子供と一緒にインテリア準備:8ステップで上手にお片付け
休日に、子供部屋のお片付けの時間を子供達と少し取ってみませんか。ステップを踏んで進めれば、あっという間にきれいになります。
ブラッキン・ヘザー
2016年8月25日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
... もっと見る
子供達が休みの間、毎日家にいるとどうしてもおもちゃや本、勉強道具で散らかってしまいます。最近では、小学校の家庭科でもお片付けの授業も取り入れられているようですし、自由研究でお片付けというテーマを選ぶ子もいるそうですね。新学期が始まるのを機に、子供と一緒にお片付けをしてみませんか? 今回は、子供と一緒に上手にお片付けをするコツを、ステップバイステップでご紹介しましょう。
STEP 1. 片付ける「小さな1ヶ所」を決める
子供部屋のすべてを一度に片付けようと思うと、子供だけではなく親も途中で疲れてしまい、中断してしまうかもしれません。子供が興味をなくしてしまわないうちに完了できる、小さな1ヶ所から始めるのがおすすめです。たとえば、まずは本棚や引き出しから始めてみてはいかがでしょう。「今日はここ」と決め、できるだけ短時間で集中して、片付けてしまうのがベストです。
子供部屋のすべてを一度に片付けようと思うと、子供だけではなく親も途中で疲れてしまい、中断してしまうかもしれません。子供が興味をなくしてしまわないうちに完了できる、小さな1ヶ所から始めるのがおすすめです。たとえば、まずは本棚や引き出しから始めてみてはいかがでしょう。「今日はここ」と決め、できるだけ短時間で集中して、片付けてしまうのがベストです。
STEP 2. 全部取り出して並べる
片付けをするとき、ものを取り出しながら「いる、いらない」と決めて仕分けをしていくのが早道という考えもあるかもしれませんが、今回はまず、すべてのものをいったん取り出して、床やベッドの上に並べてみましょう。取り出しながらだと次に何が出てくるかわからないので、まだその時点では、「いる、いらない」が判断しづらいことが多いものです。まずは取り出して並べれば、全体像が見え、お互い比べたり、似たようなものがどれぐらいあるかも把握しやすくなります。
片付けをするとき、ものを取り出しながら「いる、いらない」と決めて仕分けをしていくのが早道という考えもあるかもしれませんが、今回はまず、すべてのものをいったん取り出して、床やベッドの上に並べてみましょう。取り出しながらだと次に何が出てくるかわからないので、まだその時点では、「いる、いらない」が判断しづらいことが多いものです。まずは取り出して並べれば、全体像が見え、お互い比べたり、似たようなものがどれぐらいあるかも把握しやすくなります。
STEP 3. 「いる、いらない」の見極めをする
お片付けにおけるメインの作業とは、「きれいに収納すること」だと思われがちですが、実は収納していく作業というのは、全体の流れの中のたった30%にすぎません。70%という大半を占める作業は、ものの整理です。その整理もまず、「いる、いらない」の見極めから始まります。並べたものを順番に、いるかいらないか、お子さんご自身に決めてもらいましょう。
お片付けにおけるメインの作業とは、「きれいに収納すること」だと思われがちですが、実は収納していく作業というのは、全体の流れの中のたった30%にすぎません。70%という大半を占める作業は、ものの整理です。その整理もまず、「いる、いらない」の見極めから始まります。並べたものを順番に、いるかいらないか、お子さんご自身に決めてもらいましょう。
特に洋服に関しては、子供に選んでもらうのが重要なポイントです。子供にも自分の好みがあるはず。親が残したいと思っても、子供がその服を気に入っていなければ、着ない可能性が大いにあります。着たい服だけを残すように自分で判断させてあげると、すっきりしたクローゼットにもつながります。もちろん、サイズが合わなかった服は、親の判断も必要となりますので、サポートしてあげてください。
「いる、いらない」をジャッジしているとき、すぐには判断できないものも出てくると思います。そのような場合は、また別にひとまとめにしておくことをおすすめします。期限を決め、その間にまったく使わなかったものは「いらない」と判断できるもの。少し間を置けば、手放しやすくなるはずです。
子供が「いらない」というものに対して、親は自分の感情を抑えることも、ときには大切です。親が「とっておきたい」と思うものが、必ずしも子供にとって必要なものとは限りません。どうしても親が思い出として残したいものは、そっと別の場所に分けて保管しておくとよいでしょう。子供部屋にはあくまでも子供が使うものをだけを残すように心がけてください。
また、反対に子供がそのときの気分で判断してしまい、勢いで調子よく「いらない!」と言ってしまうこともあるかもしれない、ということも心に留めておいてください。ちょっと怪しいな、と思ったら「悩み中」のものと一緒にしておいて、いったん様子をみるのもひとつの方法です。
STEP 4. 処分の仕方を教える
いらなくなったものをどのように処分するか教えることも、子供とのお片付けの大切なプロセスです。単なるゴミとして捨てるのではなく、リサイクルショップに持って行ったり、人に譲ったりする選択肢もあることも認識してもらえたら、ものの大切さを理解するはずです。もし、その子が「いらない」と言ったものを弟や妹がそのうち使うことがあるなら、そのことも説明してあげると、迷っているものに対しての判断もつきやすくなるかもしれません。
いらなくなったものをどのように処分するか教えることも、子供とのお片付けの大切なプロセスです。単なるゴミとして捨てるのではなく、リサイクルショップに持って行ったり、人に譲ったりする選択肢もあることも認識してもらえたら、ものの大切さを理解するはずです。もし、その子が「いらない」と言ったものを弟や妹がそのうち使うことがあるなら、そのことも説明してあげると、迷っているものに対しての判断もつきやすくなるかもしれません。
STEP 5. 残したものを分類する
「いる」という判断で残したものを、この段階でグループごとに大きく分類します。たとえば机のものであれば、教科書、文房具、日用品、おもちゃ、小物、本など。大きく分けてから、さらに細かく分類していきましょう。教科書でも学校と塾と分けたり、小物であれば、シール、メモ帳、集めているカードなど、アイテムごとに分けましょう。
「いる」という判断で残したものを、この段階でグループごとに大きく分類します。たとえば机のものであれば、教科書、文房具、日用品、おもちゃ、小物、本など。大きく分けてから、さらに細かく分類していきましょう。教科書でも学校と塾と分けたり、小物であれば、シール、メモ帳、集めているカードなど、アイテムごとに分けましょう。
STEP 6. 収納方法を決める
使うのは子供自身なので、どのように収納するか、ある程度は子供に決めてもらうのがベスト。ものを細かく分類した段階で、何がどれぐらいの量だけあるか見えてくるため、収納グッズも選びやすくなります。
100円ショップなどで、アイテムに合わせたサイズの手軽な収納用のかごや小物入れを一緒に選ぶのも、きっと子供にとっては楽しいはずです。好みの色で揃えられることで、今後も丁寧にしまい続ける可能性も高くなるのではないでしょうか。
使うのは子供自身なので、どのように収納するか、ある程度は子供に決めてもらうのがベスト。ものを細かく分類した段階で、何がどれぐらいの量だけあるか見えてくるため、収納グッズも選びやすくなります。
100円ショップなどで、アイテムに合わせたサイズの手軽な収納用のかごや小物入れを一緒に選ぶのも、きっと子供にとっては楽しいはずです。好みの色で揃えられることで、今後も丁寧にしまい続ける可能性も高くなるのではないでしょうか。
STEP 7. 収納する場所を決める
ステップ6と同時に考えたいのが、収納する場所。場所によって使う収納グッズも変わってきますね。
人にとって最も使いやすい高さは、目線からおへそあたりの位置なので、使用頻度の高いものは、立って出し入れできるこの高さに置くと便利です。ただ、小さな子供はそれよりも低い位置での生活が中心となります。必ずしも立ち上がらず、床に座りながら出し入れすることもよくあります。そのため、よく使うものは低い位置に、目線から膝あたりを目安に、見やすく収納してあげると、取り出すのもお片付けも簡単になります。
ステップ6と同時に考えたいのが、収納する場所。場所によって使う収納グッズも変わってきますね。
人にとって最も使いやすい高さは、目線からおへそあたりの位置なので、使用頻度の高いものは、立って出し入れできるこの高さに置くと便利です。ただ、小さな子供はそれよりも低い位置での生活が中心となります。必ずしも立ち上がらず、床に座りながら出し入れすることもよくあります。そのため、よく使うものは低い位置に、目線から膝あたりを目安に、見やすく収納してあげると、取り出すのもお片付けも簡単になります。
収納するものをどのように見せるか、一緒に考えましょう。たとえば小さなお子さんなら、本は表紙を見せて並べた方がわかりやすいかもしれません。一緒にシミュレーションをし、子供に考えてもらうのも、よい勉強の機会になります。
お片付けが楽しくなる収納方法を、一緒に考えるのも効果的です。カラフルな箱、写真のような可愛い車の形のワゴンなどは、子供部屋のアクセントになり、そしてこのタイプは上から入れる動作なので、小さな子供にとっての使い勝手も抜群です。
STEP 8. ラベリングでわかりやすく
かごや収納ボックスなどにものを入れたら、わかりやすくラベリングをしましょう。効果的なのは、子供自身にラベルを書かせること。ひらがな、漢字など、自分にとっていちばん読みやすい方法で書くので、何がどこに入っているか、すぐにわかります。実はラベリングでとても重要なのが、使う言葉。たとえば靴下の場合、「くつした」と「ソックス」で、どちらの言葉がわかりやすいかはその子次第です。そのためにも、自分で書いてもらうのが最も効果的なのです。文字に限らず、イラストを描いてもらったり、写真で中身を表現するのも子供部屋らしくて可愛いですよ。
こちらもあわせて
子供と一緒に秋のインテリア準備:ペイント作業を楽しみながら、お部屋を一新!
子供の「地頭力」を育む片付けと収納
お片付け上手を育てる! キッズルームの収納アイデア
教えてHouzz
子供部屋の収納&整理整頓で、どんな悩みがありますか?
かごや収納ボックスなどにものを入れたら、わかりやすくラベリングをしましょう。効果的なのは、子供自身にラベルを書かせること。ひらがな、漢字など、自分にとっていちばん読みやすい方法で書くので、何がどこに入っているか、すぐにわかります。実はラベリングでとても重要なのが、使う言葉。たとえば靴下の場合、「くつした」と「ソックス」で、どちらの言葉がわかりやすいかはその子次第です。そのためにも、自分で書いてもらうのが最も効果的なのです。文字に限らず、イラストを描いてもらったり、写真で中身を表現するのも子供部屋らしくて可愛いですよ。
こちらもあわせて
子供と一緒に秋のインテリア準備:ペイント作業を楽しみながら、お部屋を一新!
子供の「地頭力」を育む片付けと収納
お片付け上手を育てる! キッズルームの収納アイデア
教えてHouzz
子供部屋の収納&整理整頓で、どんな悩みがありますか?
おすすめの記事
キッチンの記事
家事をストレスフリーに! キッチンカウンター下収納の使い方と収納アイデア
オープンタイプのキッチンが人気の今、キッチンカウンター下収納はその後の使いやすさを左右する重要な検討事項です。種類別カウンター下収納の特徴を参考に、家族が使いたくなるキッチンまわりをつくりましょう。
続きを読む
トイレ・洗面所の記事
家じゅうのタオルやシーツをすっきり収納。リネンクローゼットのすすめ
バスまわりやベッドまわりのリネン、ストックも含めてどこにしまっていますか? 点在させるのではなく1ヶ所にまとめる、リネン専用の収納庫があると便利です。
続きを読む
小さな住まい
幅や間口の狭い部屋を快適に使う13のアイデア
幅や間口の狭い部屋は使いにくいものと思い込んでいませんか? 家具の選び方や配置、色使いで、実際よりも広く使いやすい空間を作り出すことができます。
続きを読む
片付け・収納・家事
収納を考えるよい機会。衣替えをしながら、クローゼットの中身も見直しましょう
衣替えを済ませた方もこれからの方も、洋服の収納法やクローゼットの使い方、この機会に見直してみませんか。
続きを読む
片付け・収納・家事
調味料とスパイスの収納アイデア・実例30選
調味料やスパイスを美しく、しかも使いやすく整理整頓・収納すれば、見た目だけでなく無駄を防ぎ、調理や掃除の時短にもつながります。
続きを読む
早く子どもと一緒に収納&整理整頓したいです!
子供部屋自体を設えるタイミング(年齢)はどこで判断されているのでしょう?
我が家では、将来の子供部屋で自分でお片付けができるよう、子どもが1歳過ぎのころから、子どもが使いやすいサイズで、肌触りがよく当たってもケガをしにくい柔らかい桐材の絵本ラックと収納BOXをセミオーダーして、まずは私が片付ける姿を見せるようにしていたら、2歳を過ぎた現在は自分でお片付けしています。
子どもの洋服はリビングから死角になるところで、生まれてからずっとハンガーパイプで吊る収納にしていますが、最近は自分で着たい服を取り出すようになりました。
子供部屋を設えて、これらを移動させると空間がすっきりするので、タイミングを図っています。
ヒロデザインスタジオ様、
コメントありがとうございます。子供の物、とてもお上手に、そしておしゃれに工夫されていて感心しました!ちょっとした工夫でお片づけがしやすく、そして楽しくなり、子供もどんどん覚えていくんですね。子供部屋へ移動させるのは、小学生になってからというご家庭もいれば、寝るのは一緒でも、もっと早い段階で収納だけ子供部屋へ移すご家庭も。
ちなみに、欧米では生まれた時から子供部屋は設け、子供の物は全て子供部屋に置き、リビングなどの家族の共用スペースには子供の物は持ち込まないという習慣もあります。国や文化によって、子供部屋の考え方の違いも面白いですね。
Heather Brackin様
家族の共用スペースに子供のものを持ち込まないのが理想ですが・・・
日々の生活導線上にあるのが合理的なことから、現状は雑然とならないように工夫して過ごしています。
我が家の生活スタイルでは、寝るときは一緒で収納だけ子供部屋へ・・・というのが良さそうです。
ありがとうございました!