住まいの雰囲気をアップする、間接照明の種類と使い方
間接照明とは? 定義や種類、効果的な使い方など、基本をみていきましょう。

Miki Nakajima
2023年1月17日
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く。現在は、知識と経験を活かした豊かなライフスタイルの情報発信、依頼があれば結婚式などのディスプレイを行う。
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く... もっと見る
間接照明はおしゃれなイメージのあるおなじみの照明方法ですが、正確な意味や効果的な取り入れ方をよく知ったうえで使っている人は、それほど多くないのではないでしょうか。間接照明の種類や、間接照明による天井や壁の照らし方の基本をしっかりと押さえれば、間接照明をもっと素敵に活用することができます。今回は、それらを踏まえた間接照明の基本をご紹介します。
間接照明とは
間接照明とは、光源か照明器具から発せられる光が天井や壁を照らし、その反射光を明かりとして利用した照明のことです。つまり、テーブルやデスクなどの作業箇所を直接照らすのではなく、部屋の明るさを確保する照明です。
間接照明とは、光源か照明器具から発せられる光が天井や壁を照らし、その反射光を明かりとして利用した照明のことです。つまり、テーブルやデスクなどの作業箇所を直接照らすのではなく、部屋の明るさを確保する照明です。
間接照明の効果
間接照明は部屋の明るさを確保する照明のため、役割としては全体照明(室内全体を照らす方法)に分類されます。ただ、間接照明は光源が見えない形で天井や壁を照らすので、どちらかというとほんのり明るい程度です。食事や仕事などの目的で作業をするスペースがある部屋の場合は、作業場所に部分照明(作業箇所を照らす方法)を加える必要があります。
間接照明は部屋の明るさを確保する照明のため、役割としては全体照明(室内全体を照らす方法)に分類されます。ただ、間接照明は光源が見えない形で天井や壁を照らすので、どちらかというとほんのり明るい程度です。食事や仕事などの目的で作業をするスペースがある部屋の場合は、作業場所に部分照明(作業箇所を照らす方法)を加える必要があります。
間接照明のメリット
次に、間接照明を使うメリットを挙げてみましょう。
次に、間接照明を使うメリットを挙げてみましょう。
- 落ち着いた明るさでリラックスする空間をつくり出せる
- 部屋のアクセントとして活用できる
間接照明を効果的に使うための注意点
まず壁面ですが、明るいカラーの壁紙やウッドを使うのがおすすめです。ダークトーンのカラーの壁面は光の反射が少なく、ミラーは光を反射しないので、間接照明との組み合わせにはあまり向いていません。
まず壁面ですが、明るいカラーの壁紙やウッドを使うのがおすすめです。ダークトーンのカラーの壁面は光の反射が少なく、ミラーは光を反射しないので、間接照明との組み合わせにはあまり向いていません。
また、光源の角度と光源を隠す部分の幅によって、どれだけ反射するかが変化するので、調整が必要です。光源は、電球形のライトだと光の強さがまばらになってしまうので、直管形のライトや小さいライトが繋がっているライトなど、間接照明用のライトを使用しましょう。
間接照明の種類
間接照明の基本的な方法は3種類あります。
1.コーブ照明:天井を照らす方法。
2.コーニス照明:壁を照らす方法。
3.バランス照明:天井と壁を照らす方法。
それぞれどういった効果と演出になるのか説明します。
間接照明の基本的な方法は3種類あります。
1.コーブ照明:天井を照らす方法。
2.コーニス照明:壁を照らす方法。
3.バランス照明:天井と壁を照らす方法。
それぞれどういった効果と演出になるのか説明します。
1. コーブ照明
天井を照らす間接照明なので、自然と目線が上へ行きます。そのため天井が高く感じられる効果があります。多くは写真のように、天井を2段にし、段差の部分に照明を入れ込む形。コーブ照明の場合、後から天井に取り付けるのは難しいので、新築やリフォームの際に造り付けることを検討しましょう。
天井を照らす間接照明なので、自然と目線が上へ行きます。そのため天井が高く感じられる効果があります。多くは写真のように、天井を2段にし、段差の部分に照明を入れ込む形。コーブ照明の場合、後から天井に取り付けるのは難しいので、新築やリフォームの際に造り付けることを検討しましょう。
2. コーニス照明
壁を照らす照明のため、間接照明のなかでも明るさを感じやすい方法です。写真のようなアクセントウォールや、壁にかけたアートを強調する照明として効果的に使えます。
壁を照らす照明のため、間接照明のなかでも明るさを感じやすい方法です。写真のようなアクセントウォールや、壁にかけたアートを強調する照明として効果的に使えます。
コーニス照明なら造り付けはもちろん、後から取り入れるのも可能です。たとえば、テレビボードや飾り棚と壁の間に、間接照明用の細くストレートな光源を設置するのもひとつの手段です。
また、写真のように階段にコーニス照明を取り入れると、壁から足元がやわらかい光で照らされ、夜寝る前や夜中に起きてしまって階段を上り下りする際も目が冴えすぎず、程よい明るさを確保できます。
ポイントは照明の位置が腰の高さであること。光源が目に入りにくく、足元にも光がしっかり届く高さになっています。
ポイントは照明の位置が腰の高さであること。光源が目に入りにくく、足元にも光がしっかり届く高さになっています。
3. バランス照明
コーブ照明とコーニス照明を組み合わせたのがバランス照明といえます。間接照明のなかでも目を惹く照明です。
上下に光が反射することによって、空間の広がりを強調する効果が期待できます。また、写真のようなミラーを使ったバランス照明であれば、ミラーの奥行きや立体感を出すこともできます。
コーブ照明とコーニス照明を組み合わせたのがバランス照明といえます。間接照明のなかでも目を惹く照明です。
上下に光が反射することによって、空間の広がりを強調する効果が期待できます。また、写真のようなミラーを使ったバランス照明であれば、ミラーの奥行きや立体感を出すこともできます。
今回は間接照明のベーシック知識を詳しくご紹介しました。まずは基本をしっかり押さえることで、応用も活きてきます。壁の低い位置から床を照らす、彩りとしての間接照明や、写真のように飾り棚の照明として活用するなど、方法はアイデア次第で広がっていきます。ぜひ、基本を押さえて効果的な間接照明で部屋を彩ってみてください。
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fibronectinnullさま
コメントいただきありがとうございます!
ライトの交換ですが、間接照明を取り入れる場所にもよってきます。
天井の場合は、脚立が置きにくい場所などは交換するのが難しいと思うので業者の方に依頼されるのをおすすめします。
また、造り付けではなくあとから取り付けるのであれば、間接照明用のテープ型や細長い(蛍光灯のような)ライトも販売されており、それらは取り外しも自分でできます。
株式会社 ハーフェレ ジャパンさま
別アングルの写真ありがとうございます!
階段や廊下にコーニス照明を用いるのは使い勝手としてとても効果的ですよね。また、テープライトは応用のはばが広がるので、個人的にも活用したいと思っています。