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線と材、手ざわりを楽しむ暮らしから成る沓間の家
Houzzで記事を執筆する永井理恵子さん。たくさんの家を取材してきたライターの家づくりには参考になるヒントがいっぱいです。
渡辺安紀 |Aki Watanabe
2018年9月18日
富士山の麓・静岡県御殿場市に引っ越して11年、Houzzのほか、さまざまなメディアでライターとして記事を執筆する永井理恵子さん。家を建てるきっかけは前の家が手狭になってきたことだった。息子の福太郎くんが9歳になったのを機に、理恵子さんと夫の瀬川博道さんは家を建てる準備を始めた。
御殿場市内で土地を探していた夫妻は、不動産屋に交通量の多い国道から少し入った静かな土地を紹介された。元大工という土地のオーナーから、木の家を建てる工務店で家を建ててくれるなら手頃な値段にしてくれるという話だった。調べると木の家づくりを得意とする〈一(はじめ)建設〉で、「ふたりとも本物の木の手ざわりが感じられる家を建てたかったので、信頼している大工さんと左官屋さんとしか仕事をしないという社長の言葉を聞き、地元の工務店なら御殿場の気候にも詳しいので安心できると思って土地を購入しました」と博道さん。
御殿場市内で土地を探していた夫妻は、不動産屋に交通量の多い国道から少し入った静かな土地を紹介された。元大工という土地のオーナーから、木の家を建てる工務店で家を建ててくれるなら手頃な値段にしてくれるという話だった。調べると木の家づくりを得意とする〈一(はじめ)建設〉で、「ふたりとも本物の木の手ざわりが感じられる家を建てたかったので、信頼している大工さんと左官屋さんとしか仕事をしないという社長の言葉を聞き、地元の工務店なら御殿場の気候にも詳しいので安心できると思って土地を購入しました」と博道さん。
All photo by SOBAJIMA,Toshihiro
どんなHouzz?
所在地:静岡県御殿場市
住まい手:瀬川博道さん、永井理恵子さん、福太郎くん(12歳)、ゴールデンレトリーバーのスーちゃん(3ヵ月)
敷地面積:281.20㎡
延床面積:119.24㎡(デッキテラス込み)
規模:LDK、洗面、バスルーム、寝室×3、トイレ×2、書斎、納戸
竣工年:2017年
構造:木造軸組
設計:〈ツクリト建築設計事務所〉の高田昌彦さん
施工:〈一建設〉
仕事柄、たくさんの住宅を取材してきた理恵子さん。たまたま取材をすることになった〈ツクリト建築設計事務所〉の高田昌彦さんの作品を見ていたところ、過去のプロジェクト《Arakabe》に惹きつけられた。そのデザインが購入した土地にスッと馴染む気がして、すぐに博道さんに相談。ふたりの意見が一致し、翌日の取材後に高田さんに依頼した。
高田さんへのふたりの要望は3つ。ひとつめは《Arakabe》のようなデッキテラス。仕事柄、寝袋やアウトドアグッズといったかさばるものを頻繁に干す博道さんの要望。ふたつめはボルダリング歴7年の福太郎くん、2年の理恵子さんのためのクライミングウォール。最後は木の家であること。
どんなHouzz?
所在地:静岡県御殿場市
住まい手:瀬川博道さん、永井理恵子さん、福太郎くん(12歳)、ゴールデンレトリーバーのスーちゃん(3ヵ月)
敷地面積:281.20㎡
延床面積:119.24㎡(デッキテラス込み)
規模:LDK、洗面、バスルーム、寝室×3、トイレ×2、書斎、納戸
竣工年:2017年
構造:木造軸組
設計:〈ツクリト建築設計事務所〉の高田昌彦さん
施工:〈一建設〉
仕事柄、たくさんの住宅を取材してきた理恵子さん。たまたま取材をすることになった〈ツクリト建築設計事務所〉の高田昌彦さんの作品を見ていたところ、過去のプロジェクト《Arakabe》に惹きつけられた。そのデザインが購入した土地にスッと馴染む気がして、すぐに博道さんに相談。ふたりの意見が一致し、翌日の取材後に高田さんに依頼した。
高田さんへのふたりの要望は3つ。ひとつめは《Arakabe》のようなデッキテラス。仕事柄、寝袋やアウトドアグッズといったかさばるものを頻繁に干す博道さんの要望。ふたつめはボルダリング歴7年の福太郎くん、2年の理恵子さんのためのクライミングウォール。最後は木の家であること。
高田さんはデッキテラスを最優先に設計を進めた。敷地形状は南向きの正方形。必要な部屋は、執筆をする理恵子さんの書斎、仕事のスケジュールが不規則な博道さんと理恵子さん、そして成長しつつある福太郎くんの個室だった。南側前面にデッキテラス、メインの場所にボルダリングウォール、吹き抜けを中心に部屋を並べていったところ、「ピタっとはまったんです」と高田さん。当初平屋を希望していた夫妻のため、平屋に見える片流れ屋根の2階建ての家にした。
「過去の作品のラインの美しさが素敵だと思ったので、お任せでした」と理恵子さんが話す通り、柱と梁のラインが美しいデッキテラス。180角の柱の太さと軒天が清々しく落ち着いたスペースをつくりだしている。高田さんは「柱を太くして、屋根を薄く軽く見せています。メリハリを出したかったんです」という。家全体を見たときの水平ラインを美しくするのと同時に、デッキテラスのステップを作りやすくするため、屋内と屋外で床板の張る向きを変えている。
寝袋やアウトドア用品のようなかさばるものを干すだけでなく、休みの日には家族でBBQを楽しんでいる瀬川家。秋口にはハンモックをかける予定だ。
「過去の作品のラインの美しさが素敵だと思ったので、お任せでした」と理恵子さんが話す通り、柱と梁のラインが美しいデッキテラス。180角の柱の太さと軒天が清々しく落ち着いたスペースをつくりだしている。高田さんは「柱を太くして、屋根を薄く軽く見せています。メリハリを出したかったんです」という。家全体を見たときの水平ラインを美しくするのと同時に、デッキテラスのステップを作りやすくするため、屋内と屋外で床板の張る向きを変えている。
寝袋やアウトドア用品のようなかさばるものを干すだけでなく、休みの日には家族でBBQを楽しんでいる瀬川家。秋口にはハンモックをかける予定だ。
深い軒は夏の日差しを遮り、涼しくなってくる9月になると光が屋内に差し込むようになる。
本物の素材感を強調するためにノコ目を残した柱は、時がたつにつれて色が灰色に変化する。柱、外壁、デッキテラスと1階LDKの床に国産のスギを使った。
玄関扉の屋内側は杉の木目と色味を楽しむことができる。このスペースには壁一面のクローゼットとトイレ、納戸がある。
トイレは〈TOTO〉の《ネオレスト》。スティックリモコンのデザインが気に入った。洗剤を選ばずに掃除ができることも理恵子さんにはプラスのポイントだった。
トイレは〈TOTO〉の《ネオレスト》。スティックリモコンのデザインが気に入った。洗剤を選ばずに掃除ができることも理恵子さんにはプラスのポイントだった。
部屋の中が見えにくいタイプのカーテン:〈リリカラ〉、アルミと樹脂の複合サッシ:〈YKK〉、クライミングウォールのホールド:〈VOCK〉
玄関入って右手、カーテンボックスと梁、照明の直線が美しく整ったLDK。掃き出し窓を開ければデッキテラスとつながり、爽やかな風が入る。
理恵子さんは「肩肘はらずに心地よく暮らせるには」を基準にすべてを選んでいる。以前はソファが荷物置場になりがちだったので、〈天童木工〉の《ロッキングチェア》を置いた。窓を開けて風が入ったときに音が気にならないよう、窓まわりはカーテンに。窓は樹脂サッシにしようと思っていたが、寒冷地というほどでもないので、アルミと樹脂の複合サッシを採用した。
写真左手リビングの北側は、壁一面がフォーカルポイントのクライミングウォールだ。「木の質感を残した柿渋塗装のホールドが気に入っています」と理恵子さん。ホールドのコース設定はふたりの先生である南裏健康さん、保恵さん夫妻が担当した。
玄関入って右手、カーテンボックスと梁、照明の直線が美しく整ったLDK。掃き出し窓を開ければデッキテラスとつながり、爽やかな風が入る。
理恵子さんは「肩肘はらずに心地よく暮らせるには」を基準にすべてを選んでいる。以前はソファが荷物置場になりがちだったので、〈天童木工〉の《ロッキングチェア》を置いた。窓を開けて風が入ったときに音が気にならないよう、窓まわりはカーテンに。窓は樹脂サッシにしようと思っていたが、寒冷地というほどでもないので、アルミと樹脂の複合サッシを採用した。
写真左手リビングの北側は、壁一面がフォーカルポイントのクライミングウォールだ。「木の質感を残した柿渋塗装のホールドが気に入っています」と理恵子さん。ホールドのコース設定はふたりの先生である南裏健康さん、保恵さん夫妻が担当した。
2階に登る福太郎くん。ホールドをつけてから更に上達している。
写真左下は理恵子さんの寝室入口。その上の正方形の開口部は福太郎君の部屋へつながり、クライミングウォールから入ることもできる。壁の右手に浴室・洗面への入口があり、2階への階段は壁の裏にある。さらに右手に理恵子さんの書斎、その上に博道さんの部屋がある。
開口部は引き戸を閉めることもでき、開けておけば「家族の声が通るので、実に便利です」と理恵子さん。デザイン性と機能性を兼ね備えた空間は木がしつこくなりすぎないよう、ところどころ白で抜けをつくっている。
写真左下は理恵子さんの寝室入口。その上の正方形の開口部は福太郎君の部屋へつながり、クライミングウォールから入ることもできる。壁の右手に浴室・洗面への入口があり、2階への階段は壁の裏にある。さらに右手に理恵子さんの書斎、その上に博道さんの部屋がある。
開口部は引き戸を閉めることもでき、開けておけば「家族の声が通るので、実に便利です」と理恵子さん。デザイン性と機能性を兼ね備えた空間は木がしつこくなりすぎないよう、ところどころ白で抜けをつくっている。
博道さんの部屋から階下を見下ろす。
システムキッチン:〈クリナップ〉の《ラクエラ》
味噌を手づくりする理恵子さんとそれを手伝う博道さん。直径30cmのホーローのたらいが洗えるキッチンを希望した。システムキッチンのワークトップは人工大理石。水音が静かなシンクを選んだ。
システムキッチン:〈クリナップ〉の《ラクエラ》
味噌を手づくりする理恵子さんとそれを手伝う博道さん。直径30cmのホーローのたらいが洗えるキッチンを希望した。システムキッチンのワークトップは人工大理石。水音が静かなシンクを選んだ。
背面は造作のカウンター収納とオープンシェルフ。棚は理恵子さんの身長でも届く高さになっており、吹き抜けの天井の高さが一層強調されている。バックスプラッシュのタイルは木と白い壁が映えるように高田さんがグレーをセレクト。ゴミ箱の置き場もつくってもらった。
棚の上には理恵子さんが集めている作家ものの器や木の器が並ぶ。「素材がもつ手ざわりを活かしたものが好きなんです」と理恵子さん。カウンター上のソーダマシンは最近購入したアイテム。友人からプラスチックゴミを減らせると聞いて購入。浅間神社に湧き水を汲みに行き、ソーダ水をつくったり、美味しいコーヒーを入れたりと富士山の恵を日々享受している。
棚の上には理恵子さんが集めている作家ものの器や木の器が並ぶ。「素材がもつ手ざわりを活かしたものが好きなんです」と理恵子さん。カウンター上のソーダマシンは最近購入したアイテム。友人からプラスチックゴミを減らせると聞いて購入。浅間神社に湧き水を汲みに行き、ソーダ水をつくったり、美味しいコーヒーを入れたりと富士山の恵を日々享受している。
手際よく男飯をつくる福太郎くん
新しい家になって家でご飯を食べる回数が増えたという瀬川家。福太郎くんが自然とキッチンに立つようになり、嬉しい変化が起きている。洗い物を手伝ってくれるため、食洗機は入れなかった。自分で使った食器を自分で洗う人間になってほしいという親心もあるという。
新しい家になって家でご飯を食べる回数が増えたという瀬川家。福太郎くんが自然とキッチンに立つようになり、嬉しい変化が起きている。洗い物を手伝ってくれるため、食洗機は入れなかった。自分で使った食器を自分で洗う人間になってほしいという親心もあるという。
ダイニングチェア:〈シラカワ〉の《ポロック》、〈飛驒産業〉の《森のことば ibuki》、《クレセント》、〈ミナ・ペルホネン〉の生地を使ったスツール
クルミ材のダイニングテーブルは理恵子さんの友人でもある小山町の〈トレオファニチャーワークス〉、石井直樹さんに依頼。石井さんに家を見せてから製作してもらった。ホットプレートを置いても手元にスペースが残るようにと、160cm×90cmのサイズだ。ダイニングチェアは、函南町の〈田中家具〉で、たくさんの椅子に家族で実際に腰掛けて、好みのものをそれぞれ選んだ。
クルミ材のダイニングテーブルは理恵子さんの友人でもある小山町の〈トレオファニチャーワークス〉、石井直樹さんに依頼。石井さんに家を見せてから製作してもらった。ホットプレートを置いても手元にスペースが残るようにと、160cm×90cmのサイズだ。ダイニングチェアは、函南町の〈田中家具〉で、たくさんの椅子に家族で実際に腰掛けて、好みのものをそれぞれ選んだ。
福太郎君の料理を興味津々にのぞくスーちゃんと博道さん。理恵子さんはダイニングテーブルから見守る。
ダイニングテーブル上には、〈木(こ)もの|NAKAYA〉の 中矢嘉貴さんが手がけたケヤキのランプシェードを取り付けた。淡い光で波状の木目が浮かびあがる。生木を旋盤で削ってから乾燥させるという工程なので、たわみかたがひとつひとつ異なり、自然そのもの姿に一目惚れした。
ダイニングテーブル上には、〈木(こ)もの|NAKAYA〉の 中矢嘉貴さんが手がけたケヤキのランプシェードを取り付けた。淡い光で波状の木目が浮かびあがる。生木を旋盤で削ってから乾燥させるという工程なので、たわみかたがひとつひとつ異なり、自然そのもの姿に一目惚れした。
ノコ目を入れた杉板(30mm)の感触と心地よい風を楽しむスーちゃん
家を見にきてくれた石井さんからも「すごくいい杉を使っているね」とお墨付きをもらった。理恵子さんは「傷がついても気にせず暮らせるので忙しい人には無垢の床がいいと思います」という。
家を見にきてくれた石井さんからも「すごくいい杉を使っているね」とお墨付きをもらった。理恵子さんは「傷がついても気にせず暮らせるので忙しい人には無垢の床がいいと思います」という。
洗面台は四角くて大きく、水はねが気にならないものに。上から差し込む光と照明が美しい影をつくりだす。
バスルームはユニットバス。洗濯するものが多い博道さんと、福太郎くんのためにも浴室乾燥機能は必須だった。
バスルームはユニットバス。洗濯するものが多い博道さんと、福太郎くんのためにも浴室乾燥機能は必須だった。
理恵子さんが「男たちの城」と名付ける2階には博道さんと福太郎くんの個室がある。福太郎君の部屋からは富士山が、博道さんの部屋からは丹沢山系の美しい山並みを眺めることができる。廊下の梁は壁と天井に合わせた白の塗装で視覚的に存在を消している。一方、個室の梁はクリア塗装を施し、部屋に温かみをプラスしている。
部屋と部屋の間や、クローゼットには段差がない。忙しい毎日を送る瀬川家にとって掃除機をかけるときのストレスがなくなったのは大きな変化だった。「御殿場は湿気が多くカビが生えやすいと感じていたので、クローゼットに扉をつけずに風通しをよくしてもらいました」と理恵子さん。
部屋と部屋の間や、クローゼットには段差がない。忙しい毎日を送る瀬川家にとって掃除機をかけるときのストレスがなくなったのは大きな変化だった。「御殿場は湿気が多くカビが生えやすいと感じていたので、クローゼットに扉をつけずに風通しをよくしてもらいました」と理恵子さん。
外構は以前から理恵子さんがお願いしたかった〈有賀庭園設計室〉に依頼。「あえて言わなくても横のラインを強調した提案をしてくれたのでお任せでした」と高田さん。敷石がさりげなく来客を玄関へいざなう。
夫妻は焼杉の外壁に憧れたが、メンテナンスや予算の面から、杉板黒塗装ノコ目仕上げに。玄関扉も同じ色で仕上げて溶け込ませ、建物の全体形状に視線を集中させる。
庭木はシャラの木を中心にネジキ、リキュウバイ、アオハダなどが植えられている。山登りが趣味の理恵子さんは、冬の葉っぱが落ちているときの樹形が好きなので、葉っぱが落ちてもきれいな木をリクエストした。
家づくりの過程で高田さんと夫妻にとって印象的なできごとがあった。具体的なイメージを高田さんが聞いたとき、理恵子さんが2つの雑誌を例に挙げて「いくつになっても暮らしやすい、美しくデザインされた木の家」と答えた。高田さんにとっては、はっきりと目指すものが見えた瞬間で、夫妻にとっては自分たちのイメージが伝わったと感じた瞬間だった。ほしい家を言語化したときに専門家の方と共通認識をもてたことも家づくりに大いに役立った、と夫妻は振り返る。
庭木はシャラの木を中心にネジキ、リキュウバイ、アオハダなどが植えられている。山登りが趣味の理恵子さんは、冬の葉っぱが落ちているときの樹形が好きなので、葉っぱが落ちてもきれいな木をリクエストした。
家づくりの過程で高田さんと夫妻にとって印象的なできごとがあった。具体的なイメージを高田さんが聞いたとき、理恵子さんが2つの雑誌を例に挙げて「いくつになっても暮らしやすい、美しくデザインされた木の家」と答えた。高田さんにとっては、はっきりと目指すものが見えた瞬間で、夫妻にとっては自分たちのイメージが伝わったと感じた瞬間だった。ほしい家を言語化したときに専門家の方と共通認識をもてたことも家づくりに大いに役立った、と夫妻は振り返る。
もちろんHouzzを家づくりに活用した理恵子さん。テーマごとにアイデアブックを作成し、気に入った写真を保存した。その際、後で見返しても忘れないよう何が気になっていたかをメモした。「形が好き、庭との関係性がいい……といった簡単なコメントで十分です。たくさんの情報のなかから、共感できるものを残し、予算とのバランスを取りながら優先順位をつけていけば納得のいく家づくりができると思います」と教えてくれる。
夫妻は、好きなものが固まったこの年齢で家を建ててよかったと話す。「私たちにとって一生に一度の家ですから、かっこつけて暮らすのは疲れると思いました。本物の素材を肌で感じながら、傷がついても気にならないくらいの家。その家そのものを美しくつくってもらったので、自分たちが日々頑張らなくてもいいんです」
完成してから1年ぶりの撮影で《沓間の家》を訪れた高田さん。瀬川家の暮らしぶりを見て、自分が住みたい家ってこういう家なのかな、と思ったそう。シンプルで自然とつながりながら素材の感触を楽しみ、少しアナログな生活を慈しむ日々。「家具や食器がならび、瀬川さんたちが暮らし始めてやっと完成したと感じました」
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完成してから1年ぶりの撮影で《沓間の家》を訪れた高田さん。瀬川家の暮らしぶりを見て、自分が住みたい家ってこういう家なのかな、と思ったそう。シンプルで自然とつながりながら素材の感触を楽しみ、少しアナログな生活を慈しむ日々。「家具や食器がならび、瀬川さんたちが暮らし始めてやっと完成したと感じました」
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