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Houzzツアー: スウェーデンのスタイリストの一家が迎える、カラフルな手作りクリスマス
クリスマスは赤と緑じゃなくちゃ、と思いこんでいませんか? 自分の家は自分らしく飾り付けて、一年でいちばんのお祭りの時期を楽しみましょう。
Cajsa Carlson
2016年12月24日
スウェーデンでは、クリスマスといえばクリスマスの妖精(ノーム)やもみの木の枝をたくさん飾るのが伝統的。でも、インテリアデザイナーでファッションスタイリストのクリスティーン・カンブリングさんは、あくまで自分らしくユニークな飾り付けを手作りでつくりあげた。北欧の白い家に映えるカラフルなクリスマスのインテリアをたっぷりとご紹介しよう。
どんなHouzz?
住まい手:クリスティーンさんとダヴィトさんのカンブリング夫妻、10歳のエバちゃんと8歳のオリヴァーくん
所在地:スウェーデン、ヴェストラ・イェータランド県カールスボリ
規模:134平方メートル、ベッドルームx3、バス・トイレx2
竣工年:1981年
住まい手:クリスティーンさんとダヴィトさんのカンブリング夫妻、10歳のエバちゃんと8歳のオリヴァーくん
所在地:スウェーデン、ヴェストラ・イェータランド県カールスボリ
規模:134平方メートル、ベッドルームx3、バス・トイレx2
竣工年:1981年
クリスティーンさんと夫のダヴィトさんがスウェーデン南部、カールスボリにあるこの家に住みたいと思った理由は、その立地と環境だ。「安全で、子どもがたくさん住んでいる、とてもあたたかい雰囲気の町なので、子どもたちも友だちがたくさんできそうだわ、と思ったんです」とクリスティーンさん。
今年のクリスマスは、いつもとは違う飾り付けに挑戦することにした。「クリスマスというと赤と緑ばかりで、ピンと来ないんですよね。でも、クリスマスシーズン自体は大好きだし、とても大切な伝統がたくさんあります。それなら、別に定番の飾りがなくたって、もっとカラフルで楽しいクリスマスのインテリアがつくれるはず、と思ったんです。」
今年のクリスマスは、いつもとは違う飾り付けに挑戦することにした。「クリスマスというと赤と緑ばかりで、ピンと来ないんですよね。でも、クリスマスシーズン自体は大好きだし、とても大切な伝統がたくさんあります。それなら、別に定番の飾りがなくたって、もっとカラフルで楽しいクリスマスのインテリアがつくれるはず、と思ったんです。」
かつてはツアーガイドなどさまざまな仕事を転々としたクリスティーンさんだが、一時、仕事をしないでいる時期があった。そのときに、クリエイティブな才能が開花して、デザイナーとしての道を歩み始めたのだった。「ものをつくることは大好きだし、何かつくるといろんな人が『上手だね』とほめてくれたので、デザイナーになる勉強を始めたんです。といっても、私は設計して図面を描くのではなく、実際に手を動かしてデコレーションを手がけるタイプだったんですね」とクリスティーンさん。クリスマスの飾り付けでは、伝統とモダンを見事にミックスさせている。
「誰かの家を訪ねたときに、思いがけないものを見つけて、うちでも試してみるのが好きなんです。どの家にも、特徴があります。うちの場合はカラフルな色使いですね。カラフルなコーディネートという新しい挑戦に物怖じしてしまう人はめずらしくありませんが、淡いトーンで揃えれば、いろんな色を調和させることができます」とクリスティーンさん。
クリスマスツリーは紙テープを使ってスタイリッシュに飾り付けた。クリスティーンさんは再利用できるものが好き。テープの飾り付けは子どもの誕生日にも使える。
クリスマスツリーは紙テープを使ってスタイリッシュに飾り付けた。クリスティーンさんは再利用できるものが好き。テープの飾り付けは子どもの誕生日にも使える。
きれいな色の三角ペナントが、お祭り気分を盛り上げてくれる。
キッチンの古びた薪ストーブは、この家の最初の持ち主だったレンガ職人が手作りしたもの。古風で心地よい雰囲気を醸し出している。
「冬はこのストーブだけで家中があたたまるんです」とクリスティーンさん。「ストーブの上で料理もします。でも、火加減は難しいですね。ストーブの上のほうには、アドベントカレンダー風にカードを並べてはりました。『手作りに挑戦しよう』とか『映画を見よう』とか、家族で楽しめる活動をカードに手書きしてあるんです。」
「冬はこのストーブだけで家中があたたまるんです」とクリスティーンさん。「ストーブの上で料理もします。でも、火加減は難しいですね。ストーブの上のほうには、アドベントカレンダー風にカードを並べてはりました。『手作りに挑戦しよう』とか『映画を見よう』とか、家族で楽しめる活動をカードに手書きしてあるんです。」
白いチェストの上のモノクロのグラフィックなクリスマスツリーは、プラスティックのパネルで作ったもの。「小さな三角形のプラスティック片を測って、壁にはっていきました。でもありきたりなのは嫌なので、2ヵ所だけ別の色をプラスしています」とクリスティーンさん。
紙でつくったベツレヘムの星ももちろん手作り。「『星 折り方』で検索すれば、いろんな折り方が検索できます。もらいものの包み紙を再利用できる絶好の機会です。薄手の紙でつくっても素敵ですよ。」
クリスマスに向けて、休日にゆっくり家族と一緒にクラフトづくりに取り組むのもカンブリング家のクリスマス準備の楽しみの1つだ。「クリスマスだから、ちゃんと飾り付けなくちゃ、ごちそうをたくさんつくらなきゃと思ってしまうと、それがストレスになってしまうことも。我が家の場合は、数年前からごちそうは数を絞って、『ヤンソンさんの誘惑』など、本当に美味しい伝統料理数品だけをつくることにしました」とクリスティーンさん。(「ヤンソンさんの誘惑」はアンチョビを入れたポテトグラタンの一種。スウェーデンの伝統的なクリスマス料理。)
「あせらずゆっくり、家族でクラフトづくりに取り組めば、子どもの学校生活のことなど、いろんなことを自然に話す機会にもなります。クラフトが完成しなくたってかまいません。大切なのはみんなで一緒にやる、ということなのですから。」
「あせらずゆっくり、家族でクラフトづくりに取り組めば、子どもの学校生活のことなど、いろんなことを自然に話す機会にもなります。クラフトが完成しなくたってかまいません。大切なのはみんなで一緒にやる、ということなのですから。」
カンブリング家のベッドルームは、スカンジナヴィアらしい明るい色にあふれている。もちろん、楽しげな飾り付けもそこかしこに。「交通標識みたいな飾り付けは地元の店でみつけました。私は模様が好き。枕やシーツの木の模様は特に好きな模様です。」
ベッドのヘッドボードは仕上げなしのOSB(木質ボード)で手作りし、壁にスクリューで留めてある。
ベッドのヘッドボードは仕上げなしのOSB(木質ボード)で手作りし、壁にスクリューで留めてある。
娘のエバさんの部屋。エバさんが自らモノクロのインテリアを選んだそう。「私のカラフル好きは遺伝しなかったみたいですね(笑)」とクリスティーンさん。
階段脇の壁紙、スウェーデンを代表する建築家、スヴェン・マルケリウスのデザイン。壁紙を12ローヅ買ってきて、4メートルの壁をDIYで貼った。「やってみる前は、夫は自分で貼れるかどうか自信がなかったみたいですが、今ではすっかりDIYに夢中ですね。」
クリスマスにちなんだ、ちょっと生意気なフレーズを飾るのもグッドアイデア。
「雑貨店で買ったアルファベットのシールを大きな有孔ボードに貼って自作しました。有孔ボードは好きなものをいつでも簡単にかけて飾れるので便利です」とクリスティーンさんは話してくれた。
教えてHouzz
今年のクリスマス、みなさんの家ではどんなものを飾りましたか?
「雑貨店で買ったアルファベットのシールを大きな有孔ボードに貼って自作しました。有孔ボードは好きなものをいつでも簡単にかけて飾れるので便利です」とクリスティーンさんは話してくれた。
教えてHouzz
今年のクリスマス、みなさんの家ではどんなものを飾りましたか?
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