルと相性がいいカラーコーディネートだ。写真には写っていないが、オープンシェルフにスタンドミキサーを置けるようになった。ウィルソンさんにとって、新しいキッチンが家のなかでいちばんのお気に入りスポットになったというのもうなずける。
動画でウィルソンさんの反応を見る
キャビネットの塗料:〈シャーウィン・ウィリアムズ〉
動画でウィルソンさんの反応を見る
キャビネットの塗料:〈シャーウィン・ウィリアムズ〉
ビフォー:玄関ドア付近から見た写真。楕円のくりぬきがある2つの仕切り壁(写真右側にその片方が見えている)でリビングルームとダイニングルームが分かれていたが、ウィルソンさんはこの壁が目障りだと感じていた。奥に見えるキッチンの手前にも壁があり、家全体に自然光が広がるのを妨げていた。
アフター:仕切り壁とキッチン前の壁を撤去して、ひとつづきの開放的な空間になった。解体作業のときに出てきたレンガ壁も含め、全体に白いペンキを塗り直して自然光を反射させ、部屋を明るくした。フェラリーニさんは、レンガの状態があまり良くなかったことと、これほど大きく赤いレンガ壁があると狭い室内に圧迫感を与え、インテリアの色使いも制限されてしまうことから、ペンキを塗ることを選んだ。「レンガ壁を部屋の主役にするのではなく、白く塗って落ち着かせ、視覚的にちょっと面白みを加える程度にしました」。素材感のある白壁を背景に、ハーブガーデンと新しい銅の配管が引き立っている。
新しいハードウッドのフローリングを垂直方向に張り、視覚的に部屋の奥行きを感じるようにした。
新しいハードウッドのフローリングを垂直方向に張り、視覚的に部屋の奥行きを感じるようにした。
ビフォー:改装前のダイニングから玄関方向をとらえた写真。壁をくりぬいたような仕切り壁と、階段を降りたところに段差をつけた小さなL字型スペースがあることで、部屋が窮屈に感じられる。クローゼットほどの大きさの玄関ホールも不要なスペースだった。また、部屋の幅が狭いわりに椅子とソファが大き過ぎることにもフェラリーニさんは注目した。
さらに、玄関に近いリビングの窓付近は寒くなりがちで、ウィルソンさんは冬になると家の奥のほうで過ごすことが多かった。「とても暗くて寒くて。家自体はこんなに魅力的なのに、残念でした」とウィルソンさんは言う。
さらに、玄関に近いリビングの窓付近は寒くなりがちで、ウィルソンさんは冬になると家の奥のほうで過ごすことが多かった。「とても暗くて寒くて。家自体はこんなに魅力的なのに、残念でした」とウィルソンさんは言う。
アフター:玄関ホールと仕切り壁を取り払い、より開放的なリビングになった。きれいなティールブルーのソファを置いてすっきりまとめた家具は、部屋の広さにもウィルソンさんの個性にもフィットしている。
暖房は、ラジエーターに替わって新しく暖炉と巾木ヒーターを設置。ダメージ加工した木材が視覚的にも温かみを感じさせる。
場所を取っていた階段下の段差部分をなくして、わずかながらも貴重なスペースを追加できた。
「ゴードンは素晴らしい人です。彼のもとで働けて、私は本当にラッキーです」とウィルソンさん。「こんな気前のいいプレゼントをされるなんて初めてで、もう感無量ですね」。
動画で見る:ゴードン・ラムゼイさんのサプライズリノベーション
セレブのMy Houzz シリーズはこちら
My Houzz:NBAスター選手 カイリー・アービングの 「父の家」大改造
My Houzz:ハリウッド女優ミラ・クニスが両親の家をサプライズリノベーション!【動画&テキスト】
My Houzz:女優クリスティン・ベルが姉のために地下室をサプライズ・リノベーション!【動画&テキスト】
My Houzz:有名ラッパー兼俳優のリュダクリスが、母のために家を大改造!
人気俳優アシュトン・カッチャーさんが最愛の母のために実家をこっそりリノベーション! 最高のプレゼントになりました!
こちらもあわせて:新しいアイデアブックの使い方
教えてHouzz
ご感想をお聞かせください。
「ゴードンは素晴らしい人です。彼のもとで働けて、私は本当にラッキーです」とウィルソンさん。「こんな気前のいいプレゼントをされるなんて初めてで、もう感無量ですね」。
動画で見る:ゴードン・ラムゼイさんのサプライズリノベーション
セレブのMy Houzz シリーズはこちら
My Houzz:NBAスター選手 カイリー・アービングの 「父の家」大改造
My Houzz:ハリウッド女優ミラ・クニスが両親の家をサプライズリノベーション!【動画&テキスト】
My Houzz:女優クリスティン・ベルが姉のために地下室をサプライズ・リノベーション!【動画&テキスト】
My Houzz:有名ラッパー兼俳優のリュダクリスが、母のために家を大改造!
人気俳優アシュトン・カッチャーさんが最愛の母のために実家をこっそりリノベーション! 最高のプレゼントになりました!
こちらもあわせて:新しいアイデアブックの使い方
教えてHouzz
ご感想をお聞かせください。
おすすめの記事
Houzzツアー (お宅紹介)
フレッシュでモダンなサーフスタイルの家
家族4人と犬2頭が暮らす、サーフボードとすっきりとした直線、海にインスパイアされたくつろぎスタイルの家をご紹介します。
続きを読む
リフォーム・リノベーションのヒント
間取りは変えずに真新しいスタイルに。インテリアデザイナーの自宅リノベーション
インテリアデザイナーの自宅リノベーションをご紹介します。ポイントは、高い勾配天井、室内から屋外への動線の改善、そしてモダンな雰囲気の実現でした。
続きを読む
ヨーロッパ (北欧以外)
小さな子供がいてもおしゃれに。インダストリアルでBOHOな部屋
出産を機に引っ越しをした夫婦。お互いの好みをうまくミックスし、予算内で自分たちらしいインテリアを完成させました。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
パリ郊外。アートとグリーンに囲まれたオアシスのような家
5人の子どもと暮らすギャラリーオーナーは、忙しい日々をおくりながら家を定期的に模様替えして楽しんでいます。
続きを読む
ヨーロッパ (北欧以外)
建築家の両親から息子の代へ。受け継がれるインダストリアルなアパートメント
ロシアの著名なふたりの建築家が建てた自邸はインダストリアルなアパートメント。現在はその息子が新しい歴史を紡いでいます。
続きを読む