コメント
多彩な魅力がある日本の「平屋」7選
憧れの住宅として「いつかは住みたい」という人も多い平屋。あなたなら、どんな平屋に住んでみたいですか? バリエーション豊かな日本の事例をぜひ参考にしてみてください。
小川のぞみ
2016年9月22日
ライター/ホームステージャー。日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住(現在、高断熱・高気密の長期優良住宅に居住中)。カタログやメディアへのライティング、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入相談やホームステージング(家具に関してのご相談やコーディネート)に取り組む。
ライター・コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、カタログや広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)を担当。分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。企画からの参画やスタイリスト経験も多数。
ライター/ホームステージャー。日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住(現在、高断熱・高気密の長期優良住宅に居住中)。カタログやメディアへのライティング、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入相談やホームステージング(家具に関してのご相談やコーディネート)に取り組む... もっと見る
平屋は1階建てならではの魅力に溢れています。地に足ついた安心感が感じられること、屋外との高い親和性があること、ワンフロアで完結するからこその住みやすさがあること、階段不要でバリアフリー化しやすいことなど、人を惹きつける理由がたくさんあります。そこでこの記事では、Houzzに掲載されているさまざまなタイプの日本の平屋を紹介しながら、その魅力に迫ってみたいと思います。
1. 憧れの代名詞、和風の平屋
〈K+S Architects〉が手がけた《又穂の家》は、古き良き日本の平屋を彷彿させる、瓦屋根の日本家屋です。筆者もそうですが、このような平屋に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
しかもプライベート感のあるL字型。ほどよいこもり感が出るうえ、2方向から庭を楽しむことができます。縁側があることで、屋内と屋外の連続性がしっかりと実現されています。
〈K+S Architects〉が手がけた《又穂の家》は、古き良き日本の平屋を彷彿させる、瓦屋根の日本家屋です。筆者もそうですが、このような平屋に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
しかもプライベート感のあるL字型。ほどよいこもり感が出るうえ、2方向から庭を楽しむことができます。縁側があることで、屋内と屋外の連続性がしっかりと実現されています。
2. 夢に見た家のように愛らしいデザインの平屋
芝生と白い平屋。この組み合わせは、私のような平屋好きにとっては、夢に見た光景です。
〈パパママハウス〉が手がけたこの家は、その名もずばり《平屋の家》。短めのアプローチと透過性のあるフェンスが、チャーミングにして外に開かれた外観をつくっています。圧迫感のない1階建ての屋根を見ていると、不思議と空を見上げたくなるものです。
芝生と白い平屋。この組み合わせは、私のような平屋好きにとっては、夢に見た光景です。
〈パパママハウス〉が手がけたこの家は、その名もずばり《平屋の家》。短めのアプローチと透過性のあるフェンスが、チャーミングにして外に開かれた外観をつくっています。圧迫感のない1階建ての屋根を見ていると、不思議と空を見上げたくなるものです。
インテリアは、平屋の外観のイメージをいい意味で裏切るインパクトのある空間です。イエローやマスタードを効かせたリビングは、ちょっとポップなフレンチ・ヴィンテージの世界のよう。外観とインテリアのギャップに遊び心が垣間見えます。
《平屋の家》の写真をもっと見る
《平屋の家》の写真をもっと見る
3. 平屋が感じさせるこじんまりした温かさ
板張りの外壁による山小屋風の外観に、簡素な美しさが漂う平屋は、〈アネストワン〉が手がけた《HUTTE》。延床面積は100平方メートル超とゆったりしていますが、どこかこじんまりとした面持ちになるのも、平屋ならではです。
平屋の屋根の高さが、庭と周囲の木立ともなじんでいます。
板張りの外壁による山小屋風の外観に、簡素な美しさが漂う平屋は、〈アネストワン〉が手がけた《HUTTE》。延床面積は100平方メートル超とゆったりしていますが、どこかこじんまりとした面持ちになるのも、平屋ならではです。
平屋の屋根の高さが、庭と周囲の木立ともなじんでいます。
出入り可能な掃き出し窓を多用すると、屋内と屋外が連続する感覚が得られます。自然を体感できて気持ちがよいのはもちろん、外にいる家族ともいつも心が通い合う距離感が感じられます。
《HUTTE》の写真をもっと見る
《HUTTE》の写真をもっと見る
4. 本当の贅沢を感じる大空間の平屋
広大な敷地に家を建てるとしたら、筆者ならやはり平屋にします。大地と家との親和性を思う存分楽しめる豊かさは、本質的な贅沢だと考えているからです。
〈ATELIER O2〉が手がけた《ICON》は、75,000坪という敷地に立つ、美しいレッドシダーの外壁とのびやかな三角屋根が特徴的な平屋。ファームハウスを改装した家です。海外の絵本に出てきそうな雰囲気は、経年変化でさらに魅力を増していくことでしょう。
広大な敷地に家を建てるとしたら、筆者ならやはり平屋にします。大地と家との親和性を思う存分楽しめる豊かさは、本質的な贅沢だと考えているからです。
〈ATELIER O2〉が手がけた《ICON》は、75,000坪という敷地に立つ、美しいレッドシダーの外壁とのびやかな三角屋根が特徴的な平屋。ファームハウスを改装した家です。海外の絵本に出てきそうな雰囲気は、経年変化でさらに魅力を増していくことでしょう。
中に入ると、幾重にも梁が連なっており、三角屋根を強く意識させます。インテリアも、まさに上品なミックススタイル/エクレクティックスタイルのお手本になりそうな、北欧テイストや英国テイストなどを上品に組み合わせたスタイルです。
《ICON》の記事「My Houzz:北海道の広大な土地に立つ、こだわりのファームハウス」を読む
《ICON》の記事「My Houzz:北海道の広大な土地に立つ、こだわりのファームハウス」を読む
5. 大自然をとり込む森の中の平屋
癒しの魅力漂う平屋の山荘は、〈atelier 137〉が手がけた《軽井沢Mさんの家》です。木や漆喰などの自然素材が使われていることに加え、平屋であることから高さがないので、木立に抱かれて、周囲の自然なランドスケープに見事に融合しています。
L字型の設計は、1でご紹介した日本家屋と同じく、2方向への景色が楽しめますし、居室同士の存在感、人の気配も伝わる居心地のよい家になります。
癒しの魅力漂う平屋の山荘は、〈atelier 137〉が手がけた《軽井沢Mさんの家》です。木や漆喰などの自然素材が使われていることに加え、平屋であることから高さがないので、木立に抱かれて、周囲の自然なランドスケープに見事に融合しています。
L字型の設計は、1でご紹介した日本家屋と同じく、2方向への景色が楽しめますし、居室同士の存在感、人の気配も伝わる居心地のよい家になります。
開口部を大きくして自然をとり込んでいるため、室内にもこの上ない開放感があります。多くの居室から、気軽に外へ出られるので、大自然を身近に感じる豊かな時間を過ごせそうです。
《軽井沢Mさんの家》の写真をもっと見る
《軽井沢Mさんの家》の写真をもっと見る
6. 地を這うような細長ラインの平屋
《ネストハウス》(「巣の家」という意味)と名づけられた鉄筋コンクリートの平屋は、いわゆる平屋のイメージを覆すデザイン。〈no.555〉が長野で手がけた家です。
敷地に沿うように細長く建てられたモダンな家は、田んぼに囲まれた周辺環境とのコントラストが新鮮です。上階がない平屋であることが、ミニマルなデザインの魅力をより強く感じさせます。
《ネストハウス》(「巣の家」という意味)と名づけられた鉄筋コンクリートの平屋は、いわゆる平屋のイメージを覆すデザイン。〈no.555〉が長野で手がけた家です。
敷地に沿うように細長く建てられたモダンな家は、田んぼに囲まれた周辺環境とのコントラストが新鮮です。上階がない平屋であることが、ミニマルなデザインの魅力をより強く感じさせます。
コンテンポラリーな四角い平面の奥には、100平方メートル弱の細く長く続く居住空間が広がっています。木片セメント板の内装壁が、外観とは異なる有機的な印象で、まさに巣の中にいるような心地よさをつくりだしています。
《ネストハウス》の記事「Houzzツアー:居心地のよい巣(ネスト)のような日本のミニマリスト住宅」を読む
《ネストハウス》の記事「Houzzツアー:居心地のよい巣(ネスト)のような日本のミニマリスト住宅」を読む
7. コの字型で中庭を囲む平屋
〈ima〉が手がけた《K-House》は、約100坪の敷地にコの字型に木造の平屋を配した住宅です。まるで平屋が集合したかのようなにぎやかさで、個性的ながら親しみやすい外観です。中庭にあたる開放的なウッドデッキが、それぞれの居室を繋げてくれる役割を持っています。
〈ima〉が手がけた《K-House》は、約100坪の敷地にコの字型に木造の平屋を配した住宅です。まるで平屋が集合したかのようなにぎやかさで、個性的ながら親しみやすい外観です。中庭にあたる開放的なウッドデッキが、それぞれの居室を繋げてくれる役割を持っています。
中庭や土間となっているガラスの繋ぎの部分は、家族、子供、親の3つの場を一度分断し、再び1つに結び直す役割を持っています。採光と風通しにも配慮し、外との親和性も確保されています。
《3+1》の写真をもっと見る
平屋の日本家屋の写真を見る
教えてHouzz
多種多様な魅力に富んだ日本の平屋、いかがでしたか。住んでみたい平屋はありましたか。
《3+1》の写真をもっと見る
平屋の日本家屋の写真を見る
教えてHouzz
多種多様な魅力に富んだ日本の平屋、いかがでしたか。住んでみたい平屋はありましたか。
おすすめの記事
専門家とのやりとり
家を建てたい!まずはどうすれば良い?〜専門家の探し方〜
文/荒木康史
「専門家はどう探せば良いの?」「ハウスメーカー、工務店、建築家ってどう違うの?」など、家づくりで最初にぶつかる疑問にお答えします。
続きを読む
エコ・サステナブル
世界の専門家が注目する、サステナブルな住まいづくりのかたちとは?
今後期待されるサステナブル=持続可能なソリューションとは?Houzzで活躍する世界の専門家に伺いました。
続きを読む
専門家とのやりとり
建築家と家づくりをするメリットとは?
文/志田茂
「値段が高そう」「敷居が高い」……。建築家との家づくりは大変そうだと思っている人もいると思います。でも、唯一無二の理想の住まいを実現したいなら、建築家との家づくりはおすすめです。
続きを読む
キッチンの記事
プロに聞く、オーダーキッチンを作りたいなら知っておきたいこと
デザインと使い勝手がカスタマイズされたオンリーワンのオーダーキッチン。取り入れたいなら知っておくべきことを専門家に聞きました。
続きを読む
キッチンの記事
家事をストレスフリーに! キッチンカウンター下収納の使い方と収納アイデア
オープンタイプのキッチンが人気の今、キッチンカウンター下収納はその後の使いやすさを左右する重要な検討事項です。種類別カウンター下収納の特徴を参考に、家族が使いたくなるキッチンまわりをつくりましょう。
続きを読む
専門家とのやりとり
心地よい住まいを実現するために、自分に問うべき質問とは?
インテリアのプロたちが依頼主に、最初に投げかける質問があります。それに対する自分の答えと向き合うことで、自分と住まいとの関係をよりよく変えていきましょう。
続きを読む
和室の記事
古民家リノベーションで古き良き日本家屋の趣を楽しむには
文/安井俊夫
昔ながらの日本家屋を、現代のデザインやライフスタイルにマッチするようにリノベーションする。そのメリットとデメリット、お得になることなど、知っておいた方がよいことに関してご紹介します。
続きを読む
廊下・階段の記事
階段にはどんな種類がある?その特徴や配置の基本
文/安井俊夫
1階から2階へと移動するための単なる通路ではなく、目線の高さが変わることで感じる楽しみや快適さを感じられる階段。その種類や基本情報をご紹介いたします。
続きを読む