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お片付け上手を育てる! キッズルームの収納アイデア
自分で楽しくお片付けができれば、子ども部屋はいつもすっきり。2~3歳の幼い頃からスポーツに夢中になる年代まで、男の子の部屋も女の子の部屋も、きっといい収納アイデアが見つかりますよ。
takako kawaguchi
2015年4月16日
子どもが大きくなるにつれて、どんどん増えていくおもちゃや絵本。ゴチャゴチャに散らかった部屋ではお気に入りのおもちゃも迷子になりがちで、子どもはワーワー号泣、親は片づかなくてイライラ。そんな親子ともにストレスのたまる事態を避け、身のまわりのことがきちんとできる自立した子に育てるために、まずは子どもが自然とお片付けをできる収納の環境を整えてみましょう。やりやすい形や場所を選んだり楽しんでできるしかけを作ることが、「きれいにできた!」という達成感と自信を育み、お片づけ上手へとつながります。
子どもが一番出し入れしやすい形といえば、間仕切りの少ないオープン棚です。ポンと置くだけでお片づけ完了、なのだからこれは簡単! ぬいぐるみやブロック、おままごとセットなど、大きさがまちまちで入れ替わりも激しいおもちゃの収納場所は、あまり細かく仕切らず、大まかに分かれているくらいでちょうどよいのです。ギュウギュウに詰め込まず、スペースにゆとりをもって収納すると、スムーズなお片付けにつながります。写真はブロックキューブのようなオープンボックスを並べて設置、リズミカルでいかにも楽しげな、立体感のある壁面収納となっています。元気なオレンジ色でメリハリのある色分けにしているのも子どもの気分を上げるポイント。
ベンチ下などの低い場所は、まだ2~3歳の子どもでも手が届きやすい絶好の収納ポイントです。ブロッキングしたスペースに持ち手のあるおもちゃ箱やかごを入れれば、持ち上げずにひっぱったり押し込んで出し入れできるので、幼いうちから使いこなせます。箱やかごを揃えることが、すっきりと統一感のある部屋に見せるコツ。
同じくベンチ下スペースを活用した例ですが、こちらはキャスターつき収納を採用。ちょっと重たい積み木や鉄道模型のおもちゃなどを入れておくのに最適です。隣の部屋へ持っていきたいときも、子どもが自力で運べるので「ママ~、きて~」から解放されるかも。キャスターつきはついつい出しっぱなしにして、つまずいてケガをした…なんてことになりがちですが、きちんと収納できるスペースを作れば安心です。
余談になりますが、子ども部屋でベッドを使おうと考えているなら、ベッド下収納のあるタイプがやはりおすすめ。置き場所に困るボードゲームやハロウィン、クリスマスなどのシーズンアイテムを入れておくにも、この大きさが重宝するのです。他にはない大きな引き出しのスペースを活かして、コレクションのミニカーをぎっしりと並べ、毎日見て楽しんでいるというお友だちもいます。
入れたものの場所がわからなくなったり、空いているところにとりあえず投げ込むだけ、となってしまう予防策として、収納棚の扉をカラーリングするという手も。見た目も楽しげで、キッズルームのアクセントにもなります。「ここは何色がいい?」と一緒に相談しながらペイントできれば、大好きなお片づけの棚、として子どもにとって大切な存在になるはず。
収納ボックス自体の色や大きさを変えるのも、中に何を入れたか覚えやすい方法です。同じシリーズの色違い、大きさ違いで揃えれば、見た目もゴチャゴチャせず、インテリアとしてうまくまとまります。ボックスを棚に入れて使う場合、メッシュ状のものを選ぶと、低い位置からでも中身が見やすく、幼い子どもでもきちんと元のところにしまえます。
年齢が上がってもなかなか処分できないのが、愛着のあるぬいぐるみ。引き出しや箱にしまうのは抵抗がある子も多いようです。そんなときはデザインのよい大きめのかごで「みんなのおうち」を作ってあげてはいかがでしょう。寝るときにはベッドサイドに移動して、一緒に寝ることもできるので喜びます。さらに増えてかごからこぼれ落ちそうになっている、そんな様子もナチュラルなイメージのかごなら絵になります。
夢のあるフォルムに魅かれて自然と遊び、自然としまうことのできるこんな収納家具も、お片付けの習慣づけに役立ちます。大きな家具である必要はなく、小ぶりなものでもOKです。形にインパクトがある場合は、色調を他の家具と揃えて部屋になじませるようにします。キッズルームの真ん中に配置し、その家具を中心に子どもの遊びが広がっていくような空間づくりが理想です。
写真はベッドへの階段下を活用した収納棚。段状のユニークな形が子どもの心をとらえます。「何を入れようかな」「この本の高さはぴったりだな」とワクワクしながら入れるものを決めていく、自発的に片付けに興味を持たせるしかけです。小学校に入る頃からは、ベッド幅90~110㎝ほどの奥行きを活かし、奥には普段使わないものをしまうなどの収納術を考え出せるようになるでしょう。
散らかりがちな絵本収納の参考例もひとつ。表紙を見せながらきちんと収納できる回転ラック式の絵本棚は、本屋さんで選ぶような気分で手に取り、読み終えたらストンと戻せるからちびっこでも簡単。狭くて絵本を置くスペースがない、というときも、省スペースでたくさんの本を収められそうです。
お片づけの習慣が少しずつでも身につけられるよう、子どもが無理なく楽しんでできる収納を、ぜひご家庭で工夫してみてください。
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