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秋冬に活躍させたいインテリアの色、オリーブグリーンの使い方
さまざまなトーンのグリーンがある中で、秋冬らしいグリーンといえばオリーブグリーン。そのバリエーションと、インテリアに取り入れる際のおすすめ配色をご紹介します。
ブラッキン・ヘザー
2022年11月5日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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秋のイメージといえば、オレンジや黄色、赤、ブラウンなど、紅葉をイメージした暖色系の秋色が思い浮かびます。インテリアでも人気のある秋色の仲間に、ぜひ加えたいのはオリーブグリーン。オリーブグリーンは、その名の通り、秋に収穫されるオリーブの実の色。カラーチャートで確認すると、黄色の仲間に分類されていますが、実際は黄色味を帯びたものから、黄緑に近いもの、くすんだグレイッシュなグリーン寄りの色などさまざまなトーンがあり、どれも秋のムードにぴったりはまります。
くすんだやわらかなトーンなので落ち着き感やナチュラルさがあり、大人っぽいインテリアに仕上がる、意外と使いやすい色。今回は多彩なオリーブ色のバリエーションと、センスのいい使い方例を挙げてみたいと思います。
くすんだやわらかなトーンなので落ち着き感やナチュラルさがあり、大人っぽいインテリアに仕上がる、意外と使いやすい色。今回は多彩なオリーブ色のバリエーションと、センスのいい使い方例を挙げてみたいと思います。
明るい黄味のオリーブは元気のあるアクセント
こちらのモダンでコージーなリビングでは、やや黄色味の強いオリーブ色のクッションやスツールが、基調のダークグレーの中で目を惹くアクセントになっています。差し色にオレンジを取り入れ、さらに立体感と温かみも感じさせた、秋らしい美しい配色です。
こちらのモダンでコージーなリビングでは、やや黄色味の強いオリーブ色のクッションやスツールが、基調のダークグレーの中で目を惹くアクセントになっています。差し色にオレンジを取り入れ、さらに立体感と温かみも感じさせた、秋らしい美しい配色です。
ブラウン系のオリーブ色は使い方でエレガントにも
オリーブ色には、茶色に近いくすんだものもあり、これを英語では「オリーブ・ドラブ」(olive drab)と呼びます。「ドラブ」とは、「さえない、単調な」といった意味で、米軍の迷彩服などにも使われた色。
そんなイメージとは裏腹に、こちらのリビングのソファのオリーブ・ドラブは、クラシックでエレガントです。オフホワイトのトリミングでソファのラインにシャープさが加わり、単調とは程遠い印象。黄色いスツールも明るいアクセントになっています。壁はパステル系の淡いグリーン。トーンを変えたことで、トラッドなリビングにフレッシュでモダンなタッチを与えた、上手な使い方です。
オリーブ色には、茶色に近いくすんだものもあり、これを英語では「オリーブ・ドラブ」(olive drab)と呼びます。「ドラブ」とは、「さえない、単調な」といった意味で、米軍の迷彩服などにも使われた色。
そんなイメージとは裏腹に、こちらのリビングのソファのオリーブ・ドラブは、クラシックでエレガントです。オフホワイトのトリミングでソファのラインにシャープさが加わり、単調とは程遠い印象。黄色いスツールも明るいアクセントになっています。壁はパステル系の淡いグリーン。トーンを変えたことで、トラッドなリビングにフレッシュでモダンなタッチを与えた、上手な使い方です。
グレイッシュなオリーブ色はソフトでモダンな印象
こちらのキッチンキャビネットは、光の加減や角度によってオリーブ色に見えたりグレーに見えたりする、微妙なグレイッシュオリーブ。キャビネットの取っ手にゴールド色を選び、オリーブ色に含まれている黄色となじませています。コンテンポラリーな印象の、こんなオリーブ色のバリエーションもあります。
こちらのキッチンキャビネットは、光の加減や角度によってオリーブ色に見えたりグレーに見えたりする、微妙なグレイッシュオリーブ。キャビネットの取っ手にゴールド色を選び、オリーブ色に含まれている黄色となじませています。コンテンポラリーな印象の、こんなオリーブ色のバリエーションもあります。
くすんだオリーブは白でめりはりをつける
自然界にも多く存在するグリーン系は、基本的に人の目に優しい色。ただし、くすんだオリーブグリーンをインテリアで多用すると、どんよりと重苦しく感じたり、少し時代遅れな雰囲気になってしまうことも。
そんな場合に助けとなるのが白です。白をプラスすることで、全体にしゃきっとめりはりがつき、明るさも加わります。写真のデスクコーナーでは、巾木やブラインド、壁の絵のまわりの白いマットがその役割を果たしています。また、黒いフレームの絵を飾ることで全体を引き締め、まとまり感を出すのに効果的です。
自然界にも多く存在するグリーン系は、基本的に人の目に優しい色。ただし、くすんだオリーブグリーンをインテリアで多用すると、どんよりと重苦しく感じたり、少し時代遅れな雰囲気になってしまうことも。
そんな場合に助けとなるのが白です。白をプラスすることで、全体にしゃきっとめりはりがつき、明るさも加わります。写真のデスクコーナーでは、巾木やブラインド、壁の絵のまわりの白いマットがその役割を果たしています。また、黒いフレームの絵を飾ることで全体を引き締め、まとまり感を出すのに効果的です。
サンルームのような明るくナチュラルな印象のダイニングルーム。大きな窓のある部屋の中のオリーブグリーンの壁は、外の景色と一体になっているよう。窓枠やケーシング、天井などにたっぷり白を使っていることで、すっきりと明るく見せています。
こちらも白とオリーブグリーンの素晴らしいコンビネーション。白く塗られた勾配天井のおかげで、かなり濃いダークオリーブの壁でも、バスルーム全体は暗く感じさせません。大きな窓からの光を反射させ、オリーブの壁と組み合わせたことで部屋全体がソフトな光を浴びた印象に。上の三角形の窓も、天井の角度を強調して壁を引き立てています。
色のインテリア効果:心身のバランスを整えてくれる癒しの色「グリーン」
色のインテリア効果:心身のバランスを整えてくれる癒しの色「グリーン」
グレーと合わせてモダンなイメージに
オリーブ色とグレーは都会的でモダンな配色です。写真はグレイッシュトーンを基調にしたリビングに、クッションで少しだけオリーブグリーンを加えた部屋。質感にもバリエーションをつけることで温かみも感じさせ、味わい深いシーンに。
色のインテリア効果:洗練された印象で、他の色を引き立てる「グレー」
オリーブ色とグレーは都会的でモダンな配色です。写真はグレイッシュトーンを基調にしたリビングに、クッションで少しだけオリーブグリーンを加えた部屋。質感にもバリエーションをつけることで温かみも感じさせ、味わい深いシーンに。
色のインテリア効果:洗練された印象で、他の色を引き立てる「グレー」
明るいブラウンと合わせてナチュラルに
明るいメープル材のキャビネットに、オリーブグリーンのガラス素材のバックスプラッシュ(水はねや油はねをガードする後ろ側の壁のこと)を合わせた、エレガントなキッチン。オリーブ色とブラウンは自然界にある色どうしなので、もちろん相性抜群。ナチュラルになじみつつ、ほどよいアクセントになります。
明るいメープル材のキャビネットに、オリーブグリーンのガラス素材のバックスプラッシュ(水はねや油はねをガードする後ろ側の壁のこと)を合わせた、エレガントなキッチン。オリーブ色とブラウンは自然界にある色どうしなので、もちろん相性抜群。ナチュラルになじみつつ、ほどよいアクセントになります。
ナチュラルな木の色とオリーブグリーンの相性のよさがよくわかる、キッチンのシーンをもうひとつ。黄色味がかったオリーブ色の食器が自然になじんでいます。
オリーブグリーンをベースにしたトレリス柄のカーテンが目を惹くリビング。オリーブ色はベージュとも相性がよく、この色合わせは優しくほっこりとした印象に。オレンジ色の花瓶が全体を引き締めるアクセントになっています。
鮮やかな黄色は相性のいいアクセントカラー
オリーブグリーンにペイントされたパントリーの戸棚に並ぶ、土っぽい焼き物の器や明るい色彩の花々、おいしそうな果物。オリーブグリーンの魅力は、自然界にあるどの色とも相性がよいことです。
オリーブ色を活かしたナチュラルインテリアに奥行きを出したいときに、ぜひ取り入れてみたいのは黄色。オリーブはくすんだトーンなので、同系色である鮮やかな黄色を取り入れると、全体を明るくし、同時に引き締める効果があります。
色の使い方の基本:空間を引き締めるアクセントカラー
オリーブグリーンにペイントされたパントリーの戸棚に並ぶ、土っぽい焼き物の器や明るい色彩の花々、おいしそうな果物。オリーブグリーンの魅力は、自然界にあるどの色とも相性がよいことです。
オリーブ色を活かしたナチュラルインテリアに奥行きを出したいときに、ぜひ取り入れてみたいのは黄色。オリーブはくすんだトーンなので、同系色である鮮やかな黄色を取り入れると、全体を明るくし、同時に引き締める効果があります。
色の使い方の基本:空間を引き締めるアクセントカラー
暖色系の秋色と組み合わせると季節感たっぷり
鮮やかでポップな色づかいでありながら、秋冬らしさも感じられるベッドルーム。落ち着いたオリーブグリーンをベースに、オレンジ色や黄色、ブラウンといった定番の秋色を何色も重ねることで、温かみと季節感を演出しています。
温かな色と質感で深いくつろぎを。秋色のベッドルームづくり
オリーブグリーンの家の写真を見る
鮮やかでポップな色づかいでありながら、秋冬らしさも感じられるベッドルーム。落ち着いたオリーブグリーンをベースに、オレンジ色や黄色、ブラウンといった定番の秋色を何色も重ねることで、温かみと季節感を演出しています。
温かな色と質感で深いくつろぎを。秋色のベッドルームづくり
オリーブグリーンの家の写真を見る
オリーブグリーンという色には、レトロなイメージもあります。こちらはヴィンテージ家具を置いた70年代風、レトロテイストのリビング。〈イームズ〉のプライウッドチェアや〈イサムノグチ〉のフロアランプ、ユーズドのソファやノスタルジックな雰囲気の家具、壁に掛けたアートや赤の差し色など多くの要素を、オリーブ色のアクセントウォールがひとつにまとめています。
Houzz スタイル事典:レトロ
Houzz スタイル事典:レトロ
オリーブ色を活かすコントラストカラーとは
絶妙な配色の、モダンでエレガントなリビングルーム。色相環では、オリーブグリーンの反対側に位置する色はパープル。ちょっとくすんだトーンで揃えたパープルをベースに、フォーカルポイントとなる正面の壁をオリーブ色にして引き立てています。抑えめのトーンなので、目にも優しいコントラスト。相性抜群の明るい黄色をチェアに使い、アクセントにしています。
色の使い方の基本:隣り合う色で印象が変わる色の対比効果
絶妙な配色の、モダンでエレガントなリビングルーム。色相環では、オリーブグリーンの反対側に位置する色はパープル。ちょっとくすんだトーンで揃えたパープルをベースに、フォーカルポイントとなる正面の壁をオリーブ色にして引き立てています。抑えめのトーンなので、目にも優しいコントラスト。相性抜群の明るい黄色をチェアに使い、アクセントにしています。
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