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日本でもとり入れられる、靴の意外な収納アイデア
靴は玄関で脱ぐ、という決まりがない国の靴の収納は、私たち日本人から見るとやはり意外な場所や方法ばかり。でもその分、発想の転換にもなり、「これはいただき!」というアイデアもあるのでは?
上野朝子|Asako Ueno
2015年4月3日
ニューヨークで暮らし始めて6年になりますが、こちらに引っ越して間もない頃に、あるクリエイターのお宅の取材に出かけました。古いアパートは小さいながらも、個性あふれる魅力的なインテリアで、ため息の連続でした。そして一番驚いたのが、靴の収納を、玄関ではなくベッドルームに置いた、古い木製のワインラックで応用していたこと。文化の違いといえばそれまでかもしれませんが、とても衝撃的だったことを今もよく覚えています。日本と違い、室内でも靴を履く習慣のあるアメリカ。今はエントランスで靴を脱ぐ家も増えてきましたが、改めて考えると、エントランスに靴の収納がない家がほとんどです。そして、日本のように「靴箱は玄関に」という決まりがない分、靴の収納のアイデアもさまざまです。日本の暮らしでも参考になるアイデアが見つかったので、その様子を少し覗いてみましょう。
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私が衝撃を受けたお宅とほぼ同じ靴の収納がこちらです。今思えば、服のクローゼットがベッドルームにあるのなら、靴もそばにあったほうがコーディネートしやすく、理にかなっているとも言えますね。日本では、ベッドルームに今日履いた靴を持って入るのはちょっと気が引けますが、アンティークの棚を本来とは別の目的に使う、というアイデアはいただけそうです。
これもやはりベッドルーム。靴を並べたオープンの棚にカーテンをつけただけですが、それだけで気分的にかなり抵抗が薄れますね。靴自体をいつも清潔に保つのもポイントでしょうか。
アンティークのガラス棚に、きれいなハイヒールを収納しているシーンです。見た目に美しい靴であれば、または、ヒールの高さや、形が似ているものを並べるなら、ショーケースのディスプレイのように見える、こんな棚もあり、かもしれませんね。
ヴィンテージの本棚を靴の収納に使っています。日本では靴は見せない収納が主ですが、見えた方が便利なのかな?という気持ちにさせられます。いかがですか?
ワイヤーバスケットを使って、スニーカーを収納。あまり気をつかわない普段履きの靴の収納アイデアとしては、いいのではないでしょうか。学校やスポーツジムのロッカーのような雰囲気もあります。
ワードローブの一番下の深い引き出しに、靴を立てて収納しています。洋服とのコーディネートにも便利そうです。
階段を利用した靴箱。玄関近くの階段です。これは日本の環境でも使えそうなアイデアではないでしょうか?
こういう図は、ちょっとホッとしますね。エントランスにベンチを作り、その下を靴の収納に使っています。
これもエントランス。バックドア(キッチンに続く裏のドア)かもしれません。ドアを開けるとコートハンガーがあり、その横に靴が並んでいます。サイズもたっぷりと大きくて、使いやすそうです。
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アメリカ、特にニューヨークでは玄関ホールのないアパートがほとんど。そこで便利なのが、このブーツトレイです。ゴム製が多いのですが、泥のついた靴は、ここで脱ぎます。大きめのトレイで代用できそうです。
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