自宅からお花見を。桜を眺める家6選
自宅にいながら桜の眺めを楽しめる住まいに憧れたことはありませんか?贅沢な願いを叶えた6つの住まいをご覧ください。
今年も各地で桜の便りが届く季節になりました。美しい桜の眺めが家にいながらにして楽しめる6つの事例を、手がけた専門家の方々のコメントとともにご紹介します。
桜を望むアウトドアリビング
seki.designが手がけたのは、桜並木の続く川沿いに建つ住まい。遮るもののなにもない絶好のロケーションで、一年中桜を楽しむことができます。
当初、オーナーからは「積極的に活用できる素敵な外部空間が欲しい」という要望があったそう。
設計した石憲明さんは「LDK、アウトドアリビング、桜並木と連続するプランニングにしました。アウトドアリビングはフルオープンの大開口でつながり、天井の装飾、床材が連続し、自然と外部へと出てしまうような仕掛けとしました」と話します。
seki.designが手がけたのは、桜並木の続く川沿いに建つ住まい。遮るもののなにもない絶好のロケーションで、一年中桜を楽しむことができます。
当初、オーナーからは「積極的に活用できる素敵な外部空間が欲しい」という要望があったそう。
設計した石憲明さんは「LDK、アウトドアリビング、桜並木と連続するプランニングにしました。アウトドアリビングはフルオープンの大開口でつながり、天井の装飾、床材が連続し、自然と外部へと出てしまうような仕掛けとしました」と話します。
アウトドアリビングと街路を仕切る壁は、桜並木の風景を切り取るように開口されています。
「街路からの視線を遮り、余分な空をフレームアウトさせ、桜並木にフォーカスした開口部を通して桜を見ることで、桜が通常よりも大きく、近くにあるように錯覚します」と石さん。
「桜に近いアウトドアリビングよりも、少し離れたLDKにいる時の方が、その錯覚は顕著に現れるのが不思議です」
「街路からの視線を遮り、余分な空をフレームアウトさせ、桜並木にフォーカスした開口部を通して桜を見ることで、桜が通常よりも大きく、近くにあるように錯覚します」と石さん。
「桜に近いアウトドアリビングよりも、少し離れたLDKにいる時の方が、その錯覚は顕著に現れるのが不思議です」
桜を背景にコンサートを
こちらは、高田事務所 一級建築士事務所が手がけた住まい。
オーナー夫人はピアニストとして活躍されており、「隣の公園にある桜の大樹を借景に、コンサートもできる住宅にしたい」という要望があったといいます。
「ピアノの後ろに木製の大きな窓を設けて、桜の景色を借景として取り込んでいます」と話すのは、設計を手がけた高田哲仁さん。
「窓枠を木製とすることで、外部の桜を含めた自然と調和するようにしています」
こちらは、高田事務所 一級建築士事務所が手がけた住まい。
オーナー夫人はピアニストとして活躍されており、「隣の公園にある桜の大樹を借景に、コンサートもできる住宅にしたい」という要望があったといいます。
「ピアノの後ろに木製の大きな窓を設けて、桜の景色を借景として取り込んでいます」と話すのは、設計を手がけた高田哲仁さん。
「窓枠を木製とすることで、外部の桜を含めた自然と調和するようにしています」
コンサートアイテムのために、十分な収納を確保する必要もありました。
高田さんは、「1階と2階の間には半層分の収納庫を設け、収納庫と1階の階高分の吹き抜けを設ける事で、コンサートに十分な高さを持ったコンサートホール兼リビングをつくり出しています」と話します。
高田さんは、「1階と2階の間には半層分の収納庫を設け、収納庫と1階の階高分の吹き抜けを設ける事で、コンサートに十分な高さを持ったコンサートホール兼リビングをつくり出しています」と話します。
桜を眺める”非日常空間”
こちらは、CURIOUS design workersが手がけた住まい。桜並木に囲まれていますが、住宅街にあり、他者の存在や視線が気になることが課題だったそうです。
設計した石本輝旭さんは、「建物の形で隣接する建物を見えないようにして、景色だけを切り取るように設計しました」と話します。
こちらは、CURIOUS design workersが手がけた住まい。桜並木に囲まれていますが、住宅街にあり、他者の存在や視線が気になることが課題だったそうです。
設計した石本輝旭さんは、「建物の形で隣接する建物を見えないようにして、景色だけを切り取るように設計しました」と話します。
「“非日常の空間を得たい、自然を眺めながら犬と戯れたい”というのが、オーナーご家族のご要望でした」と石本さん。
「窓およびテラスから、桜のみを楽しめるように、構造フォルムで周囲を囲い、非日常の空間を実現させています」
「窓およびテラスから、桜のみを楽しめるように、構造フォルムで周囲を囲い、非日常の空間を実現させています」
桜並木を庭のように楽しむ
ATELIER TAMAが手がけたのは、「子どもたちも独立したので、夫婦で楽しい家にしたい」という要望のもとつくられた住まい。
「駐車場を確保するために植木鉢に数本の木が植えてあるだけで、庭と呼べる庭はありませんでしたが、通りを挟んで桜並木が見える見事なロケーションの住まいでした」と、設計を担当した大瀧珠乃さんは語ります。
「1階をワンルームにすることで、まるで庭のように、どこからでも桜並木が見えるようになりました」
専門家を探す
ATELIER TAMAが手がけたのは、「子どもたちも独立したので、夫婦で楽しい家にしたい」という要望のもとつくられた住まい。
「駐車場を確保するために植木鉢に数本の木が植えてあるだけで、庭と呼べる庭はありませんでしたが、通りを挟んで桜並木が見える見事なロケーションの住まいでした」と、設計を担当した大瀧珠乃さんは語ります。
「1階をワンルームにすることで、まるで庭のように、どこからでも桜並木が見えるようになりました」
専門家を探す
「将来は1階に寝室を確保したい」という要望に対し、大瀧さんは広々としたワンルームに、可動式の畳コーナーを提案。このコーナーは扉で仕切れるようにされており、ゆくゆくは寝室として使うことができます。
蓄熱のために漆喰塗りを採用した壁と、障子を開くと現れる桜の木は相性抜群です。
春爛漫、桜を楽しむ家
蓄熱のために漆喰塗りを採用した壁と、障子を開くと現れる桜の木は相性抜群です。
春爛漫、桜を楽しむ家
桜の景観に集中できる和室
設計事務所アーキプレイスが手がけたのは、桜の並木道に建てられた住まい。写真には、紅葉した桜の木が映されています。
設計した石井正博さん・近藤民子さんは、「傾斜天井の2階にワンルームのLDKを設け、家族みんなで使えるアイランドキッチンを造作。ダイニングキッチンは外に設けた南テラスとも一体的に使えるようにして、大勢でバーベキューなども楽しめるプランを提案しました」と話します。
設計事務所アーキプレイスが手がけたのは、桜の並木道に建てられた住まい。写真には、紅葉した桜の木が映されています。
設計した石井正博さん・近藤民子さんは、「傾斜天井の2階にワンルームのLDKを設け、家族みんなで使えるアイランドキッチンを造作。ダイニングキッチンは外に設けた南テラスとも一体的に使えるようにして、大勢でバーベキューなども楽しめるプランを提案しました」と話します。
こちらはLDKの隣にある、客室としても使える和室。「桜の景観に意識が集中するように、高窓まわりの壁を無くし、ディテールをスッキリさせることに気を使いました」と石井さん。
和室の外にはテラスがあり、一歩外に出れば、手に届くほどの距離で桜を愛でることができます。
家づくりのヒントをもっと読む
和室の外にはテラスがあり、一歩外に出れば、手に届くほどの距離で桜を愛でることができます。
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桜を浴槽からゆったり鑑賞
最後にご紹介するのは、岸研一建築設計事務所が手がけた住まい。こちらの住まいでも、近隣住民や通行人の視線をブロックしながら、開放的に過ごせることが求められたといいます。
設計を手がけた岸研一さんは、「周囲の視線を遮ることができる高さの壁と、傾斜の敷地形状を活かした段差のある空間が、掘り込まれて囲まれたリビングダイニングを構成し、落ち着いた開放的な空間となっています」と話します。
最後にご紹介するのは、岸研一建築設計事務所が手がけた住まい。こちらの住まいでも、近隣住民や通行人の視線をブロックしながら、開放的に過ごせることが求められたといいます。
設計を手がけた岸研一さんは、「周囲の視線を遮ることができる高さの壁と、傾斜の敷地形状を活かした段差のある空間が、掘り込まれて囲まれたリビングダイニングを構成し、落ち着いた開放的な空間となっています」と話します。
「エントランスホール、キッチンダイニング、寝室、浴室など様々な空間から隣接する生産緑地にある桜の木を眺められるように、壁の空きや開口部を配置しました」と岸さん。
浴槽に浸かったまま、桜の絶景を見られるのはなんとも贅沢な体験。素晴らしい景色を独占できるのは、桜を眺められる家の醍醐味といえそうです。
桜を愛でる、美しい日本の家
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外出制限中の国にいます。桜が見られ、幸せでした。素敵な記事をありがとうございます!
Keiko Certin様
Houzzのウェブマガジンを閲覧してくだり、どうもありがとうございます!感想をお聞かせくださり、とても嬉しいです…!
今年は思うようにお花見ができず、残念な気持ちになってる人はいっぱいいるはずです…やはり桜って特別なんだなぁと。
同じように、世界中の多くのユーザー様に届いてることを願います。
そして、もし「こんなウェブマガジンが読みたい!」というものがあれば、いつでもリクエストお聞かせください!^^
Keiko Certinさま、編集部の中野と申します。いつもウェブマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。大変な時期ですが、Houzzのコンテンツが少しでも助けになるなら嬉しく思います。Hayashiの言う通り、何かリクエストがありましたら、いつでもお知らせください。これからもよろしくお願いいたします。