コメント
Houzz スタイル事典:レトロ
70年代から飛び出した、ユニークで楽しい、驚きあふれるレトロスタイル。
Jo Simmons
2015年6月4日
どんなスタイル?:抑制されたエレガンスが身上のミッドセンチュリースタイルから2、30年ほど経ったころに登場したのが、より開放的で楽しいレトロスタイル。ミッドセンチュリーの柔らかくナチュラルな色彩は、大胆なオレンジやダークブラウン、カスタードイエローに取って代わられました。そして柄も大きなポイントに。ラグやベッドリネン、カーテンには、うねるようなラインやちょっと野暮ったくも見えるようなパターンが一面に使われました。れんがをそのまま使った暖炉から床を掘り下げたサンクンソファまで、大きくて存在感のあるアイテムもレトロスタイルの特徴。そして70年代のファッショナブルな素材といえば、キッチンで大活躍のカラフルなメラミン化粧版「フォーマイカ」に、ダークウッド、そしてスモークガラス。レトロルックを現代的なディテールや仕上げと組み合わせて取り入れれば、今の時代にアップデートされたスタイルができあがります。
どんな効果が?:楽しくて、ちょっとやりすぎ感さえあるのがレトロスタイル。だからこそ、印象的だけど肩の力の抜けたインテリアが実現します。オーラ・カイリーのようなデザイナーが食器やベッドリネンのデザインにレトロを取り入れていたり、専門店では70年代に作られたオリジナル品もまだたくさん売られているから、アイテムを調達するのも難しくありません。
こんな人におすすめ:ベイ・シティ・ローラーズがiPodに入っている。オレンジとオリーブといえば、食べ物じゃなくてインテリアの色。ナイロンシーツが流行最先端だった時代を覚えている。
どんな効果が?:楽しくて、ちょっとやりすぎ感さえあるのがレトロスタイル。だからこそ、印象的だけど肩の力の抜けたインテリアが実現します。オーラ・カイリーのようなデザイナーが食器やベッドリネンのデザインにレトロを取り入れていたり、専門店では70年代に作られたオリジナル品もまだたくさん売られているから、アイテムを調達するのも難しくありません。
こんな人におすすめ:ベイ・シティ・ローラーズがiPodに入っている。オレンジとオリーブといえば、食べ物じゃなくてインテリアの色。ナイロンシーツが流行最先端だった時代を覚えている。
アクセントに取り入れる
レトロな雰囲気にしたいからといって、部屋を全部オレンジにペイントする必要はありません。いくつかレトロなアイテムを取り入れるだけで、インテリアに深みを出すことができます。こちらでは、黄色のレザーとスチールパイプの素敵なダイニングチェアを使って、エクレクティックなダイニングにレトロスタイルをプラス。
レトロな雰囲気にしたいからといって、部屋を全部オレンジにペイントする必要はありません。いくつかレトロなアイテムを取り入れるだけで、インテリアに深みを出すことができます。こちらでは、黄色のレザーとスチールパイプの素敵なダイニングチェアを使って、エクレクティックなダイニングにレトロスタイルをプラス。
柄を織り交ぜて
派手な対照色を組み合わせた曲線デザインはレトロ感たっぷり。当時のままのカラフルな色の代わりにモノクロームを使えば、現代的にアレンジできます。こちらの大胆デザインのラグもレトロ風。クレイジーなバブルチェアやオレンジのカバーリングを組み合わせれば、さらに70年代の雰囲気が高まります。
派手な対照色を組み合わせた曲線デザインはレトロ感たっぷり。当時のままのカラフルな色の代わりにモノクロームを使えば、現代的にアレンジできます。こちらの大胆デザインのラグもレトロ風。クレイジーなバブルチェアやオレンジのカバーリングを組み合わせれば、さらに70年代の雰囲気が高まります。
現代風にリフレッシュ
ダークブラウンのキャビネット、緑色のタイルのバックスプラッシュ、オレンジのデザインライト…といったレトロキッチンに不可欠な材料は取り入れつつ、全て新しいものを調達することで70年代ルックをアップデート。こちらの写真では、レトロスタイルをお手本にしながらも、よりクリーンですっきりしたキッチンを実現。
ダークブラウンのキャビネット、緑色のタイルのバックスプラッシュ、オレンジのデザインライト…といったレトロキッチンに不可欠な材料は取り入れつつ、全て新しいものを調達することで70年代ルックをアップデート。こちらの写真では、レトロスタイルをお手本にしながらも、よりクリーンですっきりしたキッチンを実現。
気ままにくつろぐ
くつろぐことをいちばんに考えて作られた広いリビングエリアが、レトロな家には欠かせないポイントでした。その精神を受け継いで、まずは座る場所をたっぷり確保しましょう。ハンギングチェアを使えば、一気にクールな70年代が再現。
くつろぐことをいちばんに考えて作られた広いリビングエリアが、レトロな家には欠かせないポイントでした。その精神を受け継いで、まずは座る場所をたっぷり確保しましょう。ハンギングチェアを使えば、一気にクールな70年代が再現。
どの部屋もレトロに
この写真のとおり、子ども部屋だってレトロインテリアが似合います。ファンキーな照明にグリーンの壁、ターコイズと黄色をアクセントにしたカラフルな色づかいは、子どもたちが喜ぶだけでなく、スタイルとしても素敵。
この写真のとおり、子ども部屋だってレトロインテリアが似合います。ファンキーな照明にグリーンの壁、ターコイズと黄色をアクセントにしたカラフルな色づかいは、子どもたちが喜ぶだけでなく、スタイルとしても素敵。
チェックをチェック
市松模様のフロアタイルといえば、50年代のアメリカのダイナー(食堂)を連想するかもしれません。でも、オレンジ系ブラウンのレトロな色合いを使えば、まさに70年代スタイルに早変わり。
市松模様のフロアタイルといえば、50年代のアメリカのダイナー(食堂)を連想するかもしれません。でも、オレンジ系ブラウンのレトロな色合いを使えば、まさに70年代スタイルに早変わり。
壁を使おう
壁一面を同じ色に塗るのではなく、デザインをペイントするのもレトロスタイルをさりげなく取り入れるのにいいアイディア。こちらのリビングでは、廊下まで続くアースカラーの帯をペイントし、動きのある雰囲気に。快適なソファと大きな照明器具で完成した空間は、オースティン・パワーズだって気に入るはず。
壁一面を同じ色に塗るのではなく、デザインをペイントするのもレトロスタイルをさりげなく取り入れるのにいいアイディア。こちらのリビングでは、廊下まで続くアースカラーの帯をペイントし、動きのある雰囲気に。快適なソファと大きな照明器具で完成した空間は、オースティン・パワーズだって気に入るはず。
とにかくにぎやかに
しばし「少ないことは豊かなこと」の対極にあるのが本来のレトロインテリア。オレンジ、ブラウン、イエローといった色を重ねて、柄物の壁紙も加えましょう。そして、70年代からしまい込んでいた分厚い陶磁器を出してきて飾ってください。さて、濃厚なフォンデュでもいかが?
しばし「少ないことは豊かなこと」の対極にあるのが本来のレトロインテリア。オレンジ、ブラウン、イエローといった色を重ねて、柄物の壁紙も加えましょう。そして、70年代からしまい込んでいた分厚い陶磁器を出してきて飾ってください。さて、濃厚なフォンデュでもいかが?
手作りの風合い
レトロスタイルには、手作り風の素朴な味わいもありました。かぎ針編みやパッチワークなどのファブリックを使ったり、カラフルな布張りを施したシンプルな家具もレトロスタイルのひとつ。
レトロスタイルには、手作り風の素朴な味わいもありました。かぎ針編みやパッチワークなどのファブリックを使ったり、カラフルな布張りを施したシンプルな家具もレトロスタイルのひとつ。
スケールを大きく
大きな照明器具と大胆な建築デザインは、レトロスタイルの中心的特徴。こちらの階段には、その両方が見られます。ユニークな手すりを照らすのはファンキーなシャンデリア。そして壁には、まさにレトロな色調の赤とオレンジの絵が飾られています。
大きな照明器具と大胆な建築デザインは、レトロスタイルの中心的特徴。こちらの階段には、その両方が見られます。ユニークな手すりを照らすのはファンキーなシャンデリア。そして壁には、まさにレトロな色調の赤とオレンジの絵が飾られています。
ニュートラルな色との組み合わせ
レトロ感を出したいからといって、必ずしも壁に色を使う必要はありません。当時を感じさせる黄色やオレンジ、レンガ色を、まずはベッドリネンやクッションなどの小さなアイテムに取り入れましょう。ニュートラルな色の壁に織り込むことで、生活空間になじみやすく。
教えてHouzz
みなさんの家にもレトロな部分はありますか? レトロスタイルの好きなところ、嫌いなところは? 下のコメント欄で教えてください。
レトロ感を出したいからといって、必ずしも壁に色を使う必要はありません。当時を感じさせる黄色やオレンジ、レンガ色を、まずはベッドリネンやクッションなどの小さなアイテムに取り入れましょう。ニュートラルな色の壁に織り込むことで、生活空間になじみやすく。
教えてHouzz
みなさんの家にもレトロな部分はありますか? レトロスタイルの好きなところ、嫌いなところは? 下のコメント欄で教えてください。
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