30代建築家夫妻による自邸リノベーション、「昭和感」を楽しみ、つくる《ヤマノネハウス》
建築家夫妻が選んだのは、築48年の昭和に建てられた一軒家。断熱ワークショップを開催し、快適な環境で家の個性である「昭和感」を大切にした逗子の家をご紹介します。
渡辺安紀 |Aki Watanabe
2018年2月19日
「妄想から打ち上げまで」というスローガンで活躍する〈ハンディハウスプロジェクト〉のメンバーであり、神奈川県逗子市の海岸で海の家を経営して5年になる〈中田製作所〉の中田裕一さんと理恵さん。もともと都心にも通える緑豊かなエリアに一軒家を、と考えていた二人は、「面白い人と自営業仲間が集まる」逗子でリノベーションが可能な一軒家を探していた。
理恵さんは東日本大震災のあと、東北の仮設住宅に断熱材を追加するプロジェクトに参加。ホームセンターで買える材料を使い、被災者への負担を最小限に抑えて住環境を改善するボランティア活動を行った。その経験から、費用対効果やライフプランに合った無理のない家づくりの重要性を、プロ目線で再確認したという。負担を抑えつつ、自分たち好みに家づくりを楽しむスタイルを「エコDIY」と呼んでいる。
将来のことも考えて、まずは中古物件をリノベーションし、資金に余裕ができたら、建て直すことを視野にいれている。不動産屋には、一戸建て、駅から徒歩圏内、駐車スペースありという条件と予算を伝え、これだと思う物件に出会うまで1年半をかけた。
理恵さんは東日本大震災のあと、東北の仮設住宅に断熱材を追加するプロジェクトに参加。ホームセンターで買える材料を使い、被災者への負担を最小限に抑えて住環境を改善するボランティア活動を行った。その経験から、費用対効果やライフプランに合った無理のない家づくりの重要性を、プロ目線で再確認したという。負担を抑えつつ、自分たち好みに家づくりを楽しむスタイルを「エコDIY」と呼んでいる。
将来のことも考えて、まずは中古物件をリノベーションし、資金に余裕ができたら、建て直すことを視野にいれている。不動産屋には、一戸建て、駅から徒歩圏内、駐車スペースありという条件と予算を伝え、これだと思う物件に出会うまで1年半をかけた。
駅から徒歩17分、閑静な住宅街の坂の途中にある中田さんの家。1969年に建てられ、今年で築48年になる。前の住まい手の荷物を片付けるところからスタートしたため、周辺の相場よりは手頃だった。外観は手を加えていないので、昭和の家の風情がそのまま残っている。玄関扉は外側に古材を張り、内側を鮮やかな山吹色に塗り替えた。将来的な建て替えを念頭に、使えるものは手を加えて使い続け、新しく使用した建材も将来的に建て替えるときにも使えるよう施工した。
上段:改修前の間取り
下段:改修後の間取り
どんなHouzz?
所在地:神奈川県逗子市
概要:リノベーション
住まい手:中田裕一さん、理恵さん、11ヵ月の女の子
敷地面積:165平方メートル
延床面積:72平方メートル
構造:木造(築48年)
間取り:3LDK
竣工:2017年
設計・施工:中田製作所
下段:改修後の間取り
どんなHouzz?
所在地:神奈川県逗子市
概要:リノベーション
住まい手:中田裕一さん、理恵さん、11ヵ月の女の子
敷地面積:165平方メートル
延床面積:72平方メートル
構造:木造(築48年)
間取り:3LDK
竣工:2017年
設計・施工:中田製作所
玄関の土間に張ったのは〈名古屋モザイク工業〉の《CLAYDROP(クレイドロップ)》。「この家では、今まで提案して採用されなかったものや、実際に使って余ったものを使っています。基本的に自宅では仕事はしませんが、ときどき実物を見てもらうためにクライアントを招くこともあります。スイッチや戸棚を実際に見ると、イメージが絞りやすいようです」と理恵さん。
玄関の右手には、下駄箱。前の住まい手が使っていた桐箪笥だ。奥行きを短くして、引き出しを抜いて下駄箱につくりかえた。写真左手のかごが置かれたインドのスツールも、もともとこの家にあったもの。フックを取り付け、センスのいい小物を合わせることで、懐かしさと新しさが調和している。傘立てはコンクリートブロックに色を塗って重ねたもの。
リノベーションする前は、柱の位置にダイニングと玄関を区切る壁があった。写真右手、壁の裏手にあるトイレと洗面スペースを広げた分、玄関はコンパクトになったが、玄関とダイニングの間の壁を取り払い、玄関正面にある庭への大きな掃き出し窓で視線が抜けるため、とても開放感がある。
電線管とハンガーレールまわりには、ジオラマで使う人形が飾られている。
玄関右手にはお子さんの写真も含めてコラージュした壁。右端は古時計の文字盤とフレームをはずし、歯車をあらわしにした。時計の本質的な美しさを引き出している。
購入して片付けながら住み始めてから、仕事の都合でなかなか自宅に手がつけられなかった中田夫妻。冬のあいだはどれだけ暖房をつけても室温が9℃以上にあがることはなかったという。「実際に住んでみて、どこに断熱が必要か優先順位が明確になりました」と理恵さん。
写真は玄関を入って正面の大きな掃き出し窓。この家にはもともとラワン材が多く使われていたため、新しく設けた建具枠もラワン材でつくった。既存のカーテンボックスはディスプレイ棚も兼ねている。取り付けたのはハニカムスクリーン。不織布製なので、下ろすとまるで障子越しのような優しい光が入り、間に空気を含むハニカム構造が断熱効果を高めてくれる。
写真は玄関を入って正面の大きな掃き出し窓。この家にはもともとラワン材が多く使われていたため、新しく設けた建具枠もラワン材でつくった。既存のカーテンボックスはディスプレイ棚も兼ねている。取り付けたのはハニカムスクリーン。不織布製なので、下ろすとまるで障子越しのような優しい光が入り、間に空気を含むハニカム構造が断熱効果を高めてくれる。
フローリングは〈岡崎製材〉のオーク材を使用。リビングはもともと、土、床板を支える横木の根太(ねだ)、合板、既存のフローリングという構造だったため、既存のフローリングの上に断熱材の《スタイロフォーム》を敷き、根太を渡し、合板を張ってフローリングを敷いている。この作業はDIYワークショップで参加者が作業した。
ダイニングテーブルは、脚だけ購入して、天板はラワン材を使用。天板の真ん中は熱い鍋をそのまま置けるよう、タイルを貼る予定。ダイニングチェアは〈トーネット〉のヴィンテージ。デザイン違いを2脚ずつ購入し、組み合わせている。
当初は壁に対して斜めにカウンターが振れていたキッチンのカウンターを、シンクと平行にした。
理恵さんのお父さんと裕一さんが残すことにこだわった、〈モダン・メイド〉のコンロはプロにクリーニングを依頼。コンロの真ん中が排気のファンになっていて、右側がグリル、左側が電熱式のコンロになっている。しぶしぶ残したところ、話の種になる珍しさと、ファンの活躍で、理恵さんも愛着が湧いてきた。
シンクは、サイズと深さを指定して〈中野製作所〉に依頼。水栓はレトロなデザインが気に入った〈パパサラダ〉の《ダブルクロスシリーズ》。角の天井部に見えないようにもうひとつ換気扇がついている。
天板は周りに合わせてラワン材に。キッチンの引き出しも造作だ。「シンク横に普段づかいの食器をしまう引き出しを取り付け、片付けが楽になるよう計画しました。自分好みにレイアウトできるのが造作の魅力です」と理恵さん。
天板は周りに合わせてラワン材に。キッチンの引き出しも造作だ。「シンク横に普段づかいの食器をしまう引き出しを取り付け、片付けが楽になるよう計画しました。自分好みにレイアウトできるのが造作の魅力です」と理恵さん。
アルヴァ・アアルトのテキスタイルのようなタイル使い。〈名古屋モザイク工業〉《SLENDER WA》シートを一部カットし、組み替えて貼った。釉薬の色味のもつ、昭和レトロでありながらモダンな雰囲気は建物ととても調和している。
吊り戸棚は、はずすとそのあとの作業が増えるため、既存のままで色を塗り替えるだけにとどめた。取っ手は過去のプロジェクトで使用したものを1セットずつ取り付けている。
吊り戸棚は、はずすとそのあとの作業が増えるため、既存のままで色を塗り替えるだけにとどめた。取っ手は過去のプロジェクトで使用したものを1セットずつ取り付けている。
見せる食器は〈岡崎製材〉のヴィンテージマーケットで購入した、ガラス戸が美しい戸棚に収納している。「クライアントの一人に置き家具を選ぶのがとても上手な方がいて、刺激を受けました。見せ方、選び方を磨いていきたいです」と理恵さん。
左手が洗面、トイレ、バスへの入口。扉のテキスタイルをかけてある部分は今後換気ができるように開閉できる戸を取り付ける予定だ。
左手が洗面、トイレ、バスへの入口。扉のテキスタイルをかけてある部分は今後換気ができるように開閉できる戸を取り付ける予定だ。
表情が異なる六角形の天然石タイルが美しい洗面スペース。
タイル:〈平田タイル〉《オイスターストレート・モザイク》、洗面ボウル:〈サンワカンパニー〉《シンエッジ》、水洗:〈イブキクラフト〉《エッセンス・PIVOT》
タイル:〈平田タイル〉《オイスターストレート・モザイク》、洗面ボウル:〈サンワカンパニー〉《シンエッジ》、水洗:〈イブキクラフト〉《エッセンス・PIVOT》
バスルームは予算の都合上、手をつけていないが、扉を引き戸から開き戸に変えた。ノブや上部にプレートを取り付けて、フレームの色を生かしたかっこよさを引き出している。
山に挟まれた土地のため、以前の間取りでは午前中は1階が暗かった。そこで、ダイニングと和室の間にあった、和室の押入れの壁を取り払い、採光を確保。このあと建具を取り付ける予定で、建具を引き込めば現在と同じようにワンルームとして使える。
階段下のスペースを利用してニッチとして棚を取り付けた。下段に、子供のおもちゃや子育てに必要なアイテムをしまい、上段にはちょっとした荷物の置き場にして、見せたくないものを視界に入りにくくしている。子供のおもちゃは半分をすぐ出せるところにしまい、半分を隠して飽きたら入れ替えるというように、おもちゃの量が増えすぎないよう工夫している。ディスプレイ棚には海の家、《オケハウス》などの建築模型が並ぶ。
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My Houzz:バルコニーとリビングをひとつにした、積み木のような家《オケハウス》
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理恵さんは、家づくりを計画するときは、どんな間取りを快適と感じ、何が我慢できないか生活の好みをみつめ直すことが重要だと話す。
たとえば中田夫妻なら、リビングはいつも明るく、ワンルームのように開放感があるほうが暮らしやすい。お互い古いものに惹かれるが、アンティークで高価なものが好きというよりは、古いものがもつ風情が好きだという。そこから導きだされたテーマが「昭和感」。残せるものは残して、新しいものも古いものと見分けがつかないようにした。実際、説明を聞かないと、どこが古くてどこが新しいのかわからないほどだ。
「二人の違うところは寒さへの感じ方です」と理恵さん。栃木県佐野市出身の裕一さんと、神奈川県三浦市出身の理恵さん。裕一さんは寒さにどちらかと言うと強いほうで、どこまで壁を抜くかは議論になった。2階への階段の入口に扉をつけたのも、熱が逃げて暖房効果を下げないようにするためだ。今は北側に位置する玄関の昭和のガラスを残しつつ、どう寒さを防ぐかについて議論している。
たとえば中田夫妻なら、リビングはいつも明るく、ワンルームのように開放感があるほうが暮らしやすい。お互い古いものに惹かれるが、アンティークで高価なものが好きというよりは、古いものがもつ風情が好きだという。そこから導きだされたテーマが「昭和感」。残せるものは残して、新しいものも古いものと見分けがつかないようにした。実際、説明を聞かないと、どこが古くてどこが新しいのかわからないほどだ。
「二人の違うところは寒さへの感じ方です」と理恵さん。栃木県佐野市出身の裕一さんと、神奈川県三浦市出身の理恵さん。裕一さんは寒さにどちらかと言うと強いほうで、どこまで壁を抜くかは議論になった。2階への階段の入口に扉をつけたのも、熱が逃げて暖房効果を下げないようにするためだ。今は北側に位置する玄関の昭和のガラスを残しつつ、どう寒さを防ぐかについて議論している。
和室の障子は断熱障子。ホームセンターでも買える断熱性能の高い《ポリカツインフリー》パネルを障子の内側にはめ込んで角材で固定し、外側と内側に障子を貼っている。「いちばん簡単なエコDIYです。」と理恵さん。
既存の床下は地面だったので、気密シートを貼り、30mmの《スタイロフォーム》を入れ、12mmの合板を張り、表替えして畳縁を新調した畳を入れた。
既存の床下は地面だったので、気密シートを貼り、30mmの《スタイロフォーム》を入れ、12mmの合板を張り、表替えして畳縁を新調した畳を入れた。
障子も、和室の壁も床も、断熱ワークショップを開催して、多くの人に断熱の大切さを知ってもらおうと取り組んでいる。
「断熱改修をすると床や壁が厚くなり、その分部屋が狭くなる、とおっしゃる方もいますが、使えない部屋をつくるより使えるスペースにしたほうがいいとお伝えしています」と理恵さん。
「断熱改修をすると床や壁が厚くなり、その分部屋が狭くなる、とおっしゃる方もいますが、使えない部屋をつくるより使えるスペースにしたほうがいいとお伝えしています」と理恵さん。
押入れの奥、北側の壁も断熱ワークショップを開催し、施工した。下地材付きの50mmの断熱材《スタットボード》は、〈岩倉化学工業〉のもの。RCの断熱するときに使う材料で、下地材付きなので壁をつくりやすい。さらに12mmの石膏ボードを張って塗装している。
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もともと昭和の家といっても古民家ではないため、高価な木材は使われていなかった。和室の天井の突き板は《ワトコオイル》、柱は《プライワックス》を塗って、木の色を飴色にし、高級感を出している。床の間を押入れに変え、収納を確保した。
コーヒーテーブルはまだ制作途中だが、パルケフローリングとタイルの組み合わせ。ソファはハンス・J・ウェグナーのデイ・ベッド《GE258》。〈ミナ・ペルホネン〉のインテリアファブリックを持ち込みで張り替えてもらった。長年使い込んでいくと裏側の生地があらわれ、経年変化を楽しめる家具用の生地だ。「北欧の家具は和室にもよく合います。シンプルでありながら機能的なつくりが好きです。」と理恵さん。
砂壁だった壁は、三浦市の壁紙屋〈グッド・デイ・ハウス〉の尼野さんに、フィンランドのデザイナー、アイニ・ヴァーリデザインの壁紙を貼ってもらった。北欧デザインと日本のデザイン、空間の相性のよさを改めて感じさせる組み合わせ。ペンダントランプは〈ニトリ〉。テイストを合わせて高見えさせている好例だ。
壁紙:〈サンゲツ〉フィンレイソン by アイニ・ヴァーリ《タイミ》
砂壁だった壁は、三浦市の壁紙屋〈グッド・デイ・ハウス〉の尼野さんに、フィンランドのデザイナー、アイニ・ヴァーリデザインの壁紙を貼ってもらった。北欧デザインと日本のデザイン、空間の相性のよさを改めて感じさせる組み合わせ。ペンダントランプは〈ニトリ〉。テイストを合わせて高見えさせている好例だ。
壁紙:〈サンゲツ〉フィンレイソン by アイニ・ヴァーリ《タイミ》
子供が生まれて改めて和室のよさに気づいた夫妻。畳とLDKを繋げたことで、食事のあとそのまま和室に移動し、くつろぐ時間を楽しんでいる。「これからはクライアントにも和室のよさを伝えられそうです」。
階段を上がって左手の和室。屋根裏は吹き付けタイプの断熱材を使用。和室の箪笥2棹は、前の住まい手のものをそのまま置いている。
寝室の本棚はさりげなくカラーコーディネート。洋服類は本棚の横に手すりをジョイントしてつくった洋服収納に「かける収納」が基本だ。ベッドの横にあるのは古いミシンと、タイプライター。「今後のプロジェクトに役立ちそうなものは家のなかや外に保管しています」と裕一さん。
庭では大根、レタス、ミント、ローズマリーを育てている。隣家との間の塀は、斜め張りしてベンチと照明を取り付けた。
裕一さんは自宅について、「暮らし方を含めた実験をしています。例えば、畑をつくり、植栽を植えて緑のカーテンをつくったり、ウッドデッキにテーブルを出して外で食事をしてみたり……。庭や奥に見える山の緑までを含めて、暮らしと家と環境の良好な関係性を築くと、より日常が豊かになっていくと実感しています。今まで使えなかったタイルやサンプルをどう使うか、遊び感覚で試すのも実験のひとつです」。
裕一さんは自宅について、「暮らし方を含めた実験をしています。例えば、畑をつくり、植栽を植えて緑のカーテンをつくったり、ウッドデッキにテーブルを出して外で食事をしてみたり……。庭や奥に見える山の緑までを含めて、暮らしと家と環境の良好な関係性を築くと、より日常が豊かになっていくと実感しています。今まで使えなかったタイルやサンプルをどう使うか、遊び感覚で試すのも実験のひとつです」。
中田さん夫妻は、結果だけでなくプロセスも楽しんでもらいたいと、昔ながらの施主と作り手の「顔が見えるコミュニーケーション」を大切にしている。住まい手が家を好きになるにはどうしたらいいか、その方法のひとつが、今実践している施主の工事参加だ。どうやってできているかわかってもらえれば、自分で手も加えることができる。すべては家にもっと愛着を持ってもらいたいからだ。そのため自宅の改修でもワークショップを積極的に開催した。
自宅改修プロジェクトは、何年住むかによって手をつけるかつけないかを判断した。例えば窓もサッシごと変えれば断熱性能はアップする。お風呂も本当は手をつけたかったが、費用がかさむため現状維持だ。しかし不完全であるからこそ、将来新築するときは2階をリビングに、といった次の構想が思い浮かぶ。30代の自分たちを省みたとき、新築ではなく、リノベーションという選択のほうが自分たちらしいと思ったそう。地に足のついた建築家夫妻は、共感する仲間を増やしながら自分たちの未来の設計図を描き続けている。
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