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家事シェアできる、共働き家族のための住まいの作り方【キッチン編】
仕事をしながら子育てだけでなく、介護もする時代。家族が積極的に、ときには家事のプロも参加しやすい仕組みを取り入れましょう。

Rie Horiguchi
2022年5月5日
家事は家族の誰かが担うのではなく、協力しあうもの。効率のよい仕組みやアイデアを採用することが大切です。努力と時間でカバーするより日々の家事がスムーズに進むようデザインし、家事シェアで時間と心にゆとりを作りましょう。今回はキッチン編です。
動線は短く
家事をシェアしやすい住まいに不可欠なのは、家事の動線が短いこと。
家事をシェアしやすい住まいに不可欠なのは、家事の動線が短いこと。
- 下ごしらえの手を止めずに、ゴミが捨てられる
- コンロのすぐそばに、フライパンや調理器具がある
- ランチョンマットやカトラリー類は、ダイニングテーブル脇にある
目的ごとに収納場所を決める
調理をするとき、
調理をするとき、
- キッチンを行ったり来たりすることが多い
- 必要なものを探すのに時間がかかる
- 取り出すのが面倒に感じる調理器具がある
ひとえに調理と言っても、朝食やお弁当、夕食、お菓子を作るとき……と、作る料理や目的によって必要な材料や道具は異なります。そのため、キッチンに置くものの場所を考えるなら、種類別に分類するより目的別に定位置を決めておくのがおすすめです。「朝食セット」「お弁当セット」「お菓子セット」のようにカテゴリー分けして収納すると、無駄な動きもなくなり効率がよくなります。
家事ステップをシンプルに
家事シェアできるキッチン作りには、パっとみてわかる、すぐ取り出せる仕組みが重要です。というのも、片付けに苦手意識を感じている方や、片付け方がわからない幼い子どもが動きやすい環境作りは家事シェアを促す第一歩。
たとえば、写真のような 「掛ける収納」 は家事ステップを最小化できますし、誰にとってもわかりやすく取り出しやすい仕組みと言えるでしょう。
家事シェアできるキッチン作りには、パっとみてわかる、すぐ取り出せる仕組みが重要です。というのも、片付けに苦手意識を感じている方や、片付け方がわからない幼い子どもが動きやすい環境作りは家事シェアを促す第一歩。
たとえば、写真のような 「掛ける収納」 は家事ステップを最小化できますし、誰にとってもわかりやすく取り出しやすい仕組みと言えるでしょう。
出しっぱなしが苦手という方は、キッチン収納に引き出しタイプをオススメします。引き出し内を1ステップで取り出せる仕組みにすれば、一目でわかる収納が完成。キッチンカウンター上にモノを置きっぱなしになりにくいため、掃除がしやすく見た目もすっきり清潔に保てます。
「どこに」「なにが」を一目瞭然に
家族みんなが収納場所を把握できるよう、引き出しや容器には 「ラベリング」 を採用しましょう。文字が読めない子どもたちにもわかるようにシールやイラストを活用するのもよいアイデアです。動きに迷いがなくなるだけでなく、「あれはどこ?」「これはどこ?」と聞かれなくなるので、心にゆとりも自然と生まれます。
家族みんなが収納場所を把握できるよう、引き出しや容器には 「ラベリング」 を採用しましょう。文字が読めない子どもたちにもわかるようにシールやイラストを活用するのもよいアイデアです。動きに迷いがなくなるだけでなく、「あれはどこ?」「これはどこ?」と聞かれなくなるので、心にゆとりも自然と生まれます。
家事シェアボードで “名もなき家事” も視覚化
家事の具体的な内容をリストアップした家事シェアボードを使うのは、とても効果があります。家事は、ゴミ捨て・調理・掃除のように見た目にもわかりやすいものもあれば、そうでないものもあります。シャンプーを詰め替える、ゴミ箱にゴミ袋をセットする、買い物したものを収納するなどの家事のことで、最近では “名もなき家事” と呼ばれています。ボードを活用すれば、「何が完了しているか」「何が未完了か」が視覚化されますから、次にするべき行動がわかり、家族が自然と行動できるようになります。
家事の具体的な内容をリストアップした家事シェアボードを使うのは、とても効果があります。家事は、ゴミ捨て・調理・掃除のように見た目にもわかりやすいものもあれば、そうでないものもあります。シャンプーを詰め替える、ゴミ箱にゴミ袋をセットする、買い物したものを収納するなどの家事のことで、最近では “名もなき家事” と呼ばれています。ボードを活用すれば、「何が完了しているか」「何が未完了か」が視覚化されますから、次にするべき行動がわかり、家族が自然と行動できるようになります。
また、「寝る前にテーブル上のものは片付ける」「食事の前には、おもちゃを片付ける」「家に帰ってきたら、腰掛ける前に荷物を整理する」といった一定のルールを設けておくと、家事や片付けのタイミングが具体的になります。
共働き夫婦にとって、家事は時間との戦いといっても過言ではありません。ひとりで抱え込むより、家族それぞれができる家事を協力しあえるとよりスムーズになり、家族の心と時間にゆとりをもたらします。住まいが狭くても、幼い子どもがいても、毎日忙しくても大丈夫。家事の仕組みと習慣をほんの少しだけ変えるだけで、心地よい暮らしは実現するのです。
共働き夫婦の家づくりでプロが配慮するポイントとは?
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