リビング照明はどう選ぶ?明るさや光の色、おすすめの照明器具の使い方
テレビを観たり、お酒を楽しんだり。リビングは様々な行動をする場所です。それぞれの時と場合に応じて、ぴったりの明るさで過ごせるようにするには、全体照明と部分照明を併用するのがおすすめです。
新貝裕美|Hiromi Shinkai
2021年8月22日
家族の団らんの場であったり、一人でゆったりと過ごしたり。住空間内で色々なシーンに対応しているのがリビングです。今回は、リビング照明の明るさや光の色、おすすめの照明器具などをご紹介いたします。
リビングの明るさ
住空間では、人は様々な行動をとります。特にリビングは一つの空間でありながら、読書をする場所、テレビを観る場所、お酒を楽しむ場所……と、多様な役割を果たしています。
それぞれの役割によって、必要な光の明るさも異なってきます。 照度とは、光源により照らされている面の明るさ表す単位で、lx(ルクス)で表されます。
JIS(日本工業規格)の「照明基準総則」によると、家族で団らんする場合は200lx(ルクス)、読書の際は500lx、細かい作業をする際は1000lxが必要と記されています。ちなみに映画館の上映中の明るさが1~2lxとなります。
LEDの場合は、lm(ルーメン)という単位になります。(社)日本照明工業会によると4.5畳までのお部屋は2,200~3,199lm、8畳のお部屋は3,300~4,299lm、12畳のお部屋は4,500~5,499lmが、それぞれの広さで快適に過ごす目安となります。
住空間では、人は様々な行動をとります。特にリビングは一つの空間でありながら、読書をする場所、テレビを観る場所、お酒を楽しむ場所……と、多様な役割を果たしています。
それぞれの役割によって、必要な光の明るさも異なってきます。 照度とは、光源により照らされている面の明るさ表す単位で、lx(ルクス)で表されます。
JIS(日本工業規格)の「照明基準総則」によると、家族で団らんする場合は200lx(ルクス)、読書の際は500lx、細かい作業をする際は1000lxが必要と記されています。ちなみに映画館の上映中の明るさが1~2lxとなります。
LEDの場合は、lm(ルーメン)という単位になります。(社)日本照明工業会によると4.5畳までのお部屋は2,200~3,199lm、8畳のお部屋は3,300~4,299lm、12畳のお部屋は4,500~5,499lmが、それぞれの広さで快適に過ごす目安となります。
光の色
役割の多いリビングの照明には、どのような光の色が適しているのでしょうか?考える前に、まず照らされる面の明るさ(lx)と、光の色(色温度(K))の関係を知っておきましょう。
まず、色温度が低い光は赤味がかっており、高い光は青味がかっています。ろうそくの光は2000K、昼間の太陽光は5800K~7500K、晴天時は10000Kとなります。
照明専門店・照明デザイナーを探す
役割の多いリビングの照明には、どのような光の色が適しているのでしょうか?考える前に、まず照らされる面の明るさ(lx)と、光の色(色温度(K))の関係を知っておきましょう。
まず、色温度が低い光は赤味がかっており、高い光は青味がかっています。ろうそくの光は2000K、昼間の太陽光は5800K~7500K、晴天時は10000Kとなります。
照明専門店・照明デザイナーを探す
色温度が低い=落ち着いた雰囲気
色温度が低い、赤みがかった光を使用すると、落ち着いた暖かい空間になります。例えるならば、ホテルやレストランのような居心地の良い空間です。
色温度が低い、赤みがかった光を使用すると、落ち着いた暖かい空間になります。例えるならば、ホテルやレストランのような居心地の良い空間です。
色温度が高い=オフィスのよう
色温度が高い青みがかった光は、照度が低いと寒々しい空間になりますが、照度を高くするとさわやかな空間になります。照度が高い場所の例をあげると、オフィスや、デパートの食料品売り場などがあります。
色温度が高い青みがかった光は、照度が低いと寒々しい空間になりますが、照度を高くするとさわやかな空間になります。照度が高い場所の例をあげると、オフィスや、デパートの食料品売り場などがあります。
リビングはには「一室多灯」がおすすめ
リビングには全体を照らす「全体照明」、部分的に明るくする「部分照明」や「間接照明」という、異なる照明手法の組合せをおすすめします。
一つの空間に複数の照明器具を使用することを「一室多灯」と呼びます。「一室多灯」は、空間に奥行をもたせたり、場の雰囲気を変えたり、ポイントとなる家具や絵画、小物を際立たせるための「明るい場所」と「暗い場所」をつくることができます。この光の効果は、一つの照明でつくるのは難しく、複数の照明で実現します。
リビングの照明の写真をみる
リビングには全体を照らす「全体照明」、部分的に明るくする「部分照明」や「間接照明」という、異なる照明手法の組合せをおすすめします。
一つの空間に複数の照明器具を使用することを「一室多灯」と呼びます。「一室多灯」は、空間に奥行をもたせたり、場の雰囲気を変えたり、ポイントとなる家具や絵画、小物を際立たせるための「明るい場所」と「暗い場所」をつくることができます。この光の効果は、一つの照明でつくるのは難しく、複数の照明で実現します。
リビングの照明の写真をみる
全体照明の代表格、シーリングランプ
全体照明を代表する照明器具の一つは、天井に取り付けるシーリングランプです。最近は、光の色を変えることができる(調色)タイプが主流です。
多目的な空間であるリビングでは、その時々の用途に合わせて光の色の調整が可能な照明器具が最適といえるでしょう。その他に吊下げ型の「ペンダントランプ」や「シャンデリア」などがあります。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
全体照明を代表する照明器具の一つは、天井に取り付けるシーリングランプです。最近は、光の色を変えることができる(調色)タイプが主流です。
多目的な空間であるリビングでは、その時々の用途に合わせて光の色の調整が可能な照明器具が最適といえるでしょう。その他に吊下げ型の「ペンダントランプ」や「シャンデリア」などがあります。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
全体照明①LE KLINT「SWIRL CEILING LARGE」こちらは、LE KLINTの「SWIRL CEILING LARGE」。彫刻的なフォルムが特徴的な「渦(SWIRL)」という名前がついたシリーズ。
SWIRLは、フィボナッチ数列というヒマワリの種や松かさが描く、最も美しいと言われる螺旋からヒントを得てデザインされました。セードからもれる柔らかな光は、おしゃれな雰囲気でお部屋を照らしてくれます。光源が直接見えないように設計されているため、眩しさを感じません。
SWIRLは、フィボナッチ数列というヒマワリの種や松かさが描く、最も美しいと言われる螺旋からヒントを得てデザインされました。セードからもれる柔らかな光は、おしゃれな雰囲気でお部屋を照らしてくれます。光源が直接見えないように設計されているため、眩しさを感じません。
全体照明②YAMAGIWA「CERCLE」
フランス語で「円」の意味をもつYAMAGIWA「CERCLE」。直下方向への光は、高拡散のアクリル製ディフューザーを通して明るく均一に広がります。
また、角度の異なる二重のフードは側面に広がる光を受け、美しいグラデーションを描きます。調色タイプなので、色温度は2700K~6500Kまでシーンにあわせて変更することができます。
フランス語で「円」の意味をもつYAMAGIWA「CERCLE」。直下方向への光は、高拡散のアクリル製ディフューザーを通して明るく均一に広がります。
また、角度の異なる二重のフードは側面に広がる光を受け、美しいグラデーションを描きます。調色タイプなので、色温度は2700K~6500Kまでシーンにあわせて変更することができます。
部分照明で空間に変化を
部分照明には、「フロアスタンド」「テーブルスタンド」「スポットライト」などがあります。部分照明は、細かい作業をする時、対象物をより見やすくするための光を追加したり、音楽やお酒を楽しむ時、全体照明を消して少し暗い場所をつくり、空間に変化をあたえる役割を担っています。
部分照明①louis poulsen「AJ FLOOR」
写真は、 北欧デンマークの照明ブランド、ルイスポールセンの「AJ FLOOR」。1957年、アルネ・ヤコブセンがSASロイヤルホテル(コペンハーゲン)を設計した際デザインし、1958年に製品化されました。セードは上下に75度可動し、必要な場所に向けて、光を的確に照射することができます。
部分照明には、「フロアスタンド」「テーブルスタンド」「スポットライト」などがあります。部分照明は、細かい作業をする時、対象物をより見やすくするための光を追加したり、音楽やお酒を楽しむ時、全体照明を消して少し暗い場所をつくり、空間に変化をあたえる役割を担っています。
部分照明①louis poulsen「AJ FLOOR」
写真は、 北欧デンマークの照明ブランド、ルイスポールセンの「AJ FLOOR」。1957年、アルネ・ヤコブセンがSASロイヤルホテル(コペンハーゲン)を設計した際デザインし、1958年に製品化されました。セードは上下に75度可動し、必要な場所に向けて、光を的確に照射することができます。
部分照明②FLOS「GLO-BALL T」
FLOS「GLO-BALL T」。ジャスパー・モリソンデザインの1998年からのベストセラー商品。真円ではなく少しだけ横に広がった絶妙なバランスのセードからでる光は、周囲をあたたかく照らします。
FLOS「GLO-BALL T」。ジャスパー・モリソンデザインの1998年からのベストセラー商品。真円ではなく少しだけ横に広がった絶妙なバランスのセードからでる光は、周囲をあたたかく照らします。
リビングとダイニングが続いている空間の場合
リビングだけが独立している空間より、ダイニングと続いている場合が多いと思います。その場合は、照明器具の色や素材を揃えると、空間に統一感がでて、すっきりとした印象になります。
定期的なお手入れをして明るさを維持
照明器具のセードやランプに埃がついたままだと、明るさが低下してしまいます。素材によってお掃除方法は異なりますが、定期的なお手入れを心がけましょう。また、お手入れの際は、電源を切って行いましょう。
リビング・ダイニングでダウンライトをセンスよく配灯するコツは?
照明の記事を読む
リビングの記事を読む
リビングだけが独立している空間より、ダイニングと続いている場合が多いと思います。その場合は、照明器具の色や素材を揃えると、空間に統一感がでて、すっきりとした印象になります。
定期的なお手入れをして明るさを維持
照明器具のセードやランプに埃がついたままだと、明るさが低下してしまいます。素材によってお掃除方法は異なりますが、定期的なお手入れを心がけましょう。また、お手入れの際は、電源を切って行いましょう。
リビング・ダイニングでダウンライトをセンスよく配灯するコツは?
照明の記事を読む
リビングの記事を読む
おすすめの記事
インテリア
照明のコーディネートをプロに依頼するメリットとは?
文/藤間紗花
住まいの印象を大きく左右する照明のコーディネート。プロに依頼すると、どのくらいの予算が必要となるのでしょう? 3人の専門家にお話を伺いました。
続きを読む
リビングの記事
住まいの印象を大きく変える、ダウンライトの使い方まとめ
文/藤間紗花
複数使うことで空間に陰影をつくり、スタイリッシュな印象を与えてくれるダウンライト。これまでご紹介した、ダウンライトの活用法についての記事を、まとめてお届けします。
続きを読む
カラー
インテリアの色と照明の光の色の関係
文/カツウラアキツ
壁の色を選ぶ際は、昼間の自然光だけでなく、夜の照明に照らされたときの見え方を意識することも大切です。電球色、昼白色、昼光色の照明が、空間のベースカラーにもたらす影響を知っておきましょう。
続きを読む
専門家向け情報
世界が注目するJapanブランドの照明。ミラノサローネ凱旋展で見た灯りの可能性
今年60周年記念だったミラノサローネ国際家具見本市。その晩餐会を飾ったのは、日本人アーティストによるコラボレーションでした。今秋、東京でもその夢の共演が実現しました。
続きを読む
中古住宅のオープンハウスで、やたらと位置が低いペンダントライトに遭遇したことがあります。吊り下げの高さも大切ですね。
同感です。ウサギ小屋の日本の家屋では”長さと位置”を十分考えて設置することが必要ではないでしょうか。