海外の整理収納プロと一緒に「KonMariメソッド」を検証してみよう
世界中で根強い人気の「KonMariメソッド」。ときめきをくれるアイテムだけを持つ効果など、KonMari流の片付け術をおさらいしてみましょう。
日本だけでなく、世界中で大人気の片づけのカリスマ、KonMariこと近藤麻理恵さん。Netflixで配信中のシリーズ『KonMari~人生がときめく片づけの魔法』(2019)、『KonMari~もっと人生がときめく片づけの魔法』(2021)の効果もあって、「KonMariメソッド」の片づけ術は、現在でも根強い人気を集めています。
シンガポールで片づけや整理収納を仕事としている私自身の見解や、その他の選択肢などを紹介しながら、KonMariメソッドがあなたにとって最善の方法なのかどうかを一緒に考えてみましょう。
シンガポールで片づけや整理収納を仕事としている私自身の見解や、その他の選択肢などを紹介しながら、KonMariメソッドがあなたにとって最善の方法なのかどうかを一緒に考えてみましょう。
KonMari流の基本:まず捨てる、整理整頓はそれから
この法則も非常に的を射たものです。使わないものを片づけることにはまったく意味がありません。不要なものを処分した後ではじめて、使うと決めたものを保管する最適な場所と収納システムを決めるのです。
この法則は、整理整頓の大家が長年にわたり開発してきたさまざまな方法論に通じるものです。
こちらもあわせて
「人生がときめく片づけの魔法」こんまりメソッドに世界が夢中!
この法則も非常に的を射たものです。使わないものを片づけることにはまったく意味がありません。不要なものを処分した後ではじめて、使うと決めたものを保管する最適な場所と収納システムを決めるのです。
この法則は、整理整頓の大家が長年にわたり開発してきたさまざまな方法論に通じるものです。
こちらもあわせて
「人生がときめく片づけの魔法」こんまりメソッドに世界が夢中!
KonMari流の基本:捨てるときは一度にまとめて最後までやりきる
この法則は、必ずしも現実的とは言えないと私は考えます。多くの人と同じように、もしもあなたのお部屋が何年もかけて散らかってきたのだとすれば、それをまとめて全部捨てるのは至難の業でしょう。
向き合わなければいけない物の数々、これまで何年も先送りにしてきた決断を次々と迫られる状況を想像してみてください。あまりに多すぎて、決断を下すことに疲れてしまうかもしれません。捨てなければ、というプレッシャーから、のちのち後悔したり、やる気をなくしたりする可能性もあります。
この法則は、必ずしも現実的とは言えないと私は考えます。多くの人と同じように、もしもあなたのお部屋が何年もかけて散らかってきたのだとすれば、それをまとめて全部捨てるのは至難の業でしょう。
向き合わなければいけない物の数々、これまで何年も先送りにしてきた決断を次々と迫られる状況を想像してみてください。あまりに多すぎて、決断を下すことに疲れてしまうかもしれません。捨てなければ、というプレッシャーから、のちのち後悔したり、やる気をなくしたりする可能性もあります。
一方で、小さいところから部分的に片づけ始め、プレッシャーを感じることなく不要なものを確信をもって手放すようにすれば、捨てるための筋力を鍛えられます。難しい決断も徐々に下せるようになり、それまで無理だと思っていた物を手放せるようになるでしょう。
KonMari流の基本:場所ごとではなく、カテゴリーごとに分ける
自分がどれだけの服や文房具、キッチン用品を所有しているのかを把握するのは大変なことかもしれません。でもカテゴリー別に分けることで、片づけのモチベーションが上がり、何がどれだけ必要なのかを判断する大きなきっかけになります。
ただ、この法則は、家のありとあらゆる場所に大量の物が散らばっている状況では現実的ではありません。何がどこにあるか覚えていない、あるいは簡単に手が届かない場所があり、同じカテゴリーに属する物を探すために家中を歩き回らなければならない場合もあります。
自分がどれだけの服や文房具、キッチン用品を所有しているのかを把握するのは大変なことかもしれません。でもカテゴリー別に分けることで、片づけのモチベーションが上がり、何がどれだけ必要なのかを判断する大きなきっかけになります。
ただ、この法則は、家のありとあらゆる場所に大量の物が散らばっている状況では現実的ではありません。何がどこにあるか覚えていない、あるいは簡単に手が届かない場所があり、同じカテゴリーに属する物を探すために家中を歩き回らなければならない場合もあります。
こうした状況で私のアドバイスは、まずは部屋ごと、エリアごとに分けて徐々に片づけていく方法です。この時点では、たとえば壊れたおもちゃ、色あせた/シミのついた/破れた服、古い雑誌や新聞、賞味期限切れの食品や化粧品など、明らかに不要なものを処分します。
この過程で、似たようなアイテムをまとめ、それぞれのカテゴリーの定位置を決めましょう。この1ラウンド目を終えたら、それぞれのカテゴリーを見直し、2ラウンド目の片づけを始めます。そして必要に応じて、各カテゴリーを最適な場所へ移動させましょう。
この過程で、似たようなアイテムをまとめ、それぞれのカテゴリーの定位置を決めましょう。この1ラウンド目を終えたら、それぞれのカテゴリーを見直し、2ラウンド目の片づけを始めます。そして必要に応じて、各カテゴリーを最適な場所へ移動させましょう。
KonMari流の基本:正しい順序で分別する―服、本、書類、その他、そして思い入れのある物
どんなものにも当てはまる順序など存在しません。あなたにとっての正しい順序でなければいけないのです。物との関係は人それぞれです。私のクライアントに、本に特別な思い入れがあり、必要だとわかっていてもどの本も処分するなんて想像できないという人がいました。本の処分にとりかかったのは片づけの最終段階でしたが、もしももっと早いタイミングだったら、さらに長くてうんざりするほどの時間がかかっていたでしょう。
どんなものにも当てはまる順序など存在しません。あなたにとっての正しい順序でなければいけないのです。物との関係は人それぞれです。私のクライアントに、本に特別な思い入れがあり、必要だとわかっていてもどの本も処分するなんて想像できないという人がいました。本の処分にとりかかったのは片づけの最終段階でしたが、もしももっと早いタイミングだったら、さらに長くてうんざりするほどの時間がかかっていたでしょう。
私は、以下の基準を踏まえ、どこから手をつけるかを決める参考にするのが良いと思います。
- カテゴリーごとの思い入れの強さ。思い入れが少なければ手放すのも簡単で、捨てる勢いをつけることができます。他のカテゴリーよりも服に対する思い入れが少ないのであれば、ぜひそこから始めましょう。そうでなければ、キッチンやデスク、あるいは物置から始めてみましょう。
- ストレスレベル。それは寝室かもしれません。朝、目が覚めて最初に目に入り、夜寝る前に最後に目に入る場所だからです。
- 整理整頓の目的。ホームパーティーを開くことが目的ならば、リビングから始めたいと思うかもしれません。テーブルに食事を並べるのをラクにしたいのであれば、キッチンやダイニングから始めたいと考えるかもしれません。
KonMari流の基本:心がときめく物だけを手元に置く
これこそがこんまり流の画期的な法則と言えるでしょう。従来のやり方では、愛を感じない物、不要なもの、壊れていたり使いづらくなった物を「処分する」という点にフォーカスしがちでした。処分することではなく、手元に残すことにフォーカスするやり方なら、片づけという経験をよりポジティブなものにできるでしょう。
これこそがこんまり流の画期的な法則と言えるでしょう。従来のやり方では、愛を感じない物、不要なもの、壊れていたり使いづらくなった物を「処分する」という点にフォーカスしがちでした。処分することではなく、手元に残すことにフォーカスするやり方なら、片づけという経験をよりポジティブなものにできるでしょう。
とはいえこれは、心がときめかない物はすべて処分しなければならない、という意味ではありません。家族の食事をつくるために鍋やフライパンは必要です。亡き夫や親の思い出の品々を、子どもたちに引き継ぐときが来るまでとっておくこともあるでしょう。
KonMari流の基本:目的を果たすのに役立ってくれた物に感謝を
所有物に対する感情的な思い入れが強い人たちにとっては、物を手放して気持ちに区切りをつけやすくなる法則かもしれません。私のクライアントの10代の男の子には、この法則は効果てきめんでした!でも、クライアントの中には、なんとなく違和感を感じている人もいました。
ですので、処分すると決めた決断に自信があるなら、この感謝の儀式は必ずしも必要ではないでしょうし、手放したくないものにサヨナラをする時には、やってみるとよいでしょう。
片付け・収納アドバイザーを探す
所有物に対する感情的な思い入れが強い人たちにとっては、物を手放して気持ちに区切りをつけやすくなる法則かもしれません。私のクライアントの10代の男の子には、この法則は効果てきめんでした!でも、クライアントの中には、なんとなく違和感を感じている人もいました。
ですので、処分すると決めた決断に自信があるなら、この感謝の儀式は必ずしも必要ではないでしょうし、手放したくないものにサヨナラをする時には、やってみるとよいでしょう。
片付け・収納アドバイザーを探す
この法則は、とても納得できます。片づけとは、目的を達成するための手段であり、目的そのものではありません。
「片づけられるようになりたい」ということではなく、片づけることで家族との時間を多く持ちたいとか、キャリアアップのための勉強をしたいとか、人生におけるストレスを減らしたいとか、借金をなくしたいとか、そういう結果をイメージすることが重要です。目的意識が片づけを始めるモチベーションとなり、途中で苦しくなっても続けられる原動力になるのです。