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モミの木以外でも!天然の木で楽しむクリスマスツリーのアイデア
自分だけのクリスマスツリーをお庭で育ててみませんか? 日本の庭でも育てやすい、おすすめの樹木をご紹介します。
舩村佳織
2022年12月2日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
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12月に入ると、街のあちこちでクリスマスのイルミネーションが輝き始めます。ご自宅でもクリスマスツリーやイルミネーションを楽しむ方は多いのではないでしょうか。室内だけでなく、庭にイルミネーションを飾るお宅も増え、「庭木をクリスマスツリーとして飾りたい!」というご要望をいただくこともあります。
では、クリスマスツリーにはどんな木が向いているのでしょうか? この記事では、おすすめの樹木5種と、モミの木を植える場合の管理についてご説明します。
では、クリスマスツリーにはどんな木が向いているのでしょうか? この記事では、おすすめの樹木5種と、モミの木を植える場合の管理についてご説明します。
モミ
クリスマスツリーにはモミの木が使われることが一般的です。常緑針葉樹のモミは、冬でも葉を枯らさず緑を保つことから、その姿は「生命の象徴」とされています。
モミは寒い地域に自生する樹木で、自生地では樹高が30m以上にもなります。そのため、日本の一般住宅の庭に植えることは現実的ではありません。
ここからは、モミと同じ常緑針葉樹の中から、クリスマスツリーに向いている、日本の庭でも育てられる樹木をご紹介します。
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プンゲンストウヒ
シルバーブルーの葉が大変美しい樹木です。アンティークな雰囲気があり、大人っぽいクリスマスツリーがつくれます。
プンゲンストウヒは成長が遅いため、庭木として扱いやすいのも特長です。中でも、とくにおすすめなのが「ファットアルバート」。樹形が整いやすく、病害虫にも強い品種です。最終的には大木になる樹木ですが、成長が遅いため、丁寧に手入れをしていけば大きさを抑えながら樹形を保つことができます。寒さに強く暑さに弱いため、暖かい地域では夏は日差しを避けるよう気を付けて管理しましょう。
成長が遅い分、生産にコストがかかるため、価格が高いのが難点ですが、それだけの価値を感じさせる主役級の樹木です。
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プンゲンストウヒは成長が遅いため、庭木として扱いやすいのも特長です。中でも、とくにおすすめなのが「ファットアルバート」。樹形が整いやすく、病害虫にも強い品種です。最終的には大木になる樹木ですが、成長が遅いため、丁寧に手入れをしていけば大きさを抑えながら樹形を保つことができます。寒さに強く暑さに弱いため、暖かい地域では夏は日差しを避けるよう気を付けて管理しましょう。
成長が遅い分、生産にコストがかかるため、価格が高いのが難点ですが、それだけの価値を感じさせる主役級の樹木です。
コニカ
成長が遅い常緑針葉樹です。クリスマスカラーにぴったりの明るいグリーンの葉を持ちます。
大きくなっても樹高3m程度にしかならないので、狭い庭にも適しています。自然と円錐形にまとまるので、剪定もほとんど必要ありません。葉が密生し、もこもことしたかわいいフォルムになります。
寒さにはとても強い反面、夏の高温多湿が苦手です。日当たりを好む木ですが、暖かい地域では半日陰になる場所を選んで、強い日差しを避けるようにしましょう。
また、葉が密に生えるため、内部が蒸れやすいので、風通しの良い場所に植え、梅雨前には枯れてしまった葉は取り除くようにしましょう。
成長が遅い常緑針葉樹です。クリスマスカラーにぴったりの明るいグリーンの葉を持ちます。
大きくなっても樹高3m程度にしかならないので、狭い庭にも適しています。自然と円錐形にまとまるので、剪定もほとんど必要ありません。葉が密生し、もこもことしたかわいいフォルムになります。
寒さにはとても強い反面、夏の高温多湿が苦手です。日当たりを好む木ですが、暖かい地域では半日陰になる場所を選んで、強い日差しを避けるようにしましょう。
また、葉が密に生えるため、内部が蒸れやすいので、風通しの良い場所に植え、梅雨前には枯れてしまった葉は取り除くようにしましょう。
ムーングロウ
コロラドビャクシンの園芸品種で、青銀色の葉が特徴です。ブルーヘブンというコニファー(針葉樹)とよく似ていますが、ムーングロウの方が成長が遅く、コンパクトにまとまります。環境が合い、よく生育すると樹高4m程度まで伸びます。大きくしすぎたくない場合は、毎年剪定を行うようにしてください。
日当たりを好みますが、半日陰でも生育可能です。日当たりが悪すぎると枯れてしまうので、ある程度日照を確保できる場所に植えましょう。
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スカイロケット
ムーングロウと同じくビャクシンの園芸品種で、すらりとした樹形が特徴です。横に広がらないため、狭い場所でも育てられます。成長は早く、樹高は4m程度まで育ちます。あまり高くしたくない場合は芯を止めることで樹高を抑えることも出来ますが、やや樹形が乱れるので、気を付けながら剪定を行いましょう。
ムーングロウ同様、日当たりの良い場所か、半日陰で育てます。夏の高温多湿が苦手なので、風通しが良く強い西日が当たらない場所を選びましょう。
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ムーングロウ同様、日当たりの良い場所か、半日陰で育てます。夏の高温多湿が苦手なので、風通しが良く強い西日が当たらない場所を選びましょう。
スマラグ(エメラルド)
ニオイヒバの園芸品種で、エメラルドとも呼ばれています。濃いグリーンが美しく、クリスマスにぴったりの色合いです。名前の通り、ニオイヒバは爽やかな香りがあります。成長は比較的遅く、自然と樹形が円錐形にまとまるため、管理しやすいコニファーです。ニオイヒバにはほかにも、グリーンコーンやサンキストという品種があり、どちらも庭で育てやすくおすすめです。
暑さに弱いコニファーが多い中、日本の高温多湿にも耐える強い性質を持つため、育てやすい品種です。日光を好み、日照が足りないと葉色が悪くなるので、日当たりの良い場所に植えましょう。
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ウラジロモミ、ドイツトウヒ
日本に自生するウラジロモミや、モミに似たドイツトウヒなどがクリスマスツリーに使える樹木として庭に植えられることもあります。どちらもモミよりは暖地に向いていますが、とても大きくなる樹木です。結論から言うと、庭木として植えるのはおすすめしません。
地植えをすると、数年の間はクリスマスツリーとして楽しめるかと思いますが、それ以降は大きくなりすぎてしまい飾り付けが困難になります。剪定である程度樹高を抑えることもできますが、上手に剪定をしないと樹形が乱れる原因になります。また、のびのびと育った自然な樹形が最も美しく整うので、剪定の際は十分気を付けて行いましょう。
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ウラジロモミやドイツトウヒを庭に植えたい場合、広い庭ならば問題ありません。自然と樹形が整い、大変美しい樹木なので、スペースさえあればとても魅力的な樹木です。広さが十分に無い場合は、地植えにして数年間クリスマスツリーとして楽しんだ後、大きくなりすぎる前に処分することを考えておきましょう。
鉢で育てるという選択もありますが、成長が早いため、一年に一度、植え替えや根の整理を適切に行う必要があります。根が詰まると先端から枯れこみ、きれいな樹形を維持できません。
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庭のクリスマスデコレーションのポイント
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鉢植えでクリスマスツリー
樹木を植えられるようなスペースが無い場合、鉢植えのコニファーをクリスマスツリーとして飾り付けることもできます。
クリスマスが近くなると、園芸店には寄せ植えに使いやすい苗木サイズのゴールドクレストやブルーアイズという品種のコニファーが並びます。
コニファーを単体で飾り付けても良いですし、ポインセチアや西洋ヒイラギなどと組み合わせて、寄せ植えにしてもかわいいです。
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天然のクリスマスツリーを楽しもう
本物の木をクリスマスツリーにすれば、プラスチックのクリスマスツリーにはない、リアルな質感や香りが楽しめます。クリスマスが大好きな方、ぜひお庭にクリスマスツリーになる樹木を取り入れてみてください。クリスマスへのワクワクをより一層盛り上げてくれるはずです!
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