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実りや紅葉の時期。秋の庭仕事を満喫しよう【10月のガーデニング】
日に日に秋が深まる10月。春に次ぐガーデニングシーズンを楽しみましょう。
舩村佳織
2023年10月2日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
すっかり夏は終わり、過ごしやすい時期がやってきました。秋は庭仕事を楽しむのにもってこいの季節です。春の華やかな庭も素敵ですが、実りや紅葉など秋の庭には味わい深い魅力があります。11月には本格的に気温が低下していくため、来年の準備をするのは今月まで。秋ならではの庭を楽しみながら、来年への準備をしっかり行いましょう!
水やり
気温の低下とともに、水分の蒸発量が少なくなり、土の乾きが遅くなります。庭植えの植物はほとんど水やりの必要はなくなってくるでしょう。鉢植えのものは土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。土の乾き方が不安定な時期なので、土の状態をよく見ながら水やりを行うよう心がけてください。
気温の低下とともに、水分の蒸発量が少なくなり、土の乾きが遅くなります。庭植えの植物はほとんど水やりの必要はなくなってくるでしょう。鉢植えのものは土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。土の乾き方が不安定な時期なので、土の状態をよく見ながら水やりを行うよう心がけてください。
肥料
植木には必要ありません。秋にも生育や開花を続ける草花には肥料を与えましょう。この時期に、葉や茎を育てる窒素分の多い肥料を与えすぎると、徒長して軟弱な株になり、冬越しが困難になってしまうため、窒素過多に気をつけます。
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植木には必要ありません。秋にも生育や開花を続ける草花には肥料を与えましょう。この時期に、葉や茎を育てる窒素分の多い肥料を与えすぎると、徒長して軟弱な株になり、冬越しが困難になってしまうため、窒素過多に気をつけます。
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畑
夏野菜が完全に終わり、今月は植え付けの時期です。秋冬野菜の植え付けは、気温が本格的に下がる前の今月中に終わらせましょう。
コマツナやホウレンソウ、コカブ、シュンギクなどは種まきから2ヶ月ほどの短期間で収穫できるので、初心者にもおすすめの秋冬野菜です。いずれもプランターでも育てやすいものなので、ベランダ菜園にも向いています。気温が下がってきたとはいえ、まだ害虫がつくことがあるので、今月いっぱいは防虫ネットをかけておくと安心です。
夏野菜が完全に終わり、今月は植え付けの時期です。秋冬野菜の植え付けは、気温が本格的に下がる前の今月中に終わらせましょう。
コマツナやホウレンソウ、コカブ、シュンギクなどは種まきから2ヶ月ほどの短期間で収穫できるので、初心者にもおすすめの秋冬野菜です。いずれもプランターでも育てやすいものなので、ベランダ菜園にも向いています。気温が下がってきたとはいえ、まだ害虫がつくことがあるので、今月いっぱいは防虫ネットをかけておくと安心です。
来年の春に収穫ができる、いちごやスナップエンドウ、ソラマメも今月植え付けられるおすすめの野菜です。本格的に寒くなる前に植え付けて、ある程度成長した状態で冬越しをします。そのため、植え付けが遅れるとうまく冬越しができなくなります。植え付け適期である今月中に植え付けましょう。収穫は5月頃なので栽培期間は長いですが、冬の間の管理はあまり手間がかからないので、栽培はそれほど難しくありません。
この時期の一年草
厳しい夏の間がんばってくれた夏の草花もそろそろ片付け、秋冬の花壇に植え替えるタイミングです。夏の花壇とは違う深みのある色や、くすんだ色などで秋らしさを楽しみたいですね。
この時期らしい一年草といえばコスモスです。細い茎は風に揺れて、草原のような優しい雰囲気を感じさせます。背が高いので、寄せ植えの素材としても重宝します。定番のピンク系以外にも、茶色い花がシックなチョコレートコスモス(多年草)も人気。どんどん花が咲くので、切り花として室内に飾っても楽しめます。
厳しい夏の間がんばってくれた夏の草花もそろそろ片付け、秋冬の花壇に植え替えるタイミングです。夏の花壇とは違う深みのある色や、くすんだ色などで秋らしさを楽しみたいですね。
この時期らしい一年草といえばコスモスです。細い茎は風に揺れて、草原のような優しい雰囲気を感じさせます。背が高いので、寄せ植えの素材としても重宝します。定番のピンク系以外にも、茶色い花がシックなチョコレートコスモス(多年草)も人気。どんどん花が咲くので、切り花として室内に飾っても楽しめます。
球根の植え付け
春に咲く球根の植え付け時期です。適期は紅葉が始まる頃と言われていますが、すでに球根は出回り始めているので、売り切れてしまう前に手に入れておきましょう。
球根植物は、夏の間に地中で球根が腐らないよう「掘り上げ」をして風通しの良い場所で保管を行う必要のあるものがありますが、植えっぱなしで毎年咲いてくれるものを選ぶと栽培が容易です。おすすめの球根はスノードロップ、スイセン、ムスカリ、原種系チューリップなどです。春からリレーのように順番に花を咲かせ、長い間楽しませてくれます。
春に咲く球根の植え付け時期です。適期は紅葉が始まる頃と言われていますが、すでに球根は出回り始めているので、売り切れてしまう前に手に入れておきましょう。
球根植物は、夏の間に地中で球根が腐らないよう「掘り上げ」をして風通しの良い場所で保管を行う必要のあるものがありますが、植えっぱなしで毎年咲いてくれるものを選ぶと栽培が容易です。おすすめの球根はスノードロップ、スイセン、ムスカリ、原種系チューリップなどです。春からリレーのように順番に花を咲かせ、長い間楽しませてくれます。
植木
多くの種類で植え替え、植え付けが行えます。特に常緑樹は寒くなると植え替えができなくなるので、今月の中旬頃までに終わらせます。落葉樹は冬の植え替えが可能なので、焦らなくても大丈夫です。
今月は冬を越すために、養分を蓄える最後の時期です。鉢植えもよく日に当てて光合成を行わせましょう。風通しを良くするような、軽い剪定などは行えますが、光合成を行わせるため、極端に葉の量を減らしすぎないようにします。
樹勢が弱まっているものには窒素分の多くない肥料を施しますが、基本的には施肥は必要ありません。他のものに比べて落葉が早すぎるものは肥料不足なので、次の冬の寒肥や花後のお礼肥の量を見直しましょう。
多くの種類で植え替え、植え付けが行えます。特に常緑樹は寒くなると植え替えができなくなるので、今月の中旬頃までに終わらせます。落葉樹は冬の植え替えが可能なので、焦らなくても大丈夫です。
今月は冬を越すために、養分を蓄える最後の時期です。鉢植えもよく日に当てて光合成を行わせましょう。風通しを良くするような、軽い剪定などは行えますが、光合成を行わせるため、極端に葉の量を減らしすぎないようにします。
樹勢が弱まっているものには窒素分の多くない肥料を施しますが、基本的には施肥は必要ありません。他のものに比べて落葉が早すぎるものは肥料不足なので、次の冬の寒肥や花後のお礼肥の量を見直しましょう。
多年草
夏から秋にかけて花を咲かせるものは、花も終わり姿が乱れてしまっているものもあるはずですが、葉を切るのはまだ我慢。葉があるうちは来年のための栄養を蓄えている最中です。葉が完全に枯れるか黄色くなるまでは、しっかり日に当ててあげましょう。終わった花をいつまでもつけていると種子が出来て、株の体力を消耗してしまいます。花がらはなるべく早く取り除きましょう。
植え付けや植え替えの適期です。特に常緑性のものは10月〜11月中に行いましょう。落葉性のものは、落葉している冬季がおすすめです。
夏から秋にかけて花を咲かせるものは、花も終わり姿が乱れてしまっているものもあるはずですが、葉を切るのはまだ我慢。葉があるうちは来年のための栄養を蓄えている最中です。葉が完全に枯れるか黄色くなるまでは、しっかり日に当ててあげましょう。終わった花をいつまでもつけていると種子が出来て、株の体力を消耗してしまいます。花がらはなるべく早く取り除きましょう。
植え付けや植え替えの適期です。特に常緑性のものは10月〜11月中に行いましょう。落葉性のものは、落葉している冬季がおすすめです。
観葉植物
気温の低下とともに、生育が緩慢になっていくので、10月から春までは積極的なお手入れはお休みです。水の要求量も少なくなっていくので、水のあげすぎに気をつけます。土の状態を観察して、土が乾いたらたっぷり水をあげましょう。
戸外で管理しているものは、今月中には室内に取り込みます。室内では空調の風が直接当たらない場所に置くようにしてください。
気温の低下とともに、生育が緩慢になっていくので、10月から春までは積極的なお手入れはお休みです。水の要求量も少なくなっていくので、水のあげすぎに気をつけます。土の状態を観察して、土が乾いたらたっぷり水をあげましょう。
戸外で管理しているものは、今月中には室内に取り込みます。室内では空調の風が直接当たらない場所に置くようにしてください。
芝生
他の植物同様、生育が緩慢になっていく時期です。芝生の様子を見ながら、芝刈りのペースを調整してください。10月下旬から11月頭頃に、今年最後の芝刈り「刈り止め」を行います。通常よりも長めに芝を残し、冬の寒さから根を守るのが目的です。
水やりは雨が適度に降っているならば、ほとんど必要無くなってきます。肥料も10月中旬頃には終わり、11月以降は芝生の作業はありません。
庭づくりの記事を読む
他の植物同様、生育が緩慢になっていく時期です。芝生の様子を見ながら、芝刈りのペースを調整してください。10月下旬から11月頭頃に、今年最後の芝刈り「刈り止め」を行います。通常よりも長めに芝を残し、冬の寒さから根を守るのが目的です。
水やりは雨が適度に降っているならば、ほとんど必要無くなってきます。肥料も10月中旬頃には終わり、11月以降は芝生の作業はありません。
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