日当たりの悪い部屋でも楽しめる植物・グリーンは?
北向きのお部屋でもグリーンは育ちます! お部屋の状態にぴったりの植物を選んで、観葉植物をインテリアに取り入れてみましょう。
舩村佳織
2017年10月20日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
植物を育てるのに日光は必要不可欠。ですが、住宅事情によっては日光の確保が難しいこともありますよね。北向きのマンションや、南向きでも近隣の建物によって影が出来てしまうことも。うちでは観葉植物は無理かな、と諦めないでください! 日当たりが悪い部屋でも育てられる観葉植物はあります。わずかな明るさでも育てられる観葉植物をご紹介します。
日本で観葉植物として扱われているものは、ほとんどが熱帯地方に自生する植物達です。私たちが目にしている姿からは想像できないほど、自生地のジャングルではとても大きく育ちます。
暑い国とはいえ、ジャングルの大きな木の下には薄暗い日陰ができます。そこで育っている植物は日当たりが良い場所よりも、日陰でよく成長するように適応しています。そのような植物を選べば、日当たりが良くない部屋でも十分育てることができますよ。
暑い国とはいえ、ジャングルの大きな木の下には薄暗い日陰ができます。そこで育っている植物は日当たりが良い場所よりも、日陰でよく成長するように適応しています。そのような植物を選べば、日当たりが良くない部屋でも十分育てることができますよ。
ポトス
誰もが知っている、非常にポピュラーな観葉植物です。それだけ育てやすく、初心者向けの植物と言えます。あまり観葉植物を育てたことがないという方はポトスから挑戦してみてはいかがでしょうか。
ポトスは垂れるように茎が伸びていきます。吊り鉢にしてみたり、棚から垂らしたり、吹き抜けの空間に垂らしてもよさそうですね。初心者向けとはいえ、特徴を生かしてたくさんの楽しみ方を見つけられます。
誰もが知っている、非常にポピュラーな観葉植物です。それだけ育てやすく、初心者向けの植物と言えます。あまり観葉植物を育てたことがないという方はポトスから挑戦してみてはいかがでしょうか。
ポトスは垂れるように茎が伸びていきます。吊り鉢にしてみたり、棚から垂らしたり、吹き抜けの空間に垂らしてもよさそうですね。初心者向けとはいえ、特徴を生かしてたくさんの楽しみ方を見つけられます。
シダ植物
日本の森林にも自生するシダ植物。自然環境で生育している姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか?日向ではなく少し湿った日陰で生育していることが多いですよね。観葉植物として扱われているシダ植物も、直射日光は苦手で水を好みます。南向きで太陽が燦々と差し込む部屋では、シダ植物は弱ってしまいます。きれいな花は咲きませんが、美しい葉が室内に瑞々しさを与えてくれます。
日本の森林にも自生するシダ植物。自然環境で生育している姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか?日向ではなく少し湿った日陰で生育していることが多いですよね。観葉植物として扱われているシダ植物も、直射日光は苦手で水を好みます。南向きで太陽が燦々と差し込む部屋では、シダ植物は弱ってしまいます。きれいな花は咲きませんが、美しい葉が室内に瑞々しさを与えてくれます。
アジアンタム
シダ植物の中でも入手しやすく人気があるのがアジアンタムです。涼しげで柔らかな葉と、育てやすさが魅力です。アジアンタムは直射日光に当てると葉がチリチリになってしまうので、日当たりの良くない部屋にぴったり。かといって、全く窓が無いような真っ暗な部屋でも育ちません。直射日光の入らない明るい室内が最適です。また、エアコンの風が直接当たると葉が乾燥してしまうため避けましょう。
乾燥を嫌うため、水やりを忘れないようにしましょう。土が乾燥しきる前に水を与えるくらいでちょうどよいです。
シダ植物の中でも入手しやすく人気があるのがアジアンタムです。涼しげで柔らかな葉と、育てやすさが魅力です。アジアンタムは直射日光に当てると葉がチリチリになってしまうので、日当たりの良くない部屋にぴったり。かといって、全く窓が無いような真っ暗な部屋でも育ちません。直射日光の入らない明るい室内が最適です。また、エアコンの風が直接当たると葉が乾燥してしまうため避けましょう。
乾燥を嫌うため、水やりを忘れないようにしましょう。土が乾燥しきる前に水を与えるくらいでちょうどよいです。
アスプレニウム
アジアンタムとは全く違う形ですが、こちらもシダ植物の仲間です。日本語ではタニワタリという名で呼ばれています。アジアンタムの柔らかなかわいい葉とは違い、大きな葉が迫力があります。部屋のポイントとなってくれそうですね。
こちらも直射日光の当たらない明るい室内が最適です。シダ植物野中では乾燥に強い方ですが、湿度不足で新しく伸びる葉が変形してしまうことがあります。乾燥しやすい時期は霧吹きで葉水を与えて、湿度を与えるようにしましょう。
アジアンタムとは全く違う形ですが、こちらもシダ植物の仲間です。日本語ではタニワタリという名で呼ばれています。アジアンタムの柔らかなかわいい葉とは違い、大きな葉が迫力があります。部屋のポイントとなってくれそうですね。
こちらも直射日光の当たらない明るい室内が最適です。シダ植物野中では乾燥に強い方ですが、湿度不足で新しく伸びる葉が変形してしまうことがあります。乾燥しやすい時期は霧吹きで葉水を与えて、湿度を与えるようにしましょう。
スパティフィラム
白い清楚な花が咲くスパティフィラムも日陰でも育つ観葉植物です。水を好む植物なので、しっかりと水やりを行いましょう。土が乾いたら、鉢底から水が出るぐらいたっぷりとあげるのがポイントです。
耐陰性はありますが、あまりに暗い場所だと花が咲かないことも。しかし直射日光に当てると葉が焼けてしまうのでNG。花を楽しみたい場合はレース越しの日光など、柔らかな日差しが当たる場所が良いでしょう。
白い清楚な花が咲くスパティフィラムも日陰でも育つ観葉植物です。水を好む植物なので、しっかりと水やりを行いましょう。土が乾いたら、鉢底から水が出るぐらいたっぷりとあげるのがポイントです。
耐陰性はありますが、あまりに暗い場所だと花が咲かないことも。しかし直射日光に当てると葉が焼けてしまうのでNG。花を楽しみたい場合はレース越しの日光など、柔らかな日差しが当たる場所が良いでしょう。
モンステラ
切れ込みのある葉がインパクトがあります。モンステラという名前はモンスターに由来するとか。その名のとおり、非常に生育旺盛でどんどん大きくなっていきます。大きな葉が目を引くモンステラは、かっこよく部屋を演出してくれます。
耐陰性があるので、明るくない部屋でも育てられます。しかし日光が足りないと、光を求めてヒョロヒョロと頼りなく伸びてしまいます。そのような場合は置き場所を変えてあげるとしっかりとした葉が出てきます。
切れ込みのある葉がインパクトがあります。モンステラという名前はモンスターに由来するとか。その名のとおり、非常に生育旺盛でどんどん大きくなっていきます。大きな葉が目を引くモンステラは、かっこよく部屋を演出してくれます。
耐陰性があるので、明るくない部屋でも育てられます。しかし日光が足りないと、光を求めてヒョロヒョロと頼りなく伸びてしまいます。そのような場合は置き場所を変えてあげるとしっかりとした葉が出てきます。
ドラセナ・コンパクタ
たくさんの品種があるドラセナの中でも耐陰性の強いコンパクタ。成長は遅いため、大きくなりすぎたら困るという方にはちょうどよいです。幹ののびやかなラインが見えつつ、先端に光沢のある葉が密生する姿は独特ですが、どんなインテリアにもよく合いますよ。
春から秋は土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。冬はほとんど成長しないので、水もたくさん必要としません。様子を見ながら3日に一度程度で良いでしょう。
ただ暖房による葉の乾燥には注意が必要です。葉先だけが枯れるのは、葉が乾燥している証拠です。そんな時は霧吹きで葉水をするようにしてください。
たくさんの品種があるドラセナの中でも耐陰性の強いコンパクタ。成長は遅いため、大きくなりすぎたら困るという方にはちょうどよいです。幹ののびやかなラインが見えつつ、先端に光沢のある葉が密生する姿は独特ですが、どんなインテリアにもよく合いますよ。
春から秋は土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。冬はほとんど成長しないので、水もたくさん必要としません。様子を見ながら3日に一度程度で良いでしょう。
ただ暖房による葉の乾燥には注意が必要です。葉先だけが枯れるのは、葉が乾燥している証拠です。そんな時は霧吹きで葉水をするようにしてください。
オリヅルラン
写真の真ん中の段にある細い葉の植物がオリヅルランです。すっきりとした斑入りの葉がシンプルで美しいです。オリヅルランはランナーを伸ばし、その先に子株をつけていきます。その姿が折り鶴がぶらさがっているように見えることから名前がつけられました。その独特な姿を楽しむため、吊り鉢で仕立てられることが多いです。写真のように棚で育ててもよいですね。南アフリカ原産ですが、和の雰囲気も感じさせるので、和テイストの部屋にもおすすめです。
写真の真ん中の段にある細い葉の植物がオリヅルランです。すっきりとした斑入りの葉がシンプルで美しいです。オリヅルランはランナーを伸ばし、その先に子株をつけていきます。その姿が折り鶴がぶらさがっているように見えることから名前がつけられました。その独特な姿を楽しむため、吊り鉢で仕立てられることが多いです。写真のように棚で育ててもよいですね。南アフリカ原産ですが、和の雰囲気も感じさせるので、和テイストの部屋にもおすすめです。
それぞれ日陰に強いとはいえ、多少の日光は必要とするものばかりです。観葉植物もインテリアアイテムというイメージですが、やはり生き物。様子を見ながら、置き場所の調整をしてあげてください。どうしても室内で日当たりが確保できない場合は、週末だけ外で日光浴をさせてあげるだけで違います。育てながら少しずつベストな環境を作ってあげてください。
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