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階段にはどんな種類がある?その特徴や配置の基本
1階から2階へと移動するための単なる通路ではなく、目線の高さが変わることで感じる楽しみや快適さを感じられる階段。その種類や基本情報をご紹介いたします。
安井俊夫
2023年11月28日
天工舎一級建築士事務所主宰。神奈川県小田原市に事務所を構え、住宅や店舗などの設計監理業務を行っています。書評やコラムなども執筆中。
階段を上手に作ることで、家は格段にオシャレになり、家族の絆を深めることも可能になります。家にとって大切な階段の形や材質、配置などの基本的な情報を、ご紹介いたしましょう。
階段の形
まずは階段の形から、5つに分類してみましょう・
まずは階段の形から、5つに分類してみましょう・
- 直階段
- かね折れ階段
- 折り返し階段
- カーブ階段
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- らせん階段
ただし踏板の有効幅には建築基準法上、明確な規定がありますが、「らせん階段」は踏板の幅が三角形の形をしているため、この幅の確保をしつつ、階段の上り始めと上り終わりの位置を調整する必要があるため、設計の難易度が高くなります。
階段の素材
今度は階段を作る素材や材料で分類してみましょう。
今度は階段を作る素材や材料で分類してみましょう。
- 木製階段
- 鉄骨階段
- コンクリート階段
階段下の活用方法
- “箱”として収納などにする
- 蹴込をなくし、明るさを活用
この場合、蹴込の板がないことで明るさを確保しながら階段下を書斎などとして活用することもできますし、あえて何も設けないことで空間をすっきりと見せることもできます。
階段を設ける場所
一方で、オープンな空間の中に階段を設ける形になるので、冷暖房効率などが気になる方もいるかもしれません。その場合は建築家によく相談してみてください。
- リビング
一方で、オープンな空間の中に階段を設ける形になるので、冷暖房効率などが気になる方もいるかもしれません。その場合は建築家によく相談してみてください。
- 玄関
この位置に階段を設ける場合には「リビング階段」と違い、居間の冷暖房の効率を下げるような心配はありませんが、家族の動向が分かりにくいことがあります。居間から家族の気配を感じられる窓を設けるなどの工夫があると、きっと役に立つと思います。
上り下りのしやすさは重要
また階段を考えるときは上ることを優先せず、下りることをイメージして作ることが大切と言われています。上る時よりも、降るときのほうが転びやすいといわれているからです。転倒を防止する一つの方法としては、家人が階段を降りる際の利き手側に手摺を設けてあげると、よいといわれています。
また階段を考えるときは上ることを優先せず、下りることをイメージして作ることが大切と言われています。上る時よりも、降るときのほうが転びやすいといわれているからです。転倒を防止する一つの方法としては、家人が階段を降りる際の利き手側に手摺を設けてあげると、よいといわれています。
位置や形状を工夫して楽しい家を
階段は上下階を繋ぐためだけの物ではなく、水平方向に生じる景色の変化を楽しむこのとのできる側面もあります。他の部屋との間を上手に繋いだり、あるいは遮ったりするためにも大切なものだと理解しましょう。
家族構成やライフスタイルを考慮しながら、生活にリズムを与えてくれる階段を、建築家と一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
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階段は上下階を繋ぐためだけの物ではなく、水平方向に生じる景色の変化を楽しむこのとのできる側面もあります。他の部屋との間を上手に繋いだり、あるいは遮ったりするためにも大切なものだと理解しましょう。
家族構成やライフスタイルを考慮しながら、生活にリズムを与えてくれる階段を、建築家と一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
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